去年の試験の正解

そろそろ、授業も終わり定期試験のシーズンになる。講義のあと、教室に昨年の試験の正解のコピーが落ちていた。試験は100問の多肢選択、マークシートで採点なのだ。正解を公開しているが、この落ちていたコピーはアップロードした正解の表だ。でそのコピーを見ると、回答した番号が手書きで、印刷の数字の隣に書いてある。試験直後にダウンロードし印刷して自分の回答を書き込んで何点だったかを調べたものだ。
何点とったか、調べたら50点くらいだ。ということは昨年の平均点からみるとこの回答者は出来が悪い学生だったようだ。再試験対象者であったのでははないだろうか。
問題によって5〜10の選択肢から選ぶ多肢選択問題だ。みると、選択肢の多い問題の出来が圧倒的に悪い。やっぱり出来の悪い学生のものだったのだ。
昨年と同じ問題を出すわけがない。全く同じではなく、「何かが増えたら、反射で何かが減る」という問題を出した場合、次の年は「何かが減ったら、反射で何かが増える」と増減を逆にした問題にすると、昨年の選択肢をそのまま答える学生が結構いるのだ。理解しているのではなく、単純になにがなんでも憶えて試験に臨むのだ。だから、学内の有料コピー機は試験前になると列ができるのだ。
単純に覚えるより、理解したほうが楽だと思うのは教員の側だけなのだろうか。

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