講義と実習の試験の相関

講義の試験は5肢選択。実習の試験は記述、計算試験。その相関を調べてみた。

あらま。予想に反して相関がない。両方の試験で成績の悪い2名を除いちゃうと回帰直線はもっと水平になる。うーん。なぜだろ。多肢選択問題は学生の理解度を反映していないからではないだろうか。実習の試験問題は、測定値から計算させたり、説明を記述させる問題だ。多肢選択だとそこそこ過去問を暗記すればできてしまうんだろうな。過去問とは講義のたびに実施する小テストだ。

男女の比較をしてみた。

ふむ。実習、講義両方の試験とも男女に得点の差はない。相関はどうだろう。

男女どっちも実習の試験と講義の試験の間にはっきりとした相関はないが、男子の方は傾きは大きい=やや相関がある。女子は過去問を勉強することに関しては男子より優れているという一般的な考え/偏見から予想されることだな。

理解していないと/考えないと解けない問題を出すべきとすると、実習の試験のような式をたてて計算するというような問題や、論理を説明させる問題の方がいいとおもわれるが、国試にはそんなのでないからな。

5肢選択問題

講義の中間試験は5肢選択100問だ。105名の採点が終わって100点満点で平均点は68点、最低点は20点台。どうやったらこんな低い点数になるのだろうか。60点を合格点とすると60点未満を数名以下におさえるためには平均点は70点の後半である必要がある。ちと平均点が低いがまぁまぁかな。まだ1年生の始めての試験だからな。期末試験は学生も要領が分かってもっとできるようになるだろう。平均点が上昇したからといって学生がより勉強したことにはならない。どのような問題がでるかがわかって対策ができたことになるだけだ。今年は上級生から情報を仕入れている学生が少しはいたにちがいない。昨年は、赴任して始めての、学生にとっても始めての試験だったから学生も先輩からの情報がないからか、ちと低く65点だった。これが期末試験になったら73点にあがった。今年もそうなるだろう。昨年の最低は32点でこの学生は退学してしまった。最初からやる気がなかったにちがいない。
試験とは、学生の到達レベルを評価することで、教員の評価でもある。教員の描いている基準に達したかどうかを調べるのだが、そんなことやったら大変だ。悪い成績は、教え方が悪い/基準が高すぎるということになってしまう。基準を定める方法はない。教員の大昔の自分の学生時代の良い記憶だけにたよってつくられてはかなわない。教員だって当時の成績が良かったわけじゃないだろう。良い記憶しか残っていないにちがいない。管理者の大学の成績なんでカフカ全集だしな。逆にその程度でいいというのも間違いだ。というわけで、自分の勝手な基準に外部情報が加わって、教員の悪い評価にならないような適当な基準を作るわけだ。外部情報は学生の資質も含むわけだ。しかしこの外部情報が問題だな。どんどん基準が下がってくる傾向にある。
こっちの大学での通常の試験での試験問題は、過去問に変化を加えたもの+新規の問題 ということで作成してきた。全部新規の問題だと成績がものすごく悪くなる。平均点が低すぎると問題なので、平均点を上げるような操作も必要で、学生との駆け引きにもなる。学生は過去3年くらいの問題を集めている。その周期を上回る問題数を作成するのはしんどいこともあるんだよね。管理者が転職したあと、担当していた講義を新たに担当することとなった教員は、当然、管理者とは違った問題をだしたわけだ。過去問がない。成績は最悪になったようだ。こっちの学生は悪知恵が発達しているから過去問しか勉強しないわけだ。教員と学生の間の暗黙の約束が破られてしまったのだ。管理者がいなくなったという情報を得なかった学生のfault だな.次回、つまり今年はちがったことになるだろう。
講義の試験は5肢選択なので、チェックするため選択肢をランダムに選んだら20点だった。当然だな。2と3を交互に選んで行くと23点取れた。2と3と4を交互に選んで行くと17点だった。3と4を交互に選ぶと20点であった。正解の選択肢は適当に散らばっているという証拠だな。
それにしても20点台というのはどういうことなんだろ。去年と同じくやる気がない学生なんだろうか。

