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名誉毀損になるのでは?

小保方晴子さんへの不正な報道を追及する有志の会
2017年01月17日 朝日新聞社 WEBRONZAについて記事で
  41. ジム 2017年01月29日 11:38 というかたがコメントしている。このジムと言う方は、その個人ブログ
小保方晴子さんを個人的に励ますブログ
2017年01月29日 科学者に人格の高潔を求めてはいけない という記事として再掲載している。
その内容は;

はっきり言おう
STAP事件とは、若山氏がES細胞を使って捏造した事件である
そしてその罪を小保方さんに着せようと悪あがきをしたもの
若山氏は人格は小学生のまま大人になった人格未成熟者
とっちゃん坊やそのものの存在だ
科学的な実績はあったかも知れないが、人間的にみれば最低の男だ
彼の愚行によって、一人の優秀な科学者が亡くなり、一人の女性研究者が再起不能の状態に陥っている

である。ひどいね。なんの恨みがあってこんな表現するんでしょ?匿名だから罵詈雑言が言えるんだろうね。ネットの匿名という世界だからできるのであって、現実社会では何も言えない小心者では?
これは明らかな名誉毀損だと思うのだがどうでしょ?
[ 追記 ] 2017.2.1
どうやら、この擁護のサイトですらこのコメントは削除されてしまった。あまりにもひどいからね。

59. 管理人(消しゴム係) 2017年01月31日 18:04
58.ジムさん
>しかしこの件は、若山氏から直接クレームがきたときだけ対応を考える
当ブログのコメント欄についての対応は管理人が判断します。
41.ジム氏のコメントには不適切な内容が含まれており、削除すべきか迷いつつも残していましたが、憶測に基づく誹謗中傷が拡大するのは好ましくないので削除しました。41に対する意見については残します。続きはここではなくご自身のブログでお願いします。

それでもこのジムという方は、

58. ジム 2017年01月31日 15:14
どうやら若山崇拝者からは、名誉棄損だとか言ってるようだ
彼らは小保方さんの名誉を棄損することだけは平気なようだ
しかしこの件は、若山氏から直接クレームがきたときだけ対応を考える
でも当の若山氏は記者会見で、小保方さんから渡された細胞はボクのマウスではないと、とんでもない名誉棄損をやってるが
あとで桂調査委員会が調べた結果、STAP幹細胞は全て若山研のES細胞だったのにもかかわらず

