花巻東の2塁走者がキャッチャーのサインを見て、打者に合図をしたことが、アンフェアでけしからんということになっているようだ。
ピッチャーが1塁に牽制球を投げ、一塁手が牽制球を取り損ねたような動作をして、1塁ランナーが2塁に向かって走り始めたとき、1塁手はボールを保持しているのでアウトにできる。このような動作も禁止らしい。
なにがフェアでなにがアンフェアかの線引きは難しいところがあるが、上記の2つは、アンフェアでもなんでもない。フェイクを仕掛けてだます行為がアンフェアとは限らない。そんなのは勝負事では当然の行為だ。サインは見破られないようにするのが当然で、見破られた方が悪い。
キャッチャーだって、本当は外角へ投げろというところを、打者の内角でキャッチャーミットをポンポン叩く動作を行っている。これだってフィエクだろ?これは認められているらしい。
極端に言えば、ストレートを投げる振りしてカーブを投げるのだってフェイクだ。勝負事でだまし合いが何故いけない。ポーカーフェイスがいけないことになりかねない。
サッカーで切り返してボールを蹴るのは当たり前だ。これだってフェイクだ。ペナルティキックでは普通はキッカーの体重を支える足のつま先がボールを飛ばす方向を向く。ゴールキーパーはキッカーの足のつま先を見てボールの方向を判断する。だから、プロはこれの逆を行う。キッカーのつま先がキーパーから見えないようにするとキーパーがボールを止める確立が低くなる。プロのキーパーは逆もあり得ることを十分承知している。こういうやり取りが面白いところだろうが。
これを試験に出すぞといって、出さない。教師に許されるフェイクだ。学生と教師の間の虚々実々の駆け引きだ。といっても、あっちの学生は駆け引きができるような学生じゃないけど。だから、そんなことは言わないことにしているけどね。
詐欺はだます方が悪いがだまされる方だって悪い。年率10%、元本保証なんていう投資があるわけがない。欲の皮が突っ張った結果だ。もっとも「俺々詐欺」は別だけどな。弱みにつけこむからな。
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再試験の人数
25年度前期が終わり、試験に合格しなかった場合、8月末に再試験となる。再試験対象数を、学科別科目別にまとめてみた。
さって、この数値を見てどんな考察ができるだろうか。学科によって学年の人数は異なるから、この数値から単純に比較はできない。
半分近くの学生を不合格としている科目がある。教える側から見た合格レベルに達していない学生が多々いるというのはよくわかる。教員側の設定が高すぎるとは思わない。学生を見ていると、むしろ低いと思う。単純に数値を見ると、この教員が設定したレベルをクリアできるように教えているかというと疑問がでてくる。管理者はレベルを低く設定している。レベルを下げれば、数字だけを見るとこのような疑問が出ないからだ。レベルを下げる方法は試験問題を簡単にして、見かけ上、学生の得点を上げるのだ。平均点が70点位になるように設定するのだ。60点が合格レベルと学則に書いてあるから、平均点が70点位だと10〜20%の学生が不合格になる。再試験を実施することによって、最終的な不合格者を数%以内に納めることができるのだ。
半分の学生を不合格にするというのは、学生にもっと勉強しろといっていることなんだと思うが、学生はその意図を理解しているだろうか。学生は、みんな落ちているから、どうせそんなに最終的な不合格者を出す訳が無い、という安心感を持つだけではないだろうか。
本当は、講義で教えた、小テストで答えさせたことが理解できているということを前提に、考えないと解けない問題を出したいのだ。そんな問題を出したら、平均点が50点台だ。過半数が不合格になる。そのような問題は問題数が少なくなる。考える時間が必要だからだ。というわけで学生が予想できる数多くの問題を出すことになり、マークシートということになる。
再試験対象者が20名を越える科目があるということは、この20名のかなりの数が複数の科目で不合格ということだ。2、3年生は学外実習が夏休みに組まれていないので、前期を厳しく評価するというのは、夏休みに遊ばせないといういい方法だと、教員は考えるのだろう。しかし、学生はそうは思っていないにちがいない。8月の最後の最後になって初めて勉強を始めるにちがいない。8月の前半は遊びまくっているんだろ。]]>
メーリングリストの更新
夏休みになり、時間がとれるのでメールングリストの更新を試みている。
合計700名くらいで学年、クラス別なので1つのメーリスに40〜50名登録してある。メールがとどいていないのが40名。1年生には皆無。2年生以上になると、管理者の威光が及ばす、メアドを変更しても届けてくれない。1年生は、何回も生理学の連絡が行くからメールが届かないのは大きな損失になるからな。
