前期の講義、実習、試験も終わって、夏休みだ。中年Hの夏休みは新潟へ花火を車で見に行くのだそうな。
当然のことながら、花火大会会場は車が渋滞する。そこで中年Hのアイデアは渋滞がなくなるまで、あるいは明け方まで車の中で寝るということだ。そのため、車(なんと独身貴族なのでホラーリII とはホンダ・レジェンドのことだぜ)のルーフの穴と運転席、助手席の窓を網戸化するというのだ。すでに網戸用の塩ビの線維でできたネットを購入してあって、あとは磁石で縁を作り、これを貼り付けるというのがアイデアだ。
即座に管理者はそのアイデアを却下した。網の生地というか線維が硬いので、強力な磁石が必要だ。隙間がないようにするのも大変だ。それより蚊帳をかぶせた方がいい。前のエンジンルームを除いて、すっぽりかぶせればいい。大きめのサイズを買えばいい。
もっと優れた方法は、コンバーチブル(マツダ ロードスター)に車を変更して幌の布地を蚊帳の布地に変更するのだ。ホンダ・レジェンドを売って中古のマツダ・ロードスターを買えばいいのだ。お釣りがくるだろう。張替えの経費なんて6万円くらいだ、独身貴族にとってはゴミみたいな価格だ。
蚊帳の取っ手というかリングの部分も当然、飾りにつかうのだ。ユニークで花火大会にふさわしい。蚊帳張りロードスターのホラーリIII は、中年Hによく似合う。