妄想vs妄想

お互いに お前のは妄想だ と喧嘩をするのを傍で見ているのは楽しいところがあります。どっちがホントの妄想かを判定する権利をもらったようなもんですからな。
ryobu-0123(以下失礼かと思いますがryobuさんと略します)さんが若山氏の「特殊な手技」と筆頭著者が「あの日」で記述したことを取り上げ、この「特殊な手技」についてNature論文に記載がないのが問題だったという記事を上程した。この「特殊な手技」の記載が論文にないから、他の研究者が再現できないし、再現できないから捏造論文とされるおそれがあると、この「特殊な手技」の持ち主はあせってしまって論文撤回の行動に出たのだ、さらに検証実験にこの「特殊な手技」を有する方が参加しなかったから再現ができないのが当然だというわけだ。
この記事を読んだシュレディンガーの狸(以下失礼かと思いますが狸さんと略します)が、それはちがうんでね、以前に書いたこっちを読んでよ と自分のブログを紹介するコメントを投稿したのですが、ryobuさんは瞬時にこのコメントを削除してしまいました。自分の意(妄想)にそぐわないからですね。
狸さんの記事は筆頭著者曰く「特殊な手技」というのは確かに「特殊な手技」の持ち主の発言ではあるが、当初は「特殊な手技」だったのだが、実はもっと簡単にES細胞の培養液で培養すると幹細胞になっちゃったと言っていることを明らかにしたものである。つまりSTAP幹細胞は筆頭著者が持ってきた細胞を何ら操作することなしにES細胞の培養液で培養すればできるということだったのだ。だからryobuさんはその主張(妄想)に沿わないので、瞬時に狸さんのコメントを削除したのだろう。
老獪(失礼)狸はそんなことされても屁とも思わない。なんせシュレディンガーがついている”妄想”だからな。ryobuさん : 超弩級の妄想という記事を上程した。この記事は基本的に前にあげた2017-05-22 STAP細胞:超弩級の妄想!と同じである。つまり「特殊な手技」の持ち主が「特殊な手技」の必要がないことを示した記事である。
この記事に対してryobuさんは「貴方の思考回路が異なるので、ああそうですかとしか言えません。」と反応したのだ。こういうレスポンスは擁護の皆さんに共通する開き直りです。
例えば、擁護の方の一人と思える gen**ronさん はteabreakt2さんのブログのコメント欄で彼らの言う”アンチ”のコメントに対し;

ともかく、あなたたちは、
①日本語が読めない
②論理的思考ができない
ようなので、まともな議論をしても時間の無駄であるということはよくわかりました。

と発言するし、
南青山さんは学とみ子のブログのコメント欄(2017/11/23(木) 午前 0:0)で

う~ん、読解力、理解力、思考能力の欠けている人を相手にしても時間の無駄のようですね。

ま、元PTA会長はこのレベルにも達しませんがね。
閑話休題
で、このryobuさんのコメントに対し狸さんは、さらに感想さんの極めて明瞭な「特殊な手技」の解説を紹介しています。
さって、続きはどうなるでしょう。ryobuさんはバイキングスの残り時間0秒の奇跡の逆転タッチダウン・パスを放り投げたQBケース・キーナムになるでしょうか?それとも新たな開き直りが見られるのでしょうか、楽しみですな。
[ 追記 ] 2018.1.24
ryobuさんが狸さんのブログにコメントしました。ちとご自分の立ち上げた説に自身がなくなっちゃったけど、虚勢を張っているだけかも。

(感想説は)ES細胞説の前提条件が崩れない限り確からしい1つの見解と考えても良いでしょうね。
若山氏は、小保方氏に作らせたスフェア細胞(STAP細胞)に、ある「特殊な手技」を駆使して幹細胞化に成功したのではないかと私は考えただけです。

だそうです。物事の考え方が逆で、感想説がES細胞説を支持する考えなのであって、ES細胞説が前提だと思っているのはryobuさんだけ(あるいは他の擁護の方も)なんですね。擁護の皆様の”アンチ”を罵倒する言葉を借りるのなら、「理解力、思考能力が欠けている」からですね。
論文には『ある「特殊な手技」』は記載されいません(下記)。もし「特殊な手技」が有るのなら(笹井氏が)その記載のない論文を書くわけがないでしょう。筆頭著者が論文執筆時に特殊と認識していたが、笹井氏に伝えなかったことは有りえます。あるいは筆頭著者は理解していないので伝えなかったのかもしれません。いずれにしろ、笹井氏は知っていたら記載しただろうと想像できますが、筆頭著者の行動は理解しがたいので推測はできません。「あの日」は筆頭著者に都合がいいように解釈したことしか書いてないですからね。
ryobuさんが感想説に対抗する『ある「特殊な手技」』を示さない限り、大逆転のタッチダウン・パスにはなりえないのですね。
『ある「特殊な手技」』とはなんでしょね?撤回されたNature Article では