PowerBookG4 をなんとかする

PowerBookG4 がある。内臓電池がだめになっている。10年前の代物だ。電池交換を試みる。
内臓電池がへたっていると日付と時間が1970年になってしまう。起動のたびに直さないとまずい。修正しないでUSBメモリーにファイルをコピーしようとすると、容量がないからできないといってくる。へんなの。ほかにもなにかできないことがでてくるかもしれない。
あっちの学生の卒論に使わせるためだ。実習用のパソコンがあるが、卒論と実習がかさなったり、卒論用に貸したとき設定を勝手に返られちゃうと実習で困るからだ。
M8591J/A PowerPC G4プロセッサ 667MHz 512MB のようだ。よくわからない。同じようなタイプがあって購入したときの書類なんかないからわからないのだ。RAMは多分あとで256MBを加えたのだろう、というか購入のとき512MBモデルだと高いのでサードパーティの256MBを加えたのだろう。

バッテリーはオプティカルドライブの上(パームレスト側)にある。したがって裏からオプティカルドライブを取り除いてから行う必要がある。
オプティカルドライブの外し方は
のPowerBook G4 Titanium Mercuryにある。全く同じではないが、ほとんど同じだ。
裏蓋を開け、オプティカルドライブをひっくり返した写真だ。
黄色の丸が本体とのコネクタで4つある。写真の左下の丸はコネクタが緑の基板の裏側にある。はずしたあと取り付けるのが面倒だ。またオレンジの半透明のテープでべたべた貼付けてある。左下の黒い 616-0114-A の白い文字が付いているのが内臓バッテリーだ。この黒いシートが絶縁のためのシートで電池に張り付いている。4つの電池からなる電池群は両面テープで本体に張り付いているので強引にはがす。
両面テープと黒いシートを除くと
という4つの電池からなる電池群である。プラスマイナス3V位なんだろ。テスターで測定したら+3.13 V、-2.71 V あった。本来のスペックは3Vらしい。マイナス側の電池がへたっているのだ。充電されるはずだが、充放電の回数を越えてしまったというか、10年もたったからだな。
有限会社 鈴商でVL2330/VCK (電池)480円×8袋 小計 3,840円、送料:500円(税込)、代引き手数料 :315円(税込)、合計 4,655円(税込)
と発注した。8ヶも発注したのはもう1台あるからだ。
届いた電池を加工する。
電池には接続用の端子が圧着されている。この端子はオリジナルとは全く異なるので配線する必要がある。端子同士を半田付けできる部分もあるが、これはやらない方がいい。後述のようにPoerBookG4 には電池を納めるスペースに縁があって、この上に電池が乗らないようにしないといけないからだ。端子同士をハンダ付けすると互いの位置が固定されて、本体のスペースに収まらない可能性があるからだ。配線材料で繋ぐと全体の形が、オリジナルの電池のように定まらないで不安定になるが、それでもいいのだ。本体に両面テープで固定できるからだ。
<本体の電池を納めるスペースに厚い弾力のある両面テープを貼る。
この両面テープの上に電池を貼付ける。さらに電池の上に絶縁のためのプラスチックのシートをテープで貼る。塩ビのビニールテープは、熱が加わると縮み、粘着剤がはみでてきてよろしくないが、再度電池交換などはないだろう。そのような時がきたら完全に廃棄だからな。コネクタをしっかり付けて、オプティカルドライブやHDを元に戻しておしまい。
これで、いちいち起動の度に日付を直す必要がなくなったわけだ。

ただし、この補助バッテリーではない本体のバッテリーがへたっていて20%しかチャージされない。とすると、ちょっと使っていないと、また同じ症状が出てくる可能性があるな。</div