本日も実習だ。本日の実習は誘発筋電図。
膝窩(膝の裏側の窪み)に刺激電極を当て、誘発される筋電図を記録する実習だ。
皮膚と神経までの間の脂肪組織が厚いと刺激が有効にならない。女子は皮下脂肪があるので不利だ。やせた男子が被験者としてはやり易い。
全員が被験者になる実習もあるが、今回は、各班で2名以上を選べということになった。こういうときはじゃんけんで被験者を決めるのが通例になっている。別にじゃんけんで決めろといっているわけではない。学生が勝手にやっているのだ。

1つの班で、女子を被験者にしたら、なかなか反応が得られない。班の一人の男子に、やせた男子のほうが、最初はわかりやすいから、お前が被験者になれといったら、じゃんけんに勝ったからいやだと言う。じゃんけんの結果が最優先だと言う。なんてことだ。なんで、実習するのか、理解していないのか。
こういうやつらの実習はやりたくない。積極的に動く学生がお気に入りなのだ。実習の積極性と学力とには相関がある。なにごとに対しても積極性のある学生に成績が著しく悪い奴はいない。レポートの採点だって甘くなる可能性があるな。
台風26号の続きだ。
午前11時現在で暴風警報が埼玉県南部に出されていたら、午後の授業が休講になる。午前6時現在の気象庁の台風の現在位置と12時間後の予想の図に11時の暴風域予想を作ってみた。暴風域の大きさは変わらない、12時間の移動距離を5/12として予想した。このあたりに来た台風の移動速度は多くの場合、次第に増加する。気象庁の18時の位置の予想はこれを含んでいるにちがいない。加速度がつくので、比例で求めるのは正しくないが、18時の移動速度情報がないからしょうがない。

多分、11時には埼玉県は暴風域からはずれるだろう。茨城県北部は含まれる。しかし6時現在出されている埼玉県の暴風警報がいつ解除されるかはわからない。暴風域から出たら即解除というわけにはならないだろう。安全率を加味すると遅れるにちがいない。そしてきりの良い時間だ。
ということは、埼玉県南部の暴風警報が解除されるのは11時半〜12時だ。午後の授業も休講だな。と07時現在予想している。
どうなったかは….To be continued.
はずれた。

左が10時33分、右が10時52分の気象庁のページのコピーだ。気象庁は暴風域から外れたらすぐ警報を解除するのだろうか。11時には暴風域から外れるという予想は当たったが、警報解除の時期は外れた。
11時直前に、埼玉県の暴風警報は解除になってしまった。周囲はまだ警報が出っぱなしなのに。この図を見考えるのは、順序として、静岡→神奈川→東京→埼玉とはならないのは何故だろ?埼玉県だけが浮いているぞ。海のない県は早いのだろうか?
したがって、本日午後の実習は実施しないといけない。学生にはメーリスで連絡した。学生が大学のページを見るとは思えないからな。頭から休講と決めつけているに違いない。管理者が学生だったらそうするからな。
しかし、教員用駐車場には3台しか車がなく、オフィスもほとんどが空だ。授業担当教員は来るのだろうか?