と反論している。どうやら名誉毀損・誹謗中傷の意味がわかってない方のようで、ご本人のブログでは、削除していない。

過去問

学内定期試験に昨年度の問題を一部使ったところ、一部の学生からクレームがきた。「過去問を知らない人は不利になる。けしからん。」というわけだ。
そんな、クレームは初めてだ。
15回の講義分、合計100問を作ることにしている。マークシートで選択問題だから問題数を多くする必要がある。センター試験で記述式を取り入れるなんて話がでてきたが、人数が多い(今回は99名)ので記述式問題を公平に採点するのは難しい。記述式問題は問題作成が容易だけど採点が大変、逆にマークシートは問題作成が大変だけど採点は30分で客観的にできる。
選択問題とはいえ、一人で100問作成するのは大変で、問題は枝葉末節なものであってはならないとすると、過去問と似たり寄ったりになってしまう。だから、過去問を見つつ、正解率の低かった問題をそのままとか、穴埋め問題の空欄の順番を変える、選択肢の順番を変える、選択肢を増やすなど改変して出すわけだ。我らが学生さんは過去問を「勉強」するというのは、ここで挙げたた例のように答えの順番を覚えるということで、理解するわけではない。だから、普通に講義で配布されたプリントとか教科書を勉強したのなら、過去問を「勉強」しないほうが正解にたどりつく可能性が高い。覚えてきた回答順番と新たに考えた答えに矛盾があるわけで、悩むことになる。回答順番を覚えるような「勉強」なら、過去問を見ないほうがいいのだ。
過去問を手に入れて試験に望むのは、学生として当たり前でしょ。その科目担当者が前年度と同じ教員だったら傾向と対策を練るのが当たり前だ。だから新歓のゲームの賞品は、過去問とか先輩のレポートだったりするわけだし、学内売店のコピー機は試験前だけ長蛇の列になるのだ。過去問を勉強するのはいいことだが、その勉強とは答えを覚えるのではないということがわかっていないとね。
管理者の学生時代は試験勉強なんかしないでぶっつけ本番で試験に臨んだから成績表はカフカ全集だったわけだ。時代がちがうね。
教員の方も手抜きで過去問そのものを出すのがいる。これはまずいよね。そういう教員は試験のとき問題用紙を回収するのね。でも、試験終了時に回収した問題の部数を確認しないので、1部や2部を回収し損ねるから、次の学年には問題と正解のコピーが出回っちゃうのさ。学生を評価できないことになる。
実習の評価は実習に参加したか、レポートを出したかが要で、さらにレポートの内容で行う。普通は、それだけでいいと思うのだが、我ら学生さんには、日本語に不自由、四則演算ができないという方々もいるので、筆記試験を行うことにしている。こっちは問題数が少なく、記述式だが、採点は4名で170名(2学科同じ実習なので)分を手分けして行うので、2,3時間で終わる。一人が1問の全回答を採点するので公平性は保たれる。
神経伝導速度の測定を実習でやるわけで、レポートではほとんど計算間違いはない(できる奴のをコピペだからね、そして同一班では結果が同じになるから、誰のがコピー元だかは判断できない)。しかし筆記試験に出すと、半分もできない。6.8-2.3 の引き算ができない、260÷4.5 の割り算ができない、答えの単位がm/s ではなくmsec とかデタラメだったりするからね。筆記試験を行う意味があるのだ。学生にとってではなく、教員にとってだ。学生の理解度を知らないと次の講義・実習ができないからね。

何を勉強しているのやら…

試験のシーズンだ。語群から適当な単語を選び[   ]内を埋めよ。
昨年度の試験問題は

末梢神経は軸索の太さ/伝導速度と機能から分類される。分類方法には2つあり、求心性情報を担うという観点から、GI〜GIV(グループI〜グループIV)という分類と、遠心性情報を担うという観点からA〜Cという分類がある。GI〜GIVの中で最も伝導速度の速いグループは、筋紡錘に発し筋の[ 1 ] 情報を伝える[ 2 ] 線維と、腱近傍にある受容器であるゴルジ器官に発し筋に加わる[ 3 ]の情報を伝える [ 4 ] 線維がある。A〜C と分類される線維のうち、A線維のグループはさらにAα〜Aδ線維に分けられる。錘外筋を支配するのが[ 5 ] 線維、錘内筋を支配するのが[ 6 ] 線維である。
語群
太さ 容積 長さ 角度 速度 重さ 力 温度
GIa GIb GII GIII GIV Aα Aβ Aγ Aδ B C

[ 1 ] 長さ (68.4%)
[ 2 ] GIa (89.8%)
[ 3 ] 力 (59.2%)
[ 4 ] GIb (71.4%)
[ 5 ] Aα (58.2.8%)
[ 6 ] Aγ (55.1%)
が正解で、( )内が正解率だ。
今年は順番を変えた

末梢神経の分類方法は2つある。主に遠心性の機能を中心にして A線維〜C線維に分ける方法と、主に求心性の機能を中心にしてGI線維〜GIV線維に分ける方法である。筋の本体である錘外筋を支配するのが [ 1 ]線維で、筋紡錘内の錘内筋を支配するのが[ 2 ]線維である。一方、筋に関する感覚神経には、筋紡錘に発する筋の[ 3 ]情報を中枢へ伝える [ 4 ]線維、腱の近傍にある受容器であるゴルジ器官に発し筋に加わる[ 5 ]の情報を伝える[ 6 ]線維がある。
語群
Aα Aβ Aγ Aδ B C GIa GIb GII GIII GIV
太さ 容積 長さ 角度 速度 重さ 力 温度

