STAP細胞捏造事件は、O が捏造した(公式な理研の調査では断定されていないけど)という誰もがが認める結論になって収束したと思いきや、まだ一部で議論が続いているのね(一研究者・教育者の意見)。ブログの主はO 擁護派ではない批判派でもないといいつつ、O だけが悪いのではない、未熟だったのだ、周囲のシニア研究者、早稲田の教育が悪いと主張するのだから擁護といわれてもしょうがないだろうが。30歳の博士を捕まえて、たとえこれまでどんな教育を受けてきたかを知らなくても、「未熟だから許す」なんていえないよ。
STAPはあるといまだ主張を変えないワトソンとか、愚民とか英検2級というこれもO 擁護派がコメントしているブログだ。もう結論がでたらから降りると宣言したのにまだコメントしているO 批判の在米ポスドク、アノニマスもいるから、コメント欄はO 擁護一辺倒ではない。だから続いているのかもね。
O が筆頭の論文のデータは、もはやどれも信用出来ないのだから、このデータを元に議論してもしょうがない。胎盤が光ったからES細胞ではないとかいう議論も意味がない。正しい実験だったのかは、記録もないから実験をしたかもしれない本人ですら、もはやわからない。論文のデータを元にした議論はもうやめたらいいのにね。
マスコミや管理者のようなB級研究者の妬みによる小保方バッシングがけしからんという主張もある。O 本人の責任ではないかもしれないが、理研が大々的に打ち上げた、組織維持、研究費獲得のため大騒ぎな発表だったからしょうがないだろ。当時の理研執行部を批判するのは当然だが、そもそもの原因はO にあったんだから。S氏を含めた理研執行部のスケベ根性が詐欺に引っかかったのさ。
挙句の果てインチキだというクレームに対する記者会見は弁護士付きので科学的な会見ではなかったしね。iPS細胞でっちあげ森口某氏と違って、目がキョロキョロしないし、堂々とした会見だったのでだれも嘘を付いているとは思わなかったのね。本人が嘘だと思っていないからね。これは「研究者として未熟」ということとは違うことだ。
延々と酢漬けの細胞からキメラを作ろうとしたのだが、当然、失敗続きだったのだが、あるとき、意図してか誤ってかわからないがES細胞をW氏に渡した結果、キメラマウスができちゃったわけだ。キメラができたというのは、導入した細胞が全ての組織、臓器に分化した、つまり万能性の決定的な証拠なわけだ。他のテラトーマやDNAのメチル化パターン、細胞増殖カーブ、… は万能性を示すことをサポートする実験結果で、これらを捏造したわけだ。それが今回のSTAP捏造事件で、最初のキメラの再現性がなかったのに突っ走って、結論に合うデータを集めたのがいけないのさ。
キメラができた=万能性がある、したがって、酢漬けの細胞を別の実験材料にすれば、さらに万能性を支持する結果がでるはず…と指示され、示唆され、いい加減な知識をもとに実験するのだが、思ったようなデータにならない。だから捏造するわけだ。こうあるべきだと電気泳動のレーンに細工しちゃったわけだ。前の博士論文の写真を当てはめちゃったんだ。
妄想と現実の区別がつかないのが統合失調症なんだけど正常の間には明瞭な線がないからね。
S氏はLive Cell Imaging の動画を解析できないのに、キメラがあったから、こうあるべきだとして、Live Cell Imaging の動画を証拠だと主張しちゃったのね。Establishした研究者というプライドがあるから、もう訂正することもできなくなっちゃったのでは。
ノーベル賞をとったような研究者が高齢になって何か訳のわからん主張をすることがあるけど、S氏は高齢者じゃないからな。ボケたと思われたらおしまいだし。
上記のサポートするデータもO が捏造したんだから、O を批判しないで何とする。シニアが見抜けなかったという批判や、理研の行動・態度にも批判されるところがあるけど、やっぱし、根源はO だよね。O への教育が悪かったというのも事実で、早稲田の指導教員や女子医の関係者は当然責められるべきだな。最悪な奴はO を利用したV だけどね。どっかで、データが出ないことから、ホントにキメラができたの?と、O の経歴を含めて再検討するチャンスがあったのにね。もしW氏がO の博士論文を見たら、こんな事件はなかったよね。ニラレバじゃなく、たら、れば だけどね。