さきほど学食にいったら、学食の方でも困ったらしく。40食分しか用意しなかったそうな。
台風26号が関東近辺に来るようで、明日の午前中の講義/実習は休講とのおふれが出た。午後はどうなるかまだわからない。

通常、休講となった場合は、補講を行わねばならない。この辺が中小大学のつらいとこだ。国立大学だったら補講なんかやらないでうっちゃっておくのが現実だ。文科省は中小私立大学に厳しいからな。でも、こっちの大学の医学は統合カリキュラムだからどっかでやらざるを得ない。日程を組み直すのが大変だ。
補講を実施する期間は、試験期間の後に設定されている。それでは、試験の範囲が狭くなっちゃうし、試験が終わっているので学生が出てくるかどうかわからない。そこで、冬休みに補講を設定したのだ。学生に連絡済みだ。学生には不評かもしれないが、冬休みの初日だからいいだろ。これが12月29日とかに設定したら、こっちもいやだけど学生も嫌がる。
問題は、レポートの締め切りだ。本日午後21時が締め切りで、学生は本日は18時以降大学に居てはいけない。さっさと帰宅しないといけない。学生は21時ぎりぎりまでパソコンが設置してあるメディア・プラザでレポートを作成するからだ。
本日15時現在95名中16名しかレポートを書き上げてない。午後は講義が18時まで詰まっているからレポートを書く時間がない。ほとんどの学生は本日の18時から21時までに書き上げるつもりなわけだ。自宅で書いてもいいのだが、自宅で一人だけではレポートを仕上げることができないのだ。同級生とつるんでないとレポートを書くことができないのだ。
良いチャンスだから、一人で書き上げろと言って、締め切りを変更しない手もある。明日は来校できないので、本日21時でなく明後日、朝9時とする手もある。本日は大学でもう書けないし、明日は大学が午前午後を通じて休講になる可能性があって同級生とつるむことができない。メデイア・プラザが本日18時以降と明日一日中閉まっちゃうので、今日18時から21時の間に書き上げる予定のレポートは、今晩か明日自宅で一人っきりで仕上げるしかない。
学生は困るだろうな。でも甘いから、明後日の21時にしてあげた。明後日の18時から21時にメディア・プラザで書き上げるだろう。
後期が始まって4回目が休講となったわけだ。折角、夏休みに崩れた週のリズムが元にもどったのに。できることなら、11月半ばにこうなって欲しかった。一定のリズムは、真ん中くらいで崩れると、飽きがこなくていいからな。変化はあまり早くあって欲しくなかったのだ。
こっちの大学は丸1日休講になった。午前、午後と分けずにいっそのこと丸1日休講にしちゃえばいいのに。
カエルの数が一致しない。
昨日の生理学実習は2クラス、各8班で実施した。1班にカエル1匹を供給した。つまり昨日用意したのは16匹である。神経筋標本は片足だけがあればいい。だから2班で1匹でもいいのだが、手術は最初からやってほしいので1班1匹を用意したのだ。
無事、実習は終了したのだが、夜、警備員が見回りに来てパニックになったらしい。夜中の暗い実習室に1匹のカエルがいて、飛び跳ねていたのだ。解剖の実習室を兼ねていて、全身の骨の模型がいくつもある実習室だったからかもしれない。しかし模型だぜ。
さて、どうしてこんなことになったのだろうか。昨日、朝、業者がカエルを納品したのだ。そのときは16匹であることを確認している。
学生は、カエルを飼育というか、キープしている箱からカエルを1匹ずつ取り出す。カエルはヌルヌルしている。当然、慣れていないので手から逃げ出すわけだ。それを学生が追い回して、ギャギャー大騒ぎになるわけだ。
どうやら、前半のクラスのある班の学生は逃げだしたカエルを捕まえるのをあきらめたらしい。他の班のカエル半分をもらって標本を作成し、実習を済ませたらしい。次のクラスは、箱の中に8匹いるからなんの問題もない。ただし、次のクラスの実習中、実習室のどっかに1匹のカエルがうずくまっていたわけだ。
なんてことだ。逃がしたままの学生は誰だ?と聞いても名乗り出ないだろうな。

こいつが学生の餌食にならなかった幸運な、警備員を脅かしたカエルだ。と言っても外来生物なので、無罪放免にすることはできない。
先週も同じように1日に2クラスの実習だった。同じように16匹納品してもらった。前半のクラスは逃げ出したカエルを放置して、別のカエルを飼育箱からとりだして使ったようだ。次のクラスが始まるとき8匹箱の中にいるはずだが、箱の外の水道の流しに3匹いたからな。どうやら前半のクラスの学生も逃げたカエルを放置していたようだ。箱の中にはまだカエルがいたからな。沢山いるからいいだろと思ったのだろう。
なんてことだ。逃がしたら放置して別のカエルを使うとは。数が限られているのは一目瞭然だろうが。
パニックになった警備員というのも、なんか情けないな。もっとヤバい奴が教室に潜んでいたらどうするんだろ?
