はめられた

2件の「はめられた」がでてきた。
1つは週刊文春がスクープしたとされる甘利明経済再生担当大臣への現金授与が政治資金収支報告書にない件だ。甘利氏の地元の市議は「わなにはめられたんじゃないか」と話す。 どうやら怪しげな企業が右翼とかと絡んで、都市再生機構(UR)の工事のトラブル仲裁を依頼したときに礼金のようだ。「はめられた」と主張するのはおかしい。政治家に依頼するほうだって、契約書を交わすわけじゃないんだから、依頼したことを記録するのが当然だろうし、いわんや右翼だったら、恐喝のいいネタだもんね。政治家なんて敵ばかりなんだから、菓子折りの箱に山吹き色のものが敷かれているのが当たり前だという認識がない方がおかしい。口利きの謝礼だったら、個人所得にするとか、政治資金収支報告書に書けばそれでいいだろうが。裏金としての現金が欲しかったにちがいない。しっかりもらったんだけど、その見返りをきちんと、依頼者が納得するようにできなかったのでは。あるいは脅迫されたのを拒否したのでは?
もう一つはSATAP細胞論文筆頭著者の手記だ。まだ読んでないから、TVやネット情報だけど、こっちも、元上司にはめられたと書いてあるらしい(朝のTBS TVで言ってた)。んでどうやらこの手記の初めに「最後になりますが 、どんな状況にあっても 「私の先生 」でいてくれた 、相澤慎一先生 、笹井芳樹先生 、丹羽仁史先生に心よりの尊敬と感謝を捧げます 。」と書いてあるらしい。とすると、元上司とはW氏しかいない。W氏はどういう動機があって筆頭著者をはめる必要があるんだろうか?論文になる前に、国立大学の研究所所長(教授)に就任しているんだぜ。はっきりいって駅弁大学の農学部卒が生命科学分野の国立大学の教授・研究所所長というのは大出世だ。いまさら筆頭著者をはめて何の得がある??データの捏造を筆頭著者に示唆したとかいう奴がいるけど、データの捏造を、子飼いの弟子でもないポスドクに指示したら、自分の身があぶないじゃん。権力の及ぶ自分の研究室の大学院学生にだったら捏造の示唆はありえるけど、他所からきた金持ちポスドクに捏造しろなんていったら、大変だ。これまでの成果がパーじゃん。折角の教授のポストがぶっ飛ぶ。
こっちは、筆頭著者のいいがかりだな。自分の悪行を悪行とは思ってないので、世間から批判されたのは「自分に責任があるわけではない、他の人・上司にあるのだ。」と自分自身を守るために責任転嫁するしかないだろ。自殺をほのめかすような部分が手記にあるらしい(未確認)けど、自殺する玉じゃないな。責任を自分で取らない・他人に押し付けて、これまで生きてきたんだろうな。
[ 追記 ] 2016.1.30
読まないで推測だけで書いているという批判があったが、読んだ人の感想だって同じだ「 そして、さまざまな言い訳も、「結局他人のせい」にしている。」(琥珀色の戯言)。読んで、上記の推測が違ったら、ここに書くよ。