正解と正解率は
[ 1 ] Aα (25%)、 GIa と誤った答えを選んだのが 58%。
[ 2 ] Aγ (17%)、 GIb と誤った答えを選んだのが 49%。
[ 3 ] 長さ (54%)、しかし 力(ちから)が15%、太さが8%、角度が8%、なんと温度を選んだやつが一人いる。
[ 4 ] GIa (GIIも正解だが)(46%)いて、何故か[ 1 ]の両方にGIaを選んだのが99名中19名もいる。うーん、矛盾を感じないのか、理解不能だ。
[ 5 ] 力(ちから) (58%)、[ 5 ] に重さを選んだのが21%もいる。力と重さの違いがわかっていないようだ。
[ 6 ] GIb (48%)
実習で末梢神経を電気刺激する筋電図に2つの波形(H波、M波)が発生するという実習を行った。この実習結果を全員の前で発表するということも行った。実習時とは異なったメンバーで新たに発表班を構成して発表させたのだ。この実習以外の発表もあるので1班5名で構成し2クラスあるから、このH波M波の実習の発表担当者は99名中10名いたことになる。どうして2種類の筋電図(筋収縮)が一回の電気刺激で発生するのかは運動ニューロンであるAα線維と筋紡錘の感覚神経であるGIa線維のことを知らないと理解できない。発表するのであるから、実習のときの個別のレポートは友人まかせでも、発表のときはその友人がいないから勉強したはずである。この10名の中の3名が [ 1 ]線維も[ 4 ]線維もGIa線維であると答えた19名の中にいる。発表の準備も人任せなんだな。
なんてこった。あれだけ講義でも説明したし実習ではH波M波発生機序の説明文書も配り、何回も説明したのに、がっかりするね。
昨年度の学生は同様の過去問がなく、勉強して理解していたから正解率が50%を超えていたが、今年は、理解したわけではなく、昨年の過去問の答えの順番を憶えただけなので、問題の順番を変えたらできなかったわけだ。

シラバス改訂

どこの大学でもやっていることで、講義や実習の内容を公開し、学生に供与しなければならない。シラバスというわけだ。毎年、今頃になると来年度のシラバスを書けということになる。内容はそんなに変わるわけがないから、今年度のコピーが予め入力されているページにアクセスして加筆訂正すればいいのだ。
シラバスを書け、指定教科書があるのなら大学で手配するからその手続きを行えという文書がきた。メールではない。
どのサイトにアクセスしたらいいのか、文書にないのだ。で事務連絡等のサイトのxx部署のxx項目に行けとあるだけなのだ。でそのサイトに行くと、シラバス入力マニュアルというpdfが置いてあって、これをダウンロードし開いてようやくどこに行って入力すればいいのかが分かる。
先の事務連絡でも書いたけど、どうして一発でわかるように指示してくれないのかな。
文科省の指示でシラバスを在学生のみならず一般にも公開することになっている。学生には勿論シラバスのあるところが明示されている(のだろう)。学生に聞いてもシラバスを読んだという学生はいない。

STAP現象再現の論文?