医学分野の生理学実習では、食用カエルの坐骨神経を使った神経伝導速度の測定や、坐骨神経+腓腹筋の神経筋標本を使った筋収縮を調べる実習は定番である。医学部でもコメディカルでも生理学実習があるところではごく普通に行われる実習である。
カエルは、動物の愛護及び管理に関する法律で縛られない。両生類だからだ。神経を単離する実験では食用蛙は大きいので好んで使われる。食用カエルは外来動物なので、その点だけが取り扱いに引っかかるが、事実上、どこにもいるわけで、業者を通して購入する分には、ちょっと書類を書く必要があるが、何の問題もない。1尾2000円くらいする。ホントの食用にするには台湾などから輸入した冷凍が安い。しかしこれは当然ながら使えない。
こっちの大学でもあっちの大学でも、カエルがでてくると、ギャーギャー学生は騒ぐ。今年の学生も同じだ。しかし、今年は男子学生で、カエルを見るのも、勿論さわるのもできないのがいた。カエルの形があるまで、物陰に隠れているのだ。神経のみ取り出したら、なんとか実験に参加できる。もう一人の女子学生は、パニックになって、泣き出して実習室からでていった。廊下で落ち着きを取り戻し、カエルの姿がなくなったら実習に参加した。なんてことだ。もう少したったら、解剖実習で本物のご遺体に、ホルマリンに漬かっているいるけど、触ることになるのだが、どうなるんだろ。医療系の大学に入学したんだぜ。英文科じゃあるまいし。

女子学生は、みるのもいやだと実習室に居る事は居るのだが目を覆う。しかし、すきまからチラチラ見ている。かと思うと、平気でカエルを取っ捕まえて断頭する女子学生もいる。
子供のころカエルを捕まえて遊んだ経験がないようだ。TVゲームばかりやっていたんだろ。夜中カエルが鳴くとうるさくて寝られないと言う奴もいるらしい。キャンプなどでは当たり前の「騒音」だろうが。夏にキャンプなんかやったことがないのだろうか。
肉屋、魚屋に行けないのだろうか?スーパーじゃ肉はすべて発砲スチロールのトレイに乗っている。しかし肉屋では骨から肉を切り出している。こういうシーンは見た事が無いのだろうか。もっとも管理者の知り合いで、良い年しているご婦人が、肉屋の肉は筋とは違ってべつのぶよぶよした物と思っていたのがいたけどね。
良く聞くのは海には魚の切り身が泳いでいると思っている子供が居るとの話だ。ホントか?水族館の魚は、スーパーの鮮魚売り場にならんでいるのとは違う物と思っているのだろうか?
ヒトからの採血実習で、ぶっ倒れるのは男子学生が多い。採血されている学生だ。これはまた違うことだが。
[ 追伸 ]
2回目のカエルを使った実習は神経筋標本で、筋収縮を見る実習であった。問題の逃げ出した男子学生を捕まえて、「いっしょにやろうよ、慣れればできるから」といって、逃避した実習室の隅から引っぱりだしている学生がいた。偉い!!