月別アーカイブ: 2015年6月
自慢話
「俺はステントまだ1本だけどあいつはもう3本も入れている。」というのが管理者のようなジジイ・ババア共の同窓会なんだよな。
当然のことのように、白内障だ、緑内障だ、高血圧だ…と自慢するわけね。なさけないね。
研究分野が異ると…
研究分野の異る研究者の研究計画を読むと、とまどうことがある。例えば、自閉症の子供の何かの能力を調査する場合、対照となるのは発達障害のない正常な子供ということになる。このような対照となる子供を典型発達児というらしい。最初なんだかわからなかった。英語では normal child としているから英語だったらよくわかるのだが。
typically developing children とも言うらしい。どうやらこれを直訳したのが典型発達児のようだ。
高度聴覚障害児(聴障児)に対して聴力正常な典型発達児(聴児)という言葉もあるらしい。「聴児」だぜ。寵児だったらわかるけど。
「赤ちゃんの言語習得から高齢者の認知機能維持まで、典型発達児、健常者、非典型発達児も含め、多くの研究が進行しています。」と表現している文章もある。典型発達児と健常者は違うのかよ?
定型発達児という言葉も使われているようで、「定型発達者(ていけいはったつしゃ)とは、発達が非定型でない者のことである。」なんていう定義がある。これ書いた人真面目なんだろうか。jokeだよな。「馬鹿とは非馬鹿でない者である」と言っているんだぜ。
basal metabolic rate (BMR)という英語がある。これは基礎代謝量と訳すのが正しい。rateなのに量なのだ。これを誤訳して基礎代謝率としたもんだから看護学大辞典には基礎代謝量と基礎代謝率の2つがあり後者をBMRとしている。あきらかに誤りで、看護学大辞典では基礎代謝率という言葉を作っちゃったもんで困っているのだ。「基礎代謝」は概念で数値で示すものではない。これもこの辞典は間違えている。理学療法、作業療法の国家試験問題は毎年のように、基礎代謝量の問題が出るのだが、基礎代謝量は体温が上がったり、精神活動が興奮すると変わるのが正しいことになっている。概念をきちんと理解していない作問者がいるもんで、不適切問題になる(と管理者は思うのだが不適切問題になったことがない。不適切問題だと提案したのだがどっかで握りつぶされた)のだ。
ろう児(難聴児)・ろう者(難聴者)に対して健聴児・健聴者とはいいたくないという主張がある。つまりろう者は不健康なわけではないからだ。で、正常聴力のある人を聴者ということにするらしい。その理由はよくわかるけど聴者が正常聴力者であると、業界外の人がどのくらい理解できるだろうか?
最近の若者の名前はいわゆるキラキラ名だ。そのキラキラ名の学生がキラキラ光っているわけではないぞ。光っている学生と名前には関係がないようだけど。
既存の言葉があるのだから新たな言葉を作らないでほしいね。正常児とか健常児としてくれればすぐわかるのに。差別は言葉からくるわけではないのにね。
ちなみにこの看護学大辞典には面白い定義がある。ベッド・メーキングとは「ベッドを一定の手順に従って作ることをいう。」だって。大工の辞典かよ。
中年H君の近況(久しぶりに)
中年H君は、どうやら学生レポートの採点にあえいでいるらしい。ある書類を用意しないといけないのだが、その書類には管理者の署名捺印が必要で、6月末日が締め切りで、中年H君に渡すには今日しかない。火曜日にしか来ないからな。来週の火曜日は30日でそのとき渡しても到着の締め切りが30日だから間に合わない。その書類の下書きをなかなか送ってこない。来たのは今日の朝4時だ。なんてことだ。管理者が事故で今日来れなかったらアウトじゃん。
ま、いつものことだけどね。で朝4時まで何をやっていたかというと、中年H君の名誉のため、独身なので疑われてもしょうがないけど、また本人の言い分だからどこまで信用できるかわからないけど、遊んでいたのではなく、レポートの山と格闘していたらしい。
本人曰く、もう限界らしい。非常勤を雇うとか、他の教員を動員するとかできないの?できないのなら学生へのサービスを落とすしかないでしょ?
