「Education」カテゴリーアーカイブ

WordPress でファイルのup/down-load ができるようにする

WordPress でファイルをアップロードして、他の人がダウンロードできるようにすることができるにちがいないと、なんとなく思ったわけだ。ファイルを特定の人々に、ネット越しに渡す方法はいくらでもあるから、そしてこのサーバには、その機能をインストールしてあるし、自分自身が、2つの職場と自宅でファイルの出し入れをするためのOwnCloud をインストールしてあるから、必要を感じることはなかったのだが、まてよ、 WordPress でもできるプラグインがきっとあるにちがいないと思ったのだ。画像をブログに掲載するためには画像ファイルをアップロードするわけで、その画像は普通のブラウザでダウンロードできるわけで、画像ファイルでなく、様々なファイルをアップロード・ダウンロードできるにちがいない。そのようなプラグインがあるにちがいない。
インストールしてみた。しかし、必要ないから、多分使わないだろう。使わないから使い方をわすれちゃうから、使い方のメモもだ。
プラグインの新規追加を選び、プラグインの検索欄に WordPress Download Manager を入力して実行すると
20150511 14.Download_Manager-01
が見つかってくる。今すぐインストールをクリックする。現時点ではバージョン: 2.7.92であった。
20150511 14.Download_Manager-02
FTP/SFTPの選択とかパスワードを入力して言われるままに実行し、有効化すればおしまい。
20150511 14.Download_Manager-03
 
メニューにDownloads という項目ができる。Settings はデフォルトのままでいいでしょ。
ファイルのアップロードは Downloads メニューの Add New をクリックし、下の方にある空欄に表示するファイル名(日本語でもかまわない)、パスワード、ダウンロード回数制限(空欄で無制限でいいでしょ)、ダンロード回数のインチキ表示(設定する必要はない)、ダウンロードできる資格(パスワードで保護して、All Visitors=だれでもいい とにすればいいでしょ)を入力・選択し、
20150511 14.Download_Manager-04
アイコンが用意されているから好きなものなのを選べばいい。
20150511 14.Download_Manager-06
右上の破線の四角内にアップロードしたいファイルをドロップする。
20150511 14.Download_Manager-05
 
公開 をクリックすれば アップロードされることになる。
メニューのDownloads の All Files をクリックすればアップロードされたファイルの一覧が表示される。
20150511 14.Download_Manager-07
該当のファイルを見つけ [ short-code ] を [ ] ごとコピーする。
該当の記事を開き、ビジュアルモードでもテキストモードでもいいから本文に
20150511 14.Download_Manager-10

のように書く。そうすると、

20150511 14.Download_Manager-08

というブログの記事となり、パスワードを入力するとダウンロードできることになる。

実習用のノートのHDDをSSDに換装 その2

前の記事でWindows Update ができなかったのが解消したと書いたが、その後、無線APにアクセスできて、DHCPサーバからip address を取得でき、DNSも、default gatewayも正しく設定されるが、DNSを参照できないのでどこにもアクセスできないというトラブルは直っていないと書いた。
この実習用のノートPCは、先に書いたように無線カードがあえて抜いてある。アホなことをしてくれたわけだが、いくら、アップデートはしないという方針であっても、ネットに接続できないのは困る。そこでLogitec のUSBに接続する無線子機を導入してあったのだ。
これを使って無線LANに接続できるものの、DNSを参照できないから事実上役に立たない。ドライバ(LANW150NU2BKWH_WD111.exe)の新規インストールをしたがだめだ。1年に1回のアップデートするときは有線でやればいいから、あきらめたわけだ。
で、実習室はYAMAHAの無線APを設置してあるので、そっちでは繋がるかな?なんて思って接続してみたら繋がった。なんだ、じゃオフィスの無線APとなんだか相性が悪いのか?と思いつつ、オフィスに戻って無線APにアクセスしたたら繋がった。なんじゃこりゃ?こんな経験ないぞ。
詰まっていたのが流れたら、もう詰まることがなくなったようだ。
どうやら、マスターとなるPCができたので、購入したSSDに付属の Samsung Data Migrationソフトを使って、外付けのSSDにクローンを作成中(午後2時)。35分かかった。
このSSDで他のPCが起動できて問題なく動くようだったら、次にクローン作成器(KURO-DACHI/CLONE/U3)でクローンを作成することにする。PCを使わないほうが楽だ。こっちは、10分だ。
んで、時間切れ。来週はPowerLabを使わない実習なんで、残りは来週ですな。
[ 追記 ] で10分でクローンができて、8台のノートPCが無事SSDで動作することになったのだ。しかし、以前にSSDに換装してあった4台のPCには別の問題が見つかってしまったのだ。困った。これは、SSDとかHDDの問題ではないので、ここに詳細を書くわけにいかないのだ。

