知名欲、常習、誤った信念

日本は「科学論文の捏造大国」とみられているー多数の良質な研究を貶める少数の不正常習者ー
という蟹分解(かにわけ さとる)氏:自称 恐竜研究家の記事がおもしろいです。よく言い当てていると思います。
是非、学様には、現在の関心をちと傍において、一歩下がって冷静に読んでいただきたい記事ですね。
論文不正に関わる人を捏造型と加担型に分け、前者の特徴を記載しています。

捏造型人物には、下記の特徴が顕著である。
(1) 不正に親しんで抵抗がない。ゆえに研究生活のごく初期から不正に手を染める。
(2) 研究の動機が真理探究ではない。その結果、データ管理、研究記録は極端に杜撰である。
(1)は、学生、院生時代に捏造や改ざん、盗用癖などがないか、指導教員が観察すべきである。また、(2)は、実験データを他者がチェックすれば一目瞭然なことが多い。ヘンドリック・シェーン、小保方晴子、佐藤能啓などの「名だたる」不正者は、いずれも重要データを提出していない。適正なデータの取り扱いや実験記録は、労力が大きいゆえ、似非(えせ)科学者は、常にこれらが杜撰である。

筆頭著者の不正遍歴はご承知の通りですね。筆頭著者の場合は杜撰というより実験データを提出しないのは、博論の公聴会時の日付の論文を提出できなかったのと同じように、データが存在しないのだと思いますがね。
さらに捏造の動機を3つあげている。

第1に、「有名になりたい」という知名欲である。ー略ー 雑誌のグラビアに出るような者も出てくる。
第2に、常習性である。大きな不祥事の陰には、たいてい小さなごまかしがあり、味をしめて次第に大胆になる過程が潜む。とがめられなければ、不正は常習となる。
第3に、信念である。人は、「真実」(truth)を追求する。「事実」(fact)に、直観による信念を加えたものが、「真実」である。客観的事実は一つでも、真実は主観的で、人の数だけある。

そうですね。有名になりたいは成就しちゃいましたね、常習性は学部卒論のときからのようですし、修論に対応する論文は撤回されていることからありそうだし、あの記者会見は本人の”真実”を語ったわけで嘘じゃないから、某森口氏のように目が泳がなかったもんね。
さらに、この方は 「理屈を言うな!」と叱責する上司への対処法ー理と情ではどちらが強い?それはなぜ?ーという記事もかかれていて、mjもんた君は当方の上司ではないけれど、当方の意見を屁理屈だといって絶対認めてくれないお方で、dinosaur brain しかないお方なので、これまでの当方の対応は間違えているという記事です。
赤字は加筆訂正です 2018.9.19