札幌に学会出張があるので、午後早くでかけないと…というとき、茨城県警の捜査1課の刑事が来た。こんなことないので、このブログの読者にどんなことを聞かれたのかを詳細に書いておこう。読者の中には、ひょっとして役に立つかもしれない。
まず、刑事と称する訪問者の身分証明書をじっくりみた。顔写真と本人を比べた。偽物とは判断できない。始めてみる刑事の身分証だからな。
稲敷のほうで(ほうで としかいわない、事件の詳細はいわなかった、聞いたんだけどね)の連続強盗事件の捜査ということだ。あとでネットで調べたけどそんな事件は記事になってない。あやしい?本物の事件を明らかにしないのかもね。
まず、聞かれたのは所有していいる車の車種。どうやら該当事件で犯人が使った車が、管理者の所有する車と一致しているらしい。次に色はなにか?と聞かれた。色を答えたら、あー違いますね との答えだ。車は陸運局からかディーラーからどこから得るのか知らないが警察にリストがある。陸運局には車の色まで登録していない(車検証には色の記載がない)のではないかと思うけど。警察は色の情報を持っている。しかし、購入時の色だから、いくらでも塗り替えられる。目撃者がいて、車種と色を証言したらしい。その辺はもちろん教えてくれない。色を答えたあと、何色の車と証言があったの?と聞いたが、教えてくれない。よけいなことは教えないというのが、当然ながら規則なんだろ。
そのあと聞かれたのが、生年月日、年齢、本籍、慎重、体重、体型(これは見ればわかる)である。すべて記録している。フォーマットがあって、そこに記載するのだ。TV番組でみる刑事が手帳に書くのとは違う。当然だろうな。最低の記録事項というのがあって、それならばフォーマットした用紙に記載するほうがいいに決まっている。
職業、勤務先ももちろん聞かれる。あら、筑波大学の医学の先生ですか?いつも本田先生にお世話になっています。わたしもよく本田先生のとこには行くんですよ。だって。だから、研究室は本田先生の研究室の真上だよ、といってやった。
で名刺を要求されたんだけど、自宅に名刺なんか置いていない。ようやく探したしたよれよれの名刺を渡した。
事件当日(と思われる)のアリバイを聞かれた。1か月以上前の日時だ。そんなの覚えているわけがない。TV番組では被疑者とかが日程を書いた手帳なんかを見ないですらすら答えるが、そんなのはあり得ないことだと思ったわけだ。管理者はスケジュールを描いた手帳なんかもっていない。すべてネット上にある。でパソコンで調べたら、その日は会議が2つ、講義が1つであった。事件が起きたのは何時なのかは、もちろん教えてくれない。こっちのアリバイを聞くだけだ。会議が2つだけど、そのうちの1つは多分出席しなかったと思うけど…まずいかな?事件が起きたのが夜だったら当然アリバイはない。
名刺を見て大学の先生だったら、この事件に関係のないことだけど、いろいろ聞いていいですか?だって。警察が管理者がやってる学問に関係ないだろ。でも、いいですよと答えるしかない。
次に実際の車を見せろということで、駐車場に行って車を見せましたよ。車検証も見ていた。当然、外見の傷、ナンバープレートが車検証と一致しているかなんかを見ている。塗り替えた形跡なんかも見ているんだろうな。どこを見れば塗り替えたかどうかわかるのかはしらん。塗り替えたら本来塗料が付くべきところではないところに塗料がついたりするんだろうか。ひき逃げ事件なんだろうか?ひき逃げだったら車の前方に傷があることが多いけど、管理者の車は、スーパーで当て逃げされた左後ろの傷だけだ。当て逃げ捜査してくれる?いったら、もちろんやりますよ、と答えたけど、やってくれないだろうな。
車の中までドアを開けて覗いていきましたよ。
というわけで、どうやら疑いは晴れたようだけど、どうなんだろ。結論は言わないで帰っていきましたよ。