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お疲れさま

学生からの携帯からのメールには件名も送信者が誰なのかも本文に書いてない。チャット感覚なので最低の情報しかない。携帯同士では、互いに登録してあるから、誰からのメールかはすぐ表示されるから問題ない。従って学生は、携帯メールでは、件名、本文に送信者名を入力することがほとんどない。
学生へのメールに、目上の人へのメールにはきちんと件名と送信者名を書きなさいと注意してやった。その返信には、確かに件名と発信人氏名があったが、件名はなんと「お疲れさま」だ。なんてこった。件名とは用事を示す20文字以内の文字列にすべきだ。メールソフトで表示できる長さのキーワードを含んだ文字列だ。
こういうことから教えないといけないのか、とほほ。
あっちの大学でも、こっちの大学の看護の先生も、いきなりの挨拶が「お疲れさま」ということがしばしばある。初対面でもこういう挨拶の時がある。管理者は じじい だ。だからこういう挨拶が、帰宅するときではなく、午前中からとか昼間の最初の挨拶だとカチンと来る。どうやらコメディカルだからというわけではないようだ。一般社会でもあるようだ。多くの場合、管理者と一般民間会社とのコミュニケーションは、相手が会社の営業だから、こんな挨拶はなかったので知らなかったが、「挨拶 お疲れさま」で検索するとその是非についてのページがいくつかある。
「おはようございます」という言葉はその本来の意味を失って、朝にその日初めて会ったときに(芸能界ではその日、初めて会ったときが夜中でも使うことからもわかるように)に使う挨拶で、たとえ午前11時でも、違和感がない。多分朝早くから仕事にがんばってますねとか言うのが意味なんだろうけど、もはやその文字列の意味は失われ、単なる午前中の挨拶としかの意味でしかない。Good morning だって同じだ。しかし「お疲れさま」はまだその文字列の示す意味が残っているから、朝からこんな挨拶をされると、カチンとくるのだ。

エアポケット

火曜日に入学試験があった。試験監督として朝9時に集合したものの、予備ということで、オフィスにいるだけ。水曜日な何も予定なし、木曜日は会議が1つ。本日(金曜日)も予定なし。
これまでは、講義の準備、レポートの採点、実習のマニュアルの整備、教科書執筆等で、会議や講義、実習がなくてもすること/しないといけないことがあったのだが、春休みで講義実習もない、教科書も書いちゃったというわけで、ヒマだ。エアポケットに入ったみたい。
来年度の新入生対象基礎ゼミ(フレッシュマン・セミナー)で2コマ割り当てられていて、その準備があるが、そのうち1つの準備は、火曜日と水曜日で終わってしまった。あとは来年度になって学生に配布する資料を印刷するだけ。もう1コマは資料が集まらないと構想できないので、今はできない。
あれもやりたい、これもやりたいと忙しいときは思ったのだが、ヒマになると、あれ これ ってなんだっけということになってしまった。昨年の今頃は忙しかったなぁ。で地震が3月11日にあって、めちゃめちゃだったんだよね。
目下の興味は、新車だ。マニュアルをダウンロードし読んでいる。ひまだなぁ。

漫画生理学の効果

漫画生理学という恥ずかしい本を書いたが、その効果がちょっぴりあった。
某独立行政法人が薬剤師向けに出している雑誌(パンフレットに近い)に記事を掲載するのでインタビューさせてほしいとのことだ。OKと返事をしたので、今日、そのインタビューに来た訳だ。
以前にも、女性対象の雑誌(つまりダイエットとかおいしい店の紹介とか矛盾した記事からなる雑誌)から同じようなインタビューを受けた。このときは、掲載記事は雑誌社の下請けの編集者が書くのでそのレクチャーをしたわけだ。その謝礼はなにもない。掲載された女性雑誌が送られてきただけ。ちとひどい。1時間のレクチャーがボランティアかよ。名前を売るために記事作成に協力するというような、芸能人ならともかく。こっちは名前なんか売る気はない。
今度は、もうちょっとましそうなのでOKしたわけだ。インタビューの際に漫画生理学を持ってきた。この本を見て、管理者のところに来たという訳だ。1冊は売れたということだ。インタビューの結果を編集者が記事にして、原稿を作成するというのは同じだが、今回は二人できた。マイクを3本つまり録音機を3つだ。写真も取って行った。1時間のレクチャーを行った。多分、謝礼は無しになるんだろうな。お土産に最中詰め合わせを置いて行った。最中をそんなに食べることができないので、ラウンジの秘書に持って行った。その途中、出会った学生に、食べる?といって、手渡ししつつだ。
原稿ができたら、校閲することになっている。どんな原稿になるやら。多分、原稿を依頼すると、経費がかかるし、締め切りに間に合わないとかいうことがあるので、自前で原稿を書くのだろうな。しかし謝礼が最中詰め合わせ1つてのは割にあわない。管理者のあっちの大学の時給がいくらなのかわからないが、こっちのpart timeの時給はx千円だ。最中詰め合わせより高い。原稿を書くとなったら1時間ではすまないから、原稿料にするともっと高くなるので依頼しないんだろうな。
霞ヶ関にある独立行政法人で厚労省の外殻団体ということだろう。薬剤師向けの雑誌を作るのに税金がつかわれているわけだ。民間の業界紙と違うのは広告がないことだけだ。民間の業界紙でいいんではないだろうか。月刊のパンフレットのようだ。民間業界紙だと製薬会社の悪口が書けないからかな。悪口をかいてあるわけではないけれど。

