「論文捏造」カテゴリーアーカイブ

外部刺激で初期化されない方々

今日、とある待合室に行ったら雑誌架台に ナショナルジオグラフィック日本版 2017年6月号がありましたよ。その中の 「なぜ人は嘘をつく?」という記事がありざっと読んだわけです。有名な嘘つき・詐欺師を挙げています。常温核融合*有機物高温超電導のシェーンとかニクソンやクリントン元大統領の嘘を例にしているのですが、その記事の後ろの方に「そうだよね」と同意できるフェイクに引っかかる側の方々の記述がありましたよ。手元にないので正確には引用でませんが、以下のようなことが書いてありました。(*:シェーンは有機物の高温(といっても-150度くらい)超電導でした、科学誌印刷業者さんからの指摘で訂正しした。)

トランプは大統領就任前からワクチン接種が自閉症を招くという有名なフェイク論文を信じて公言していた。そこでトランプ支持者を集め、このフェイクを信じていることを確認したあと、この論文はフェイクであると解説・説明したところ、フェイクであることに納得し考えを変えた。しかし2週間後に再度調べると、元に戻ってしまった。

フェイク情報を信じて疑わない方々を説得するのはかなり難しいことになります。それを訂正させようといくら議論しても、そのような方々は元の誤った情報・あるいは誤った解釈に再度あたることになり、ますますその考えが強固になってしまうことが多いようですね。
あの有志の会のブログの擁護と言われる方々のことですよ。最近は初心者と名乗る方がコメントしていて、No,4 とかがけちょんけちょんにされたのだけど、話をそらして、彼は考えを変えることはないですね。
芋虫みたいな一文字さんを「冤罪事件と言っている人の認知機能が正常ではないと考えています。」と相手にせず、これに対し、芋虫みたいな一文字さんは例のごとく罵倒するしかできないわけですね。もともと非論理的な方ですからね。ただ”筆頭著者は正しい”、”若山先生が悪い”とわめいているだけですからね。
いくら説いても、彼らの考えを変えることはできないでしょうね。彼らは彼らの世界に閉じこもり外からの刺激をひたすら拒否するわけです。心地よいコメントのみ受け付け、少しでも気分を害するようなコメントは即座に削除してしまうのですね。(このブログの記事の一部をだれかが勝手にコピペ・コメントをしたのですが、あっというまに削除されました。)
STAP細胞説を信じるのなら、外部からの刺激に応じて初期化さればいいのにね。あるいは酢の物をたくさん食べればいいのに。
そういえば、芋虫みたいな一文字さんは一度このブログに来たんだよね。STAP以外のことも書いてあって、理解できなかったらしく、本ブログをなんだかわからんと評価して、その後は来てないようですね。

キメラマウスの実験が必要ないヒト細胞

手元に原本がないので孫引きでもうしわけないのですが、tea*r*akt2さんの小保方氏の研究生活復帰と特許出願の関係という記事にある、筆頭著者によるあの日の記述;

やはり自分が本当に興味ある細胞が変化していく過程の部分を、キメラマウスの実験が必要ないヒト細胞を用いてアメリカで実験を行うほうがいいのではないか。(p107)