ひさひぶりに中年Hなんだけど、いまとのとこ有名な「カラフル角ハンガー事件」「ずぶ濡れズボン事件」「イタリアのスリ遭遇事件」にまさるエピソードはない。そのうちでてくるだろ
統計を知らないと…
内海聡というこっちの大学の卒業生がいる。淡路島の妄想性障害者が近隣の人を殺傷した事件があった。この精神障害者が内海聡の精神科なんか無意味だ・薬はやめろとかいう意見にしたがって、医者に行くのも薬の服用をやめたのではないかということから内海聡のブログが炎上したらしい。らしいといのは興味がないから調べていないだけだ。内海聡のブログを見にいったのだが、こいつは針小棒大に極端な意見を言うのが趣味なだけだ。なまじっか医師なので人が信用してしまう。ひどいやつだ。で、この内海聡と検索していたら「新谷弘美と内海聡。トンデモ健康本をも少し考える。」というブログにぶちあった。神戸大学の医師のブログらしく、医学関係の記事がほとんどだ。この記事しか読んでいないが、ま、まともな神経の人のようだ。新谷弘美は、なんだか訳のわからんサプリメントを売っている。ま、このブログ主georgebest1969さんが言うような詐欺師に近いのかもしれない。
新谷弘美のブログに行くと内視鏡の医者らしいが、あやしげな酵素やコーヒー浣腸がおすすめのようだ。また牛乳が悪いとか言い出して、牛乳生産者の団体、社団法人日本酪農乳業協会の「乳製品健康科学会議」と喧嘩している。この団体が公開質問を出し、新谷が答えた文書がある。2007年の話だから旧聞だな。しかし問題は統計だからね。
この文書を読むと、新谷弘美の主張のほうが分が悪い。こいつの書いているような健康本によくある例で、根拠がない、根拠を示しているようだが、嘘をついて引用するというパターンだ。ある思い込みを信じさせるため、あたかも権威ある論文とかに書いてあると主張するわけで、本当は、そのような論文は否定されているとか、反対意見が多数だとかいうわけだ。仮説には否定する論文と肯定する論文両方が普通あるからね。
でこの新谷は、ひどい。米国在住の医者なんだから、引用した英語の論文くらい読めよな。新谷はこの公開質問状の答えに「カルシウム・パラドックス」という言葉を持ち出し、牛乳からカルシウムを摂取すると逆にカルシュウムが排出されてしまうことがあるかもという話から;
牛乳論争の際によく引き合いに出されるハーバード大学の研究論文中にも、「牛乳を1日あたりコツプ2杯以上欽む女性の大腿骨頚部骨折の相対危険度は、週あたりコツプ1杯以下しか飲まない女性の1.45倍と書かれていることをご存じのはずなのに、貴団体がなぜ言及しないのか、その理由を教えていただきたいものです。
と主張している。
この根拠となった論文は;Diane Feskanich, ScD, Walter C. Willett, MD, DrPH, Meir J. Stampfer MD, DrPH, and Graham A. Colditz, MD, DrPH, Milk, Dietary Calcium, and Bone Fractures in Women: A 12-Year Prospective Study, Am J Public Health. 1997 Jun;87(6):992-7. の論文らしい。
この論文の結果と結論は;
RESULTS:
We found no evidence that higher intakes of milk or calcium from food sources reduce fracture incidence. Women who drank two or more glasses of milk per day had relative risks of 1.45 for hip fracture (95% confidence interval [CI] = 0.87, 2.43) and 1.05 for forearm fracture (95% CI = 0.88, 1.25) when compared with women consuming one glass or less per week. Likewise, higher intakes of total dietary calcium or calcium from dairy foods were not associated with decreased risk of hip or forearm fracture.