実習用のノートのHDDをSSDに換装 その1

生理学実習用のWindows のノートPC が12台ある。4年前の2011年、当校へ赴任したとき、実習に使っていたのはなんとおにぎり型のスケルトンのiMacだったのだ。全てを廃棄した現在となっては、どのバージョンだったのか分からないが、CDドライブがなかった。導入したのは2005年のはずで、おにぎり型の最後のバージョンだったのかもしれない。2002年にはおっぱいの上にモニターが立っているiMac が発売されていて、2004年には現在のiMacの原型となるフラットパネルになっているけど、この学部が開設されたのが2005年なのに、なんでこんな古いiMacだったんだろ。しかも6台だけ。50人の学生に6台だぜ。なんてこった、ということで、わめいた結果、赴任の翌年、2012年にWindows ノートPC12台を導入できたのだ。
申請して、予算が付いたら、その予算の範囲内で最も良い機種を選定するのが、これまでの経験だった。ところが、当方に申請の結果、予算が付いたかどうかよくわからないうちに、大学のシステム情報グループとかいうのが、機種を決めて導入してしまった。こっちに何の連絡も無しにだぜ。パソコンは四季に合わせてモデルチェンジしている。だから申請時のPCはもうないということがありうるのだ。それを承知していたので、このくらいのスペックで十分だろというモデルで申請していたのだが、そのモデルとは全く違うスペックのものが選定されてしまったのだ。何に使うのか、選定者が十分理解していないのだ。
だから、あえて、無線LANカードを除いてあるとかBluetooth が無いとかなのだ。あとで気がついたのだが一部のノートにはRAMが足りなかった。導入した奴がチェックしろよな。あんまりだ。USB無線LANアダプタと無線マウスを別途の予算で導入した。無線マウスも実習中の机にケーブルがいろいろあるとじゃまだからだ。
それでも12台そろったわけだ。生理学の実習ではADコンバータが付いたデータ収集システムを使ってパソコンで解析するわけだ。このデータ収集器も当然6台しかなかったわけで、わめいたのだが、こちらは2台しか購入してくれなかった。1セット160万円もするからな。こいつは、選択の余地がないから希望通りの物品が手に入った。でもまだあと4台足りない。だからわめきつづけ、ようやく昨年度に4台追加された。これで12セットで50名の実習ができる。つまり、班員が4名位で実習できるようになったのだ。そうしないと、あぶれちゃって、他の班にちょっかいを出したりする遊ぶ奴が出てくるのだ。幼稚園と同じだからな。
そんでもって、今年度の新学期の実習を開始したら、2台のノートがおかしい。パソコンとかネットワーク機器は使い続けているとトラブルがわからないが、使わない時間があったあと再起動すると動かないという現象がよくある。なんでだろ?それぞれ原因は異なるだろうけど。人間も動いているうちはなんとか様々な補償が働いて、一応動作しているけど、休暇をとったら、うごけなくなっちゃうからな。若い奴らは、リフレッシュというが、管理者のようなジジイや古いPCはリフレッシュではなく退場になってしまうのだ。
今回の場合は、おかしい原因はハードディスクだとすぐ見当が付く。すでに、経験済みで4台のPCは導入の翌年2台、昨年2台とSSDに換装してあったし、トラブルがあったのは、これらSSDのノートではないからだ。
実習中の学生の行動を見ていると、ノートなもんで、激しく動かす。あっちにむけたり、こっちに回したりしている。実習が終わると、なんと、シャットダウン選択して、まだPCがシャットダウンの動作中なのに電源アダプタを引っこ抜くのだ。これじゃHDは壊れるよな。
導入当初、SSD がいいのはわかっていたのだが、当時はまだ高いので導入できなかった。
というわけで、先日急遽、残り8台分のSSDを手に入れた。現在換装中である。
