アネロイド式血圧計

医学界では水銀血圧計は廃棄し、今後電子血圧計に置き換わる方針だ。水銀だからだ。水銀血圧計は原理が単純だし慣れれば再現性がいいし、捨てたくないのだが、なんせ水銀だからしょうがない。実習では水銀をこぼす奴がでてくる。
というわけで電子血圧計にすればいいのかもしれないが、乱流が生じて音が出る=コロトコフ音を聞いて測定するというのが学生には理解し易いのでアネロイド式血圧計に交換したのだ。彼らが卒業して医療現場に行った時、まだ水銀血圧計が生きているだろうということもある。本物の水銀血圧計を見て、デジタル表示のパネルがないから壊れている、電池を入れるところがないなんてこと言い出すかもしれない。電子血圧計はカフ(腕に巻いた空気で膨らむ袋、Yシャツの手首部分をカフと言うのと同じ)の圧力変化(脈波)を検出して(オシロメトリック法)血圧を測定するのだが、それを学生に説明するのがいやだ。知らなかったのだがaneroidとは「液体を使わない」という意味だそうな。気圧計が最初の機械なんだろ。薄い金属板のある密閉容器があって、気圧の変化でその薄い金属版が凸凹に動くのでこの動きを針の回転運動に変えるわけだ。
学生実習にふさわしいかどうかわからん。きっと取扱がすごいから壊れちゃうだろうな。薄い金属版から針の回転運動への変換部分てきっと軟弱なところがあるにちがいない。校正もできないから数年毎に買い替えだ。水銀血圧計は経年変化で交換するのは(ゴム)チューブ部分だけだし、原理的に校正する必要ないからいいのだが、しょうがない。
水銀血圧計を使った測定方法のコロトコフ音付き動画もアネロイド式血圧計のそれもあるけど英語版(英語だけで拒否されちゃう、でも簡単な英語だからいいかも…)とか使っている機器が違うとかなので、学生が実際に使う機材での測定方法を作成することにしたのだ。学生に口で説明するより動画のほうがいいからね。それが電子聴診器を作った理由なのだ。
パソコンの音量を調節してご覧ください。110 mmHg位でコロトコフ音が出てきて70 mmHg 付近で消えます。


音は採取できるようになったしWebカメラ(安いからね)はあるから学生をとっ捕まえてとりあえず作成した動画だ。
QuickTimePlayer で録音録画しiMovie で編集だ。やったことがないからトライアンドエラーでなんとかここまでというわけだ。ふむ、mp4でないとwin では見えないのか。movからmp4に変換する必要があった。
カメラが良くないのでピンぼけみたいだし、血圧計のガラス板に反射で映り込むし、明るさもどうしたらいいかもわからんし…
500円のクオカードで釣られた学生の血圧だ。
もう少し、きれいな動画にするつもりだが、とりあえずですね。Youtubeとかの画像のほうがきれいだ。カメラのせいだ…とする。
音も、聴診器で聞く音より高音に偏っていて、きっと歪んでいるんだろ。これは自作電子聴音器のせいだな。いや再生しているノートPCのせいか。]]>

拒絶理由通知書

特許願2015-509109
11. 2017/03/07 :拒絶理由通知書 (特許庁がだめなときの、代替はここ

P.5
複数の研究グループによって、低pH曝露等による多能性細胞生成(STAP現象)についての再現実験が行われた結果(本願発明者の一人であるVacanti氏の研究室で行われたと認められるものも含む)、両Nature論文に記載されるようなSTAP現象を再現することはできなかった(参考文献9)
両Nature論文につき、用いられた全てのSTAP細胞関連材料はES細胞に由来するものであったことが判明(参考文献10)
理化学研究所の検証実験チームの報告においても、STAP現象の実際の科学的重要性を調査すべく両Nature論文や関連情報に示された方法に基づいて再現実験を行ったものの、両論文に記載されたようなSTAP現象は、再現不可能(not reproducible)であると結論付けた(参考文献11)
P.6
本願発明の属する技術分野において通常の知識を有する研究者、すなわち当業者でさえ、その再現のためには試行錯誤、複雑高度な実験等を要し、細胞を脱分化させて多能性細胞を生成するに至っていないのであるから、その点においても、発明の詳細な説明は、当業者が本願請求項1に係る発明を実施することができる程度に発明の詳細な説明が記載されていないと判断せざるを得ない

至極当然で、別に特許庁に言われなくてもSTAP細胞は無い(こういう表現だと某ブログ主が「あるとはいえない」にしろと怒るだろうけど)わけで、擁護の方々のこの特許庁の判断に対する素晴らしいコメントを期待しましょう。

P1.
この出願は、次の理由によって拒絶をすべきものです。これについて意見がありましたら、この通知書の発送の日から3か月以内に意見書を提出してください。

とのことで、まだ余裕があるよ。
Vacanti氏も宣誓供述書をぎりぎりになってだしたりして時間稼ぎをしているからね。
「結論ありき」の非専門家ブログが社会を混乱させている:世界三大不正STAP事件の正しい理解を社会に広める会2017年03月08日の日本の特許庁は拒絶理由通知書を出しましたのコメントから特許庁の該当ページたどり着きました。情報ありがとうございます。