Takumi Takeuchi,1 Akiko Tonooka,2 Yumiko Okuno,1 Mami Hattori-Kato,1 and Koji Mikami1, Oct4B, CD90, and CD73 are upregulated in bladder tissue following electro-resection of the bladder, J Stem Cells Regen Med. 2016; 12(1): 10–15. という論文がでた。
Introduction の冒頭に「In 2014, Obokata et al., reported …… pluripotency (STAP).」とあるので擁護する方々が大喜びのようだ。勿論、この後に誰も再現できなかったけれどアイデアには検討する価値があるとするわけだ。序の文章だからね。
膀胱がん患者で、内視鏡手術である経尿道的膀胱腫瘍電気切除術(transurethral electro resection of bladder tumor:TUR-Bt)によりがんの部分を取り除いた後、再度手術部位から組織(がんは含まれていない)を切り取り、免疫組織化学染色を行ったら8例中4例でOct4B(Oct4Aのほうが多能性を示すものでOct4Bはちがうらしい)を発現する細胞が、すべてで間葉系間質細胞(MSCs )を示すCD90と CD73を発現する細胞があり、白血球由来であることを示すCD45を発現する細胞はなかった、という結果です。
膀胱に与えた電気刺激が間葉系間質細胞を集め活性化し膀胱修復に参加したのであろう、というのが考察です。
Not pluripotent stem cells, but the more downstream MSCs may be mainly involved in tissue repair of the bladder. 多能性幹細胞ができたわけではなく、それより分化した間葉系間質細胞が膀胱修復に関与しているのだろう」という結論です。
つまりSTAP現象の再現でもなんでもないです。引用していないけど Multilineage-differentiateing Stress Enduring (Muse)細胞に近いのではないでしょうか?
ちなみにSTAP細胞の引用は例のNatureの論文ではなく、再現できなかったよというAlejandro De Los Angeles,…..& Q. Daley, Failure to replicate the STAP cell phenomenon, Nature 525, E6–E9 (24 September 2015) doi:10.1038 の方です。これからみても、この論文の著者等はSTAP現象の再現だなんて思っていないでしょうね。例のNatureや博士論文では電気刺激はなかったはずだし。
なんでSTAP細胞を序にもってきたんでしょ?MUSE細胞のほうがよかったのでは?でもMUSE細胞と同じかと言われちゃうから引用しなかったのかな?

ワトソンさんも相変わらずのようで

小保方晴子さんへの不正な報道を追及する有志の会は木星さんが沈殿してどうなることかと思っていたら相変わらずのようですね。
2016年12月13日 STAP事件の正しい理解とは-科学啓蒙についてーのコメント欄では

217. 南青山 2017年01月10日 19:04
しかも、この3年の間に、STAP細胞、STAP現象の実在を傍証する有力な研究発表が相次いでいます。
①アメリカ・テキサス大学キンガ博士らによる「損傷誘導性による筋肉由来の幹細胞様細胞(iMuSCs)」論文(「2015年11月27日)
②ドイツ・ハイデルベルク大学の研究グループによる「JurkatT細胞を用いたSTAP細胞再現実験」論文(2016年3月10日)。
③兵庫医科大の研究グループが、脳梗塞の組織の中に神経細胞を作る細胞(「iSC細胞(虚血誘導性多能性幹細胞)」)があることを発見(2017年1月5日新聞報道)。