2年生以上には、本来の業務以上のサービスをメーリスを使ってやってあげているのに、屁とも思っていないんだろ。
まんが日本昔話から「へや」の語源について。「屁ひり女房」の一場面.。
このくらい迫力あると、学生も意識するんだろうな。
Mailman 普通配送メールを個人別にカスタマイズ
Mailman は受信者個別にメールを送付することができる。
/usr/local/mailman/Mailman のmm_cfg.py の一番下に以下の太字部分を書き加える。
# Put YOUR site-specific settings below this line.
MTA = ‘Postfix’
#Enale personalization.
OWNERS_CAN_ENABLE_PERSONALIZATION = Yes
VERP_PERSONALIZED_DELIVERIES = Yes
これで、ユーザに個別配送ができるようになる。
普通配送オプションに
という欄が出現し、例えばヘッダーに各ユーザの名前を入れたりすることができる。pesonalizeの詳細を見ればその方法が書いてある。
普通配送オプション → 普通配送メールを個人別にカスタマイズしますか? はい を選択し
普通配送会員へのメールに付けるヘッダ に %(user_name)s様 と入力すると、
となり、宛先=To:がメーリングリストのアドレスに、本文の始めにユーザの名前=登録メールアドレスが自動的に入力される。
普通配送オプション → 普通配送メールを個人別にカスタマイズしますか? 完全個人別配送 を選択し
普通配送会員へのメールに付けるヘッダ に %(user_name)s様 と入力すると、
となり宛先=To: が個別の登録メールアドレスに、Cc: にメーリングリストのアドレスが書き込まれ、本文の始めにユーザの名前=登録メールアドレスが自動的に入力される。
普通配送オプション → 普通配送メールを個人別にカスタマイズしますか? いいえ を選択すると
普通のメーリングリストとして配信される。このときヘッダーに変数のある文字列 %(user_name)s様 があるとエラー表示になる。そのまま強引に使うと、本文の始めに%(user_name)s様そのままが入力されてしまう。
この個別配送の方法は、Mailman のあるサーバが個別にメールを処理するので、サーバに負担がかかる。たった4つのアドレスしかないメーリングリストでも、個別配送にすると、一瞬、受け取りが遅くなるから、登録者が多数のときは配信が遅延するだろう。
docomo には個別のメールになるから、だれかが受信拒否していてもdocomoで勝手に迷惑メールとして排除しない可能性がある。やってないからわからないけど。
このdocomo問題に困っているのだ。50名程度の学生の携帯メール宛のメーリングリストがあって、25アドレスからUser unknown のメールがもどってきた。そのうち、6名は、個別にメールを送ってもUser unknown となる。つまりメールアドレスを変更したのだ。残る19名はすべてdocomoユーザであって、これらに個別にメールを送ると届くようで、メーリスで送ってUser unknown となったメールも受け取れているのだ。
このUser unkown のエラーが毎回くるわけではない。これが何故かわからない。ときどき来るのだ。
19名全員が受け取れたかどうかわからない。6名からメーリスからのメールも受け取ったとの返事があった。残り13名は返事がない。学生に返事を求めても返事が帰ってこないというのは、管理者にはこれら学生50名の学生に何の権限もないからだ。こいつらはもう生理学の単位を習得したからだ。アカハラの対象にならない学生というわけだ。こういう奴らにもサービスするのがいやになっちゃう。
一部はPCからのメールを受信拒否している可能性がある。しかし、このようなエラーが帰ってくるとMailman の方は送付できなかったとカウントするので、何回かメーリスからメールを送るとエラーが蓄積してMailmanは自動的に[ B ] マークがついて送信しなくなってしまうのだ。いちいち監視できない。