管理者が同じ事をやったらパワハラになるかもしれない。
1回目のときは、顔を覆って見たくないという女子学生は、今度はなんとか、キャーキャー騒ぎながらでもカエルに手をだしていた。やっぱり女は強い。男のほうがなさけない。
実習結果の解説はこっちに書いた、他の大学の教員が読んだら怒るかもね。
あっちの大学の学生食堂は貧弱だ。学生数が少ないこともある。2限が終わるのが12時10分。これより遅れていくともう食べるものがない。食券を購入するのだが、ほとんどのメニューは赤ランプ=売り切れになってしまって食べるものがない。
ということで、今日は12時10分前に学食に行った。この時点で、すでに売り切れのメニューがある。
メニューはプレートとスナックがある。どちらも基本的にはご飯、みそ汁、おかずが一皿である。これに副菜として冷や奴とか納豆、煮物等が追加できる。プレートあるいはスナックに副菜2つとのセットになると副菜を個別に買うよりサービスで安くなる。
本日はプレートに2種類、A、Bがあってそれぞれに副菜つきのセットがあった。このセットメニューがすでに売り切れなのだ。なんでだ?と文句を言ったら、セットものはA、B 合計で7セットしか用意していないと言う。なんてこった。学食だぜ。たった7つかよ。始めは何を言っているのかわからず7種類しか無いと言っているのかと思った。学食で7セットしか用意していないとは想定の範囲を大きくはずれているからな。
で、なんだかんだと言ったら、売り切れのはずのセットを出してくれた。
普通の学食は、ユーザが好きな物を選び、会計の所に言って計算してもらうというスタイルだ。あっちの大学は人件費を少しでも減らすために会計を置いていないのだ。食券だけだからこんな風になる。もっと工夫すればいいのに。
実習のレポートは、学生同士のコピペを防ぐために、考察の部分のみメールの添付書類として送付させている。電子化されたテキストファイルがあれば、アプリケーションでコピペの判定ができるからだ。
紙媒体の提出の締め切りは次回(翌週)の実習日の前日21時である。21時というのは学生が自由に使えるパソコンが設置してあるパソコン室(メディア・センターとあっちではいっている)が閉じる時間だ。メール添付は同日の24時だ。メールを24時にしたのは自宅から送る学生もいるのではないかと思ったからだ。実は、これはあまり意味がない。学生は同級生と一緒になってしかレポートを書く事ができないのだ。自宅にパソコンがあっても意味がないのだ。つるまないと何事もできないのだ。だから同一締め切り時間としても同じなのだ。
中年Hも同じことを実施している。しかし、メールの締め切りは次回実習日の前々日なのだ。曰く「考察はでたらめなので、ともかく考察だけは先に書かせ、結果のグラフや表に単位等がぬけているから、紙媒体ではこれを前日までに確認してから提出させる」。
どて、そんなことは学生がするもんか。前々日のメールの締め切りに書き上げて印刷して提出するに決まっている。だから前日にメディア・プラザに該当学生はほとんどいない。前々日は沢山いるのだ。中年Hが学生だったらどうする?2段階の締め切りだったら最初の締め切りに終えてしまうにきまっているだろうが。
というわけで、締め切り日は同じ日にさせた。ひとつの理由は、秋学期は、これまで通りだと中年Hの学科のメールの締め切り日と管理者担当の学科の締め切り日が火曜日と同一になってしまうからだ。ほかの科目のレポートの締め切りもあるのでメディア・プラザがいっぱいになって学生があふれちゃうからだ。管理者担当学科の実習と中年H担当学科の実習はそれぞれ水、木曜日だからだ。管理者担当学科の締め切りが火曜日、中年H担当学科のメール締め切りも火曜日、メール締め切りの日に紙媒体レポートも書くに決まっているから火曜日はぶつかってしまうのだ。だから変更させた。中年H担当学科のメール、紙媒体の締め切りを水曜日とさせた。
中年Hはレポート評価の負担を減らす方法とか色々変なアイデアを出すのだが、ことごとく管理者に否定されてしまう。アイデアが陳腐だからな。
ウエーバー・フェヒナーの法則という感覚生理学/心理学の法則がある。弁別閾は初期値に依存するという法則だ。弁別域とは量が変化したと感じる量の変化分の大きさ、初期値とは最初の量の大きさである。バケツに水を入れて保持しておき、少しずつ水を加えていき重くなったと感じるときの加えた水の重さは、最初にバケツに入っていた水が少ないと小さいが、最初の水の量が多いと大きな値になるということだ。
