インプリントとキメラ能についての学とみ子の発言。
そもそもは2025年11月13日 07:15に当方がChatGPTに質問したことにはじまります。学とみ子が酸浴細胞と接触したES細胞はすぐにでもキメラ能を失うという根拠のない主張をしたため、当方がChatGPTに「ES細胞に最適化された培養環境で酸に暴露された細胞が培養されている培養皿にES細胞が混入したとき、ES細胞のキメラ能が直ちに失なわれるという根拠はありますか?」と当方らにとってはすでに結論が出ている質問をしたわけですね。ChatGPTは勿論、根拠は見当たらないと否定したわけですが、その際、 https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC6451320/?utm_source=chatgpt.com “Defined conditions for propagation and manipulation of mouse embryonic stem cells Mulas …Austin Smith Development. 2019 Mar 26;146(6)”という論文が引用されていたわけです。
これを眺めに行った学とみ子はIntroductionに「Female ES cells are vulnerable to severe hypomethylation (Choi et al., 2017a) and loss of methylation imprints in either 2i or serum, which can reduce their chimaera contribution (Yagi et al., 2017). 雌性ES細胞は、2i培養液または血清のいずれにおいても重度の低メチル化(Choi et al., 2017a)およびメチル化インプリントの喪失を受けやすく、これによりキメラ形成への寄与が減少する可能性がある(Yagi et al., 2017)(DeepL訳)」というのを見つけたのです。しかし、この記述に特に触れるなく、この「Here, we provide detailed methodologies for derivation, propagation, genetic modification and primary differentiation of ES cells in 2i or 2i+LIF media without serum or undefined serum substitutes.ここでは、血清または未定義血清代替物を含まない2iまたは2i+LIF培地におけるES細胞の誘導、継代培養、遺伝子改変、および一次分化に関する詳細な方法論を提供する。(DeepL訳)」という論文を「ESにする時におきるインプリンテング領域のメチル化状態へのリスクなどを説明し、かつ、ESを扱う時の様々な手間ひまかかる手技などを示した論文です。」つまりES細胞の培養の難しさを唱えた論文と、誤ってとらえたわけです。
ちなみに引用された(Yagi et al., 2017)とはDerivation of ground-state female ES cells maintaining gamete-derived DNA methylation Nature volume 548, pages 224–227 (2017)という論文で、この論文でキメラについて触れているところを探すと
####訳はいずれもDeepL###
We observed a further gain of de novo DNA methylation in 2i/L-MEFs (Extended Data Fig. 3g), suggesting that female 2i/L ES cells efficiently contribute to chimaeric embryos as they undergo de novo methylation during development. 2i/L-MEFsにおいて新規DNAメチル化のさらなる増加を観察した(拡張データ図3g)。これは、雌性2i/L ES細胞が胚発生中に新規メチル化を受ける過程で、キメラ胚への効率的な寄与を示唆している。
As reported previously2, we found that 2i/L ES cells are consistently able to form chimaeric embryos that exhibit a high contribution of ES-cell-derived cells (Extended Data Fig. 6a). 以前報告した通り2、我々は2i/L ES細胞が一貫してES細胞由来細胞の高い寄与率を示すキメラ胚を形成できることを確認した(拡張データ図6a)。
We also compared DNA methylation and gene expressions of 2i/L-MEFs derived from all-ES-cell embryos (4n 2i/L-MEFs; E14.5) with those from chimaeric embryos (2n 2i/L-MEFs; E14.5). Although no detectable difference in DNA methylations was observed between 4n 2i/L-MEFs and 2n 2i/L-MEFs (Extended Data Fig. 7i), many imprinted genes, as well as other genes, were aberrantly expressed in 4n 2i/L-MEFs, whereas the aberration was less obvious in 2n 2i/L-MEFs, presumably owing to non-cell-autonomous effects (Extended Data Fig. 7j) また、全ES細胞胚由来の2i/L-MEFs(4n 2i/L-MEFs; E14.5)とキメラ胚由来の2i/L-MEFs(2n 2i/L-MEFs; E14.5)のDNAメチル化および遺伝子発現を比較した。4n 2i/L-MEFs と 2n 2i/L-MEFs では DNA メチル化に検出可能な差異は認められなかった(拡張データ図 7i)。多くのインプリント遺伝子およびその他の遺伝子が4n 2i/L-MEFsで異常発現していたのに対し、2n 2i/L-MEFsではその異常がより不明瞭であった。これはおそらく非細胞自律的効果によるものである(拡張データ図7j)。.
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というようなことが書いてあり、当方にはちと難しい論文でまちがえているかもしれませんが「キメラ形成への寄与が減少する可能性」などは書いてなく、逆のように思えます。つまりメスの細胞のほうがインプリントが破綻し(メチル化がはずれ)やすく、キメラになりやすいというように読めたのですが間違いですかね?
>インプリントに詳しい学とみ子
Yagi等の論文を読んで解説してちょうだい。孫引きで議論するのはよろしくないのはわかるよね?
そして、学とみ子はこのMulas等の論文を、「STAP論文のESねつ造に実行状況を想像すると、そのねつ造を実行させるためには、犯人は、異なる実験のあちこちの場面で、ESを入れたり、すり替えたりする行為が必要となります。ベテラン研究者を騙すためには、あちこちに修正が必要です。
しかし、ESは維持するだけでも大変です。そうした出し入れの手技に耐えられる細胞とは思えず、ESねつ造説そのものに非現実性があります。
そこで、この論文を、ESねつ造説への一つの反論として使えませんか?」とChatGPTに誘導質問をしたのです。つまり、ES細胞の維持は大変だから、ES細胞を混入させるためには色々操作する必要があるので、ES細胞を混入させることによるデータの捏造はできないのではないか?とChatGPTに聞いたわけです。
それがいつのまにかoTakeさんはインプリントを知らないという誹謗から、キメラと結びつくようになってしまったのですな。
当方らがインプリントとキメラ能は関係ないだろと言うと「培養中ESがキメラ能を失う話と、インプリントは関係がないのです。」と言っているのですが、そのうち「インプリントが大事なのは、ER培養、キメラ能ではなく、人の病気なのです。」とインプリントの不具合と疾患の話になり、学とみ子が興味があるのはこっちだといいだすわけです。
そして今度は「もともと、インプリント問題とSTAP細胞事件との関連性は、雌のES細胞は、雄に比べて、キメラ能が低下するとの論文記載から来たことなんですよね。」と元のMulas等の論文に戻ったかと思いきや「学とみ子が、人の病気示したのは、こうしたインプリント領域の機能を知って欲しいからですね。学とみ子のストーリーはつながっているのです。」とまた疾患の話につながると話題を変えるのです。学とみ子のストーリーが最初からでてきたわけではなく、後付なのに、平気でこういう発言をするのだから、批判されるどんどん話を変えるといわれてもしょうがないですな。


