PowerBookG4 がある。内臓電池がだめになっている。10年前の代物だ。電池交換を試みる。
内臓電池がへたっていると日付と時間が1970年になってしまう。起動のたびに直さないとまずい。修正しないでUSBメモリーにファイルをコピーしようとすると、容量がないからできないといってくる。へんなの。ほかにもなにかできないことがでてくるかもしれない。
あっちの学生の卒論に使わせるためだ。実習用のパソコンがあるが、卒論と実習がかさなったり、卒論用に貸したとき設定を勝手に返られちゃうと実習で困るからだ。
M8591J/A PowerPC G4プロセッサ 667MHz 512MB のようだ。よくわからない。同じようなタイプがあって購入したときの書類なんかないからわからないのだ。RAMは多分あとで256MBを加えたのだろう、というか購入のとき512MBモデルだと高いのでサードパーティの256MBを加えたのだろう。
バッテリーはオプティカルドライブの上(パームレスト側)にある。したがって裏からオプティカルドライブを取り除いてから行う必要がある。
オプティカルドライブの外し方は
のPowerBook G4 Titanium Mercuryにある。全く同じではないが、ほとんど同じだ。
裏蓋を開け、オプティカルドライブをひっくり返した写真だ。
黄色の丸が本体とのコネクタで4つある。写真の左下の丸はコネクタが緑の基板の裏側にある。はずしたあと取り付けるのが面倒だ。またオレンジの半透明のテープでべたべた貼付けてある。左下の黒い 616-0114-A の白い文字が付いているのが内臓バッテリーだ。この黒いシートが絶縁のためのシートで電池に張り付いている。4つの電池からなる電池群は両面テープで本体に張り付いているので強引にはがす。
両面テープと黒いシートを除くと
という4つの電池からなる電池群である。プラスマイナス3V位なんだろ。テスターで測定したら+3.13 V、-2.71 V あった。本来のスペックは3Vらしい。マイナス側の電池がへたっているのだ。充電されるはずだが、充放電の回数を越えてしまったというか、10年もたったからだな。
有限会社 鈴商でVL2330/VCK (電池)480円×8袋 小計 3,840円、送料:500円(税込)、代引き手数料 :315円(税込)、合計 4,655円(税込)
と発注した。8ヶも発注したのはもう1台あるからだ。
届いた電池を加工する。
電池には接続用の端子が圧着されている。この端子はオリジナルとは全く異なるので配線する必要がある。端子同士を半田付けできる部分もあるが、これはやらない方がいい。後述のようにPoerBookG4 には電池を納めるスペースに縁があって、この上に電池が乗らないようにしないといけないからだ。端子同士をハンダ付けすると互いの位置が固定されて、本体のスペースに収まらない可能性があるからだ。配線材料で繋ぐと全体の形が、オリジナルの電池のように定まらないで不安定になるが、それでもいいのだ。本体に両面テープで固定できるからだ。
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本体の電池を納めるスペースに厚い弾力のある両面テープを貼る。
この両面テープの上に電池を貼付ける。さらに電池の上に絶縁のためのプラスチックのシートをテープで貼る。塩ビのビニールテープは、熱が加わると縮み、粘着剤がはみでてきてよろしくないが、再度電池交換などはないだろう。そのような時がきたら完全に廃棄だからな。コネクタをしっかり付けて、オプティカルドライブやHDを元に戻しておしまい。
これで、いちいち起動の度に日付を直す必要がなくなったわけだ。
ただし、この補助バッテリーではない本体のバッテリーがへたっていて20%しかチャージされない。とすると、ちょっと使っていないと、また同じ症状が出てくる可能性があるな。</div