この実習用のノートPCはOSのアップデートをしていない。実験に使うパソコンのOSはアップデートしないというのが原則なのだ。アンチウイルスソフトもインストールするのが危険なのだ。特にADコンバータとの機器が接続されている場合はそうなのだ。アップデートするとプログラムが動かなくなり、プログラムのアップデートが後からになったりする。PCだけが動くがプログラムが動かないと実験・実習にならなのだ。実験用プログラムのユーザは、MSオフィスのようなプログラムと違い、圧倒的に少ないので、アップデートが遅いのだ。このノートPCは、だからずっとアップデートしていないのがほとんどだ。大体、実習室にLAN環境がなかったし。
昨年、ようやくLANポートを実習室に1個作ってもらった。実はポートがあったのだが、なんと配線されてないというシロモノだったのだ。その理由がわからない。壁にポート(LANコンセント)を設けるのなら、当然配線するだろ?ところが、配線がないんだぜ。手抜き工事だったのでは?と疑うよね。
現在、正常に動作しているPCのHDD/SSDをSDDにクローンするのがいちばんいいだろ。8台もあるから特定の1台を、最新のクリアなシステムとして再構築し、このクローンを8ケ作るのがいいだろ。ということにしたのだ。
ですでにSSDにした1台を選び、無線LAN環境でLANへの接続を試みた、つながらない。ip address は正常に取得できるのだが DNSやルータにpingしても応答がない。くそ。原因がわからんぞ。しかたないから有線だ。
んで、有線でLAN接続し、Windows Update 動作させると、「現在サービスが実行されていないため、Windows Update で更新プログラムを確認できません。このコンピューターの再起動が必要な可能性があります。」だ。
んが。そんなトラブルは初めてだ。あちこち検索すると、どうやらHDDを換装したときトラブルが発生することがあるようだ。これは「インテル® ラピッド・ストレージ・テクノロジー (インテル® RST) RAID ドライバー」を更新してiata_cd.exeをダウンロードし実行するのが必要らしい。
intel のサポート > ダウンロード・センターで「インテル® ラピッド・ストレージ・テクノロジー (インテル® RST) 」で検索して
インテル® ラピッド・ストレージ・テクノロジー (インテル® RST) RAID ドライバー  インテル® ラピッド・ストレージ・テクノロジー (RAID) ドライバーのバージョン 11.7.0.1013 をインストールします。 OS: Windows Server 2008 *, Windows 7 *, Windows 8*, Windows Server 2008 R2*」
というのを見つけ、
「ファイル名: iata_cd.exe バージョン: 11.7.0.1013 (以前のバージョン) 日付: 2012/12/03 サイズ: 11.81 MB 言語: マルチ・ランゲージ オペレーティング・システム: Windows Server 2008 *, Windows 7 *, Windows 8*, Windows Server 2008 R2*」
からiata_cd.exeをダウンロードしてインストールした。
これでWindows Update が実行できるようになった。アップデートするファイルが203ケもある。しょうがない。これを実施して、ADコンバータであるPowerLabのプログラムが実行できることを確認して…..  8台分だ。先が長いな(AM 9:10現在)。
無線LANの方はまだつながらない。こっちは無線LANアダプタのドライバの更新が必要なのかも。まだアップデート実行中なので何もできない。
先にすすまないので、とりあえず その1として公開する。
つづき

