今年度も中年Hに非常勤講師を続けて引き受けてもらっている。
昼休み、中年Hは本来の専任教員となっている大学について「実習経費を立て替えているのになかなか支払ってくれない」とぼやいた。だから銀行口座に金が残ってないので支払いに困っているというのだ。
当然、銀行口座に金がないというのは、中年Hの給与、非常勤講師の給与から考えてあり得ないことであると議論になった。実はちゃんと別の口座もあって、そちらから銀行振込を行っている口座に金を移転するのが面倒で(手数料もかかるし)、口座に残金がなく、銀行からの自動振込ができなくなる可能性があるということだけだ。
また、例のごとく忙しいので金を使う暇があるわけがないと追求した。その結果、毎月、使途不明金が9万円あることになった。つまり、この9万円は、関係者がよってたかって使っていいい金だ。そのほうが、何に使ったか分からないことにならず、中年Hにとって無駄にならないことになる。ネットオークションで正確な時刻表示ができない腕時計を買うよりはるかに有意義だ。
関係者は使うことにしましょ。
USBメモリー
実習はADコンバータを使って、生理現象をパソコンで記録するのが主になる。またレポートはワープロや表計算ソフトを使って書くことになる。書くのは大学の学生共用のパソコンルームでだ。大学のパソコンの設定はサーバに個人フォルダが用意されているわけではなく、端末となるパソコンに保存されるから、同じパソコンを使わないと保存したデータを使えないことになる。同じパソコンがいつも空いているわけではない。したがってUSBフラッシュメモリーは学生にとって必須となる。
そこで、最初の実習で「USBメモリーを購入しなさい、8Gだって千円以下だからな。生理学実習だけでなく他の講義や実習でも使うから。」と伝えた。
今日、新聞の折り込み広告である家電量販店のチラシをみたら、もはやUSBメモリーは目玉商品にもなってない。もう普及しちゃって、単価が安いので家電量販店でも相手にしないんだな。
価格ドットコムでみたら8Gで250円てのがあった。送料のほうが高い。
2回目の実習でさっそく必要になったわけだが、持ってない学生が多数いた。なにを聞いているんだか。スマホでお父ちゃんに「USBメモリ必要だから買ってきて」と実習中に電話する学生がいたよ。スマホを使いこなすのは大学生だけど、行動は小学生並みだな。そのくらい自分で買いにいけよな。
来週の実習くらいから、実習室は幼稚園になるんだろうな。騒音計があるんだけど、実習室に設置するようになってないのでそのうち作成してみる。大型のディスプレイを付けるのだ。
この季節には…
旬の食べ物といっても、養殖、栽培、冷凍技術が発達して曖昧になっているこの頃ですが、毎年この時期に作っているものです。筍が出回っています。

論文の方法に書いたレシピ
筍は米ぬかとトウガラシで30分~1時間炊きます。ぶつ切りにして、日本酒、みりん、醤油、だしを加えて筍の半分くらいが浸るくらいの量で炊きます。塊で手に入れた牛肉は表面をトーチで炙ります。一口大に切り、盛り付け、炊いた筍を盛り付け、その煮汁を注ぎ、木の芽を添えます。
同じように作れないというクレームがあったので、後出しにしたレシピ
筍は先端を斜めに切り落とし、先端のみ切れ目を入れて米ぬかとトウガラシで30分~1時間炊きます。筍の大きさで変わります。根元に竹串が通ったら茹であがり。そのまま冷やし、手で扱えるようになったら、ぬかを水で洗い、固い皮や根元の固い部分を切り取ります。丁寧にするときは、再度軽く炊き、米ぬかを完全に取り除きます。やらなくてもいいですよ。ぶつ切りにして、日本酒(大匙1)、みりん(大匙1)、醤油(大匙1)、だしを加えて筍の半分くらいが浸るくらいの量で炊きます。煮汁に筍が浸るようにひっくり返します。筍に隠し包丁を入れるなどするとお年寄りにはいいですな。牛肉は塊で手に入れて、金串を打って表面をトーチで炙ります。一口大(ぶつ切りにした筍と同じくらいの大きさ)に切り、盛り付け、炊いた筍を盛り付けとその煮汁を注ぎ、木の芽を添えます。木の芽は片手のひらにのせ、ぱっちんと手を合わせて香りをだします。
このレシピで再現できるかしらん?筍のゆで方は業界で常識だから方法には書かない。「筍は先端を斜めに切り落とし、先端のみ切れ目を入れて」というのが読んでも見たことがないとよくわからないだろう。だが、料理経験者は当然の手順と理解できるだろ。