「STAP現象が再現された、兵庫医科大学でも明らかにされた」なんて相変わらずです。木星氏や大宅なんちゃらが書いたデタラメ記事を信じているようです。ちなみに①と②はSTAP現象ではないと散々いわれてきてたところですが③が加わった様です。
①とは
Kinga Vojnits, HaiYing Pan, Xiaodong Mu & Yong Li, Characterization of an Injury Induced Population of Muscle-Derived Stem Cell-Like Cells, Scientific Reports 5, Article number: 17355 (2015), doi:10.1038/srep17355
のことで、この論文にSTAPのSの字もでてこない。Obokata, H. et al. The potential of stem cells in adult tissues representative of the three germ layers. Tissue Eng Part A 17, 607–615 (2011).を引用しているが、引用したのはDiscussion の冒頭の「The existence of pluripotent-like cells in adult tissues has been a matter of debate for years, since inconsistent results have been reported by various groups9,10,11,12,13,14,15」で、要するに成体の組織に多能性細胞が存在するか否かは何年も議論になっているという一例で引用しているだけだ。骨格筋が外傷を受けると多能性様の細胞muscle-derived stem cell-like cells (iMuSCs) ができたという論文だ。STAPの証明だといったらKinga Vojnits等は怒るだろう。
②とは
Jee Young Kim , Xinlai Cheng , Hamed Alborzinia , Stefan Wölfl, Modified STAP conditions facilitate bivalent fate decision between pluripotency and apoptosis in Jurkat T-lymphocytes, Biochemical and Biophysical Research Communications Volume 472, Issue 4, 15 April 2016, Pages 585–591
のことで、タイトルにSTAPとあるが、ひと目を引くために使った感が否めず、内容はがん細胞の継代培養LineであるJurkat T-lymphocytesを酸処理したら多能性マーカーである alkaline phosphatase (AP) が発現されたけど、 OCT4 は出てこなかったよという論文で体細胞がストレスで初期化されたわけでもないのでSTAP現象が出現したわけでもないですな。
③とは兵庫医科大学の脳神経外科学 助教 髙木俊範氏の論文で
Nakagomi T, Nakano-Doi A, Narita A, Matsuyama T. Concise Review: Are Stimulated Somatic Cells Truly Reprogrammed into ES/iPS-like Pluripotent State? Better Understanding by Ischemia-induced Multipotent Stem Cells in a Mouse Model of Cerebral Infarction. Stem Cells International, Volume 2015, Article ID 630693, 2015.
などの論文で、脳梗塞で発生するような低酸素に晒すと虚血誘導性多能性幹細胞:iSCs(ischemia-induced multipotent stem cells)が出現し神経細胞やグリア細胞が再生してくるという論文です。当然のことながら、この論文やNakagomi T, Nakano-Doi A, Narita A, Matsuyama T. でPub Med で検索される関連するもう2つの論文にSTAPのS もObokata の文字列もありませんな。STAP現象の再現だなんて言ったら髙木俊範氏は怒るでしょうな。撤回された論文を引用するわけがないですからな。

227. 南青山 2017年01月11日 00:37
無知につける薬はないということですね。
STAP細胞、STAP現象を否定しようとするのはこの手の輩ばかり。
現実を直視できず、自分の頭の中の妄想世界に浸り込んでいるだけ。

んが、現実を直視できない、妄想だけとは自分のことを言っているのか?
久しぶりにあのコメディアン・ワトソン氏がでてきたよ。

212. J・ワトソン 2017年01月10日 13:22
「バカンティ研が独り占め」と言ったのですよ。

おお、さすがワトソン氏、バカンティの発言、“I will go to my grave still being absolutely certain that it’s correct,”(私はまだそれが正しいことを絶対に確信しているから私の墓まで持っていくだろう)をちゃんと憶えていらっしゃるようですな。

バカンティ教授が宣誓供述書提出

栗原潔 氏のバカンティ教授が宣誓供述書提出という記事があった。例の特許の申請だが、とりあえず却下され、これに対する申請者Vacantiからの反論だ。この1月が反論の締め切りだそうで、これに合わせた反論を宣誓供述書として提出したらしい。栗原氏の記事と重なるところがあるけれど、これを読んでみた感想を、成人の日という休日で暇なので書いてみよう。
「結論ありき」…  ブログの2017年01月07日 STAP細胞特許のステータス更新にアクセス方法が書いてある。
The United States Patent and Trademark Office に入って絵にある文字列を入力して「14/397080」を検索し、Image File Wrapperのタブの「01-06-2017 AF/D.132 Affidavit-traversing rejectns or objectns rule 132」がそうだ。Affidavit が 宣誓供述書 という法律用語だ。8ページに渡る文書(imageになっている)だが栗原潔氏がpdfにまとめてアップしているからこれを利用したほうがいい。
1ページからの第1項はVacanti氏自身のキャリアの自己紹介だ。

1. That I Dr.Charles A. Vacanti received a B.A. at Creighton University, and completed his medical training at the University of Nebraska College of Medicne in 1975.

