戒名

お布施の目安早見表というページがあって、お通夜、葬儀・告別式にお寺の僧侶を呼んだ場合に、供養をしてもらった御礼としてお布施を渡すのだが、その額は東京近郊のお布施:およそ20万円~35万円、 大阪近郊のお布施:およそ20万円前後らしい。
その他にも戒名を作ってもらうのにも料金がかかる。全国相場は小さなお葬式のページによると、30万円から100万円らしい。これを戒名授与サービス「てらくる」では2万円から20万円、お坊さん.jpでは2万円から15万円とディスカウントしている。
ネットで戒名を授けるサービスなんて、そもそも、経費がかからないんだから、安くて当然だ。菩提寺で戒名をつけてもらうのがなぜこんなにも高いのかを考えてみる。
日本の年間死亡者数は、平成 26 年(2014) 人口動態統計によると 平成26年の推計死亡数 1269000人(127万人)だ。一方、全国の寺院の数は、総務省統計局の26-22 宗教 A 宗教団体数,教師数及び信者数によると75,922 (7万6千)寺だ。死亡者全員がお寺に世話になるわけではない。信者数でみると約半分がBuddhismとなっている。つまり年間死者60万人が7万6千のお寺に世話になるということだ。お寺一軒で年間8名だ。お寺を維持する経費からいって1案件につき葬儀のお布施で20万円、戒名で50万円だとしても年間560万円しか収入がない。つーわけで、田舎の小さなお寺では、所縁があろうとなかろうと、葬儀を受け持たないとやっていけないのだ。お盆のとき、20軒以上の檀家をまわって、御経をあげるたびに5万円くらいもらわないとやっていけないのだ。自分の菩提寺を維持しなければならないとしたら、家族がなくなったら、お寺に100万円程度をお寺にわたすことになるのはしょうがないのだ。生命保険にはいっておきましょうね。葬儀にかかる経費は、葬儀屋に支払うだけではないのだ。
戒名には基本的な規則があるので、適当に作れる。ちなみに 戒名無料作成サービスというページがあって、安倍晋三 と入力すると 巨幸院鎗莉鋼力居士 なんていうデタラメができてくる。単純な規則に、怪しげな文字をランダムに割り当てるとこうなる。怪しげな文字でないものをランダムにわりあてたらまともになるのでは?
お寺に世話にならないけど、仏壇があって位牌に戒名を書いておいておくだけだったら3万円の戒名代でいいでしょ。