管理者にしかできない「こつ」があってその「こつ」は次回の発表に使うからここでは言うことができない(実は、おいしく召し上がっていただくためには、提供する直前に筍を盛りつけ熱い煮汁をそそぐのが「こつ」なのだ)。
「結果の写真は明るさとコントラストを変えて加工してあるけど、おいしく召し上がっていただいたという結論は正しいから、許されるのだ!」
小保方のレシピでは、今のところ誰も再現できないようだけど。
ノロウイルスと血液型
血液型と性格や疾患には関係がないと、講義してきたところだが、どうやらノロウイルスについては差があるらしい。赤血球表面に原因があるのではなく、腸の方で差があるかららしい。
血液型とは赤血球の表面にある糖鎖の違いで、この糖鎖は唾液中や消化管の表面にも発現している。この消化管表面に発現している糖鎖とノロウイルスとになにやら関係があるらしく。B型の人つまりB型の糖鎖があるとノロウイルスで障害が起こりにくいらしい。そのため保菌者となってしまうことがあるらしい。O型はB型糖鎖がないので感染しやすいという疫学的な結果がある。A型もO型同様だと思われるが論文のアブストラクトには書いてない。本文を読める環境にないから詳細はわからん。
Hutson AM, Atmar RL, Graham DY, Estes MK. Norwalk virus infection and disease is associated with ABO histo-blood group type. J Infect Dis. 2002 May 1;185(9):1335-7. Epub 2002 Apr 16.
[Abstract]
Some people are resistant to Norwalk virus (NV) infection; however, the factor(s) responsible for resistance or susceptibility to NV infection has not been identified. This study investigated the relationship between a person’s ABO histo-blood group type and the risk of NV infection and symptomatic disease after clinical challenge. ABO phenotypes were identified by using serum samples from volunteers who participated in an NV challenge study (n=51). Individuals with an O phenotype were more likely to be infected with NV (odds ratio [OR], 11.8; 95% confidence interval [CI], 1.3-103), whereas persons with a B histo-blood group antigen had decreased risk of infection (OR, 0.096; 95% CI, 0.16-0.56) and symptomatic disease (OR, 0; 95% CI, 0-0.999). This is the first report demonstrating an association between a genetic factor and the risk of NV infection and symptomatic disease.
今、騒ぎになっているコピペだけど、このように、はっきりコピペであることを示し、引用も書いてあれば問題ないのだ。
本文中に引用するときは;
ABO式血液型で分類されたO型の人はB型の人に比べノロウイルスに感染する確率が高い1)。したがって、ノロウイルス患者の嘔吐物を処理する人はできるならB型の人が実施するのがいい。
文献
1)Hutson AM, Atmar RL, Graham DY, Estes MK. Norwalk virus infection
and disease is associated with ABO histo-blood group type.