携帯・スマホは勝手に自由にメールアドレスを変更できるのが厄介の元で、学生はメールアドレスの変更を絶対といっていいほど届け出ない。ガラケーからiPhone に変更する学生が結構いる。docomo だったのがezwebとかi.softbankとかに変わっているからな。機種を変えても変更届けはない。
携帯・スマホが、もはや遊びの道具ではなく、重要な連絡手段になっているという認識は学生にない。
スマホにはメールの種類がいっぱいあってLine も加わってなんだかわからん。softbank.ne.jp とi.softbank.jp があるしezwebでは利用者が使い分けるらしい。学生には携帯で大学が配布しているメアドのメールを読めるように設定させる方がいいのかもしれない。そして受信したら必ず音がでる、画面に表示されるとかに設定させるのがいいのかもしれない。スマホには複数モデル(あるいはOS)と複数の電話会社があるからすべての種類の設定方法をこっちが知らないといけない。そんなのいやだ。
具体的な設定方法を教えないと学生はやらないし…..
加速度センサー その2
急激に負荷が加わったとき筋はどのような反応を示すかという実習項目で、負荷の加わった瞬間がわからないと困るので加速度センサーを使って負荷の加わった瞬間を検知しようということにした。ここまでは前回のお話である。
加速度センサーとその回路は非常に簡単だが、こいつを8セットも作るのはしんどい。
被験者には腕を直角に曲げ、バケツを支持する。このバケツに2kgの重り(実際はダンベル)を被験者に知られないよう/合図をあたえて 落とし筋電図の反応を調べるのだ。
8班で実習は行われるからバケツ8ヶ内に加速度センサーを設置するわけだ。2kgのダンベルが落ちてくるので、それなりにしっかりしている必要がある。センサーその物はアルミケースに納め、このアルミケースを板に固定した。この板に4本の柱をつけ、もう1枚の板をとりつける。
こんな感じだ。上の板にダンベルが落ちることになる。こうしないとダンベルの重さでアルミのケースは歪んじゃうからな。下の板の必要性は、4本の柱だけでもいいのだが、細い柱だとバケツの底が凹んじゃうからだ。この下の板とバケツの底の間に発砲スチロールをはさんで、バケツの底が痛まないようにするわけだ。
こいつを、発砲スチロール(黄色)を底に敷いたバケツ内に置く。
さらにスポンジを上にかぶせる。
できあがり、というわけだ。手抜きだな。もっと美しくするほうがいいのはわかっている。雑な作りの機器は学生は乱暴に取り扱う。綺麗にできあがっていると、丁寧に扱ってくれる。しかし、百均ショップのバケツなんで、どうやってもあまり綺麗にならない(と言い訳をするのだ)。
バケツにケーブルを通す穴を開ける必要がある。バケツのような薄っぺらな鉄の板に直径25 mm の穴を開けるのは案外難しい。曲面になっているのでなおさらだ。切断面が鋭利になるのでケーブルがこすれてもかまわないようにカバーをつけなければならない。
底に敷く発泡スチロールを丸く切断しないといけない。
センサーを取り付ける板を切断加工する必要がある。柱を付けて、もう1枚の板にねじ止めする必要がある。
上に置くスポンジを加工する。これは面倒なので丸くせず四角いままにしちゃった。
8セットも作成するのがしんどい。どれも簡単なことなんだけどね。
スポンジがあるので衝撃が和らぎ、加速度の大きさが減少するが、ないとバケツや板にダンベルがぶつかって大きな音がするので、この音を小さくする効果のほうが重要だ。
測定結果だ。上向きの加速度が上に振れるようにした。センサーの感度を206 mV/g に落とした。オフセットがあるので、高感度モードだと測定範囲が小さいからだ。センサーの出力をPowerLabのマイナス入力に接続したら、オフセットが -1.32 V ある。センサーの向きによる。センサーへの供給電圧が3V位だからこんなもんだろ。図の左は被験者にバケツを持ってもらって、合図なしにいきなりダンベルを落とした場合、右が1−2−3の合図で落とした場合だ。急激な下向きの振れがダンベルが落ちた瞬間だ。合図があると上向きの加速度が先行する。つまり被験者は予期して、ダンベルが落ちる前にバケツを持ち上げたのだ。
この先行するバケツを持ち上げることに対応する筋電図がうまく記録されるだろうか?
