その1
スタッフの少ない学部、学科なので、昔の一般教養科目相当の数学とか物理とか心理学とかは非常勤の先生にお願いしている。普通の私立大学だ。大学の経費は人件費の塊だから給与の低い非常勤講師で大学経営がなりたっているのだ。非常勤講師担当科目の定期試験は、担当の先生が実施することもあるが、常勤の教員が代わって行うことが多い。試験実施教室が複数になったりするからだ。
試験監督を常勤の教員に割り当てるのは、教務が学科当たりx人を集めろと指示を出すことになる。学務担当教員は、教員に命令できる権限もないから、全教員に空いている時間があったら担当してほしいと連絡するのだ。ローテーションで命令にしてもいいのにと思うのだが、そうはやってない。
普通の大学だと、こういう役目は教授に来ることはなく、助教とかに割り当てられるのだが、なんせスタッフが少ないから、依頼があったら、そして時間が開いていたら手を上げることにしている。負担は公平にだ。
手をあげたら「なんとか心理学」の試験監督の依頼が来た。試験監督は1名だ。実施した。管理者の所属する学科の1年生への試験で、選択科目なので選択していない学生もいる。100名中の8割近くの学生が選択している。同じ学科だからだいたい学生の顔はわかっている。
試験監督依頼には、欠席者の届け出を記載する紙もない。何名が受験者かが書いてある封筒とその中に、座席表、試験問題、解答用紙 があるだけだ。封筒には解答用紙の回収は学籍番号順にしろとの指示が書いてある。
試験問題と解答用紙を配布して、座席表を見て、欠席者がいないことを確認した。80名近くの学生が解答用紙を提出するわけだが、ひとつの束にしたら、学籍番号順に並べるのが大変だ。だから11ケの机を用意し、学生番号の十桁目ごとに机を指定して、解答用紙は該当の机に置いて、退室しろと学生に命じた。開始から30分経過したら退室していいので、学生はバラバラに出て行く。誰が、ちゃんと提出して退室したのかは、最初のうちと最後はいいが、途中は学生数が多くてモニターできない。で各机毎に解答用紙を学籍番号順に並べ、更にまとめたわけだ。選択科目なので揃えた学籍番号は途中が飛んでいる。指示もないから回収した解答用紙の枚数は数えず、束にして、事務の担当者に渡した。担当者はそのまま封筒に入れて、金庫に保管し、非常勤の先生に渡したわけだ(郵送だったのかもしれない)。
非常勤の先生から解答用紙が1枚足りないという連絡が来て大騒ぎになった。
足りなくなった原因は;
1)試験監督である管理者が出席者のカウントをミスしたため、1名の欠席者を見落とした、
2)学生全員が提出したのだが試験監督である管理者がミスで解答用紙1枚をどっかにすてちゃった、
3)学生が解答用紙を提出しないで退室した、
4)事務処理の途中で1枚どっかに紛失した、
5)採点者である非常勤講師が採点中2枚同時にめくっちゃったので解答用紙がないと判断した
のどれかだ。1)〜3)は試験監督を実施した管理者に責任がある。
解答用紙がないとされた学生の座席表を見たら、もし欠席していたらすぐ気がつく場所だった。一番後ろとかだとミスカウントする可能性があるが、途中の席なので、欠席していたらすぐわかる席だ。記録がないから、記憶だけになってしまうので1)の可能性がないわけではないが多分違うだろう。回収したとき事務には口頭で欠席者なしと伝えた。これは事務も確認している。
2)は多分ない。機械的に行ったからだ。余った解答用紙とかに混ざった可能性はないだろう。学籍番号順に揃えた。該当する解答用紙は最初でも最後でもないからだ。しかし、枚数を確認していないから、可能性がないわけではない。
3)これはありうる。しばしば学生は解答用紙を提出せずに誤って問題用紙を提出するからな。現に、今年、他の科目で、解答用紙を提出しなかった学生がいて、当日気がついたので学内放送で学生を呼び出し解答用紙を回収したことがあったらしい。回収した解答用紙の枚数を管理者が確認していないから、可能性がある。管理者が講義で実施している小試験も解答用紙を提出しない学生がときどきいて、次の実習のとき持ってくるやつがいるからな。
4)これは2)と同じで多分ないだろう。一番上あるいは最後の解答用紙でないからだ。
5)これもありうる。しかし、非常勤の先生は確認したと言っているので、事務の方からもう一度確認してくださいとは言えない状況だ。
事務と管理者が考えられる原因とその対応を考えていたのだ。学生にちゃんと出したのか?と聞くのはまずい。出したといわれたらこちらで確認できないので聞くわけに行かない。こちらが紛失したのにCとかDの評価はつけられない。だからといってAにするわけもいかない。追試。再試をお願いするわけにもいかない。私立大学で再試は1回2000円と有料なのだ。だから無料の再試にするかとか議論した。こういうオタオタ状況が昨日夕方から続いていたのだ。
特に管理者にかなりの責任がありそうだ。枚数を確認しろとの明確な指示は受けていないが、大学教員として当然といえば当然だからな。また受け取った事務も枚数を確認する必要がある。そうでないとどこに原因があったかわからなくなるからな。
というわけで、非常勤の教員は該当学生の評価をDにしてしまった。なんせ解答用紙がないから0点にするしかないというわけだ。困ったということになった。学生が何故Dだと聞いてきたら答えられない。あーどうしよう、と管理者と教務がオタオタしていたのだ。
11時すぎ、非常勤の先生から電話で、解答用紙があったと連絡があった。くっそー。なんてこった。確認しろよな。一晩どうするか悩んだんだぞ。