は筆頭著者が理解せずに実験を行っていたことを示す一例だ(この通り「あの日」にあるとしたら・[追記:その通りかいてあるのを確認しました])。
ヒト細胞の実験ではキメラ(マウスであるわけがない、何を考えているんだろ?)の実験が「必要ない」のではなく、キメラ作成実験を倫理上「実施してはいけない」のだ。全ての細胞に分化できることを証明するのはキメラを作ることで証明できるのだ。しかし、ヒトの卵を使ってキメラヒトを作成してはいけないのだ。だから実験しない・できないわけで、倫理上問題なければキメラヒトを作成するのが多能性を証明する最も良い手段である。
だからマウスでキメラの作成を試みて、成功したとしたのだが、捏造だったのかアクシデントだったのか記録もないから、本人にもホントなのかわからず、一方、キメラマウスができちゃったという大きな証拠は共同実験者を納得させるに十分な現象で、傍証を集める実験に走ったのだ。共同実験者も本人も”キメラができた”のだから、傍証となる実験結果は、想定通りになるべきと思うわけだ。しかし、筆頭著者が理解していないので、想定とは違うホントの実験結果を共同実験者にもっていったら、これじゃ想定と違うじゃんといわれ、筆頭著者は白を黒にしちゃったわけだ。このとき共同実験者がその傍証となる実験結果をみて、ひょっとしてキメラは間違え?と思ったらこんな事件にならなかったのだが、ES細胞を扱う研究室だからES細胞がコンタミすることが最もまずいことだという常識が当然筆頭著者にあると思うから、コンタミであるはずがないという思い込みで走っちゃたんだよね。もちろんES細胞を使ったなどとは”想定”にもないことだ。
筆頭著者はキメラを作成するのではなく、外部から与えた刺激(酸とか機械的刺激)が多能性を示す遺伝子の発現をもたらす過程を知りたいと、ここでは言っている。もし、Oct4その他多能性をもたらす遺伝子の発現機構を調べたいのなら、キメラができようができまいが関係ない。ヒトの細胞でもマウスの細胞でもなんでもかまわない。
そもそも、ご本人がキメラ動物が最終的証拠であると理解してお願いしたんだろうが。キメラを作ることには興味がないなんて大嘘だろ。多能性を証明したかったんだろうが。
teabreak さんは筆頭著者が研究に戻る・戻れると思っているようだが、不可能でしょうね。データを作る過去のある修士卒博士単位取得者を雇う人はいません。ご本人がPIである研究室を作るしかないでしょ。クラウドファンドを立ち上げるなんて話しがちらっと出たけど擁護の方々は歯牙にもかけないようで、つまり擁護の方々の目的はほかにあるからですね。
[ 追記 ] 2017.6.20
あらま。上記の最後のパラグラフがそっくりそのまま、擁護のブログのコメントに下記のようにコピペされていました。本ブログ管理人がやったんではないですよ。誤解されないように。

2784. 真の目的… 2017年06月20日 06:45
tea*r*akt2e さんは筆頭著者が研究に戻る・戻れると思っているようだが、不可能でしょうね。

擁護の方々は歯牙にもかけないようで、つまり擁護の方々の目的はほかにあるからですね。

引用だったら問題ないのにね。
[ さらに追記 ] 2017.6.20
あっというまに、この「 真の目的…」さんのコピペコメント、ことわりもなしに削除されちゃったよ。擁護の方々にとって、よっぽど、気に触るコメントだったようだ。お笑いですね。

まいったな

「公知」に著作権はありません。
武田邦彦: なぜ、科学者は「ウソ」を問題にしないか?(1)  小保方さんとの対話
その点で、この記事はかなり、私の感覚に近い。

まいったな。武田のでたらめ動画に同意を表明している大学教員がいるよ。2014年6月のブログ記事で以来このブログは更新されていないけどね。この記事のリンク先は恥ずかしいから記載しない。
公知は特許に伴う概念で、「特許法上、公然と知られた状態を指す。」ことだ。公知になっていることは特許申請しても拒絶されるということである。
著作権はとは著作者に対して付与される財産権である
したがって公知と著作の概念を同じ土俵で議論することはできないのだ。「「公知」に著作権はありません。」という文は成立しないのだ。武田にだまされるなよな。
特許が成立している場合、無断でその方法を使って製品を作成・販売してはいけないが、著作物は無断引用できる場合がある。引用だよ、剽窃ではないよ。
http://mike.air-nifty.com/d/2014/06/post-0171.html

期間延長請求書

J-PlatPat で 特許出願番号を 選択し、番号: 2015-509109 を入力。
017/06/02 :期間延長請求書  が提出されている。出せば2ヶ月伸びるのかな?
延長請求にはその理由がなくてもいいのか。請求されたら自動的に認められるのだろうか?
粘るんですね。あんなに明確な拒絶があっても見込みがあるんだろうか。作れなくてもいいのか。ま、2,100円の負担だけなら、これまでに掛けた経費の誤差相当なんだろな。こっちの世界はよくわからない。
2017/03/07 :拒絶理由通知書  で3ヶ月だからクレームは6月7日までのようでその直前の6月2日ですね。

