アンケートなんか答えていられるか

講義の1コマは90分である。90分も学生はもたない。昼食後の講義だと半数以上が倒れていく。
朝1限目の講義でも1,2割は途中で倒れていく。通学時間が長い学生がいるからな。あっちの大学では、実態に合わせ、学生の興味が維持できるようなもっと短時間にすべきなのだが、文科省の昔からの規則でしょうがない。75分という大学もあるのだが… 中小大学では文科省の定めに従わざるをえない。
どうせ、90分フルに情報の垂れ流しを実施しても学生の頭に入るわけではないので、終了15分前からその講義でのキーポイントになる問でできた小テストを課している。配布された資料を見ても、持参した教科書を見てもいい。4肢選択、10問だ。情けないことに満点は数えるほどなのだ。この問題がその講義のキーなので期末試験対策にもなるのだが、どこまで学生がこれを理解しているかはわからない。マークシートなので、ついでに講義等のアンケートも取ってみるのだ。
アンケートは ①はい ②どちらともいえない ③いいえ の3択だ。
授業はわかりやすかったか?
情報量が多すぎたか?  などの問に混ざって今回は、
先輩からの昨年の試験問題をもらった?
という質問をまぜてみた。
この最後の問に対するこたえは ①はい か ③いいえ のどちらかだと思うのだが、 ②どちらともいえない を選択する学生がいる。アンケートに答えるのは面倒なのだ。こういう学生は全ての質問に ②どちらともいえない を選択することが多い。
もう一つの答えるのが面倒な学生の選択は、全てを ①はい にするのだ。最初に わかりやすかったか? と聞かれたので、ひょっとしたら成績に関係するかも、印象がよくなるかも、というわけで、おべんちゃらに ①はい を選ぶのだ
7つの質問全てに ①はい あるいは ②どちらともいえない と答えた学生は99名中13名であった。すべての質問に ③いいえ と答えた学生はいなかった。予想されるのは、このように面倒だからと、「いい加減に回答する学生は成績がよろしくない」だろう。チェックしてみた。

予想通りだ。寝ていたからわからないかもしれないが、それでも調べたらいいだろうと思うけど、今配布された配布資料のどこに答えが書いてあるかわからない出来の悪いヤツが手を抜く。
ちなみに、今回のアンケートの質問の一つ、生理学・生理学実習は苦痛しかもたらさない の答えに ①はい を選んだのが18%いた。上記の、すべてに ①はい  を選んだ学生以外は正直でなかなかよろしい。

研究ごっこ

富山大学人文学部中国言語分化研究室の大野圭介教授という方の「研究ごっこQ&A」というページを、擁護の方々に捧げたい。中国古典文学の専門家の方がアマチュアの研究者の研究ごっこについて論じているページですが、アマチュアの研究ごっこをされている方=擁護の方と置き換えるとぴったしです。

「学者はタコ型火星人はいないという説を狂信している。一つの立場に固執して他の説を頭ごなしに退けるのは間違いだ。タコ型火星人は実在するという説もちゃんと見直せ」

というアマチュアの研究ごっこさんの主張は 学なんちゃら や 南青山 のそれだし、

自称「研究家」はアカデミズムの側から批判されることが癇にさわるらしく、激昂して何とか揚げ足を取ってやろうとしつこく食い下がることが多いのです。プロの学者は自称「研究家」のそうした習性を知り抜いていますから、少しでも「研究ごっこ」のにおいのする「研究」は初めから相手にしないのです。

は 元PTA会長さん や ryoubu-0123 が該当しそうだし、

もし掲示板などで「研究ごっこ」を宣伝する書き込みをする人がいた場合は、相手にせず無視するか、皮肉や当てこすりで軽く笑い飛ばすくらいの対応にとどめておくのがいいでしょう。真面目に批判しても、果てしない揚げ足の取り合いに巻き込まれる可能性大です。ウェブ上で「研究ごっこ」サイトを見つけた時も、直接批判するのは避けて、某匿名掲示板に紹介するくらいにしておくのが賢明です。とにかくまともな議論は成り立たない相手ですから、真っ向から相手にしないことです。

というわけでここが「某匿名掲示板」になっているんですね。”掲示板”を提供するのは光栄ですな。

多くの自称「研究家」は、こうした努力をほとんどしていません。原典や専門書を読めず、啓蒙書を数冊読んでわかったつもりになっているような人がたくさんいます。原典の読みが誤っていることを指摘されれば、読み方を訓練することに努力せず、プロの揚げ足を取って罵倒することに懸命になります。

はOpenブログの南堂なんちやら(しかし、古いな)にぴったしですね。