教務と相談して、次回からは、担当教員が試験監督ではない場合は、欠席者と回収した解答用紙の枚数を確認し、試験監督に紙に記入させるようにすることにした。封筒に記入欄を設ければいいのだ。受け取った事務が枚数を確認する欄も作るのだ。
その2
こっちは、もっと深刻だが、管理者は関係があるがその責任はない。管理者は問題作成者で、作問したが、その問題の解答数と解答用紙の解答欄の数が一致していない、足りなかったのだ。作問者が解答用紙を用意するのではないから管理者に責任がない。これもオタオタして、もう一枚解答用紙を配布することで対処した。信じられないミスだ。あまり詳細に書くことはできない。
「Education」カテゴリーアーカイブ
もう二度と生理学実習なんかやるもんか−2年目
さって、定期試験も終了し、実習の筆記試験の時にアンケートをとった。昨年と同じである。
A学科:
B学科:
昨年度と同じことを書くと
さて赤とオレンジの、もうやりたくないという学生の比率がかなり異なる。一方は 1/4 の学生が、他方は半分以上だ。つらい目にあったのがB学科だ。
実習内容と実習書は全く同一。A学科のほうが人数が多いので1班あたりの人数がB学科より多いことがあった、同じ実習室で実施するので空間の余裕はA 学科のほうがない=つまり悪い環境だった。
実習中の教員はA学科が管理者とN先生とTAのK君。B学科は半分のクラスが中年Hと管理者とN先生とTAのK君で、のこり半分のクラスが中年HとTAのK君で管理者とN先生は一部のみ(会議があるので途中まで)。
レポートの採点はA学科が管理者とN先生が、B学科は中年H。
つまりB学科は中年Hの影響がより多く反映していると考えていい。
ということは、生理学実習をもう二度とやるもんかという学生がB学科に多い原因は、おのずから…..
TVの医学番組
昨日の「みんなの家庭の医学」というたけしが出てくるTV番組に出てきた小林弘幸先生(順天堂大学 医学部 教授)の解説がひどかった。日本サッカーがアジアカップで敗退しちゃったから、8時以降に帰宅することになり、こんなインチキ番組を見る羽目になったのだ。
この番組紹介のサイトでは解説していないけど、血管は交感神経と副交感神経に支配されていて、副交感神経が活動すると血管拡張が起こるなんてトンデモを言っているだよね。この副交感神経が活動すると血管拡張が生じるというのは、一部の血管ではあり得るが、ほとんどの血管では、そもそも副交感神経支配がないんだからありえないことなんだよね。臨床の医者なんてこんな程度なんだよね。
自律神経支配を受けている内臓器官は二重支配であって、拮抗支配であるというのが、教科書の自律神経の最初にでてくることね。
心臓は交感神経により活動が亢進(心拍数が上がる、収縮力が増える)され、副交感神経である迷走神経により活動が抑制(心拍数が下がる)されるというのは正しい。つまり二種類の神経が支配していて(二重支配)その作用が互いに逆である(拮抗支配)というわけで、ものすごくわかりやすいわけだ。この関係をすべての自律神経支配を受けている器官に当てはめるからこういう誤った解説になる。
わからない現象を2つの対立した事象をもってその互いの量の変化で説明するというのは理解しやすいかもしれないが、実際はそうではないことが多い。
血管は交感神経しか支配しておらず、この交感神経がいつも、寝てても起きていても、活動しているわけだ。このいつもの活動(緊張性活動とか自発活動という)が減るから血管が拡張し血圧がさがる、いつもより多く活動するから血管が収縮する、血圧が上がるわけだ。
インチキ健康サイトでは、ストレスで交感神経活動があがるから、逆の作用のある副交感神経活動が優位になるようにリラックスするのがいいと解説する。これは間違いで、「リラックスは交感神経活動を減少させること」はいいのだが、必ずしも、副交感神経活動を増やすことではないのだ。
交感神経と副交感神経は一方の活動が増えるとき、他方の活動が減る(相反関係)ということになっているけど、どんな場合でもこの様に活動が変化するわけではない。これは心臓の交感神経と副交感神経ではしばしば当てはまるわけだが、心臓ですら、常に相反的なわけではなく、ましてや他の器官を支配する自律神経でも同様に活動が相反的であるわけではない。
この番組の後半の塩化物を多く含む温泉が冷え症に効果があるというあたりは、ヨッパになってきたからよく覚えていない。塩水のお風呂に効果があるんだろうか?
あるらしいが、風呂桶に15g程度の塩をいれ、でたらシャワーでながさないほうがいい。塩が体表面にコーティングするからだって。ドテ、ですな。塩水を刷毛で体に塗ったら?
定期試験のシーズンですな
大学では後期あるいは期末の時期で定期試験のシーズンです。入試もあって、いろんな業務のスケジュールは不規則になります。
管理者の担当している科目の期末試験はマークシート100問です。すべてが多肢選択というわけではなく、単語を埋めるとか、複数を選ぶとかで、単純な5肢から1つ選べというような問題ではないです。毎回の授業のとき小テストをマークシートで行うわけですが、こちらは4肢から1つ選ぶ問題です。学生は、この小テストの問題と正解を覚えるわけですが、問題が異なりますので理解していないと解けないということになります。履修者が100名もいるので、記述式とかは採点が大変なので、というかフェアに採点できないので、できないことになります。
100問90分で、開始から30分たったら退室していいのですが、今年はだれもいませんでした。1時間経過して25名で、最後まで残っていたのが30名近く。うーん、いつもより難しいかな?
で、解答用紙提出順とその成績の相関は