セブン銀行ーフィッシングサイト

5月の連休に突入して、仕事のメールはこないわけで、代わりにくるのが、こんなやつだ。

20150503_7bank-01

セブン銀行に口座なんかないし、典型的なID、パスワード搾取のメールだからログインして遊んでみましたよ。

メールソフトで警告がでているし、メールのURLをダブルリックしてアクセスすると、

20150503_7bank-02

という警告がさらに出現する。読めばわかるが、メール記載のURLではないURLにアクセスするぞといっている。ここでやめないとひどい目にあうが、今回は無視してさらに進むと、

20150503_7bank-03

と、おなじみのID、パスワード入力画面になるが。URLがインチキだ。メールには

https://ib.sevenbank.co.jp/IB/IB_U_CO_002/IB_U_CO_002_100.aspx

とセブン銀行のドメインsevenbank.co.jpが表示してあるが、リンク先はhttp://www.tottt.com/js/というインチキサイトで、メール記載のURLの文字列をコピーしてhttps://ib.sevenbank.co.jp/ にアクセスすると本文のセブン銀行サイトからそんなページはないと返ってくる。

tottt.comを調べると北京の住所が登録されている。中国からだ。中国も情報制限なんかしないで、こう行くサイトを取り締まれよな。

で、このインチキページにログオンID、パスワードを入力して次に進むと

20150503_7bank-04

とカードに書いてある番号の入力を2回促され、終了すると、セブン銀行の本当のFAQページにとばされておしまい。

 

本当はいたずらでも、このようなページにアクセスしてはいけない。ウイルスに感染する恐れがあるからだ。こういうところののウイルスは、もしいたとしてもWindows用だな。Macintosh用というのはほとんどない。

 

 

パワーポイント印刷配布資料の作成 その3 pptの点線はpdfではまずい

パワーポイントで作成したスライドをそのまま配布資料とするのが楽でいい。しかし、パワーポイントのデフォルトの設定では、余白が大きすぎる、枠線が邪魔だということで、pdf にしてからヘッダーやページ番号を振るのがいいと書いた。
その通り、再来週の講義の資料を作っていたら、pdf 変換後、ヘッダーやフッターが設定できない。あちこちWebページを探したがそのようなトラブルはどこにもない。その原因をさぐるのに3時間以上かかった。
Macintosh Yosemite 10.10.3
Powerpoint Version 14.4.9
Adobe Acrobat X 10.1.13
という状況だ。
ppt で作成したファイルの中のスライドの図で、ppt で実線を描いた場合は
20150501ppt_solidline
問題ないが
20150501ppt_brokenline
のようにppt で作成した線が破線だと、これをプリントプロンプトからPDFとして出力し、このpdfファイルを開いて、ヘッダーやフッターを加えようとすると
20150501ppt-bug
といって、ファイルを読み込めず、失敗する。ppt のバグではないだろうか。
Windows では点線であっても問題ない。しかしWindows では1ページに複数のスライドを印刷しようとするとスライドの境に細い線が描かれてしまう。邪魔だ。
原因がわかるまで、大変だったぞ。
結局、ppt ファイルを印刷配布資料とするときは
Macintosh では
ページ設定を開き
20150501ppt-print_setting
オプション…を開き
20150501ppt-print_setting-option
縦長、横長は関係ない。100%(拡大しない)とし、OK をクリックして戻り、ヘッダー/フッター…を開き、ノートと配布資料のタグでヘッダーやフッターをOFFにして使わないようにし、すべてに適用 をクリックする。ページ設定プロンプトを閉じ
20150501ppt-print_settingーH-F
プリント プロンプトを開く。印刷対象はスライドのままとし、配布資料(2スライド/1枚)とかにしない。スライドに枠は付けない。

20150501ppt-print

「印刷部数と印刷ベージ」とあるプルダウンメニューからレイアウトを選び、ページ数/枚から 2 を選択する。横に2枚ならんだような表示になるが縦に2枚になる。気になるならプレビューでPDFを開く。
20150501ppt-print_layout
PDF からPDFとして保存を選択する。
20150501ppt-print_pdf
 
