擁護派の分裂

試験も終わり、成績も報告し、再試問題もつくって、とりあえず一服ですな。再試問題は、二十行程度で記述させる問題を30問あらかじめ提示し、その中から5問出すということにしている。30回講義があるわけで、30問というのは通年の講義全部復習しないといけないわけだ。で二十行で記述させても10名程度の答案を公平に読むのは難しくない。完全に記述だと、てにおは 主語 述語 接続詞なんかがデタラメで、なにを記述しているのかわからなくなっちゃうんで、実は、穴埋め問題にするとかにするのだ。本試験より再試のほうが、問題作成が容易で難問になる。当然ですな。
というわけで、時間ができたので、ネットをウロチョロ。
で東スポ(平成28年1月29日)ですら「手記出版 暴走 素顔」なんていうヘッダーでトップページに掲載されている「ある日」(講談社)についてだ。
まだ読んでいないのだが、ネット情報によると、記載内容では、この本の著者は、捏造したのはW氏で自分ではないと捏造自体は認めているようだ。
小保方晴子さんへの不正な報道を追及する有志の会の2016年01月28日の記事のコメントで擁護派の発言は;

30. 南青山 2016年01月28日 11:18
25. あさん
>小保方もようやく捏造だと認めた訳か。捏造派完全勝利。擁護派かわいそう(笑)
その通り。それも若山氏の手によって、として。
20. J・ワトソン 2016年01月28日 10:29
でもなあ、STAP=ESは証明されていないと思いますけどね。どうなんだろう???
55 〜〜62  でもめてる。

あさん とはいわゆる小保方批判派(捏造派)で 南青山 というのが擁護派だ。擁護派でもJ.ワトソンは、ES細胞ではなくSTAP細胞があるという主張だ。擁護派が分裂した。面白くなりそ。

今週のアホ学生

3年前から、今週のアホといって、毎回の講義の最初のスライドに、ドジった学生の学籍番号・氏名・顔写真を示している。どんなドジかというと;
90分講義の最後の10分は、その講義のポイントとなる点を中心にした小テストを実施している。10問4肢選択だ。マークシートだ。マークシートといってもA4普通紙で実施できるように、スキャナとソフトを購入して行っているのだ。当初は、マークシートでなかったので回答用紙を学籍番号順に並べるのがたいへんだったのだ。今は30分もあればスキャンして各問題の正解率を知ることができるようになっている。その講義のポイントを示すテストなわけで、配布資料、ノート、教科書を見て回答していいのだ。つまり、これらの問題を解ければ期末試験が大体できるという親切な計らいなのだ。満点続出と思いきや、満点は多くて数名なのが情けない。
このマークシートには当然ながら、氏名を記入し、学籍番号もマークするわけだ。毎回、この学籍番号を正しくマークしてくれない学生がでてくる。口頭で注意してもなかなか直らない。学籍番号をきちんとマークしてくれないと、マークシートにした意味がない。採点に時間がかかってしょうがない。国家試験あるいは模試などすべてマークシートなわけで、受験番号を間違えてマークすると採点してくれない。だから1年生のときからきちんとマークするように習慣付ける必要がある。
つまり、回答用紙に学籍番号をマークしていない、氏名が書いてないドジ学生を次回の講義で「今週のアホ学生」といって顔写真付きで晒すのだ。
アカハラ、パワハラと言われるかもしれないが、覚悟の上だ。
最初の1年目は前期の途中から”今週のアホ生方式”にしたのが、最終の30回目の講義の小テストでもマークミスは絶滅できなかった。多いときは約100名の講義で10名近くがミスなのだ。18回中5回マークミスをしたというチャンピオンを名指しで最後の講義の冒頭でスライドで示した。大受けだった。
次の年度では29回目まではいたが、最終回の30回目には0になった。この年のチャンピオンは年間3回の学生だった。このチャンピオンの氏名を公開した。
本年度は、前期に数回繰り返したら、学籍番号、氏名にミスのある回答用紙はなくなった。効果絶大と思いきや、後期になってぽつぽつ出てくるようになった。大抵1、2名だ。最初の年に比べて長足の進歩だ。最大3回のチャンピオンができた。公開した。
でこの ”今週のアホ生” 方式を学生がどう思っているかについてアンケートをとった。アカハラ・パワハラと訴えられたらかなわないからな。97名である。

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さって、1/3の学生さんは止めてくれ、1/3はやっていい。半分の学生は必要性を認めているという結論だな。アカハラ・パワハラと訴えられる可能性は低いな。個別の学生をしつこく注意するわけではないし1回だけではないからな。自由記載のコメントには;
◉ アホ学生は続けて欲しい。アホ学生に自分がなってしまったのでマークミスなどをかなり気をつけるようになりました。
◉ 今週のアホ学生は緊張がたかまり、ミスしてはならないという意識が残った。ただし顔写真は止めて学籍番号氏名だけでいい。
◉ アホ学生は良いプレッシャーにもなり、かつ楽しめた。これからも止めることなく続けて欲しい。
◉ 今週のアホ学生という制度のおかげで、良い緊張感を持って講義を受けられた。
さて、来年度はどうしよう?前期は一切注意しないでどうなるか、秋学期は「アホ学生」制度を実施する、かな。