Illustrator でsine波を描く方法
ジグザグウインドウのオプション;
大きさ:サイン波のpeak-to peak(振幅の2倍)を設定する
折り返し:周期の数だが、1で1周期、2で1と1/4周期、3で2周期、…. プレビューにチェックをいれて確認する
ポイント:滑らかに でサイン波、直線的に で三角波になる
以下は折り返し3にした例である。このままだとオブジェクトは要素に分割されていないので;
3)メニューバーの オブジェクト から アピアランスの分割 を選ぶ。
こうすると幾つかの要素の集合としてのオブジェクトになるので加工しやすくなる。
しかし、このままだとアンカーポイントがピーク/ボトムにしかないので加工しにくい。そこで;
4)メニューバーの オブジェクトから パス アンカーポイントの追加 を選ぶ。
これで、角度でいうと0度、180度の部分にアンカーポイントが加わる。
5)あとは、ハサミツールで切断したり、大きさを変えたり自由に変形する。
また別の方法だが、うまくファイルを開いてくれないかもね。
ぴょぴょぴょ? – Linuxとかプログラミングの覚え書き から丸ごとコピー
N=100;
SCALE=50;
PI=3.14159265;
for (t=0;t<N;t++) {
line = activeDocument.pathItems.add();
y0 = Math.sin(t/N*2*PI)*SCALE;
y1 = Math.sin((t+1)/N*2*PI)*SCALE;
line.setEntirePath([[t,y0],[t+1,y1]]);
line.filled = false;
line.stroked = true;
line.selected = true;
}
をテキストファイルとして保存し、拡張子を.js にしておく。つまりsin.jsですな。
イラストレータを立ち上げ、新規ファイルを作成し
ファイル → スクリプト → その他のスクリプト で作成したsin.jsを選ぶと、左上にサイン波が出てくる。1周期分だ。
こんな感じですな。
理由がわからないが、作成したファイルを別フォルダにいれたりすると読み込まれない。6、7行目のsin をcos に置き換えるとcosine波が描けるはずなのにsin波になっちゃう。どうやらillustrator のほうで一度読み込んだファイルが消去されていないのか…まだわからない。
Illistrator を再起動しただけではだめだった。Mac を再起動したら問題はなくなった。
このスクリプトは100本の直線を、始点と終点のX、Yを指定してつくるものだからバラバラにできる。100ヶのオブジェクトの集合だからグループ化しないと悲惨な目に遭う。
このファイルをどこに置いたらいいんだろ?わからないから~/users/Application Support/Adbe/Adobe Illustrator/にフォルダを作って置いた。また忘れちゃうんだろうな。バージョンを上げるとなくなっちゃったり…..
中年H
妹尾河童の「少年H」にならって「中年H」をシリーズで投稿することにするか。前シリーズは大好評だったのだが、クレームがあって中止となった。中止になったことに対するクレームのほうがはるかに多いのだが….