J. Infect. Dis., 185:1335-1337, 2002.
のように書く。つまり引用する論文の結論を短く一つの文にまとめ、その文の最後に引用文献の番号を付け、最後に引用した文献の一覧を書く。一覧の番号と本文中の番号は一致していないといけない。これが結構面倒で、博士論文を書くとき、この引用文献のリストをそろえるのが大変なのだ。著者の姓のアルファベット順に並べる必要があるからね。だから手を抜く奴がでてきて、コピペがばれて博士号を取り消しされちゃう(早稲田のリケジョの例ね。多分ね。審査員にもペナルティがあってしかるべきだね)。
管理者の頃はワープロなんかなかったから、大変だった。リバイスするたびに番号が代わっちゃうのだ。現在ではそのためのソフトもある。数万円のソフトだから、研究室で1本購入しておけばいいのだ。
以下の翻訳は管理者の責任となるのだ。
何人かの人々はノーウォーク・ウィルス(NV)感染に抵抗性がある。しかしながら、NV感染に対する、抵抗性あるいは感受性の要因はわかっていない。
この研究ではABO 血液型タイプと、NV感染および症状の関係を調査した。
ABO表現型は、この研究にに参加したボランティア(n=51)からの血清から判定した。
O表現型を持った人は、NVに(オッズ比:11.8; 95%、信頼区間:1.3-103)で感染する可能性があり、一方、B血液型を持った人は、感染する可能性(オッズ比:0.096; 95%、信頼区間:0.16-0.56)、および発症する可能性(オッズ比:o; 95%、信頼区間;0-0.999)は減少した。
遺伝因子と、NV伝染および発症の危険の間の関連性を実証する最初の報告書である。
オッズ比とは他のグループに比べ何倍感染しやすいかを示す値という意味で 1 なら同等つまり差がない、11.8 とは 11.8 倍感染しやすいという意味だ。
つまり疫学的にはO型の人はノロウイルスに感染しやすいということだ。
学会の懇親会
学会では研究分野毎に、すべてではないが懇親会が行われている。参加する人数が、その分野の盛衰を示している。幸い、管理者が参加する懇親会は毎年70名程度を前後して安定しているが、ほかの所は人数が少なくなっちゃったのがあるらしい。
懇親会は学会が開催される都市に距離的に近い大学のメンバーが幹事となる。会場の設定等は学会開催を請け負う業者が行うのでそれほど大きな負担にはならない。参加メンバーの確認と会費徴収と参加者リストの作成、会の進行くらいだ。10年くらい前、管理者が属する懇親会では参加会費が高くなり、学生が負担するのがつらく、参加者が少なくなってきた。会場はホテルの宴会場が用意されるので、どうしても高くなりがちである。懇親会では若い研究者を紹介し、プロモーションのきっかけにもなる場なので、若い学生の参加が必要なのだ。
管理者が幹事のとき、会員同士の連絡を行うとして、当時は誰もやってなかったメーリングリストを作成した。そもそも、懇親会とは国内の研究者相互で人事交流ができる、研究上の問題を解決するというのが目的でもあるのでメーリングリストはその目的に合致するのだ。
管理者が考えたのは、このメーリングリストに業者を入れ、1年間メーリングリストで広告を配信していいという規則だ。もちろん業者からは料金をいただくわけで、この金を懇親会の費用に当てることで、学生の参加費を下げることに成功したのだ。
それが代々続いていたのだか、最近、業者がこのようなところに宣伝広告費を支出するのが、利益相反とか、医の倫理に引っかかる可能性がでてきて、協力する業者がいなくなってしまった。学会誌に広告を出すのと違いがないように思うのだが。残念だ。
今回の鹿児島での学会でも懇親会があったのだ。もはや、管理者は年齢からいうと上から数えた方が早いことになってしまったのだ。それでも、遥か上の先輩が来ていたので最年長というわけではない。で、一人一人自己紹介をかねた挨拶があるわけだ。最高齢者の先生は、長年貢献してきたので敬意が払われているのだが、その挨拶が大変だった。普段から、行う挨拶が小箇条書きにするので、その通り、第1に… 第2に… というパターンではじまったのだが、第2で始まったときからはなにがなんだか分からなくなって、自分の研究歴を延々と話初めてしまったのだ。いつ終わるのかわからない。