保存されたファイルをAcrobat で開き、
20150501pdf -H-F
ヘッダーとフッターを追加を選択し、ヘッダーとフッターを入力する。
20150501ppt-print_H-Finputs
 
できあがり。A4 1枚に2枚のスライドがある資料が出来上がる。図の大きさもそこそこいいでしょ。下図は4枚のスライドを2枚のA4に印刷するイメージだが1枚目下の豚が花火を見ているスライドの青い背景はスライドの背景だから1枚のスライドがどのくらいの大きさに印刷されるかの見当がつくでしょ。
20150501pdf_final
 
フッターは1、2行空白行を入れないとスライドの図と重なるので注意する。
Windows では
プリントのページを開き、
20150501win-pdf-print
プリンターはAdobeのPDF を選択し、フルページサイズのスライドのままにしておき(ここで1枚に印刷するスライド枚数を選択しない)、
プリンターのプロパティをクリックする。レイアウトのタグを開き、印刷の向きは横、シート毎のページ数に 2 とする。
20150501win-pdf-layout
OK をクリックし 印刷 をクリックすると、pdf フアイルの保存先を聞いてくるから、指定すると pdf への変換が始まる。
20150501win-pdf-convert
 
出来上がったファイルにヘッダーやフッターを入力するのはMac と同じだ。
Acrobat のクイックメニューにヘッダー・フッターのメニューがないときは、クイックメニューの歯車のアイコンをクリックし、ツールのページにヘッダーとフッター(ドロップダウン付き)を右のペインに▶で移すと、
20150501win-pdf-addHF
クイックメニューにアイコンが加わりヘッダーとフッターの編集ができる。
20150501win-pdf-quicktool-H-F

重心動揺計ーただ立っていてもしょうがない

重心動揺計という測定器がある。前後、左右の荷重センサがある平らな板の上にのると、重心の前後左右の移動が記録できるという機械だ。100万円程度する。WiII でもできるので、その改造やプログラムがゴロゴロネットにはある。
ヒトは2本足なので、ダイナミックに重心移動を調整していないとこけちゃう。体の傾きを検知し、傾かないように常に体幹や足の筋の収縮状態を調整しないとこけちゃうのだ。3本足だったら、死んでも安定できる。
体位の情報は、1)内耳にある耳石器という頭の傾きを検知する器官からの情報、2)視覚情報、つまり垂直に立っている柱などの情報、3)深部感覚という関節の角度や筋の長さや緊張の情報、4)足底からの皮膚感覚情報 である。これらの入力に従って筋の出力を調節機能が正常なら重心のふらつきは狭い範囲に収まる。どっかに異常があるとふらつきの範囲が広くなるというわけだ。
1)の情報をなくすのは無重量でないとできない。2)は目をつぶればいい。3)は体のあちこちにあるわけで、これをなくすのは難しい。4)はスポンジのような柔らかい物の上に立つことによりかなり情報が制限することができる。
内耳に障害があるとかでは重心がふらつくわけだ。開眼より閉眼のほうがふらつきは大きい、スポンジの上に立たせるとさらにふらつく。
目をつぶってふわふわの座布団の上に立つとふらつくでしょ?年寄りには危険なわけだ。座布団の上に立ってコケるというのは年寄りに結構ある事故だ。
こういうことは既に知られているので、卒業研究にはならない。卒業研究対象にするためには、足底の筋を鍛えたら動揺が少なくなるか?とか、何かを操作したらどうなるかということになるわけだ。
卒業研究の被験者は、学生がお互いになるわけで、健康な二十歳前後の学生に様々なことをやらせても、重心動揺の程度にあまり差がでない。補償したり、学習したりする能力が若いから高いからだ。そこで、重心動揺計に乗っている時、外から突っついたりして動揺をおこさせ、その回復過程を調べたほうが、大きな変化があるだろう。
というわけで、腰を横から押すことを考えたが、一定の移動距離にするためには、どのように押したらいいのかなど面倒だ。そこで、寄りかかってもらい、その寄りかかった壁を急に倒すことにする。よりかかりの力を一定にすればいいわけだ。
予備実験では大体3kgくらいの荷重で壁に寄りかからせておけば、その壁を急に倒すと、倒れたり、ステップしたりしないで重心を移動して立位を保持できることがわかった。
壁を瞬時に倒すのは、電磁石を使えばいい。防犯ドア用の電磁石によるキャッチ装置が手に入る。電源を入れるとくっつくのではなく、離れるというタイプだ。200 ms 位の幅の電圧をあたえると、くっついていた鉄板から剥がれる。というわけで、重心動揺計が測定中5Vの出力を裏の端子から出しているのを利用して、測定開始から自由に設定した時間後に壁が倒れるという装置を作った。
ただし、重心動揺計の出力はCSVファイル−X方向とY方向の荷重の20ms毎の値−で、測定中操作した時点をマークすることができない。そこで正確に、例えば1秒後に操作し、CSVファイルの50行目に操作(刺激)が入ったとするしかない。つまり正確な1秒が必要なのだ。
水晶発信のタイマーキットを探したのだが、いいのがない。サムホイールスイッチで設定できないと困る。2進スイッチの組み合わせで設定してもいいのだが、わかりにくい。そこで、古いStimulator (Pulse generator)があったのでこれを利用することにした。
測定中の信号の立ち上がりを利用し、このPulse generator をスタートさせ、設定された時間後にパルスを作って、磁石を動作させるわけだ。
20150424Timer_BalanceMeter
被験者は重心動揺計の上に立ち、壁に体重計があるから3kgの荷重がかかるように寄りかかる。実験者が測定を開始すると、設定時間(0〜99秒)後に壁が倒れる。被験者はいつ壁が倒れるかわからない。ステップすることなく重心を移動して立位を保つことを行わせるわけだ。

