と発達障害.com というブログを引用して、ワクチンが自閉症を誘発していると言いたいようだ。この池田議員が、子宮頸がんワクチン以外にもワクチンはすべて有害であると言っているのかどうかは知らないが、概して否定的であるのはこのtwitterでの発言からわかる。
しかし、日野市議員としてtwitter とはいえ、軽々に素性のわからんブログを引用するのはどうかと思わざるを得ない。引用している発達障害.comの「自閉症とワクチンの関係を暴露したトランプ大統領 2017年3月16日」という記事はひどいもので、横浜市衛生研究所より引用として、ワクチンに含まれる水銀化合物のチメロサールが自閉症を引き起こすとしている。
横浜市衛生研究所がそんなことを言うわけがないと、引用が書いてないので調べた。多分原典は「チメロサールとワクチンについて」で、たしかに、この発達障害.comブログに書いてあるような「Bernardらの仮説」を紹介している。しかし、その紹介のあとに、「米国の医学協議会(IOM)の結論(2004年)」の章で「チメロサールを含むワクチンの接種を受けることと自閉症との間の因果関係については、否認することが根拠によって支持される。」と書いてある。
現在はチメロサールと自閉症の関係は否定されているというのが常識だ。都合のいい部分だけを引用しているようなブログを、調べもしないでなんで引用するんだろ。池田日野市議員はともかくワクチンに副反応らしきものがあれば・なくてもあるかの如き意見を引用するわけで、冷静に議論できるような方ではないようですね。
ちなみに
Bernard S, Enayati A, Redwood L, Roger H, Binstock T. Autism: a novel form of mercury poisoning. Med Hypotheses. 2001 Apr;56(4):462-71. Review.
が最初のチメロサールー自閉症仮設の最初の論文で。2004年に米国科学アカデミーの医学協議会( Institution Of Medicine : IOM )が否定したわけですがBernard氏は
Blaxill MF, Redwood L, Bernard S. Thimerosal and autism? A plausible hypothesis that should not be dismissed. Med Hypotheses. 2004;62(5):788-94.
と反論していますが、その後は論文はないようです。相関は原因を示すものではないことの例ではないのでしょうか。
[ 追記 ] 2017.8.18
多分、この池田議員はワクチンの副反応について詳しいはずなので、チメロサールと自閉症の関係が否定されていること、あるいは麻疹、おたふくかぜ、風疹の新3種混合(MMR)ワクチンと自閉症に関係があるというAndrew Jeremy Wakefieldの論文がフェイクであり撤回されたこと という有名な話は知っているはず。横浜市衛生研究所の文書も結構有名なので読んでいるはず。にも関わらず、科学的リテラシーの低いトランプが言い出したといって、古いデマを撒き散らすということは、議員としてはあるまじき行為だと思う。
電気刺激とは2つの電極間に電流を流すことだ。電流はプラス電極(陽極)からマイナス電極(陰極)に流れる。興奮性組織(細胞)を電気刺激する場合、電流が流れ出る側(陽極)部分で興奮が発生するのか、逆に電流を吸い込む側(陰極)で興奮が発生するのかについては、明確な説明があって、古くはEduard Friedrich Wilhelm Pflügerというドイツの生理学者が、まだイオンチャネルなどの概念がない19世紀末に明らかにしている。プリューゲルの法則という。
昔はパルスで電気刺激することができなかったわけで、直流で刺激するときスイッチをONにする、OFFにするときの反応を見ていたわけだ。
電流刺激の際、電流が細胞内を通るときは、陰極に近い細胞膜では細胞膜を横切る電流が細胞内から細胞外に流れることにより膜電位が脱分極して興奮が発生する。陽極側では電流が細胞外から内に流れることになり膜電位が過分極するので活動電位が発生しにくくなる。つまり刺激電極の陰極側で興奮が発生する。
緑の部分が過分極し、活動電位が発生しにくいが、オレンジの部分は脱分極し活動電位が発生する。
陽極側では刺激電流が止まった時、過分極で活性化されやすくなったナトリウムチャネルが膜電位が元に戻る時に活性化してナトリウムイオンが流れ活動電位が発生する(anodal breakとかいう)。
これを、生理学実習で学生さんに体験してもらいたいと思い、いろいろな案を試してみた。自分あるいは友人を被験者として陰極の部分で興奮が発生するということを実際に感じてもらうのだ。なんせ、上記の理屈なんかなかなか理解してもらえないからね。
体験させるような実習は案外難しい。例えば人差し指と中指の先端に刺激電極を貼り付け、刺激電流を徐々に大きくしていったら、どちらの指先で感ずるかというのがすぐ思いつくことだか、これでは陽極・陰極で差がない。人差し指先端に電極を貼り、もう一方の電極を爪とか肘頭とかのような皮膚に感覚神経がない・少ない部分に貼り、流す電流の方向を変えて、人刺し指で感ずる閾値を求めると、人差し指が陰極の場合に閾値が低くなると思いきや、陽極の場合と差がない。