これを講義で実験するために、スクリーンで黒い四角をみせておき、次第に四角の明るさを変化させ、どの時点で明るくなったかを言わせた。次に白い四角を見せておき次第に明るくしていくのだ。パソコンのモニターではウエーバー・フェヒナーの法則に則った結果がでたのだ。

この図で0とある四角を1枚のスライドで表示しておき、1〜10の四角を各スライドで表示したのだ。10%の白(灰色)から16%の白まで順次みせていき、いつ明るくなったかを判定させるのだ。同じ明るさのもある。
もう一つは90%の明るさの白四角を見せておき、96%の明るさまで変化させたとき、いつ明るくなったかを判定させたのだ。
教室でプロジェクタで実施したら、黒いほうから明るくするのは問題なかったが、明るい方は、プロジェクタの白が90%白ですでに飽和したためか、教室全体が暗いからか、明るさの変化を検知できなかった。失敗だ。やっぱり現場で確認しないとだめだ。
学生さんが退屈しないように、工夫はしているのだが、なかなかデモは難しい。
講義が板書からPowerPointに変わってから何年になるか…
PoweerPointというかスライドで講義をするのは教員側が楽だからだ。情報量が圧倒的に違う。板書は書く側も、ノートする側も時間がかかるからな。学生はともかく黒板の文字列や絵をコピーするから授業に出た感覚が生じる。スライドが次から次にでてくると、口を開けてただ見ているだけだから、TVを見ているのと大差がない。
どっちにしろ、受動的で、学生に能動的な態度を要求することにはならない。というわけで、なるべく講義では実験のような実演を加えるようにしているけど、毎回できるわけではない。
PowerPointを使う教員は多いわけだが、その設備を使いこなすことが出来ない教員がいるようで、そのために大学のノートをプロジェクタに接続する人手がいるらしい。あっちの大学での話だ。この人手が無くて、とうとうこの9月からは教員が自分でやれということになった。
管理者は自分でやるものだと思っているから、どうってことないが、困る教員がでてくるのかもしれない。
中年Hも自分のノートを持参してPowerPoint で講義している。自分のPCで講義するのが当たり前と思っていたわけだ。それは、学生だったころの管理者の所属する研究グループに属しており、このグループの教員はすべて自分のノートを持参して講義していたからだ。これを見て育ったのだから当然だと思っている。
あるとき、1限目の講義に教室に入った。すると、前日の最後の誰かの講義で、教員以外の誰かが設定したまま大学のノートが放置してあったらしい。そこで、気が付いたわけだ。自分のノートではなく、大学のノートを講義前に誰かが設定しておいてくれるらしいことに。
中年Hのノートは一昔前のMacPowerBookだ。15インチのでかい、重たい奴だ。これを講義の度に電車に揺られて持参するのがいやなようで、ラウンジの秘書に、重たくて持ってくるのがいやだから、大学でノートを用意しろと要求してきた。
ま、要求はもっともなところもあるが、そんな重たいノートを持ち歩くのが間違えだ。15インチのMacBook はデスクが狭いときのデスクトップ代わりに使うもんだ。先見の目がない自分を恨め。バスが遅いからタクシー代を出せとか、なんか要求することだけはちゃんとする。ヒラの事務職員に要求することじゃないだろうが。管理者を介して大学当局に要求すればいいのだ。
独身貴族なんだから、もうそんな重たいのを担いでこないようにMacBook Air でも購入すればいいのに。管理者は勤務地が2カ所なので、MacBook Air を持ち歩いている。一方ではCinemaDisplay でClamshell モードで使い、一方はデスクトップという環境にしている。別に管理者に金銭的な余裕があるというわけではないけど。初代のMacBook Air なのでそろそろ替え時なんだろうな。
こっちの大学で、研究グループの大学院学生と教員のメーリングリストを、かなり以前に作成して、有効に使われている。
あっちの大学では、学部学生のメーリングリストを作成して有効に使うつもりだった。しかし、考えは甘かった。
学部学生の全員が携帯(スマホ)を持っており、この携帯メールが学生がもっぱら使うメールなのだ。大学もメールアカウントを配布しているが、学生はこっちのメールはほとんど見ない。
