Laser Pointer を買った。日本では1mW以下しか売っていないが米国では制限がない。米国製を使っていたので特に気を止めていたわけではなかったが、さるプレゼンテーションのとき、明るいけどどこで買ったのだと聞かれた。そこで改めてネットで調べていて、Powerpoint のスライドを次、戻るが操作できるのが売っていたので買ってしまった。赤いビームより緑のほうが明るくて視認性がいいが、国産は高い。コクヨのサシ-81Nだと47,250円もする。1mw、ClassII だ。これと全く同じ型のが米国のサイトで99.75$だ。送料含めても117.25$だ。しかも5mW、ClassIIIaだ。
Mayo Clinicのレポートによると5mWのレーザをfovea に60秒当てると、組織学的なダメージが確認されたとある。そこで”Functional damage could occur within seconds.”という推定がなされたそうな。人の顔面に照射してはいけないという結論だ。当たり前だ。しかし、こんな事やる奴もいる。だから日本の規制が厳しいのだ。どのくらい遠くからできるんだろうか、興味はあるな。
レーザーポインタからリモートで.ppt ファイルの次、戻るを操作する方法は2つあって、赤外線とRF(Radio Frequency) による無線がある。当然、赤外線のほうは、ターゲットにポインターを向けて照射しないといけない。ターゲットは有線のUSB接続だ。リモートの意味がない。無線はレーザポインタがどっち向いていても関係ない。というわけで無線方式のほうがいい。
ある学会でスライドの次、戻るを簡単にするアダプタを作成の試みがあった。いろいろ試行したあげく、不特定の人がプレゼンテーションするときは、パソコンのキーボードでなく、専用のボタンスイッチを作成し、演壇に置くのが良いとなったようだ。ここでも赤外線による指示より無線の方が良いという結論である。ただ無線だと手持ちのレーザポインタのボタンが、当然3つあるので、そして互いの位置が近いので混乱したらしい。しかしいつも使う人、つまり所有者にはこのボタンの位置による混乱の問題はないだろう。学会発表の度にでかい専用ボタンのついた箱を持ち歩くわけにはいかない。
というわけで、国産の弱い光の5万円弱と米国の強い光の1万円強とを比べたら、当然後者のほうがいいに決まっている。1$=110円のレートで4.3倍。しかも全く同じ形状だ。多分、国産は発振出力を弱く調節させてあるだけなんだろ。だからコクヨのを分解して調節すれば出力はもっと増えると思うが、5万円もする新品を分解して調節する気はない。15日以内に届くというメールが来たが、届いたのは10日後であった。
問題は電池が単5であることだ。単5のニッケル水素電池はない。そこで、充電式電池でも使えるように、工作室に単4電池アダプタの作成を依頼した。どうなるかな。できあがったら写真を掲載する。多分、レシーバとポインタが一対なので、レシーバを取り外し可能なチェーンのようなのでポインタと一緒に持ち運べる様にしたほうがいいだろう。バックアップの電池もいる。何かケースもしくは袋を用意する必要がある。附属のケースは単4電池アダプタをつけたら長くなって収容できないからだ。
説明書がA4一枚だけ。USBに接続するレシーバとポインタを互いに認識するための方法は忘れちゃう可能性が高い。一度設定すればいいから忘れても問題はない筈。でも筈は筈でそうはならないことが多い。A4一枚の説明書はどっかになくなっちゃうだろう。ここに書いておいてもこのブログが何年も続くかどうかわからん。でも書いておく。
1)レシーバをパソコンのUSBスロットに差し込む
2)レシーバの中央のボタンを押すと、赤いLEDが点灯する
3)ポインタのNEXT PREVIOUS ボタン両方を3秒以上押し続ける
4)レシーバのLEDが消灯する
5)NEXT PREV ボタンを押す度にレシーバの赤LEDが点灯すればいい。