指先に小さな電極を貼り付け、近くに銀板でできた心電図の四肢用の大きな電極を付ける。小さいところは電流密度が高いからより効果的に刺激できるが、大きな金属板が皮膚に広く接触していると電流密度が低く、刺激効果が少ないはず。この条件で指先に付けた小さい電極を陰極・陽極に変えて閾値を求めても、陰極のほうが閾値が低いはずと思いきや差がない。
ネットで調べると陰極興奮を説明している記事、文書はあるが、これを読んで理解するのが、残念なことに難しいわけで、カエル坐骨神経刺激の実習を行うのでその前に、陰極側で興奮が生じることを体験してほしいわけだ。
指先と他の皮膚では刺激電極が陰極・陽極の関係が異なるようだ。指先の電気刺激では指先が陰極の場合、陽極の場合の閾値より1.3-1.5 倍大きい。( K.A. Kaczmarek ; M.E. Tyler ; A.J. Brisben ; K.O. Johnson, The afferent neural response to electrotactile stimuli: preliminary results. IEEE Transactions on Rehabilitation Engineering, 8. 268-270, 2000)。これはサルの指の神経束がら単一神経軸索の活動電位を記録して指先皮膚を電気刺激して得られた結果だ。
一方、こっちの論文はどこの皮膚かAbstract からでは分からないが、陰極側のほうが有効であるとしている(A. Higashiyama ; G.B. Rollman, Perceived locus and intensity of electrocutaneous stimulation. IEEE Transactions on Biomedical Engineering, 38, 679 – 686, 1991 )。Full paperを購入する気はない。
というわけで指先の皮膚を使うのは止めたほうがいいようだ。
そこで、ディスポーザブルの表面電極を前腕前面中央に貼り、もう一方を肘頭に貼って電気刺激してみた。
肘頭部分は電流が強くても感じないから、被験者は前腕前面中央の電極に注意を向けることができる。これで実施すると、陰極の場合のほうが閾値が小さいのが分かる。つまり、陰極興奮を実感できる。
陰極興奮を実感できると思うが、では何故、陽極でも刺激電流が大きければ、興奮性組織が興奮するのか?という質問がでたら素晴らしいのだが、出てこないだろうな。
なんせ1年生の生理学実習は幼稚園並だからな。そりゃ、皮膚がピリピリするから大騒ぎさ。
I deleted the following files from the system’s library:/[user]/Library/Application Support/Adobe/Dreamweaver [version number] (folder)/[user]/Library/Preferences/Adobe Dreamweaver [version number].txt (file)When Dreamweaver launches, it creates a new preferences file and folder.
という記述がある
こっちの大学では非常勤なもんで、Apple Cinema Display 27を使っている。
Mac Book Pro を携帯していて、デスクにこのディスプレイを置いて使っているのだ。
朝、来て、Mac Book Pro を接続して… ん?なんかディスプレイがボケているな。ラーメンなどをこのディスプレイの前で食べているから、そのスープとか、ゴミか?
アルコールを浸したティシュペーパでこすっても落ちない。はて?
電源を落とし、画面が発光しないようにしたら…
画面の下1/4はこの雲がないから、キーボードの一部とマウスが反射している。雲のような模様と、黒い点で書いた文字のようなのが見える。上左の色の部分は、この画面をスマホで撮影している手が反射しているのだ。幅16 cm 高さ10 cm 位だ。
んが。まいったな。こんなの見たことがない。普通ディスプレイのトラブルは、ドットの抜けとか、ビデオカードが壊れちゃて変に規則的な縞模様とかだ。雲が湧き出したのはみたことがない。
まだ、朝で、室温は高くないのだが、このディスプレイは電源スイッチがなく、Power Book Pro を接続していないで、画面が真っ黒でも通電している状態だ。これが正常な使い方だ。発熱しているようで、電気を食っているわけだ。
オーバーヒートか?というわけで、コンセントから電源ケーブルを抜き、10分程度放置したら、冷えてくるとともに、雲の大きさが小さくなり、最後には消滅した。めでたしめでたし。
ネットで見ても液晶ディスプレイ(CRTなんかもうないだろ、十年前の映画にしかでてこない)でこんな雲が出たという記事はないな。
ディスプレー表面に冷房の冷風に当たったため中の水蒸気が凝縮したんだろうか?でも電源を切ったらなくなったというのもおかしいな。
[ 追記 ] 2017.8.7
1週間たって、また早朝から使い始めたら同じ現象が生じた。ディスプレーの曇ったところにヘアドライヤーで温風をあてたら消失した。内部の水蒸気が空調の冷気にあたり、表面のガラス面の内側に凝縮したということのようだ。