だれかHと胸の前に模様をつけたセーターあるいはTシャツでもプレゼントしてあげればいいのに。話題になって楽しい学園になるのに。管理者はいやだよ。
最近の学生連中は誕生日が来るのがうれしいらしい。プレゼントをあげる/ほしがっているようだ。「センセ、今日、私の誕生日。プレゼントちょうだい」と普段は質問すらしない学生が言いにくる。
先日も中年Hと学生食堂で列に並んでいたら、中年Hの教え子が、中年Hに「今日、私の誕生日。なにかプレゼントちょうだい」とおねだりするのだ。
中年Hは拒否したのだ。その口実は「俺の誕生日でもある。逆にプレゼントよこせ」だって。どうやら、突っ込んできた学生は中年Hとたまたま誕生日が同じだったらしい。それを中年Hも知っていた訳だ。どっちもどっちで権威もなにもないな。
学生食堂の外には、テーブルと椅子がおいてあり、外で食事もできるようになった広場となっている。そこで、しばしば見るのがパイ投げである。誕生日を迎えた学生に同級生がケーキを買ってくるのだが、その生クリームのケーキを顔に投げつけるわけだ。
なんか、先生を先生と思っていないらしい。幼稚園なわけだ。
全く同一の問題を出してみたーその2
昨年度、心電図のR−R間隔から心拍数を求める計算問題を出したら、悲惨な結果だった。
2回も解説したのにも関わらずだ。
そこで今年度は、過去問として昨年度の問題を配布し、解かせ、次の時間に正解を配布し、解説した。そして全く同じ問題を、もちろん学生には同じ問題と知らせずに出した。
その結果である。
やっと8割の学生ができた。もっとも同じ問題だが数値が異なったらどうなるかわからない。学生は答えを憶えているからだ。それでもまだ、全くできないのが14%もいるのには驚く。
解説のとき、理解できない者は?と何回も聞いたんだけどね。勉強していないんだろうな。
泣けるぜ。 [Clint Eastwood風 ]
加速度センサー
生理学実習の「拮抗筋の働き-筋電図」では、腕の位置を維持ながら腕に加わる負荷が大きくなると、筋電図がどうなるかというのがある。これだけではたいしたことがないし、学生に考えてもらう事も少ない。そこで、急激に負荷が加わったとき、予測した・しなかったで筋電図はどのように異なるかを調べさせている。
昨年度までは、1−2−3の合図で負荷を加える、1−2−3の合図があるものの負荷を加えるタイミングを変えて被験者に知られないようにするという課題を行わせた。しかし、学生が実習目的を十分理解していないので、負荷を加えたときのタイムマークの入れ方がでたらめで、結果を考察できない。
そこで、負荷が急激に、実際に加わった瞬間をマークすることにした。簡単である。加速度センサーで負荷が加わったときを検知すればいい。加速度センサーはゲーム器や携帯機器で使うので、容易に安価で手に入るようになったからである。
記録はデータ収集システムPowerLab(要するにADコンバータ+パソコン)でChartというソフト(ペンレコーダですな)を使う。PowerLabの前面パネルにはDIN8Pコネクタがあり、既製品の〜ポッドを接続するのだ。〜とは、例えば握力計であるストレンゲージなどのインターフェースのことだ。用意されている各種インターフェースはどれも単価が10万円以上する。入力に加え± 5 Vの電源も供給している。これが利用できる。デジタル信号処理のための入出力もあるが、こっちは理解できるデータがない。アナログ部分だけがわかるのだ。
MMA7361LCという3方向加速度センサがあり、秋月電子でキットが売っていた。キットといっても手作業でできるように2.54 mmピッチ基板端子に変換してあるものだ。コンデンサーも付いている。こいつを使うことにして以下のような回路図で作成した。Z軸方向の加速度しか測定しない。
最近のこの手のICは電源が 3 V で使うようになっている。PowerLabのlogicは昔ながらの 5 Vで動作するようになっているのだろう。だから5 V→3.3 V電源IC(S-81233AY-B-G)も必要だ。電源ICの入出力にコンデンサを付けるのが普通だが、面倒なので実際は省いた。0.1μF でも付けるべきなんだろう。無くても発振しなければいいのだ。