というわけで、ありませんな。早く終るからいいわけでも、わるいわけでもないし、最後まで粘ってもいい点がとれるわけではない。関係ないですね。
平均点が悪い。60点だ。つまり半分が不合格。なんてこった。中間試験(前期の試験)との平均で60点以上が合格なのだが、30名の再試験該当者ができてしまった。昨年度の問題形式とは異なったが、前期の問題形式と同じなのだから、そして前期の平均点は70点なのだからと目論んだわけで、そうすると再試験は10名程度になるはずと計算したのだが、外れた。
学生に聞いたら、前日に3科目の試験があり、そのうちの1科目の担当の先生が脅したので、学生はそっちの科目に力をいれ、管理者担当の科目には手をぬいたらしい。あーあ。十数名の試験だと記述式の問題でいいのだが、30名を超えると採点が不公平にならないようにしないといけない。点数を操作することができなくなっちゃう。めんどうだな。物理的制限で、大量に落とすことは事実上不可能だ。でもこの試験は講義(座学)の試験なので30名落としてもなんとかなる。
パワーポイントー配布資料の印刷 その2
パワーポイントー配布資料の印刷の続き
130%に拡大して PDFファイルで保存してヘッダーとページを作るというのが前の方法だった。ほとんど同じなんだけど、パワーポイントの方で1枚に印刷するスライド枚数を設定するのではなく、プリンタのドライバのほうでスライド枚数を設定しても同じだ。こっちのほうが何%拡大したらいいのか悩まないのでいい。
Macinosh での説明だがWindows でも同じはずだし、プリンタが異なると、プリント・プロンプトが異なるだけだろう。
ページ設定(これはパワーポイントの設定だ)で、デフォルトのままにする。ヘッダーやフッターの設定は意味がないからやらない。設定しても印刷されないからだ。
プリントのプロンプトで、印刷対象はデフォルトの設定のスライドのままにする。配布資料を選ばない。スライドに枠をつけてプリントする にチェックをつけない