風邪

風邪をひいたようだ。週末なんか体調が思わしくない、胃の存在が意識される、関節が痛いようで痛くない。風邪だ。インフルエンザかどうかはわからない。どこで拾ったのか....分からないな。先週、特に学生どもと密接にすごしたわけではない。試験だったらからな。
月曜日、こっちの大学に来て、夕方発熱した(測定していないから、多分)。冷たい金属に触ると不快だし、熱がある感覚だ。早めに帰宅して、風邪薬がないのに気がついて薬屋へ再度でかけ、購入してきた。食欲もないから、おろし生姜たっぷりの湯豆腐と熱燗と風邪薬でベッドへ。心拍数があがってつらいが、うとうとしながら、結局10時間寝た。明け方、汗をかいていたからよくなったのかも。
で朝一番で、あっちの大学へ。午前中はパソコンの前で仕事をし、昼に、食欲は相変わらずないが、なにか食わないといけないと思って学食にいったら、もう試験週間が終わったので学食はやってない。なにも食べず、4時限目は4年生対象の国試対策講義。いまさら講義をやっても意味がないと思うが...
生理学では毎回講義終了時に10問の小テストを行っている。その講義の要点を問題としている。中間試験の問題はこの小テストから、内容を変えてだした。だから期末試験も同じ様なのが分かっているはず。で気がついたのは小テストで正解だった選択肢が、期末試験では誤りになるような問題だと、小テストのほうの正しい選択肢を答える。結果から判断するとその問題について理解できているのが85%、15%は小テストの正解を選択肢として選んでいる。
昨年度の国家試験の合格率と同じだ。すなわち過去問とか模試の問題の正解を憶えているけど、理解したわけではないのが15%いるということだ。
補講の教室は暖房が聞いているし、100名近くいるので教室内が暖かい。講義をすると動き回るから汗がでてきた。でその汗のまま教室の外にでたら寒い。風邪によくない。昼食もとっていないのでスタミナがない。途中でつらくなって時間前に終えてしまった。付け焼き刃の講義にしないために、配布したプリントの模式図と同じ図を、教科書の本文を読んで描く練習をしろといった。この補講で細かな事を解説する時間がないからな。表や図を、配布したプリントにならって自分で作成せよと伝えた。そうしないと理解できないからな。過去問の答えを憶えるのは意味がないからな。なぜこれが正解なのかを理解しないと。
つまり、管理者も作ったが模式図の多い教科書というのは善し悪しだ。学生の理解を助ける図だが、絵を見て理解したような気になるだけだ。理解できていないのではないだろうか。記述から模式図を作ることができるようにするのがいい方法ではないだろうかと思ったわけだ。
というわけで、今日は早く帰宅(といってもあっちのアパートだけど)して、風邪薬飲んで寝る。

お疲れのようで

あっちの大学では水曜日1限が生理学の講義、2〜5限2クラスの実習。
1限目の講義が終わって、実習がはじまって、途中でぬけてオフィスに戻る途中、出会った学生に「お疲れのようで」といわれた。そうなんだよね。実習が疲れるんだよね。学生はうるさいんだよね。学生の声を聞くだけでくたびれちゃう。だから水曜日と木曜日(こっちは違う学科の実習)は死んでいる日なんだよね。