Notably, an adrenocorticotropic hormone (ACTH)+LIF containing medium (hereafter called ACTH medium) known to facilitate clonal expansion of ES cells supported outgrowth of STAP cell colonies.

とあって、培養液にACTHとLIF (leukemia inhibitory factor、こいつがないとES細胞は分化を開始してしまう)《両方ともSigmaで市販されている》があると増殖能力を持つようになると書いてあるから特殊ではない。特別な方法を必要としなくなったから書いてないだけだ。
もっともこの記述のある論文は撤回されているので、この部分の記述も信用できず、ホントは「特殊な手技」が必要だと主張するのはいいけれど、そして自分のブログだからどうでもいいけど、長ったらしい記事を書くのならその根拠を示してほしいですね。「私は考えた」のならその考えた根拠はなんでしょね?妄想なんだろうね。
あー、人様のふんどしで相撲を取ってしまったようだ。
[ さらに追記 ] 2018.1.24
ryobuさんのブログに渋谷一郎さんが、roubuさんの考えを支持するコメントを書いています。このブログはコメント欄の表示に時間がかかるから見過ごしちゃう。こいつも他の擁護の方と同じで、

まったく科学的思考能力、論理的思考能力のない人のようですね。
科学のことも、実験のこともわかってない。
議論するのは時間の無駄と思います。(^_^)v

だそうです。擁護の方々の開き直りは画一的ですな。元PTA会長mさんは、そういう意味ではユニークです。念仏だけですから。
渋谷一郎さん曰く;

問題の所在が若山氏にあることが鮮明になった

というのは元PTA会長mさんと同じかな。STAP事件で有料の著作を書くのだから、いくらフェイク論文になってしまったとはいえ、問題となった論文を読んで理解して解説してちょうだい。市販の薬剤で培養すると増殖能力を持つSTAP細胞ができると書いてあるのですよ。嘘かもしれないけどね。
どうして、こうも筆頭著者に騙されちゃう方が多いのでしょうかね。そしてプライドだけが高いので、議論に負けると相手を高飛車に「能力の無い奴」と決めつけて自己満足に浸るんですね*。「あの日」に論拠を置くからこういう羽目に陥るのが、理解できていないんですね。この私小説を論拠とする理由は、あの記者会見でだまされちゃったからですね。もっともこの渋谷一郎さんは自分の本が売れないと困るから、いまさら転向はできないでしょうけどね。
ダニング・クルーガー効果なのか?

米国の予算が通らないから…

米国の予算が通らないので、政府関連機関が継続業務ができなくなっている。その一つがNIHのPubMed だ。

Because of a lapse in government funding, the information on this website may not be up to date, transactions submitted via the website may not be processed, and the agency may not be able to respond to inquiries until appropriations are enacted.
The NIH Clinical Center (the research hospital of NIH) is open. For more details about its operating status, please visit cc.nih.gov.
Updates regarding government operating status and resumption of normal operations can be found at USA.gov.

翻訳すると

政府資金拠出がないため、このウェブサイトの情報は最新ではない可能性があり、ウェブサイトでの処理は、予算の充当が成立するまで(このページの構築を行っている)代理店は問い合わせに応答することができません。
NIH Clinical Center(NIHの研究病院)は稼働しています。NIHの稼働状況の詳細については、cc.nih.govをご覧ください。
政府の作業状況や通常の業務の再開に関する最新情報は、USA.govでご覧になれます。

とかいうことだろう。新しい文献は検索できないが、すでに登録されている論文は問題ないと思う。
当方は研究からほとんどリタイアした身で、最新の論文検索なんかあまりやらないわけだが、早く予算が通らないとまずい方がでてくるよね。
日本だと、サイトのアップデート操作を行う業者に、まだ予算が国会で可決されてないけど、そのうち必ず可決するから、この2ヶ月分の経費の支払い、ちと遅くなるけど我慢して と言ってこんなことにならない。契約社会だから ”なあなあ” とならないんですな。