どうしていわゆる擁護の方々は、一見似てるかもしれない事件を取り上げ比較し、筆頭著者は無罪だろ、とられた措置が不当であると主張するのだろうか?
三浦九段が対局中、将棋ソフトを使って不正を行ったという指摘があり、日本将棋連盟が出場停止処分を下したが、その後の調査で「不正行為をしたと認めるに足る証拠はなかった」とされた事件である。
この事件をとらえて、小保方晴子さんへの不正な報道を追及する有志の会 朝日新聞社 WEBRONZAについてというブログのコメントで
77. FE「疑惑の対象となった棋士が、小保方さんのような、美しい女流棋士だったら、どうだったろう、等という事を考えてしまいます。メディアや、ネットは、もっと大々的に騒ぎ、調査委員会も不正の判定を出し、女流棋士は将棋界を追われる、等というストリーを、想像してしまいます。」
「逆に、STAP の筆頭著者が、男性であったら、どうなったでしょうか。必ずしも「むくつけき」である必要は、ないと思いますが、一旦は不正の判定がなされたとしても、その後の調査で、そうした判定はくつがえされ、理研は、筆頭著者に謝罪する、という事になるような気がしています。」
と女と男の違いが結果の違いを招いた、三浦九段が無罪なので筆頭著者も無罪放免になって欲しいという願望がよくでていますな。
76. 太陽:「小保方さんがESを使って捏造したかのような噂を撒き散らして、科学界を無茶苦茶にしたNHK藤原淳登と毎日新聞須田桃子だけは許せないという気持ちは小保方さんにもあるかも知れません。」
と三浦九段事件が「週刊文春」などが疑惑を報道したことが騒ぎを大きくした、筆頭著者の場合もマスコミが大騒ぎしたのが不当だったと主張しているわけだ。
三浦九段は自身のパソコン、スマホを提出し、事情聴取にも応じて、その聴取での返事はご自身が納得するまで行ったようだ。これに対し筆頭著者の場合はデータのあるパソコンの提出を拒否するし、実験を行ったという記載があるべきノートも提出しないので不正と判断できないが、疑わしい点が数々あるし、自身も認める捏造の証拠もあるのだ。全く状況は異るのだ。
75. 太陽「『(三浦九段の)妻からは「あなたが不正をやっていたのだったらともかく、やってもいないのになんでこんな目に遭わないといけないのか。それが一番苦しい。発狂したくなる」と本音で迫られたこともありました。』
これはまさに、笹井さんの気持ちと同じでしょう。」
全く違うでしょう。笹井さんは「仮説に戻った」といっているのだから、データに不備はないとは思っていなかった(思っていたら戦うでしょうね)、捏造については限りなく疑わしいと思いつつ、若山氏のように筆頭著者と対決することができない苦しみにあったのでしょうね。
筆頭著者は無実にちがいない・無実であって欲しい、「あの日」は聖書であるという氷で固まった頭は、もう2回も夏を経験したのにもかかわらず、さらにアノ姐さんをはじめとする方々からの火炎放射器あるいはレーザービームのような熱い批判でも決して解凍されることがないがゆえに、冷静にこの2つの事件の違いを比較できないのです。