CONCLUSIONS:
These data do not support the hypothesis that higher consumption of milk or other food sources of calcium by adult women protects against hip or forearm fractures.
なのだ。
意訳すると;
一日コップ2杯以上の牛乳を飲む女性はコップ1杯以下しか飲まない人と比べ大腿骨骨折の危険性は、1.45倍、前腕骨折の危険性は1.05倍となった。しかし、この増加には統計的な有意な差はなかった(p>0.05)。結論として、食物から摂取するカルシウムが多くでも成人女性の手足の骨折から保護するという仮説は支持されない。
つまり新谷はこの1.45倍という数値のみ読んで勝手に解釈したのだ。統計学的な意味は確率pが0.05 より大きい、つまり差が認められないということを(95% = 0.87, 2.43、95% CI = 0.88, 1.25)という数値が示しているのだ。この数字の意味の解説はここにある。1.45倍という数字を誤って引用しているわけだ。前腕はたった1.05倍だぜ。新谷がもっともらしい嘘を、知ってか、統計学を理解できないで言っているのだ。ひどいね。
統計の有意差について知っているはずで、にもかかわらず、意図的に誤って引用したとしか思えない。論文の結論では結果に差がないと言っているんだからね。中部大の武田某とよく似ているわけだ。
一方、この新谷の行動を頑張れと応援している奴もいる。その理由は、これまで牛乳が完全食品との誤解を与えてきたから、これを崩して、牛乳の価値の有無を再検討するのにいいからだというわけだ。それはそうかもしれないが、だからといって嘘をついていいというわけではない。
ゲーセン並の騒音
国立環境研究所の全国環境研会誌34巻4号254-261, 2009年「「騒音の目安」作成調査結果について」末岡伸一他によると
だそうで、騒音計があるので、本日の生理学実習の実習中の実習室の騒音レベルを測定したら80dBを下回ることがなかった。本日に限ったわけではない。ゲーセンやパチンコ屋並なんだ。
実習が終わっても帰らず、他の学生と抱きついたり、他の班にちょっかい出したり、ちょっかい出された方も嫌がらずに対応したりして、幼稚園並なのだ。
「うるさくないのかよ」と学生に聞いてもうるさくないらしい。つまりカクテルパーティ効果なのだ。管理者には、騒音の中に注意を引く会話がないから、この効果がない。しがって、この騒音が一番疲れる元になるのだ。
赤いボールペン
あと少し。100通のレポートの採点。つらいんだよね。
ううう….また、赤いボールペンのインクが切れた。
金太郎飴のレポートだから、金太郎飴の注意を書くわけね。インクがなくなるよな。パソコンでスタンプを作る道具を持っているんだけど、今年はAクラスとBクラスの金太郎飴の模様が違うので、スタンプを作りきれない。去年のスタンプも使えない。
入り口で詰まって先にいかない
あっちもこっちも大学では学生の講義の出欠をフェリカなどでできた学生証をカードリーダーにかざしてとるようになっている。これは文科省から、これまで大学は学生の出欠をきちんと取っていない、講義を設定通り実施していないから、これを規則通り行うべしとのお達しがあったからである。こっちのような大学では、学生の出欠を記録しても、それを成績に反映させたりしない。管理しない。問題児がでてきたとき始めてあの学生の講義の出欠状況は?と調べるだけだ。教員が管理するわけじゃないし、管理する事務だって暇じゃないし、人件費が無駄だからだ。
