夏休みその3

夏休みなのに、原稿を書いて休みをつぶしてしまった。出版社からせっつかれていたのをようやく終えたのだ。まとまって時間がないと書けない。1章書くのに半日はかかる。いいかげんな文章でもだ。なさけない。
というわけで、時間ができたので つたや に行って3DDVDがないか探してみた。どこにもない。店員にきいたら2種類しかなかった。トロンとかいうので、これはすべて貸し出し中。もう1本はアニメ。エロDVDでもいいやと思ったがそれもない。というわけであきらめた。(追記:夜、飲みにいこうと、こっちの大学の管理者の雇用の責任者とその奥様と指導している大学院学生と、管理者の元というか現部下と飲み屋で集合ということになった。自宅から歩いて飲み屋に行く途中、xx書店というのがあって中古のDVD、CD、コミック本を売っている店があるので寄ってみた。ほしいDVDがあるわけがないと思ったが時間があったので寄ってみることにしたのだ。当然3DDVDなんかなかった。あるのはエロDVD、エロ漫画ばかり。客はいかにもオタクという雰囲気の若者ばかりだった。こんな店に出入りしたのが見つかったらやばいなという感じである)
先日の我が家での納涼会で3DのバイオハザードIVを皆で見たが(といっても眼鏡が3つしかないから交代だったけど)だれも感激しない。
そこで、大学に来て、あっちの大学の卒研のための装置作り。あっちの大学は実験室がない。研究室とはオフィスのことだ。実験設備も工作室もない。それでも5名の卒研生を引き受けないといけない。何名引き受けるか?などという問い合わせはなかった。突然、卒研に決まりましたと学生がきたわけだ。割り振りの担当者が、一応学生の希望を聞いて配分するのだが、学生が管理者を指名するわけがない。現在3年次の学生だから、管理者が教えたことのない学生だ。振り分けられた学生だって、管理者のことを知らないんだから、なにを研究することになるのかわからないわけだ。
実験設備がないから、実習装置を使うしかないことになる。実習装置は当然のことながら実習に特化しているので、研究に使うためには工夫がいる。というわけで、実習装置を使い、なおかつ何かおもしろそうなテーマを決める必要がある。予算は卒研生1名につき2万円、合計10万円。要するに、アイデアだけだ。実験動物は使えない。設備がないし動物を購入する金もない。学生同士が実験者、被験者となるしかないのだ。
アイデアと、どのようなインターフェースがあればいいかはすぐ頭に浮かぶが、インターフェースを注文できるわけがない。特注したら、あるいは既製品でも数十万円かかるだろう。
というわけで、こっちの大学にもポジションがあることを利用して、工作室で、工作室が夏休みになる前の先週、工作を行い、週末と月、火に原稿を書いて、今日は工作するためにこっちの大学にいるわけだ。あっちの大学で注文した部品をもってくればよかった。こっちにある部品だけで組み立てている。なにを? なに、反応時間を測定する機器だ。9つのランダムに点灯するスイッチがあって、点灯してから押すまでの時間を測定するのだ。
VBAを使ってマウスボタンの代わりのスイッチを作成し、マウスのUSBインターフェースを使ってパソコンで測定する方法がある。1 msec単位で測定できそうだ。が、プログラミングなんかもう20年以上やってない。VBAを勉強しないといけない。
30年くらい前、日本光電からATAC450 という機械を購入した。BASICでプログラムできる当時としては最先端の機器だ。これで実験データの解析、表示させたわけだ。この機器を作って作成したプログラムはインベーダーゲームだった。キーボードの左右の矢印でインベーダーを撃ち落とす大砲の位置を決め、スペースキーをたたくと砲弾が出るのだ。インベーダーは画面の上からランダムに現れ、下に降りてくるというものだ。ものすごく遅くて(当然だなBASICだからな)、なおかつ、プログラム領域をすべて食いつぶしてしまったのだ。それでもBASICの勉強にはなった。もちろん、まともな生理学の解析ソフトも作ったのだ。FFTだってできたのだ。
それからプログラミングなんかやってない。10年くらい前に購入したプログラムで解析する装置は、ちょっとプログラムを作って、あとは学生にやらせたのでほとんどやってないのに等しい。なのでVBAでプログラムができるかどうかわからないので、とりあえずは既存のユニバーサル・カウンタで測定することにする。そのための装置を作成しているのだ。
趣味がないというのも、なさけない。後何年かで定年(もうすでに、こっちの大学では定年だが)になって、職場がなくなったらどうするんだろ?皆は飲食店を開けというが、経営の才覚は多分ない。やったことがないからな。どっかに修行にいかないとできない。体力だってないしな。飲食店は場所できまるから、儲からなくても損をしないような店を作るためにでも資金がいる。退職金をつぎ込む勇気はないよ。銀行だって貸してくれないさ。