から始まる。自己のキャリアの紹介なので文の主語は I であるべきなのだが、最初の文から his medical training だって。my medical training だろうが。以下、ほとんどの文は I が主語なのだが、ところどころ、「He retired as Professor Emeritus at Harvard on January 1, 2016.」(どうやらハーバードは去年の1月退職したようだ)とか「by his lab」、「In addition, his work ….」など混在していて、この人大丈夫?なんて心配しちゃうところだ。
第3項では、「確かに私はNature論文の撤回にサインをしたが、殆どの著者は(STAP現象の)概念はいまだ有効であると思っている」さらに「私はNatureから、Natureは数人の全員ではないということらしい)著者からの第1著者(小保方)が行ったエラーと潜在的(potential issue)な剽窃(plagiarism)と何枚かの写真のコンピュータによる強調(enhancement)のせいで論文を撤回することになったという宣言を、表明すると言われた。(つまり「Natureから、小保方が不正を行ったと著者らが言っていることを公開すると言われた。」ということだ。)Natureはまた、共著者の多くが(若山氏を除いた著者たちはのことらしい)公開されたデータは信頼できるものであると表明することに承諾した。」と表明している。
わかりにくいけど、Vacanti は小保方のせいだと直接は言っていない。Natureは他の複数の著者が小保方が不正をしたから撤回したといっているのだと言いたいらしい。potential issue of plagiarism とはなんだ?剽窃を柔らかく表現しただけだろ?
第4項では、「実は、項目3に述べたNatureの表明は正しくなく、7人の共著者の一人(若山氏)がデータに信頼がおけないと言っているから、すべての著者はSTAP現象を疑いなく現実に生じたものと言うことはできないとNatureは表明したのである。」と書いてあって若山氏が一人疑っているから撤回しただけだと言いたいらしい。共著者とは第1著者以外の7人だろ?
第5項では、「8人の著者のうちの6人(若山氏と誰かを除く6名だけどもう一人は誰だ?)の見方は論文撤回の理由は論文作成のエラーであって提示されたデータのエラーではないということである。」とあくまでも論文作成時のエラーで、データそのものに誤りはないと主張している。誰かとは、第1著者自身が不正を認めているから第1著者のこと?明らかにVacantiはこの6人の内の一人だろ。[ 追記 20170110 ] 笹井氏という考えもあるようだ(http://blog.livedoor.jp/peter_cetera/archives/11569947.html#comments 26. 一旅人)。笹井氏は捏造だったという再現実験の結果が出る前に発言できなくなったので、また石井委員会のときはエラーだと主張していたから、笹井氏というのは違うと思うけど。あるいはVacantiの間違えで「7人の共著者(筆頭著者を除く7名)のうちの一人=若山氏」と第4項と同じと言いたかったのかもね。
第9項以下では、「human foreskin fibroblasts(HFF cells)を使って、彼の研究室では機械的あるいは低酸素やATPによる酸のストレスでstress-produced stem cellを作ることに成功した」と主張している。
だから、この特許は成立すべきものだと主張しているのだ。
ひどい主張ですな。まともに自分のキャリアを説明できず、論文の撤回は、論文作成時の誤りのせいであって、実験結果に不正はなく、ヒトの細胞を使っての再現実験に成功していると主張するわけだ。
脊髄損傷サルがSTAP細胞で動けるようになったなどと言ったりする、いい加減な男ですな。こういういい加減な男のところで研究したヘンチクリンがこんな大騒ぎを引き起こしたということですね。早稲田、東京女子医、バカンティ研、理研と渡り歩くときに、どっかで引っかかってしかるべきところが、どういうわけかすりぬけちゃったわけで、最初のフィルターである早稲田、東京女子医でひっかかっていたら、PhDでもないボスの研究室でなかったら…とタラレバになっちゃうことになりますな。
[ 追記 ] 2017.1.10
Vacanti の主張が通らないのは;
1)Nature が公表した撤回理由書(Published online 02 July 2014 Corrected online 23 July 2014)に何の異議も申し立ててなく、特許の反論期限になって、あのNatureの発表はおかしい、当時Natureから言われたこととちがう、などと言っている。何故、2014年7月に異議を唱えなかったのか。
2)論文にもなっていない実験結果を根拠にするな。脊髄損傷サルで実験しているなんてことほざいていたよね。
3)理研の桂委員会の報告、検証実験の失敗を無視するのかよ。