しかし、あっちのような中小私立大学では、きちんと文科省のお達しを実施しなければいけない。というわけで、出欠はエラーのないようにきちんと取る、休講は必ず補講を実施しなければいけないのだ。
1/3の講義に欠席だと単位は認定されない。これはどこの大学でも同じだが、真面目にカウントしているかどうかは大学による。
こっちの大学では、チュートリアルという形式の授業が取り入れられる前は、普通の講義は100名の学生のうち20〜30名しか出席してなかった。東大や京大で非常勤をやったときも同じだった。それが普通だった。ある臨床の先生が自分の講義に10名程度しか学生が教室にいないので、怒り狂ったことがあった。チュートリアル形式の授業が増えたら、いわゆる一方的な情報の垂れ流しの座学が1/4にまで減ったもんで、学生に危機感が発生し、講義の出席率は100%近いという気持ちの悪い、異常状態になってしまった。
あっちの大学では、新学期の4〜5月の講義に3回以上欠席する学生は、要注意学生として担任教員が対応したりすることを行うので出欠をきちんと管理しないといけない。
学生は、なぜか学生証を忘れたりして、出欠管理システムの端末に入力できないことがある。その場合は、学生が担当教員に講義終了時に申し出て、担当教員が出欠管理システムにログインして、その学生が欠席になっているのでこれを出席に修正するわけだ。なんかな〜、教員の仕事ではないように思うのだが…学生を管理するのは教員の仕事じゃないだろ。でもこういうことが好きな教員もいるけどね。
管理者担当の講義は100名近い受講者がいるので、入力できなかった学生が毎回2、3名でてくる。
あっちの大学では遠距離通学の学生が結構いる。片道2時間なんてのは普通だ。そういう学生は、通学の交通手段によっては、1限目開始の午前9時よりはるか前に大学についてしまうのがいる。こういう早くからきている学生は教室に待機しているわけで20名くらいいたりする。出欠管理システムの端末からの入力はその講義開始10分前から可能となっているのだ。そのため、30分前から教室に来たのだが入力できず、友人とおしゃべりしていると、入力するタイミングを失い、入力し忘れてしまう。講義終了後「センセ、入力忘れたので修正してください」と言ってくるわけだ。
そこで、そんなの入力可能時間の設定など簡単なはずだから、1限目だけ講義開始30分前から入力可能にしてちょうだい と提案したわけだ。2限目以降だと、その講義がその日最後の講義だったら、早めに入力し帰っちゃうとか遊びに行っちゃうのが出てきてでまずいかもしれないが、1限目だったらいいでしょ。ほかに遊びにいくところが近くにあるわけじゃないからな。こっちだって対応したくない。
まず最初は、こういう出欠管理システムのような機器を管理している部署に依頼した。平の教員の単独提案は受け付けないよ、所属学科、学部等の教務委員会あるいは事務の教務部等から持ち上げてちょうだいというわけだ。
ま、そうだろ。この部署は命令で動いているわけで、起案して実施する部署ではないから、変更する際の責任者がいないとまずいわけだ。だからいいでしょ。でも、その設定変更の技術的可能性、予算が伴うのかは、管理システムはどうせ外注で保守契約しているにきまっているので、外注先の業者に電話1本でとりあえず聞いてみることくらいしてくれてもいいじゃん。あらかじめの知識として、技術的な可能性と予算がかかることくらい知っていれば、その後の議論が早い。理不尽な要求だった対応しなくてもいいけどね。今回の要望は理不尽からしらん?