【書類名】      期間延長請求書
【整理番号】     A12166
【提出日】      平成29年 6月 2日
【あて先】      特許庁審査官 安居 拓哉 殿
【事件の表示】
【出願番号】   特願2015-509109
【請求人】
【識別番号】   503146324
【氏名又は名称】 ザ ブリガム アンド ウィメンズ ホスピタル インコーポレ
イテッド
【代理人】
【識別番号】   100080791
【弁理士】
【氏名又は名称】 高島 一
【電話番号】   06-6227-1156
【発送番号】     095229
【請求の内容】    上記事件について、提出期間を2ヶ月ご延長下さるようお願い致
します。
【手数料の表示】
【予納台帳番号】 006965
【納付金額】   2,100円

実験ノート

小保方晴子さんへの不正な報道を追及する有志の会の
2017年02月27日 STAP細胞事件についての議論 のコメント

2179. ペコリ 2017年05月30日 01:20
mさん
本来、実験ノートというのは他人に見せる為に書きません。
自分が読んで理解できれば、それでいいんです。マウスがデカく書いてあったとか、2冊しかなかったとか。馬鹿じゃないかと思いますね。
それが、生物学の常識を覆すような研究なら、尚更です。
小保方さんも再現するにはレシピなる方法があると最初から述べているのに、簡単に見せたくありませんよ。
その事を鷄みたいに忘れてしまってノートの少なさを非難する。
研究の重大性と簡単には見せられないノートがあることを、どうして想像できないのでしょう。
馬鹿らしいですね。
実験ノートは報告書だと勘違いしてるんですよ笑。