印刷部数と印刷ページというプリンタのドライバの方の設定を変更する。レイアウトを選び1ページ2枚とする。

スライドに枠をつけたかったら、ここで境界線に極細線を選ぶのがいいだろう。
このまま印刷してかまわないが、ページ番号とかヘッダーがない。そこでPDFファイルとして保存し、Acrobat のほうでヘッダーやフッターを書き加え印刷する。

左から、パワーポイントのデフォルト、先の記事の130%拡大→PDF、今回の方法だ。
真ん中と右とほとんど同じだ。
[ 追記 ] さらにWinについてもまとめた記事だ。
パワーポイントー配布資料の印刷
講義でパワーポイントを使うのは普通だ。スライドで学生に示した図は必ず学生に配布する必要がある。板書とちがい、スライド1枚にはかなりの情報量があり、それを学生がノートに記録できないからだ。(パワーポイントー配布資料の印刷その2に続きがある。同じことなんだけど、こっちのほうがいいだろう)

こんなふうに4枚のスライドがあったとき、これを印刷するわけだが、A4 1枚に4枚のスライトを印刷すると、デフォルトのままでは

こんなふうになっちゃって、スライドが小さすぎ、余白が多すぎることになってしまう。したがってA4版1枚に2枚がいいだろう。

それでも余白が多すぎる。枠もいらない。プリントのプロンプトで
![]()
のチェックをはずす。それでもまだ余白が多すぎる。そこで
ページ設定でオプションから拡大縮小を選び、130%位に拡大する。もっと大きくしてもいいが、150%にすると上下がきれちゃう。

これで印刷プレビューを見ると

一目瞭然だが、比較のためにデフォルトと並べてみると明らかだ。こっちのほうが学生にはいい。

しかし、パワーポイントでヘッダーやフッターを付ける事ができなかったのでちと不便だ。そこでAcrobat で付けることにする。そのため、印刷はPDFに出力することにして、PDFファイルを作成し、これを開く。
Acrobat でヘッダーとかフッター(ページ番号)をつける。Acrobat のメニューにある歯車のアイコン クイックツールをカスタマイズ を開き

ツール ページ ヘッダーとフッター(ドロップダウン付き)を右のペインに移動すると

メニューにヘッダーとフッターを加えるためのツールが配置される。このアイコンをクリックしてヘッダーとフッターを編集 を選び編集する。

出来上がりは

のように4枚のスライドが大きく2枚のA4版におさまったわけだ。
これまでは、それぞれの絵はイラストレータで作成し、別個に大きさを調節してはりつけていたのだが、面倒になってきたな。パワーポイントに貼り付けるとき、どちらにしろpngとかのファイルにする必要がある・画面のコピーを貼り付けることが多いのでこれでいいかなというわけだ。
[ 追記 ] 追加がある。こっちに要約してある。
大晦日
今年もあと何時間というとこで、ローストビーフ焼いたし、お雑煮の下ごしらえ終わったし、煮物も炊いたし、なますも作ったし、刺身盛り合わせなんて料理のうちに入らないだろうけど、鯛はさばいたし、他のおせち料理はセットだし…伊達巻は以下のように作ったし …..

卵5ケの2ケ分の白身と鯛(120g)をフードプロセッサですりおろし状態にして残った2ケ分の卵黄と3ケの卵を加え、醤油と砂糖を加え、

180度オーブンで20分。熱いうちに巻きすにとって巻いておしまい。
4年次に履修する卒業研究は、4年次は学外の臨床実習があってなかなか実施する時間がとれないので、3年次の後期授業がおわったころから始めることになる。
学生の卒研はお互いを被験者にして行うことが多いので、倫理審査をすることになっている。倫理審査には研究計画が提出されるのだが、倫理の問題より、計画があんまりなので、今年から、研究計画を審査してから倫理審査をするということになったのだ。
計画提出の締め切りは、他の教員からコメントがあるから訂正するのに時間が必要で、スケジュールからいって12月には提出されていないと間に合わないのではということになったのだ。締め切りは12月末、すなわち大晦日だ。よく考えていなかったのだ。当然、おしせまった29日、30日とかに提出されてくる。でそれを読んでコメントするわけだが、コメントするのは管理者しかいない。管理者しか暇じゃないんだな。これを書いているとき=大晦日=に提出してくるのがいたよ。すぐコメントしてやった。年越したくないからね。
米ちゃ〜ん
あらま、米(よね)ちゃん、相変わらずご活躍ですね。