なんてこったー講義がキャンセルされた

管理者の所属するあっちの大学の学部は2つの学科に分かれており、管理者はその一方に所属している。他方の学科には専任の生理学を教える教員がいない。非常勤講師を雇用している。この非常勤講師がH君なのだ。今回の話はH君のことではない。H君の近況については、またトラブルがあったのだが、このH君がらみのトラブルはここに書くのはちとまずい。相手(学生)のあることだからだ。
この他方の学科では専任の生理学を担当する教員がいないので、国試対策のフォローについては管理者に依頼が来る。小さな大学なので、当然だ。所属する学科の講義だけやっていればいいという訳にはいかない。10月に第1回の国試対策模試を実施した。模試といっても国家試験の過去問を適当に選んで学生に解答させるわけだ。模試を実施した翌日、フォローの講義をやれというわけだ。模試に出る試験問題は生理学の分野だけでも多数で、そのすべての解説ができるわけがない。1年間で講義する生理学を1日で出来る訳がない。依頼されたのは問題の解説というわけなので、模試当日、終了後に成績がすぐ出るので、正解率の低かった問題について解説することにしたわけだ。模試が終了するのは午後遅くなので、翌日、朝結果を教えてもらい、午後3時頃に解説する必要がある。これは、かなりタイトである。第1回はなんとかやった。あらかじめ、いくつかの問題については解説の準備をしておいたからだ。
気がついたのは、おなじような問題でも、一方はほとんどの学生が出来ているのに他方は半分以下の学生しかできていない。あきらかに、過去問を学生が単純に記憶しているだけで、問題を理解していないからだ。国試の過去問は公開されており、これを題材にした問題集が売っており、学生はこれを勉強しているからだ。勉強といっても、解けない問題を教科書にあたって再度復習する、理解するというのではなく、この問題の正解はこれだと憶えているだけだ。だから、ちょっとひねると、もうできない。これについては模試を実施した教員もすぐ気がつき、このような模試はあまり意味がないということになったらしい。そこで第2回の模試は、過去問をそのまま出すかどうかを含めて再検討となったらしい。
しかし、その結果は聞いていない。第2回目は昨日の予定だった。昨日は管理人はこっちの大学に勤務する日だ。だから模試が行われたのかどうかは全くわからない。翌日(本日)朝一番に来て、メールボックスになにか情報があるかな?とおもって見たが何もない。ま、連絡がそのうち来るだろと待っていたが、一向に連絡がない。しょうがないから、あらかじめ渡されていた第2回目の模試の問題を解いていたのだ。解説することも含めて。11時近くになっても一向に連絡がない。解説は、問題集に出ている正解とその説明以上にわたってすることにしている。だから準備もそれなりに必要なのだ。これでは、どの問題を解説したらいいのかわからないので、担当者に連絡した。
どて。学科で検討した結果、第2回目はとりあえず昨日実施しないことが決まっていたとのことだ。あー。なんてことだ。もっと早く伝えてくれよな。担当者は、自分の博士論文の提出が迫っていて、どうやらそれどころではなかったらしい。学科会議で議論して中止になったのだったら、他学科の教員はわからないのだから、すぐに連絡すればいいのに。
明日は祭日で、大学は休みなので、今日は日帰りの予定だ。あっちの大学では、講義・実習も会議もないときは、研究日として出勤におよばない日にすることができる。だから今日は研究日にしてもよかったのだ。ま、仕事はあるので、出勤したほうがいいけどね。
学生も学生だな。過去問の正解を憶えていても、同じ問題がでるわけがない。正解がなぜ正解なのかはもちろんだが、他の選択肢はなぜ誤りなのかを理解していないといけないのだ。過去問をベースにちとひねったら出来ないというのでは、おぼつかないな。