センサICの文字面を下にすると、0.9 V位の出力になる。800 mV/g の高感度のモードにする。電源電圧が+3 V だからこのモードで±1.6g が測定範囲だ。ソフトの方でオフセットと単位換算を行うことにする。つまり0.9 V= 0 g、0.1 V= 1 g にするのだ。このくらいの精度で問題ない。
こいつを小さなアルミ箱(タカチ アルミケースMB-S1)にエポキシ接着剤で固定し、このケースを木の板にねじ止めする。この装置をバケツの底に置き、被験者にはバケツを持って肘を直角に維持してもらい、このバケツ内に 2 kg の重りを落とすわけだ。上腕二頭筋と上腕三頭筋の筋電図を記録し、解析してもらうわけだ。
1台組み立ててみた。加速度の大きさは問題にしない。急激な加速度変化があったときを検出するだけだからだ。バケツは別にして、すべての材料費は@1,000円以内だ。設計制作の人件費はただというか、給与の中だな。これを外注すると10倍以上、ADInstrument だったら100倍の値段だろ。
何故、板に取り付けたかというと、直接この小さなアルミ箱をバケツの底にとりつけたら、重りがぶつかって変形しちゃうからだ。この板に足をつけてバケツの底に置く事にした。バケツは金属がいい。プラスチックは耐えられない。金属のバケツでも歪んでくる。バケツの内側の底を木の板で補強し、センサを外側に付けることも考えられる。バケツの底は縁があってこの縁の高さ以内にセンサが収まれば、底の外側でもいいのかもしれない。
重り(実際は2 kgのダンベル)を落とすとうるさい。ただでさえ実習はうるさいのでさらに騒音を増やすことはない。だからさらに雑巾を敷いてダンベルが直接木の板にふれないようにクッションを付けた。クッションを置くというのは加速度の正確な測定に反するが、加速度の大きさを計るわけじゃないのでいいのだ。加速度の方向と急に変化した時点だけがわかればいいのだ。うるさいよりましだ。
そんで、実際に測定してみた。
図の上の方が下向きの加速度だ。左からセンサーを自由落下させた、センサーを硬い机の上に置き上から2kgのダンベルを落とした、机の上にスポンジを置きその上にセンサーを置きダンベルを落とした、バケツの中にセンサーを入れ、バケツを持ち自分でバケツの中にダンベルを落とした、第三者に予告無しにダンベルを落としてもらった、1−2−3の合図をしてもらってダンベルを落としてもらった、である。
自分で落とすと、特に意識していなくても落とすタイミングがわかるので最初に基線が下に振れその後急に上向きになる。つまりダンベルが落ちる前に上向きの加速度が生じている=バケツをあらかじめ持ち上げているのがわかる。意外だった。なるべく意識しないように落としたつもりだったのだが、何回か繰り返していたので無意識にバケツを上に持ち上げているのだ。同様に合図をもらうと、落ちてくる前にバケツが上に落ち上げているのがわかる。合図がないと、つまり予告がないといきなり下向きの加速度が記録された。これと筋電図の同時記録と組み合わせて記録したら学生が考察できるだろう。
昨年までは筋電図が大きくなる時点とマニュアルでマークしたダンベルを落とした時点を比較させていたのだから、格段の進歩となるはず。
まてよ、上向きの加速度は上に振れるようにupside-down にすべきかな?こういうところで学生は混乱するからな。ソフトの方で逆転できる。それともセンサ出力をマイナス入力に接続するかな。
[追記]
上向きの加速度が上(プラス)に振れるように、マイナス入力をZ出力につなぎ、プラス入力は解放にした。本体内のinstrumentaionアンプの入力は1MΩでアースに落ちているから解放でも問題ない。
最終的な回路図だ。加速度センサーキットの基板にはゲイン調節用のジャンパー線接続部がある。これをショートしてゲインを下げた。800 mV/g を206 mV/g にした。
To be continued.]]>
センセ 切れてるの?
このくそ暑い時に、実習だ。前にもかいてあるけど、実習は幼稚園みたいにうるさい。
ただでさえ、この暑さなのに、幼稚園のど真ん中にいて、学生との対応は、声が大きくなるし…
「先生 なんで 切れてるの?」だって。学生は。
幼稚園の先生は偉い。これが毎日だったら、もう辞める!!
(1)俺の授業だ!俺の言うことを聞け!という強要指導タイプ かな、それとも
(2)私の授業に何か不満でもあるの?という高飛車タイプ
なのかも。