管理者は久々に会った教え子と並んで着席していたので、その教え子に、管理者もああなったら横からマイクを取れと命じておいた。そんなことにならないように祈るだけだが。
鹿児島にいるよ
40 kHz ブースター その1
室内に電波時計で使う標準電波である40 kHz がとどかないことが確認されたので、なんとかブースターをと考えた。
はじめの一歩はアンテナだ。トランジスタラジオ用のバーアンテナがころがっていたのでこれで試みることにした。ちとでかい昔のラジカセの中にもあるけど捨てるような一時代前のラジカセがなかった。多分これだと思う。
大きい方のコイル(1次コイル)に0.047μF のコンデンサをつけたら、ちょうど40 kHzで共振している。

左に見えるのは、100 Ω の抵抗を直列につないだコイルだ。これに 20 kHz から 100 kHz のサイン波を発信器で出力させ、バーアンテナの小さいコイル(2次コイル)の方から電圧を測定してみた。出力となるコイルの面に垂直になるようにバーアンテナを置くと最もよく受信する。バーアンテナをコイルの中に入れちゃってもいい。

下のトレースが発信器の出力、上のトレースが2次コイルに発生した電圧である。左端が20 kHz 、右端が 100 kHz である。ピークが 40 kHz である。
この記事がその1であるが、続くかどうかわからない。
プレアンプをこのバーアンテナと一緒の箱に入れ、この箱をベランダに置く。プレアンプの出力を LANケーブルで室内に持ち込み、電波を出力するアンプを作ろうともくろんでいる訳だ。LANケーブルの1組の撚り線を使えばいいだろ。あと1組が電源で、あと2組は使う予定がない。
電波を出力させるアンプとアンテナはどんなのがいいのか、皆目わかっていない。いつになるかも、皆目検討がついていない。はじめの一歩だ。
とほほ…空しいな
3年生に特別講義と称する国試対策の講義をすることになった。大学であって予備校じゃないのだから基本的に国試対策講義なんてやりたくないのだが、しかたがない。国試合格率が学生募集の大きなポイントだからな。私立大学は学生がこないと潰れちゃう。
昨年も実施したのだが、どのような講義が効果的なのかわからない。
3年生はまだ国試の問題/正解/解説に露出されていない、解いたことがない、というわけでまだ国試対策の勉強を行う意識になってない。実は2年生、3年生の2年間に渡って毎週メールで国試過去問とその正解・解説をすべての学生の携帯に送付していたのだが、学生のほうに意識がないから迷惑メール並みの扱いだったのだろう。だから3年終了時にカテゴリ—別に集めた国試過去問の解説をやってもあまり意味がない。
1年次に実施した講義のうち、学生にとって苦手と思われる分野の講義を再度やることしかいまのところアイデアがない。解剖学のM先生は、1年次に30回講義したわけだが、特別講義として21回もぶっ続けで実施する。管理者はそんなのいやだ。大学なんだし、再度同じことをやりたくない。
そこで、1年次に実施した中間試験、期末試験を再度課してみた。どの分野が学生が苦手にしているかという調査も兼ねるわけだ。どちらもマークシートで100問ずつ合計200問だ。1年次のときは100問を1時間もあればほとんどの学生が終了して退室していった。早い学生は30分で終えていた。だから200問90分あればいいかな?と思ったが、学生の答えるスピードが遅い。45分たっても50問くらいしか解けていない。というわけで、急遽、試験時間は2時間に延長したのだ。それでも、何人かは時間切れで回答しきれていなかった。
その結果だ。1年次と3年次(今回)両方の試験を受けた学生83名の結果を解析した。これとは別に留年生が15名いた。
なんと、1年次の平均点が71点だったのが3年次には45点、26点も下がってしまった。2年前より得点が増えた学生は一人もいない。