20150424Timer_BalanceMeter-2

右横の壁に寄りかかり、壁の支えがなくなると、寄りかかった側と反対側に重心は急激に移動し、左右に振動しながら安定状態になる。

20150424Timer_BalanceMeter-3

この図は右に寄りかかっていたときから、支えがなくなったので重心位置を左に移動して立位を保った重心移動の経過だ。

それまでの時間経過を、開眼と閉眼で比べる等すれば、ただ単に開眼と閉眼で立っているときの重心の動揺の程度を比べるより大きな差が出るだろう。

これは手抜き工事だよな

大学の実習室に流しがある。その下は、両開きのドアの付いた収納場所になっている。普通の流しだ。ここに何も収容していないので、滅多に開けることはない。
今日、この観音開きのドアをたまたま開けたら、一つがコケた。蝶番のネジが外れていたのだ。
20150423sinnk_door
蝶番となる金具が1枚のドアにつき上下2ケあるわけだが、よく見たら、上の蝶番を固定するネジが1本しかない。上の写真の赤丸がネジ止めのネジがあって止まっているわけだが、黄色丸のところに木ねじがない。コケたドアは上の蝶番の赤丸のネジが取れてなくなっていたので、上の蝶番が固定されず、ドアを開けるとこけちゃうのだ。このドアだけか?と思って10枚あるドア全部をチェックしたら、全てのドアで、上の蝶番はネジ1本でしか固定していない。そんなばかな。あきらなな手抜きだ。
しょうがないから全てのドアについて、木ネジでさらに固定した。
最初の納品で取り付けたたとき、明らかにネジ止めの手をぬいたわけだな。ひどいね。