記憶にない

管理者のようなジジイのとっては「記憶にない」というのはしょっちゅうだ。酒を飲んだときは……当然ですな。
20代、30代の諸君にあっては、このようなことはあってはならぬこと、たとえ宴会でアルコールがあっても、ならぬことです。と酔っぱらいは若者に説教するわけですな。別に説教しなくても20代、30代では残っているもので、関係ないですな。
で若者は、「うるせいジジイだ、おまえらの年金は俺たちが支えているんだ、文句を言うな」というわけですな。
ま、文句を言うのならちゃんと年金を納めてから言えと、ジジイは反論するわけだが…  多分、多くのジジイ、ババアはあと余命何年あるかわからないけど、その余命分とはいわないけどかなりの部分の年金を国に収めているのではないでしょうか。きっと1500万円位は年金とした国におさめているはずで、定年後10年分位は払っているのではないかと愚考するわけだ。それ以上は….
ま、そういう暗い話は別にして、理研のいわゆる桂報告書を読んでいたら、細胞増殖率測定のグラフの件で筆頭著者は「ES 細胞については、記憶がない(p17)」だそうで、つまりSTAP幹細胞の増殖速度を調べるのに参照としてES細胞も調べたわけで、30歳そこそこで実験した記憶がないとはどういうことだ? かの、有名な実験ノートにも記載がないわけで、どう考えたって、筆頭著者の行動からみると、「わかっていることは新たに実験しない」ということなんだろうね。
いつ実験した?ときかれて「記憶にない」て、管理者のようなジジイならいざしらず、30歳前後の記憶障害のない方の発言て、かなり恥ずかしいことではないでしょうか。

あけおめことよろ

さって、新年早々だから、アルコールの勢いを借りて喚くわけです。あ、アケオメコトヨロね。
なんでニューイヤー駅伝のTV番組が7時半からなのに、スタートは9時なんだ、だまされた、なんていいつつ、お屠蘇と称する薬ではない日本酒を飲んでいるわけですな。あ、日本酒(とは限らずアルコールですが)を飲むと直後に血圧はきちんと下がりますので高血圧症の方には薬かもね。
どうやらSTAP問題は「ES細胞だった」で結論がついたかと思いきや、そして木星こと上田氏がリタイアしたのにもかかわらず、相変わらず、「若山氏が小保方氏がら渡されたSTAP細胞をES細胞にすり替えたのだ」と主張される方々がいて、極めてlocalに騒いでいますね。
小保方晴子さんへの不正な報道を追及する有志の会2016年12月13日STAP事件の正しい理解とは-科学啓蒙についてー

108. 南青山 2016年12月31日 23:03
①小保方氏は、多能性細胞特異的分子マーカーの発現したSTAP様細胞塊を作製した。
②若山氏は、①から胎児と胎盤を作製した。
③若山氏は、①からSTAP幹細胞とFI幹細胞を作製した。
ここまでがSTAP細胞論文2報で述べられていることです。
①に関しては、Tissue誌の論文や、理研の検証実験、「STAP HOPE PAGE」などの資料によってほぼ事実と認定できます。

というのが最近の擁護派の主たる主張で、要するに「小保方氏はSTAP細胞を作成した。そのあとのことは若山氏が行ったことだから、STAP幹細胞がES細胞だったとすると、それは若山氏の操作の結果だ。」というわけですな。
あああ!どじった。ローストビーフ作成にオーブンレンジを使い始めちゃったので、