1年次の得点と、3年次に減った点数の相関を調べた。1年次に成績のよかった学生はそれほど点数の低下がないのでは?と思った訳だ。ところがなんと;

綺麗な相関がある。つまり1年次のとき高得点だった学生は2年経過して3年生になって全く同一の試験を受けると、得点の低下が激しい。つまり1年次の高得点は1夜漬けの勉強の結果で、高得点は勉強の成果ではあるものの、全く頭に残っていないのだ。1年次得点の低い学生はnativeのままで勉強をしなかったから点数が低いのであって、その後の2年間も勉強せず現状維持なので、再度試験を行っても大きな点差にならなかったのだ。
この一夜漬けは頭に残らないという証拠は、留年生の成績と比較すると出てくる。留年生は管理者が赴任する前に1年次に生理学の講義を受けた学生なので、今回の試験は彼等にとって初めての問題である。n の数が大きく異なるが…

Student’s のT 検定で有意の差がでない。つまり、現役(1年次に管理者の講義を受講し、3年次で同一の試験を受けた学生)と初めて同じ試験を受けた学生とに差がないのだ。
2年間で、1年次に習った生理学は綺麗さっぱりなくなってしまったのだ。
空しいな….. とほほ。
再度、勉強したら26点は上がるはず…と慰めるしかないか。
この結果は目白大学紀要に掲載したものを引用しています。
Mavericksの時計 を time server に同期させる。
Mavericks の時刻同期がおかしい。ここで変更を試みたが、まだだめだ。だからntpd を別途インストールすることにした。
OS X MavericksのNTPサーバと同期がとれないステキ仕様を参考にNTPをインストールしてみる。
NTP Software DownloadsからDevelopment 4.2.7p425 の http

をクリックしてダウンロードする。Productionの4.3.6p5 はMavericks では使えないようだ。
をダブルクリックして解凍する
。
このフォルダを/temp 内に移動させる。TinkerTool で . で始まるファイル/フォルダを可視化しておくと面倒がない。
以降はターミナルで su になって実行したほうが楽だ。 /tmp/ntp-dev-4.2.7p425 に行って、congfigure を実行する。Xcode が無いとエラーとなり、Xcodeをインストールするかとか聞いてくるから、指示にしたがってインストールする。
sh-3.2# ./configure
checking for a BSD-compatible install… /usr/bin/install -cchecking whether build environment is sane… yes
(略)
config.status: creating evconfig-private.h
config.status: executing depfiles commands
config.status: executing libtool commands
config.status: executing libtool commands
となるから、さらにmake する。
sh-3.2# make
Compiling with GCC now generates lots of new warnings.
Don’t be concerned. They’re just warnings.
Don’t send bug reports about the warnings, either.
Feel free to send patches that fix these warnings, though.
(略)
Making all in tests
make[3]: Nothing to be done for `all-am’.
make[2]: Nothing to be done for `all-am’.