ロックインされちゃった

昨日は文化の日で祭日だった。あっちの大学は、授業の年間のコマ数を規定通り実施しているかどうか文科省の査察を受けたとき指摘されないように、月〜金に祭日があると、その祭日が休校にならないことがある。来年度のカリキュラムではこのようなことがないように組まれるようだが、今年度は祭日が休校でないことがある。
昨日の文化の日は休校であった。しかし、管理者は登校というか出勤した。祭日も大学に行くことは、こっちの大学では別に異常なことではない。講義はないが、教育・研究あるいは他の業務のため、どうしても休めないことがしばしばだった。大学院があるので大学院学生は休日祭日がなくてあたりまえという雰囲気である(といっても、最近は大学院学生が休日祭日に来ることはなくなってきたが)。一部管理職は、仕事がつまっていて勤務せざるを得ない。
あっちの大学では、大学院がないこともあるためか、休日、祭日に教員がでてくることはめったにないようだ。土日は筑波にもどっているので土日のあっちの大学はどうなっているかわからないけど。
祭日に出勤した理由は、来週の実習の装置の作成のためである。実習項目は、昨年度のを踏襲している。どんな機材があって、何ができるか分からないところがあり、新たな実習にするためには準備に経費と時間がかかるので、できないからだ。来週の実習項目を、昨年度と同じプログラムで実施するのは、余りにもひどいと思ったからである。装置が不備で実験結果がでたらめになる。新たな実習装置を作る必要があると思ったからである。実習装置は、班毎に同一の物である必要があるので10台作らないと行けない。外注すればいいのだろうけど、外注したら年間の実習経費が吹っ飛んじゃう。材料費だけで5万円はかかるから、外注したら最低その10倍だろう。そんなに予算がない。しかし、管理者は作る事が出来る。作ることを計画したのは夏休み明け頃だったのだが、部品をそろえるところから時間がかかり、直前になってしまったのだ。祭日出勤でないと間に合わない。祭日だとまるまる1日使えるからということもある。
朝7時に出勤。いつものことだが、この時間に出勤する職員はいない。だから平日でも駐車場一番乗りはいつも管理者だ。で、夜7時過ぎまで、制作していたのだ。予定は、電気回路の部分を1日で仕上げるということだった。あとは本日(金曜日)仕上げればなんとか間に合う。
夜7時過ぎ、さって、帰るかと、いつもの建物の出入り口であるドアに行った。自動ドアである。ドアが開かない。げっ!! 別のドアを探した。こっちも開かない。オートロックになっていて、中から外へは出られるが外から中へは鍵がないとでられないはずだと信じていたわけだ。普通、そうだろ。ロックインされちゃったわけだ。当然、建物内には誰もいない。管理者一人が建物内をうろうろ。
メインの建物は3つの建物がコの字形をしていて、管理者の部屋はコの字の縦棒に相当する建物の3階にある。他の建物への通路が2階、3階にそれぞれ渡り廊下などがあって移動できる。この建物の境にある2階、3階の扉は自由に出入りできる。つまり別の建物には移動できる。しかし、どの建物も外への出入り口はすべて鍵がかかって出られない。24時間警備員がいて、そこに電話をすればいいのだろうが電話番号がわからない。
先日、消防訓練があって、非常口から外に出ようとしたら、出られなかった。この事を事務に伝えたら、オートロックで、単に鍵が固くて開かないだけだといわれた。なんてことだ。火事のとき出られないじゃん。
実習室で、外からの鍵でしか開かない扉がある。中から出られないのだ。実習室なので、これは大問題だ。2つ扉があるが、実習のため1つの扉を開けたが、他方を開けていない状況だと、実習室内から避難の必要があったとき、1つの出入り口しか使えない。これは、あっちの大学に赴任してすぐ気がついたので事務に進言し、事務もその不備を認め、直すといっていたが、一向に改善されない。
休日も同じ事だ。休日の夜、ビル内に人がいて、火事とかがあったら出られないのだ。こっちの大学では24時間出入りできる(入るのにはセキュリティカードが必要だが)。夜、6時過ぎにはすべてのドアに鍵をかけるなんてことをしたら大変だ。
建物内を歩き回ったあげく、ようやく一つのドアが内からロックを外せることを発見し、外に出ることができた。構内のゲートに常駐する警備員に、解錠したドアを教えて、帰宅した。休日、祭日の夜は6時にすべてのドアを施錠するらしい。
また、この構内の出入り口のゲートは夜中の午前0時に閉じてしまう。開けるのは朝6時だ。この時間は車での構内の出入りができないのだ。
ま、平日でも夜中まで仕事をする教員がいないし、祭日に出勤する教員もいないからだな。

学食のメンチカツ

先ほど、あっちの大学の学食を食べた。プレートセットというやつで、今日はメンチカツ・チーズのせ、トマトソースというやつで、副菜に納豆と冷や奴を注文した。450円。
メンチカツを食べるために箸で一口大に割ろうとしたら、箸が折れた。プラスチックの箸だ。衣が固いからだ。あるいは箸は使い捨てではないので「プラスチック疲労」だったのかもしれない。

保護者会

あっちの大学では明日から学園祭だ。この学園祭の最中に保護者会なるものが開催される。こっちの大学ではあったのかな?あった/あるとしても出たことがないし、興味もなかった。
保護者会には教員紹介というのがあって、これに出ないといけない。
ほとんどの私立大学では保護者会なるものが存在する。いまどきの大学生は管理者のような年寄りの学生時代とちがって、高校生並みだからな。だいたい授業料がちがう。管理者が大学生のときの授業料は年間1万円か2万円とかだったような気がする。文科省のページは昭和50年からしか掲載されていない。それより前だからな。昭和50年で年間3万6千円だったようだ。物価がちがうとはいえ、当時はバイトしていれば自分で授業料が払えたし、事実、自分で払っていた。ある年、半年毎の納入は面倒だからもっと払うと事務に行ったら断られた。今では私大では年間150万円なんてのが普通だから親の負担が大変だ。年収700万円に満たない親が二人の子供を私大におくりこむために300万円も払えない。これだけ金をつぎ込んでいるんだから投資に見合うだけの教育がなされているかどうか気になるよな。管理者の学生のときは、いつになったら就職するのかだけが親の興味だったような気がする。家計には負担がそんなにあったわけではないのにだ。大学院なんかに行ったからだよね。
というわけで、子供を教えている教員がまともかどうかが親には気になるだろうな。管理者のようなのを「これがあなたのご子息を教育している者ですよ」と大学が紹介していいんだろうか。