そこで、このようなことに関わる事務の部署の部長宛に変更依頼文書を作成したのだ。その部長は、自分で判断せず、教員で構成される教務委員会の委員長にこういう提案がありますと報告したわけだ。提案の文書には、早くから入力可能にすれば入力端末が混むこともなくなるよとも書いたのだ。そしたらその教務委員長は、情報をとりちがえ、混むならポータブルの入力端末があるからこれを使えというのだ。
そこで、ちがうよ、早くからきている学生のために入力かの時間を前倒ししろということだよ と伝えたら、なんと
「この件は、管理者の所属している学科から教務委員会へ提案しろ」という返事だ。
「関係部署の事務の部長に文書を提出している。それじゃいけないのか?」と返事したら
「管理者所属の教務委員会委員を通して教務委員会に提案しろ」だって。
あほか。委員会は学科からの提案しか受け付けないのかよ。学科個別の事態じゃないんだぜ。委員長の判断で、討議する価値があるとしたら教務委員会で議論対象にしろよな。ちゃんと要望/提案文書があるんだぜ。討議する価値がないのなら、理由をつけて返事をよこせ。それでも提案するのなら学科から提案しろ というべきだ。
しかし、あっちの大学はこういうことばっか。なにか改善案を提案すると入り口で詰まってしまい、先に進まない。筋を通して提案しろというわけだ。提案の是非の議論までたどりつかない。ほんの些細な学生サービスの改善案だぜ。
ま、筋を通せというのはわかるけど、そして、管理者はこれまで、軽微なことなんで筋を通さないで進めていることが多々あったわけで、今回もその例ですな。
ボトムアップを奨励するとトップはいうけどアップされないのさ。トップは、下からあがってこないから、イラついてトップダウンになるんだよね。ボトムから上げても途中で トップの意向とかを勝手に判断しちゃうんだよね。ボトムアップにならないだろうが。予算がかかるとかは手間で判断しちゃいけないんだよね。コストパフォーマンスの良否はトップが決めるのさ。
こっちの大学では、新規提案をすると、「それはいい提案だ、だからお前がやれ」だったんだよね。
1)学食に電子レンジを設置しろ
冬場、学生は持参したお弁当が冷たいので電子レンジを使いたがっている。研究室に潜り込んで電子レンジを使うわけだ。「学生食堂の開いているスペースに2、3台置いたら?」と会計事務に提案した。1台2、3万円だ。その位の予算、会計で自由にできるだろ? だめだった。そこで予算担当の理事がきて、教員に大学の予算について説明する会というのがあったとき、会計の努力で当初予算が余ったとき、会計が自由に処理していいでしょ?と質問したら理事は「もともとそうなっているから、勉強して削減した予算を会計の判断で使ってもいいよ」だって。じゃ会計は知なかったのだ/あるいは知っていても勝手に使って怒られるのが恐ろしいのだ。不正に使うわけではない、当初予算にはないけど小さな物品の購入だぜ。
学食で弁当を食べている学生をとっ捕まえ、学長宛の要望書を書かせた。もちろん管理者が添削してだ。そしたら、いつのまにか電子レンジが設置された。学生の要望を聞く会があった後だ。たった2、3万円だぜ。会計が学生の要望を先取りして導入したっていいじゃん。
自分の判断でよかれと思って実施し、失敗したらペナルティがあるけど、 自分で判断せず命令で実施するのなら、失敗してもペナルティはないからね。成功したときに褒めてくれるわけではないしね。
2)入試の選択科目の得点の正規化
選択科目によって受験生に有利/不利があってはいけない。そこで、どの大学でも、センター試験でも選択科目の成績の補正/正規化を行う。あっちの大学でも行っているのだが、その方法と運用があんまりなので、別の提案をした。すべての学部長、学科長、入試関係の委員会委員長が出席している場で解説も行ったのだ。その年の入試の成績からシミレーションもやったんだぜ。誰からの異議もなかった。3年経ったけど一向に改善されていない。
4)実習室が狭い