1回の活動電位で出入りするイオンの量

どの医学系の大学でも、生理学の講義の2,3回目くらいは興奮性細胞の活動電位がどうやって発生するかだ。
学生が質問してきた。「活動電位が発生するとNaイオンが細胞内に蓄積する。その量はどのくらいだ?量が多かったらまずいじゃん。」
ごもっともな、良い質問だ。すでに2回目の講義でNa-Kポンプの説明を行っていたから、この質問に対して返事ができる。「大した量ではないし、ポンプで排出されるんだよ」だ。
しかし、実際に計算したことなぞなかったから「大した量」の根拠がない。細胞内のKイオンの量に比べ1回の活動電位で細胞外に出て行くKイオンの量なぞ、ものすごく少ないというのは当たりまえだと思っていたからだ。それでもオーダー位は計算して見る価値がある。
細胞外から入り込むNaについては、一個の細胞に対して細胞外の溶液の量は無限大に近いし細胞内Naの量は小さいから、細胞内から出て行くKイオンについて計算してみよう。細胞内のKイオンは有限だからな。以下の計算は合っているかな?だれか誤りを指摘してくれ。
[ 追記 ] 2015.11.14 在米ポスドクさんが誤りを指摘してくれました。以下に訂正しました。在米ポスドクさんありがとうございます。訂正前は青字でそのまま残しておきます。
細胞の直径を20 μmとして計算するとき、その半径10 μmを10 mm-2とすべきなのに 10 mm-3としたのが誤りの原因です。その他の値も原著に忠実にして、それらしくしたので、少し値が違いますが、大筋はかわっていません。
1回の活動電位が発生すると4.7 pmol/cm2のNa+が細胞内に入り6.6 pmol/cm2 のKが細胞外に出る(Keynes, 1951, http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1113/jphysiol.1951.sp004608/epdf)。これは昔のイカの巨大軸索で実施した放射性同位元素を使った実験のデータだ。これくらいしか根拠がみつからない。NaとKの出入りが1対1ではないじゃん、という議論は別にして、5 pmol/cm2が出入りするとしよう。下記の仮定がいい加減だから有効数字は1桁で計算しちゃうのだ。1 cm2 は 100 mm2したがって以下では、1回の活動電位で 5 ×10-2 pmol/mm2のNaが細胞内に入り、同じ量のKが細胞外に出るとするのだ。
球形の細胞の直径を20 μmとすると、半径は 10μm すなわち 10 mmで 細胞の表面積は4πr2だから4 x 3.14 x (10-)2 = 12 x 10- mm2。イカの軸索の細胞膜のNaチャネル密度が同じだとして計算するのだ。
1個の球形の細胞が1回活動電位を出すと
5×10-2 [pmol/mm2] x 12 x 10 [mm2] = 60 x 10pmol
つまり、6×10-5 pmolのNaとKイオンが出入りする。
1 mol のイオン数は6x1023 個でp(ピコ)とは10-12 だから1 pmol とは6×1011個のイオンになる。
6 x 105 x 6 x 1011 =36 x 106個のイオンが出入りすることになる。
細胞内のKイオンの濃度は160 mmol位だ(2回目の講義資料)。細胞内液 1 L に160 x10-3 x 6 x 1023 = 960 x 1020 個のKイオンがあるということだ。直径20μmの細胞の体積は4/3πr3 だから4/3×3.14×(10-2)3 mm3である。
1 mm3 は 10-6 L だ。細胞の体積 4×10-6 mm3 は 4×10-6 x 10-6 = 4 x 10-12 L だ。
160 x 10-3 x 1023 x 4 x 10-12 =640 x108 個、つまりが細胞内にKイオンは640 x108 個ある。
36 x 106 個 ÷ 640 x108 個 =0.056 x 10-2
0.06% 変化する。
1回の活動電位が発生すると4pmol/cm2のNa+が細胞内に入り同じ量のK+が細胞外に出る(Keynes, 1951)。これは昔のイカの巨大軸索で実施した放射性同位元素を使った実験のデータだ。これくらいしか根拠がみつからない。1 cm2 は 100 mm2したがって1回の活動電位で 4×10-2pmol/mm2のNa+が細胞内に入り、同じ量のK+が細胞外に出るとする。
球形の細胞の直径を20 μmとすると、半径 10μm は 10 mm-3で 細胞の表面積は4πrだから4 x 3.14 x (10-3)2 = 12 x 10-6 mm2。イカの軸索の細胞膜のNaチャネル濃度が同じだとするわけね。
したがって1個の球形の細胞が1回活動電位を出すと
4×10-2 [pmol/mm2] x 12 x 10-6 [mm2] = 48 x 10-8pmol となり
48×10-8pmolのNaとKイオンが出入りする。
1 pmol とは6×1023 x 10-12個のイオンだから(「単位の話」を参照)
48 x 10-8 x 6 x 1023 x 10-12 =288 x 103個つまり約30万個のイオンが出入りすることになる。
 
