単一電源のバッファアンプ

プラスーマイナス電源でGain 1 のバッファアンプはオペアンプで簡単に作れる。テキストにある回路をそのまま作って使える。入力インピーダンスを決めるとか出力がショートしたときの対策などをつける必要があるけれど簡単である。

単一電源では直流のバッファアンプは原理的に作れない。入力がマイナスになったらマイナス電源がないからマイナスの出力はありえない。必ず交流アンプになる。というわけで単一電源の半分が入力の0 V に対応させ、入力も出力もこのDCバイアスのもとにオペアンプを使うことになるので、入出力はコンデンサを介することになる。

交流の入力インピーダンスは1MΩの抵抗で決まる。2つの100kΩ抵抗でオペアンプに電源電圧(15 V)の半分のバイアスをかけることになる。したがって最大出力は電源電圧のほぼ半分弱の ± 7.3 V くらいになる。5 KΩとダイオードはオペアンプに対しての過大入力の保護回路ということになるので、例えば外部からの入力ではないような場合は必要ない。外部から電源電圧を超えるような過大な入力があった場合のためである。バッファアンプなので出力は固定された回路になることが多いわけで、オペアンプの出力保護はつけてない。