すごいな、ニコニコの動画だと金髪のじじいじゃん。かっこいいい!!理研の外部調査委員のメンバーは記者会見まで非公開だったので、今日の会見までわからなかったよ。
奥様お元気? 奥様もユニークだったよね。面白くて会話するのが楽しかったんだけどね。
この偉い、理研の外部調査委員になった米ちゃんは、管理者の学部学生のときの1年上の先輩ね。よく大学の裏に一緒に雀を撃ちにいったよね。当時は痩せてひょろひょろだったのに、太ってそれなりに貫禄だね。しかし、当時は雀撃ちは下手くそだったね。人がいいからね。嘘つけないんだよね。だからすぐ読まれちゃうんだよね。下級生の管理者に読まれちゃっていたんだよね。当時はクラスが20名しかいなかったから、先輩後輩関係が厳しく、生意気な管理者はよくK先輩に怒られていたよ。でも米ちゃんは管理者を捕まえて説教することなかったね。やさしかったからね。もっぱら説教するのはK先輩ね。K先輩はその後、どっかの教育委員会委員長になったらしいから、学部のときからその形はできていたんだ。
なつかしいね。
中年Hよ、実習書を読め!
実習に際してはかなり丁寧に書いた実習書を用意しているつもりだ。それでも学生は聞きに来る。実習書に書いてあるだろ?といって追い返す。事実、実習書に記載してあるし、学生の実習書を見ると該当部分にマークがあったりするからな。
昨日の実習の際、来週の実習の予備実習を、中年HとN君でやってもらった。実習書を書いたのが管理者なので、その実習書を読んでできるかが予備実習の主な目的なのだ。
実習の内容そのものは、すでに2回は実施しているので、問題はない。しかし、測定機器が古くなり更新する必要があり、更新したのだが、同じモデルの機器が購入できなくなったので、使い勝手が異なり、実習書を更新する必要があったのだ。
で中年HとN君が管理者が作成した実習書を見ながら予備実習をしたわけだ。
そしたら、ふたりとも失敗する。何故か。管理者の作成した実習書を読んでいないからだ。ちゃんと実習書に書いてある。その手順通りしろよな。なんてことだ。 学生に言えないじゃん!
幼児の手の届く….
この薬品は幼児の手の届かぬところに保管してください。とかよくある注意書きだ。生後1年位で歩き始めるころ、乳児は手当たり次第口の中に物を突っ込む。よくある事故はタバコの吸い殻だ。灰皿に放置した吸い殻は子供の絶好のターゲットである。
さて、大学ではどうだろ?
実習室は教卓と学生の机があって、「学生は教卓にある物品を許可無く手出ししてはいけない」という暗黙のルールがある。小学校の理科室から高校まで、実習室・実験室の配置は同じで、学生は意識していないだろうけれど、教卓の前にバリアーがある。そのような習慣ができていると思える。
とある理由で、一般の教室で実習する必要がでてきた。準備万端整い、学生に提供する物品は教室の中央に、それ以外の準備のために必要な物品は教室の隅にまとめて置いたのだ。次のクラスで使うからだ。教室の隅に、さまざまな物品があり、どう考えても学生はこれらの物品にアクセスすることはないと思う配置にしておいたのだ。実習室のような教卓がないからである。一般教室の教卓は小さく、物品を置くようにはできていないからだ。
ある学生が教員の目を盗んで、この教室の隅においていた物品にアクセスしてしまった。教員が気がつくのが遅かった。どう考えても、学生に供与するように配置していなかったのに。また、その物品は必要なだけ、別途中央の机に供給してあり、教室の隅においてある物品にアクセスする必要はないのにだ。バリアーが低かったのだ。
やっぱし、幼稚園なのだ。学生の手が届くところに不必要な物品をおいてはいけないのだ。未だかつて、何回も学生実習は行ってきたが、このようなことは一回もなかった。
学生がアクセスできるところに置いたというのが当方のミスで、リスク管理ができていないと言われればそうだけど…. 幼稚園児のレベルに立って見渡す必要があるんだ。