細胞内のKイオンの濃度は160 mmol位だ(2回目の講義資料)。細胞内液 1 L に160 x10-3 x 6 x 1023   = 960  x 1020 個のKイオンがあるということだ。直径20μmの細胞の体積は4/3πr3 だから4×10-9 mm3である。
1 mm3 は 10-6 L だ。細胞の体積 4×10-9mmは 4×10-9x10-6 = 4 x 10-15 L だ。
160 x 10-3 x 1023 x 4 x 10-15 =640 x105  個、つまり6千400万個のKイオンが細胞内にある。
288 x 103個 ÷ 640 x105  個 個 =0.45 x 10-2 ≒ 5 x 10-3
0.5% 変化する。
別の推測によると「イオンの流出量は軸索内部に存在するKイオンの約1万分の1である」だ。こんなもんかな?
なんか大きすぎるようなきがするけど。おなじようなオーダーだな。
どちにしろ、有効数字が1桁の概算で、1回の活動電位が細胞内のKイオン個数に及ぼす影響はほとんどないだろうで、事実ない。

エクセル 分割した表での右クリック

エクセルで大きな表を操作するとき画面におさまりきらない場合は、表を上下、あるいは左右に分割表示し、先頭のセルと最後のセル表示させ操作するのはよくあることである。
20150421excel-1
分割した上の表から下の表にまたがってセルを選択する場合、マウスでズルズルドラッグして選択するのはスマートではない。端の2つのセルをシフトキーを押しながらクリックして選択するわけだ。この場合A2 をクリックしてアクティブにし。シフトキーを押しながらD106をクリックすると、下図のように選択したセルが青く表示される。
20150421excel-2

その後この選択したセルを、例えばカットする方法は
1)Mac:メニューの編集からカット・コマンドを選ぶ. Win:ホームのタグのりボンの左端にあるハサミを選択する
2)ショートカットキー(Mac:コマンド+X)(Win:Control+X)を使う
3)マウスで選択された部分を右クリックしコンテキスト・メニュー(ショートカット・メニュー)を表示させてコマンドを選ぶ(Win ではShift+F10でこのショートカットメニューが表示される)
の3つがある。
問題は3)の右クリックだ。分割した表の上の表では有効だが、下の表で右クリックすると、これまで選択してあった部分がキャンセルされ、クリックしたときのカーソルのあったセルのみが新たに選択されてしまうのだ。
20150421excel-3
左右に分割したときは左の表でだけ右クリックで選択部分を操作でき、右の表では右クリックしたときのセルだけが選択されてしまう。上下左右のときは上左の表でだけだ。
知らなかった。学生の前で実施して、あれあれ ということになって恥をかいた。

だから、言っているのに….

タイトル : 印刷データ誤出力対処法
種別 : 教職員関連のお知らせ/専任教員へのお知らせ/全専任教員へのお知らせ/
内容 : 自室(研究室)に設置のプリンターに、他研究室で出力した印刷データが出力される不具合が多発しております。
不具合を解消するための手順を添付の資料に記載しましたので、設定をお試しください。

だから、各研究室には家庭用の安いルーターを導入させろ といっているのに。
ネットの逆刺しのトラブルが多いから、ルータを勧めないのだそうな。
研究室の規模が小さいから、安いルータでもセッション数の上限にとどかないだろ。
ま、どっちのトラブルを重視するかで決まるんだろうけどね。ルータ使用方法を教育すればいいのさ。よそのプリンタに印刷されちゃう可能性があるのは、学生の成績とか機密情報もあるんだから、まずいだろうな。