生理学実習を行う部屋は24名、あるいは椅子を増やせば48名分の机のある実習室だ。受講生が50名を超えるときがあるから狭い。広い部屋/建物がほしいと要望した。そしたら、うちの学科では学生が勉強する小さな部屋が複数ほしいとかいって、こちらのキャンパスの要望としては生理学実習室は優先順位が最下位になった要望が出されてしまった。図面まで書いたんだぜ。で新しい校舎がこの8月位にできるのだが、細かい部屋ばかりの2階建だ。広い生理学実習室は実現できなかった。あんまりじゃん。言い出し出し屁は管理者だせ。いままで要望を出したこともない奴らが、後から乗って奪い取られてしまったのだ。
5)教養科目のクラス構成は少人数で
生物学、物理学、数学の理解度があまりにも低いので1年次の教養科目に相当する生物学等の科目について調べたら、1クラスが100名にもなる科目があった。それじゃあんまりだ。高校だって30〜40名クラスだぜ。それでも理解できていないのだから、高校を定年退職になった理系の先生を非常勤として雇用して多くのクラスを作れと提案した。教務委員会では、学生同士のチューター制度を実施するのに忙しいからといって、この提案はサスペンド?却下?されてしまった。議論もされなかったようだ。どっちなのかわからない。返事がないからな。あほか、教務委員会はなにやっているんだ?教務委員会は予算とかを議論する場じゃないんだぜ。いい提案とおもったらWGでも作って、例えば物理は30名クラスを同一時限に3つ開講すればいいとか案を作らせることができるだろうが。1週間もあれば教室の空き具合を調べればできるだろ?
副学長も独自に物理の非常勤講師の先生の話を聞いて、この大クラス科目問題を認識し、管理者の提案も知って、なにかやっているらしい。実現される可能性があるが…
新宿キャンパスは文系の学部でFランクなのだ。だから就職率が問題になるし、学生のモチベーションとか教養の低くさが問題になっている。そこで低学年の教養科目についてどうすべきかの議論がある。改革するらしい。こっちのキャンパスは学生の目的がはっきりしているから、新宿キャンパスのような問題はない。教養科目の中に、理系の科目を突っ込んで改革と称して少人数クラスの制度にしてしまえばいいのだ。教授会で、この大学の改革案が提示された時、岩槻はこれを利用して小クラス制度にしたらいいと提案したけどどうなるか。大学の改革案は新宿キャンパスのであって、こっちのキャンパスでは該当するところがないと のほほん と構えている節がある。利用しなくては。
6)来年度のスケジュール
「来年度のスケジュールを教務委員会で検討している。時間が足りず、休日の授業実施日をつくらないといけない」という。冗談じゃない。そんなことより「何年も前から、異種業種による連携授業=チーム医療演習に看護の学生が入っていないからなんとか入れろと要望しているし、すべての学科が可能なら賛成と言っているのだから学科間でスケジュール調整を議論しろよな」といってやった。だめだろう。
看護学科に対応しろといえと学科長にいったら、もうずっと前から伝えてあるが看護から返事がないという。だから看護学科の長にきいたら、賛成だ、調整しようと返事しているとの答えだ。なんてこった。どっちもボールは相手側にあるという認識だ。だれもやる気がないんだな。
7)大型プリンタの導入
学会発表のためのポスター印刷ができる大型プリンタがこちらのキャンパスにはない。1台位あるべきだ。事務もオープンキャンパスとかの企画のとき使うだろうとかネットワークプリンタだからネットの管理部署とかいろいろ打ち合わせ、教員側からの要望を管理人がまとめて、事務申請しが事務の部署で管理運用するということで導入に成功した。成功は教員が構成するなんちゃら委員会を通さずにできたからだ。要望をまとめるため、教員から年間何枚くらい印刷する?というアンケートを、各学科長経由でとったのだ。なかなかまとまらなかった。ある学科長からはどんな大きさの印刷ができるの?とかいうとぼけた質問が来た。学会でポスター発表を見たことがないのかよ。