そこで、携帯のメールアドレスでメーリングリストを作成し運用しているのだ。
携帯のメールアドレスはユーザが自由に変更できるので、学生はしばしば変更する。迷惑メール対策でもあるからだ。しかしメーリングリストへの意識がないから、変更の届け出がない。管理ページで新規のアドレスの登録、削除をユーザ自身ができるようになっているが、そんなの教えたくない。メールアドレスの入力を間違える奴が出てくるに決まっている。学生からのメールでそのヘッダーにあるメアドをコピペして再登録するほうが確実だ。
数が少ないだろうということで、メアドを変更したら管理者へ届け出よとしたのだ。これが敗因だ。半年すぎると1クラス約50名のうち数名はメアドを変更している。その中の多くが、iPhoneへの変更だ。学生の中ではdocomo からauやSoftbankに鞍替えするのが多い。
この秋からdocomoもiPhoneを扱うようになるようなので、ちと少なくなるかも。
2学科4学年各2クラスだから16ヶのメーリングリストがある。維持するのが大変だ。管理者は1年生の講義を受け持っており、しばしば、講義や実習の情報をこのメーリスで送付するので1年生は、メアドを変更してもすぐ届けてくる。メールがこないと不利になるのがわかっているからな。
2年生以上になると、メーリスからの情報が少なく、国試の過去問が毎週送られてくるだけだ。国試対策について意識がないから、受け取れなくても「ま、いっか」ということになる。4年生だと国試対策の意識がでてくるけど、2、3年生はどうでもいいようだ。
というわけで、年度が始まって半年の夏休みの最後はこのメーリスの維持を試みているのだ。メーリスに、「あんたのクラスの誰と誰は、メアドを変更したらしく、メールがとどいていない。このメールを受け取ったらそいつ等に管理者に連絡するように伝えろ。」とメールを出した。該当者は43名だ。クラスの友達から連絡を受けて管理者にメアドを変更した旨のメールをよこしたのは12名。どうやら、クラスの中に友人がいないのがかなりいるのか、それともどうでもいいことなので無視しているのかわからない。
無視されている可能性が大だ……..
メアドを変更したというメールも、ひどいものだ。携帯からのメールなので、送信者名がない。件名がない。「届けなかったのはすんまへん」の言葉も無い。ヘッダーのメアドをみて管理者が判断することになる。なんてこった。
大学が学生に付与するメールアカウントからメーリングリストを作る。学生には携帯に自動転送するように設定させる。という案も考えたが、大学が付与したメールアカウントは、自動転送するとサーバに残らない。Yahoo mial のサービスを使っているからだ。ドメイン名こそ大学の名前だが、実態はYahoo mail なのだ。携帯では読みにくいメールがあるし、添付書類は今時の携帯は受け取れるだろうけど、受け取った添付書類を印刷するのは面倒だし…..彼等にはできないだろうし….
携帯のメアドを変更したとき、大学のアカウントでの自動転送先も変更するなどということは、学生はしないだろうし…….そうなったら、誰が受け取れていないのか把握できるかどうかわからんし(メーリスにエラーが返ってくるはずだけど、xxx-owner のメールはあまりチェックしてないからな)….
だめだな。
そっか、大学のアカウントと携帯両方に送付すればいいかも。で大学のアカウントに来たメールは自動転送するな。大学のアカウントはWebメールになっているから携帯でブラウザを使って読め。いまどきガラ携はいないだろ。みんなスマホだろう。そうすれば、携帯のメアドを変更しても届け出がなければ一切面倒みないとすることができる。
問題は、ブラウザで読むというのはacitveな行為で、携帯に来たメールを読むのはpassiveな行為であることだ。学生はactive に何かをするということがなかなかできない。常に受動的なのだ。これまでの教育で受動的に過ごすことに慣れてしまっているのだ。常に正解はどっかに書いてあると思っているのだ。だから、携帯にメールがこないとそのままで、決して大学のアカウント宛のメールを読まないのだ。国試の過去問を送りつけているのは感心を惹起させるためなので、最初は受動的でないとだめなのだ。いつから能動的になるかは個人によって異なるが、その時期を早めたいのだ。
It's alright, I say It's OK. Listen to what I say.