warning: が沢山でてくるが無視だ。make install する。
sh-3.2# make install
[ ! -r ./../COPYRIGHT ]
|| [ check-COPYRIGHT-submake -nt ./../COPYRIGHT ]
|| /Library/Developer/CommandLineTools/usr/bin/make check-COPYRIGHT-submake
(略)
x html/warp.html
x html/._xleave.html
x html/xleave.html
/usr/local/sbin にntpd ができる。
本来のntpd は
/usr/sbin にあるから、こいつは使えないように別名(最後に~を付ける)で保存しておく。/usr/sbinで
sh-3.2# mv /usr/sbin/ntpd /usr/sbin/ntpd~
シンボリックリンクを張る。
sh-3.2# ln -s /usr/local/sbin/ntpd /usr/sbin/ntpd
確認する。
sh-3.2# pwd
/usr/sbin
sh-3.2# ls -al
(略)
lrwxr-xr-x 1 root wheel 20 2 27 07:55 ntpd -> /usr/local/sbin/ntpd
-rwxr-xr-x 1 root wheel 61840 10 23 07:51 ntpdate
-rwxr-xr-x 1 root wheel 134272 10 23 07:51 ntpdc
-rwxr-xr-x 1 root wheel 375024 10 23 07:51 ntpd~
-rwxr-xr-x 1 root wheel 2029 10 23 07:51 ntptrace
(略)
/etc/ntp.conf にtime server を書き加え、確認する
sh-3.2# cat ntp.conf
server ntp.nict.jp minpoll 6 maxpoll 10
server ntp1.jst.mfeed.ad.jp minpoll 6 maxpoll 10
server ntp2.jst.mfeed.ad.jp minpoll 6 maxpoll 10
server ntp3.jst.mfeed.ad.jp minpoll 6 maxpoll 10
ntp.nict.jp は独立行政法人 情報通信研究機構の time server で一般ユーザがガンガンアクセスしても問題ないとアナウンスしているサイトだ。
ntp1.jst.mfeed.ad.jp〜ntp3.jst.mfeed.ad.jp はインターネットマルチフィード株式会社がサービスしているtime server でこれも自由に使っていいらしい。
ntpd を止めて再度読み込ませてもいいが、Mac自体を再起動して動作するかを確認することにする。再起動して動かないと困るからだ。
んで、再起動して2、3分後、ntpq -pn を実行する。
Mac:~ hoge$ ntpq -pn
remote refid st t when poll reach delay offset jitter
=================================================================
*133.243.238.164 .NICT. 1 u 36 64 377 11.384 -0.288 0.314
-210.173.160.27 172.29.3.50 2 u 33 64 377 11.581 0.620 0.387
+210.173.160.57 172.29.3.50 2 u 22 64 377 11.961 0.424 0.114
+210.173.160.87 172.29.3.60 2 u 8 64 377 11.271 0.666 0.182
ということで、同期している。
システム環境選定の日付と時刻では;

と横並びに出て来ちゃうが、ご愛嬌だな。
朝9時前にインストール、設定したが、午後6時の結果は;
Mac:~hoge$ ntpq -pn
remote refid st t when poll reach delay offset jitter
=================================================================
*133.243.238.164 .NICT. 1 u 242 512 377 11.600 -0.314 0.760
-210.173.160.27 172.29.3.60 2 u 131 512 377 11.656 0.658 0.575
+210.173.160.57 172.29.2.50 2 u 109 512 377 11.828 0.393 0.109
+210.173.160.87 172.29.3.50 2 u 106 512 377 11.416 0.763 0.312
とピッタンコだ。これまでは0.2秒くらい平気でずれていたからな。
電波時計のための電波受信モニタ
鉄筋の建物の室内では電波時計のための電波が届かない。どこが受信できるかをチェックするモニターを作ることを試みた。
aitendo の電波時計モジュール(40/60KHz)[D606C] を購入してみた。送料込みで 1,500円くらいだ。
届いた部品にはマニュアルが添付されていない。コストを下げるためだと添付の文書にある。サイトにかいてあるからそれを見ろということだが、サイトにある情報は;
仕様・機能
●C-MAX社AMレシーバーチップCME6005を使った電波時計モジュールの完成品、バーアンテナ付属、動作周波数:国内40KHz/60KHz帶対応のデュアルバンド、動作電源:1.5-3.5V、動作電流:450-650μA、静止電流:0.1-2μA、感度(最小):(40KHz)50μV/m、(60KHz)30μV/m、●寸法:(基板)22.0×20.0mm、(バーアンテナ)8.67×9.64x60mm、●表記価格:1セット
ピンアサイン
V=動作電源、1.5-3.5V、G=GND、F=動作モード設定:lowレベル→40KHzモード;highレベル→60KHzモード、TN=ネガティブ信号出力、TP=ポジティブ信号出力、P=Power ON input
だけだ。
これだけの情報では不足で、例えば、ピンのPは電源の On-OFF を調節する端子だがどうやって ON-OFF をコントロールするのか分からない。
CME6005 のマニュアルを読むと:
PON
If PON is connected to GND, the receiver will be activated. The setup time is typically 0.5 sec after applying
GND to this pin. If PON is connected to VCC, the receiver will switch to Power Down mode.
