ワトソンさんも相変わらずのようで

小保方晴子さんへの不正な報道を追及する有志の会は木星さんが沈殿してどうなることかと思っていたら相変わらずのようですね。
2016年12月13日 STAP事件の正しい理解とは-科学啓蒙についてーのコメント欄では

217. 南青山 2017年01月10日 19:04
しかも、この3年の間に、STAP細胞、STAP現象の実在を傍証する有力な研究発表が相次いでいます。
①アメリカ・テキサス大学キンガ博士らによる「損傷誘導性による筋肉由来の幹細胞様細胞(iMuSCs)」論文(「2015年11月27日)
②ドイツ・ハイデルベルク大学の研究グループによる「JurkatT細胞を用いたSTAP細胞再現実験」論文(2016年3月10日)。
③兵庫医科大の研究グループが、脳梗塞の組織の中に神経細胞を作る細胞(「iSC細胞(虚血誘導性多能性幹細胞)」)があることを発見(2017年1月5日新聞報道)。

「STAP現象が再現された、兵庫医科大学でも明らかにされた」なんて相変わらずです。木星氏や大宅なんちゃらが書いたデタラメ記事を信じているようです。ちなみに①と②はSTAP現象ではないと散々いわれてきてたところですが③が加わった様です。
①とは
Kinga Vojnits, HaiYing Pan, Xiaodong Mu & Yong Li, Characterization of an Injury Induced Population of Muscle-Derived Stem Cell-Like Cells, Scientific Reports 5, Article number: 17355 (2015), doi:10.1038/srep17355
のことで、この論文にSTAPのSの字もでてこない。Obokata, H. et al. The potential of stem cells in adult tissues representative of the three germ layers. Tissue Eng Part A 17, 607–615 (2011).を引用しているが、引用したのはDiscussion の冒頭の「The existence of pluripotent-like cells in adult tissues has been a matter of debate for years, since inconsistent results have been reported by various groups9,10,11,12,13,14,15」で、要するに成体の組織に多能性細胞が存在するか否かは何年も議論になっているという一例で引用しているだけだ。骨格筋が外傷を受けると多能性様の細胞muscle-derived stem cell-like cells (iMuSCs) ができたという論文だ。STAPの証明だといったらKinga Vojnits等は怒るだろう。
②とは
Jee Young Kim , Xinlai Cheng , Hamed Alborzinia , Stefan Wölfl, Modified STAP conditions facilitate bivalent fate decision between pluripotency and apoptosis in Jurkat T-lymphocytes, Biochemical and Biophysical Research Communications Volume 472, Issue 4, 15 April 2016, Pages 585–591
のことで、タイトルにSTAPとあるが、ひと目を引くために使った感が否めず、内容はがん細胞の継代培養LineであるJurkat T-lymphocytesを酸処理したら多能性マーカーである alkaline phosphatase (AP) が発現されたけど、 OCT4 は出てこなかったよという論文で体細胞がストレスで初期化されたわけでもないのでSTAP現象が出現したわけでもないですな。
③とは兵庫医科大学の脳神経外科学 助教 髙木俊範氏の論文で
Nakagomi T, Nakano-Doi A, Narita A, Matsuyama T. Concise Review: Are Stimulated Somatic Cells Truly Reprogrammed into ES/iPS-like Pluripotent State? Better Understanding by Ischemia-induced Multipotent Stem Cells in a Mouse Model of Cerebral Infarction. Stem Cells International, Volume 2015, Article ID 630693, 2015.
などの論文で、脳梗塞で発生するような低酸素に晒すと虚血誘導性多能性幹細胞:iSCs(ischemia-induced multipotent stem cells)が出現し神経細胞やグリア細胞が再生してくるという論文です。当然のことながら、この論文やNakagomi T, Nakano-Doi A, Narita A, Matsuyama T. でPub Med で検索される関連するもう2つの論文にSTAPのS もObokata の文字列もありませんな。STAP現象の再現だなんて言ったら髙木俊範氏は怒るでしょうな。撤回された論文を引用するわけがないですからな。

227. 南青山 2017年01月11日 00:37
無知につける薬はないということですね。
STAP細胞、STAP現象を否定しようとするのはこの手の輩ばかり。
現実を直視できず、自分の頭の中の妄想世界に浸り込んでいるだけ。

んが、現実を直視できない、妄想だけとは自分のことを言っているのか?
久しぶりにあのコメディアン・ワトソン氏がでてきたよ。

212. J・ワトソン 2017年01月10日 13:22
「バカンティ研が独り占め」と言ったのですよ。

おお、さすがワトソン氏、バカンティの発言、“I will go to my grave still being absolutely certain that it’s correct,”(私はまだそれが正しいことを絶対に確信しているから私の墓まで持っていくだろう)をちゃんと憶えていらっしゃるようですな。