レポートの採点

あっちの大学の生理学の実習は毎週ある。その度にレポートを提出させている。ともかくレポートが書けないからだ。半年以上経過したが、ようやく形になってきた。しかし、考察が書けないんだよね。これまで経験したことがなかったから当然なんだけど。
管理者が大学生のとき、考察を書くのが大変だったのを思い出す。しかし、当時は考察に自分の考えを書いてもなんの応答もなかった。管理者の卒業した大学では学科の定員がたったの20名だったんぞ。それでもレポートを提出しても忘れた頃にもどってきて赤字がはいっていることがなかった。当時の大学教員てのは、今から考えるとひどいもんだ。学生へのサービスなんていう概念がなかったからな。
昔に比べると、今の教員の負担は大変だ。少なくともあっちの大学では。100名を超える学生のレポートすべてに赤字を入れて評価しないといけない。しかも1週間以内に(と自分で決めているのであって、規則があるわけではない)。レポート提出締め切りが1週間後で、さらに1週間遅れて学生が評価を知るわけだ。2週間遅れるので、なかなか次のレポートに反映されない。
レポート1つに5分かけるとして、休み無しで8時間以上かかる。つまり丸1日必要なわけだ。丸々1日、レポート採点に費やすというのはかなりつらいことだ。1日で終わることがない。単純労働の8時間とはちがうからな。100通のレポートはそれぞれにユニークであるはずがない。どれとどれが同じかを調べればいいだろうが、そんな時間がない。コピペルナーなるソフトを使ってみるが、役にたたない。なぜかというと、考察に教科書引用として、教科書の記述をコピー・ペーストしているのが圧倒的に多いからなのだ。このソフトで検出すると教科書の引用部分がすべてひっかかりどれも類似度が高くなってしまう。その引用部分を除いて調べればいいのだろうが、どこが共通の引用部分かを調べていたら時間がかかってしょうがない。一人のレポートにコメントすると、同じ内容の別のレポートにも同じコメントを書かねばならない。これは非常につらいことだ。こっちは、またかよと思っても、個々の学生は同じコメントかどうかわからないからな。
学生に他の実習のレポートはどのように採点されて返ってくる?と聞いたら、「返ってこない」だって。うぅぅぅ!!! それもないよな。課題を課したら返事しないと。管理者はまじめすぎるのかなぁ。
こっちの大学でもレポートがめちゃめちゃだったので、レポートの書き方という文書を作成し、学生に配布したわけだ。学生がどこまで読んでいるかわからないけど。その効果はよくわからない。効果があったかどうかわからないうちに、転職し、もう担当していないからだ。現在も配布しているけれど、読んでいないだろうな。
あっちの大学でも同じ文書を学生に配布した。意味がなかった。絵がない、文字だらけだ、学生は読みこなせない、ということが、半年かかってわかったわけだ。
ある出版社から、漫画生理学に類する本の執筆依頼がきた、もう1年半前の話だ。当時は、時間に余裕があると思え、半年で脱稿と思ったので応じたのだが、その直後、学系長をやらされ、さらに転職と、めちゃめちゃに忙しくなり、校了したのがつい先日。編集者とのやりとりで、最初に起こした原稿はどんどんボツになった。編集者がどんどん書き換えちゃうのだ。なぜかというと文章が多い、むずかしいからだ。ものすごくいやだったのだが、あっちの大学で教鞭を取ってみるとよくわかるようになった。しかし、レベルを下げたくないよね。このブログだって絵とか写真がないと誰も読まないだろうな。
こんなことを書いてないで、さっさとレポート採点にかかるべきだ。まだ20名分くらいしか終わってない(月曜日朝、現在)。すぐあきちゃうんだよね。で、考えることは、共通の間違いの指摘、コメントを文書にして渡すことなんだけど、その文書を書くのにも時間がかかる。なにが共通の問題であるかを抽出するためには全部のレポートを読まないといけない。とほほ…… しかし午前中の頭がまだ正常な時間をレポート採点に費やしたくないんだよね。