大学教員よ、団結して文科省へ!

一研究者・教育者の意見 2017年03月24日 全国の大学教員よ、団結せよを読みました。
ブログで論文ではないのだから何を書いても構わない。現にこのブログだって支離滅裂な書きなぐりだ。 それでも、公になっている文書だから批判される。いいでしょ。しかし「BPO勧告に対する批判を批判する」というタイトルの記事で、BPO勧告を批判していない当ブログを批判したり、その批判を批判するの批判記事で、理研の古い規則では不十分だったのだと書いたら、名古屋大学とか筑波大学の例を持ち出してわけのわからんことを言うんだよね。
今度の記事の序の部分はいいでしょ。ブログ主殿の感想だから、だれも文句はないでしょ。しかし、natureasia.com の「2017年3月23日 日本の科学研究はこの10年間で失速していて、科学界のエリートとしての地位が脅かされていることが、Nature Index 2017日本版から明らかに」を引用して「中国からの論文増加によって日本の科学的な地位がおびやかされつつある」というのはもう少し詳しく引用すべきでしょう。Natureの記事では「中国の急速な成長の影響により、米国などの科学先進国が占める割合は相対的に低下していますが、日本からの論文発表は、絶対数も減少しています。」とあります。中国からの論文が増えたので相対的割合が減少したということは、人口の多い中国が経済的に発展し研究予算が増え、その出力が増えるのは当然の成り行きでしょう。問題は日本からの論文の絶対数が減少したこと、あるいは他の国の増加率に比べ日本は低いとかにあるわけで、これは中国からの直接の影響ではないでしょう。このブログ記事の趣旨から考えると中国の影響云々ではなく日本の科学界の活動が低下しているとして引用すべきではないです。こういう筋違いの引用はかのブログ主が嫌うところでは?
アルキメデスの風呂での思いつき、湯川博士の夢のメモはいいですが、何故ここで筆頭著者を引用するんですかね?そもそも筆頭著者のホントかどうかわからない風呂での妄想がこんな事件をひきおこしたんだから。アルキメデスや湯川博士と並列に扱うのは….ま、筆頭著者を「愛でている」からでしょうね。
40代。国立大学工学系の教授。の記事。拙ブログ管理者も山形氏のツイッターから知って読みました。そしてかのブログ主がこの記事に同意しているのと同様、拙ブログの管理人も同意します。これまでの大学院制度に加えて学位プログラムを作ったり、教授の業務が増えることはあれ、減ることがないのは文科省の天下りを受けるのと同様、文科省というスポンサーをおもねるからでしょ。役人は政治家に忖度し、大学トップは文科省に忖度するのですかね。トップに立つと組織制度をトップダウンでいじるんだよね。下々は意義が見いだせず仕事が増えるだけ。AO入試なんて、admissions office 入試なんだから教員とは関係なく大学当局が実施すればいいのに教員がやるんだぜ。
ブログ主の意見に反対なわけではないですが、ブログ主の解決策が、「全国の大学教員よ立ち上がれ、そして団結して、文科省の解体」ですか。
あら在米ポスドク(ロッソ)さんにも提案がないと怒られている。拙ブログの管理人はこのブログを「総論ではカッコつけて正論を書くことがあるのだが….」と評していたよね。具体的な案を提案すればいいのに。団結して文科省に殴り込みに行くのか?
科学政策の何がこの10年間の失速を招いたのかの解析とその対策を掲げていただけたら、筆頭著者の事件を書かなくても人様に読んでもらえる良いブログになるのではないかと愚考いたしますよ。
もっとも当方にはそんな気概もないから料理の記事しかなく、いいちゃもん/揚げ足取りしかないといわれてもしょうがない。

「大学教員よ、団結して文科省へ!」への5件のフィードバック

  1. かのブログ主は、以前しばしばコメンテイターに、建設的な議論をと呼び掛けていましたけど、これがこのブログ主お好みの建設的な議論なんですね。私には、具体的な中身がないアジ文言を長々と書くだけの「愚民」化してるとしか思えないのですが。(笑
    真面目な話、かのお方は素はもっと論理的な、知識も判断力も経験も有している方のはずだと言う思いがずっとあるのですが、誰かさんの魅力に取り込まれてしまうとここま理性を失ってしまうのかと、誰かさんの影響力のすさまじさ考えずにはいられません。確かに誰かさんは魅力的だしカリスマ性はありますけど。すでに擁護はカルト宗教化していますし・・・

  2. まぁ、まぁ、なんとか現実に引き戻しにかかっておりますので。
    よい兆しと受け取って下さいな。

  3. 私はあちらの管理人さんは、こういう問題でこそ本領を発揮される方だと思っています。
    これは本当に日本の科学技術力、引いては国の未来を担う若い方々の教育につながる問題なので、ここはひとつ今までの因縁には目をつぶって(ご不快な思いも多々おありでしょうが)、先生方には是非力を合わせて頂きたいと願う次第です。

  4. 現役の大学教授に関して、不正確な授業時間割の情報だけで、「土曜日夜に山梨に戻って月曜日に講義や実習を行えば、火曜から土曜日までフルに実験することは可能だったようです。」なんて書いていた方が、1か月と経たないうちに「現役工学系教授からみた日本の大学の惨状」なるものを紹介し、いかに研究以外の業務が多忙で、研究時間の減少が深刻な問題だと書いているとは。
    小保方擁護の余りに正常な判断力を失ってしまったのでしょうかねえ。

  5. ご本人は終始一貫しているおつもりなのでしょう。
    きっと説明を求めれば、それなりの後付説明をなさるでしょう。
    優先順位がうんたら、責任がうんたら、とかとかとか。
    傍から見ているとゴールポストが任意に動きまくっているのを認められないのはいかがなものかという思いを改にしてばかり。
    まぁ、いらっしゃいますよ、そういう ”権威” が第二の皮膚になっていらっしゃる方は。
    人間ですから、職業関係なく、知能関係なく、様々な方がいらっしゃる。
    と悟ったようなことを言ってはいますが、実際に目に触れると心穏やかではいられません。

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