小さな大学なんだから、もっと足腰軽く動けよな。もう4年目になるんだけど、もっと提案したことがあったはず。あとなんだっけ。思い出したら書く。提案はなかなか実現しない。実現したのは間になんちゃら委員会という教員組織が挟まっていないものだけか。
あった。
8)顕微鏡の導入
中古の双眼顕微鏡をこっちの大学のお下がりで手に入れた。65台だ。解剖学実習は最大でも50名のクラスだから一人1台で組織学の実習ができる。組織学という講義実習はないから解剖学実習の1、2コマを使うことになる。国試に骨格筋の組織切片の問題が出るからね。骨格筋のHE染色像を見たことがないというのは理学療法士としてまずいだろ。ほかの養成校で見せているかどうかしらないけど。本年度から可能になった。組織切片を50枚以上作らないといけないけど、解剖の先生とは懇意だから、導入から切片作成まで問題なくできた。標本にする動物は使用済みのホルマリン漬けマウスをこっちの大学のある部署にお願いしてもらったのだ。なんせあっちの大学では実験動物は使えないからね。この顕微鏡を収容するロッカーは、会計担当の部長に顕微鏡の山を見せて導入してもらった。こっちのキャンパスの会計でも当初予算にない物品の購入ができるじゃん。ま、什器に限ってかもね。これも間に教員組織が入ってないで成功した例だな。
9)学外からアクセス可能なサーバ
これは、長〜い物語があるのだか、いまだ成功していない。大学外のサーバ(このサーバだ)で実績を積んでいるのだが….メーリングリストだってできないんだぜ。今年度から、大学が付与するメールアドレスがYahooからGoogleに変わって、学生はスマホで見える環境になったので、メーリングリストを、既存の大学の講義支援システムのe-learningを行っているサーバでできるかもしれない。現在のメーリスは管理者がいなくなったら使えなくなるからね。
ワールドカップ
サッカー女子のワールドカップは今年はカナダだ。時差がほぼ半日。カメールーン戦をTV中継で見始めた(土曜日、午前11時)のだが、なにか足りない。そうだビールだ。というわけで午前11時からビールだ。
追試は2種類。誰も知らなかった。
学内試験について、教務で聞いてきた。再試、追試の区別、長年この大学にいる複数の教員に聞いたが、正確に、追試に2種類があるということは誰も知らないようだ。
会議で議論があったのさ。根拠が曖昧なので、結論は保留になったのね。管理者が直接関わる件ではないのだが、誰も対応しないだろうということで、帰宅寸前の教務事務職員をとっ捕まえて聞いたのさ。
再試:本試験で成績の悪かった者をDとする。担当教員は再試可能なD評価と、再試なしのD評価かを決めることができる。(同じD評価でも再試可能と再試もだめと区別することができる)。単位がほしいから再度テストして頂戴と指定された学生が申請したら実施する試験。再試を認める/認めないは教員の自由な裁量だし、学生は申請しなければいけない。2000円の受験料が必要だ。再試験に合格したら評価はCでAやBにすることはできない。
追試:理由があって本試験を受験できない場合に行う試験。基本的に本来の授業料の範囲だから無料。というのが理解していたことだったが、追試は、実は2種類あるのだ。
追試その1:忌引等の大学が認めた親族の葬儀などの場合。インフルエンザ、法定伝染病等で大学が登校禁止にしている場合。公共交通機関の不具合で、学生本人の過失でなく試験を受けられなかった場合。学長が特別に認めた場合。このような場合は追試を実施しなければいけないし、本来の授業料に含まれるから追加の受験料は不要。A~Dの評価を付ける事が可能である。
追試その2:本人が病気等で登校できなかったことが診断書等で認められる場合で、この場合は科目担当教員の判断で追試を受けることができる。病気でなくても担当教員が相当の理由があると認めればいい。担当教員は拒否することもできる。学生が申請しなければいけないし、受験料は1000円と再試の半額だ。単純な寝坊とかで受験できなかった場合、担当教員が認めなければ、本試験を受けていないから再試はありえないし、追試もないわけだ。A~Dの評価を付ける事が可能である。