とある。キットの端子がこのICの端子そのままが接続されているのかは分からない。多分そうだろ。ということで端子PをVccに接続すると動作停止、GNG接続で動作開始ということになった。電源のON-OFFで動作のON-OFFを行うと、正常に起動するのに時間がかかると、IC のマニュアルに書いてある。だから電源は入れっぱなしということになる。
P端子をGNDに接続すると動作し、Vcc に接続すると動作停止するようだ。ただし、動作停止中はキットのTP端子はhigh level に維持される。TN端子はlow level になる。
したがってこのキットは常に電源に接続し、ON-OFF は端子Pに加える電圧で調節することになる。
電波の受信状況をLEDの点灯具合でチェックすることとするので、TP 端子を使うときは正負のロジックを逆にしないと、動作停止時にLED が点灯しっぱなしということになる。
とりあえず、バラックで作成し、鉄筋の建物の外にでたら、LEDが点滅を繰り返し、室内ではLEDが消灯したままという状況が確認できた。

パソコン本体の近くに持ってくるとLED (写真中央上の青い丸)の点滅が高頻度になり、ノイズを拾っていることがわかる。正しく受信できると、点灯と消灯の繰り返し頻度がゆっくりになる。ちかちか早く点滅を繰り返すのはノイズをひろっていることになる。文章で表現するのは難しい。オシロスコープの画面を撮影すればいいのだろうが、オシロスコープは鉄筋の建物内でオシロスコープの入力線を室外までのばすことができない。他の方法でできたらやってみよう。LEDの点滅状況の動画を撮影した人がいるから、こんな感じで点滅をくりかえしていればいいことになる。
収納するケースだが、バッテリーを収納することができるのがいいというわけで、自転車用のライトをダイソーで見つけてつかうことにした。ここのパクリだ。

裏にあるプッシュスイッチを押すと ON(右2回点滅ー中央1回点滅ー左2回点滅を繰り返す)ー3つとも同時点滅ー3つとも点灯のままーOFF を繰り返す。 3つすべて点灯すると 38 mA の電流が流れる。真ん中の基盤を取り除き、3つあるLEDをそのまま流用すればいい。写真にはないが、反射板がある。この反射板があると、基板やアンテナが収容できない。
回路図だ。上に述べているように動作停止時LEDを点灯させないためにTN出力を使っている。LEDに流す電流がこのままだと少ないので、反射板もないのでちと暗い。100Ωを直列にしたが半分の50Ωでもいいかも。あるいは2S495というジャンクのトランジスタ1石なのを、ダーリントンに接続したらいいのかも。実用になるから変更しない。
完成したのが下の写真で;
キットの基板もバーアンテナを固定することなく、ビニールテープで絶縁して突っ込み。蓋を閉めると
こんな風になる。裏の本来のスイッチのところにスライドスイッチをつけて ON-OFFスイッチとした。
電波が届かないと、点灯しっぱなし あるいは消灯のまま。ノイズ源に近づけると高頻度で点滅する。ゆっくり点滅をしている状態が電波を受信できている状態だ。
これで、鉄筋の建物内のどこが受信状況がいい場所かを判断できる。
これが、室内の電波時計の時刻合わせを行うための、はじめの一歩だ。
つぎは、ブースターの作成だ。アンテナとコンデンサで 40 kHz に共振させて、アンテナをドライブする回路をつくればいい。こっちの方が問題だな。
[ 追記 ]
とほほ。自宅でチェックしたらどこも受信は不十分。室外に出てもだめ。福島の方向に鉄筋のビルがあるからか。南が開けているけど北九州の電波が使えるかな。ぎりぎりだろ。



