アルミなどの金属板に磁性体を塗りつけ記憶媒体とした円盤をハード・ディスクというわけで、ハードなのはふにゃふにゃなプラスチック円盤に磁性体を塗ったフロッピー・ディスクがあったからだ。
新旧を並べて写真にした。デカイ茶色い円盤は、40年くらい前かな、1枚が 1 MB の容量のハード・ディスクだ。ミニコンと呼ばれていた時代の記憶装置のやつだ。タンスくらいの大きさの機械に収めるのだ。容量は少ないけどアクセス・スピードがテープに比べ圧倒的に速かったのだ。中央の小さい銀色の(写真では黒い)円盤が2.5 インチ 80 GBのHDDを分解して取り出した2枚の円盤のうちの1枚で、だから 40 GB だ。ノギスが100 mmを示している。
この茶色のハード・ディスク装置の価格は憶えていないけど数十万円だったと思う。もっとかな。いまや3 TBのHDDが1万円だよね。
以前は、こういミニコンシステム一式とかは、個人の科研費では購入できず、大学内から順位をつけて文科省に要求・申請して獲得したのだ。今はどうなっているんだろ?選択集中とかで大型プロジェクトに予算を割り当てるから予算的に大きな機器の導入は、このようなプロジェクトにぶら下がらないと使えないわけだ。ランニングコストも高いから弱小研究室は、一度成果がでなとー予算が取れないー成果がでない の負のスパイラルになり、研究できなくなっちゃう。不正の芽の土壌を作ることになる。それでも人件費を使っているわけでそういうやつは教育専従だなんてことになる。教育を下に見ているわけね。人的資源が最も高価なんだから、予算を配分して使わないと、もったいないことになるんだよね。