お燗ができない。ま、冷でもいいや。この肉塊の中心部の温度が40度になったらオーブンから出すのね。そうすると、30〜50分後(肉の大きさによって違う)に最大の60度になるのさ。その後冷えていいくので冷えてから切って、召し上がっていただくのね。冷えないと薄く切れないからね。詳細は別記事ね。
で、擁護派としては、ES細胞であったという桂委員会報告を認めると、若山氏が混入・入れ替えを行ったとしか主張するしかないわけです。報告は科学でないと主張して認めないとする方もいるようですけど、それはいいがかりで、調査報告書は科学論文ではないですから論文と同じようにはいかないですな。どうして、こうなったかはわからないけど、こうだったと報告するしかないですな。どうしてが報告されていないと言われても、それが目的じゃないので、文句はいいがかりですな。
桂報告書はでたらめだという方もいるようで、このような方の議論の根拠は「あの日」なのですな。第三者の報告書でなくご当人の著作が正しいという主張には、共鳴箱にいる方にしか通用しないでしょ。
ご本人が検証実験で思うようなデータが出ず理研の職員としてSTAP現象に再現がなかったことを「困惑している」と公式に否定している(2014.12.19)のに、私小説では「緑に光った細胞を見てもう一度この子に会えた(あの日218ページ、2016.1.28)」「私のパートのSRAP現象は確認できた(同220ページ)」なんて言うのはどうなってんでしょね。ここで私のパートは出来ていた、再現したなんて書くもんだから「あの日」を聖書としている方々は信念を曲げないのでしょうね。
上記の南青山さん(こいつが、あのブログの消しゴム役の一人で、自分の意見と異なる意見をすぐ削除しアク禁にするやつだ。そのくせ、ツイッターでは「沈黙はファシズムの承認」なんて名乗っている。異なる意見を排除しておいて沈黙とはなんだ??てめーがファッショそのものだろうが!)は、小保方氏はSTAP細胞を作ることができたというのが当初からの主張で、最近は若山犯人説を強調しているようです。Tissue誌の論文のいい加減さの指摘を認めることもなく、理研の検証実験ではできなかったという公式結論を認めることもなく、「あの日」の記述を信じて疑うこともなく、「STAP HOPE PAGE」 を信じているんですな。小保方氏のNature論文以前の論文のデタラメさも認識できていないかわいそうな方です。
一方、この南青山と意見を同じにする 闇祓い 黒いカウンセラー さんは当初は、(微笑、(苦笑、など語尾につけて上から目線でコメントをしてました。この方の主張は、結局なんだかわからない、言葉のお遊びに終始していたのですが、最近は、もろに擁護の意見を述べているようです。結局、なんだかんだと言っていますが、この方も、結局だまされたかわいそうな方なのではないでしょうか。

出勤しちゃいけない

さって、年末年始の休暇に突入したわけですが、なんと、管理者の勤務する大学では29日〜4日は大学に来てはいけないといわれました。怠け者の管理者にとっては、当然と思うところですが、会社ではなく大学なんだからと研究者・教員の仮面を急遽かぶることにして、大学に来て研究や講義・実習の準備してもいいじゃん と思ったりするところです。
年末の冬休みになって御用納めの28日までの数日は大学に来ないから有給届けを提出たら、学部長に笑われたのは数年前でしたな。
それ以来、管理者の性向から当然のごとく行動は安易な方にどんどん流れていくわけで、年末年始の休暇は、カレンダー以上の長さに設定するわけですな。
それでも、貧乏人根性は変わらないので、誰も来ない大学に出勤して仕事をするのですが、個別暖房を誰も使わないもんで、建物が冷え切っちゃって、お燗した酒の消費量が増えるわけです。
なんでこんなことを書くかというと、今日29日から年明けの4日まで、毎晩は勿論、朝も酒びたりになるつらい日々になるからで、今日はその第1日の夜で、酒びたりだからですな。
それでは、皆様、良いお年を!
我が肝臓も頑張れ!