というのがあった。
はっきり言ってこの「ペコリ」のコメントは間違いです。こんなコメントを信用する方はいないと思いますが、それでも若い学生さんが誤解するといけないので以下に書きます。
この有志の会というブログでは科学的リテラシーを欠いた輩が騒いでいるだけなのがよくわかりますな。
実験ノートの所有者は実験室を主宰しているPI・研究室・研究所です。卒業・転職・退職時には研究室に残すことになります。ですから、自分以外の第三者が理解できるように記載します。第三者といっても、ペコリのようなド素人が理解できるという意味ではないです。該当分野の研究者が理解できる程度に記述します。プライバシーはないです。同じ研究室所属の人以外には、見せないというのは正しいですが、疑惑が生じた時は自分自身を保護するためにも開示する必要があります。
実験ノートは基本的に他の研究室の人に見せるものではないですが、自分自身の実施した実験を、自分自身が、あるいは同僚・上司・後輩が再現するために必要な情報が書いてあることが肝要です。毎回、思うような実験結果が出るわけではないので、再現できない理由を調べる必要が必ずあります。想定とは異る結果が再現するのかもしれません。基本的には自分自身の実験遂行のためにあるのですが、他人が理解できなければいけません。「自分が読んで理解できれば」というのが筆頭著者の実験ノートだったから、後に、何が書いてあるのかを調査委員会に説明できなかったわけですね。「生物学の常識を覆すような研究」だろうと、誰かの実験の追試だろうと、再現できるよう、きちんと書いてある必要があります。「レシピがある」といってレシピを公開したけれど、本人自身を含め誰も再現できないようなレシピしかできないのは実験ノートがないからでしょ。渡した物は「xxxxとラベルのある冷凍庫にあったサンプル瓶を解凍して得た細胞」との記述が実験ノートにないから(書けなかったから?)、こんなことになっちゃったわけですからね。
フォーマットは研究分野や研究室で異るので一概にはいえませんが;
1)ルーズリーフのような取替ができるのは原則禁止。糸で閉じてある(製本してある)ノートにする。表紙には実験タイトル(プロジェクト名)と記載者氏名、記載開始日時、終了日時、ノートのシリアル番号(ノート1冊ということはあまりない)があること。
2)各ページにはページ番号と日付があること
3)研究テーマではなく、何のための実験か、そのノートに記述する実験が何を証明するために行うのかを簡潔に記述すること。
4)薬品の調整等の操作を記載する。「xxモルの溶液を作った」ではだめで「x mg を y mlに溶かした」のように、実際に操作したことを記載する。間違えた濃度で実験したのかもしれないことが後でわかる。
5)実験毎に利用する機材が異ることがある。例えば自作のガラス管電極等で、毎回異ることが有り得るので、その機材の特性(電極抵抗、先端の径、なにを充填したか、などなど)を記載する。
6)操作の時間は、開始時刻ー終了時刻のように時刻も合わせて記載する。
7)実験中に実施した計算結果等は、計算の元になる数値を必ず記載する。計算結果だけでは、計算間違いがあったかどうかわからないから。
8)ボールペンで記載する。誤りはホワイトなどで消さず、取り消し線で修正する。元の値が誤りではなかったかもしれない。
9)余白がないようにする。後からの解析結果は別ページとし、「解析結果はxxページ」等記載する。
10)実験中はこのノートが常に傍にあって、記入できるようにするわけだが、場合によっては(クリーンルームには持ち込めない等)、メモ用紙に記入せざるを得ないことがあるかもしれない。そのような場合は、実験ノートにのりで貼り付けること。
11)電子ファイルでしかありえない記録は、その記録番号等をノートに経時的に記載する。記録条件、設定パラメータを実験ノートに記載する。パソコンのファイルとして記録・保存される場合は、必ず合計3ヵ所に保存する。パソコンのHDDは必ずいつか壊れるし、研究室の共有ファイルサーバ(NAS)も所詮HDDだから壊れるし(RAIDを組んでいるから研究室の管理がまともだったら多分大丈夫だけど)、いわんやUSBメモリーなんかはどっかに紛失する(大学病院の洗濯室はUSBメモリーの山だ)。
12)肉眼観察の場合、スケッチを描くのが普通だが、今やスマホがあるので、写真撮影が簡便かもしれない。しかし、写真では、往々にしてわかりにくいのでスケッチも併記するのがいいだろう。
というようなことが記載されているわけですな。なにか抜けているかな?
[ 追記 ] 2017.5.31
Zephyrusさんから、上司のサインが必要とのコメントをいただきました。大学の研究室では多分、実験毎にサインをもらうことはないかと思います。大学院学生だったら、直属の上司に相当する助教や講師あるいは共著者になるかもしれない先輩のチェックがあるといいかもね。
[ 追記 ] 2017.5.31
実習で実習書の余白に測定値を書いている学生がいたので;
師曰:実験ノートに記入しろと何回も言っただろ?実験ノートは?
学生曰:実験ノートはここにあります!!
師曰:なんで、実験ノートの方に記入しないの?
学生曰:実験ノートにはあとから清書したいのです。提出することがあるんでしょ?
さよで……
実験中、なんでもともかく記載するんだよと伝えたつもりなのだけど、理解してもらえない…..

No claims are allowed.

The United States Patent and Trademark Office に入って絵にある文字列を入力して「14397080」を検索し、Image File Wrapperのタブを開くと「05-18-2017 CTFR Final Rejection」とあります。「結論ありき」の非専門家ブログが社会を混乱させている:世界三大不正STAP事件の正しい理解を社会に広める会にpdfファイルがアップされています。このFinal Rejection文書の最後にNo claims are allowed.とあります。はい。米国の特許はおしまいですね(まだ粘れる可能性はあるみたいだけど、意味ないと思えます)。
Vacanti が言い訳をぎりぎりになって申請したんですけど;

Applicant’s arguments filed 1/6/2017 have been fully considered but they are not persuasive. (申請者の2017年1月6日提出の主張は十分に考慮されてきたが、説得力がない。)

と全く役に立たなかったようですね。
理研が特許を放棄したとき、すべての利権が米国、ハーバードに移った、けしからん、STAPが潰されたのは巨大な利権がからんだからだとか言っていた擁護の方々の反応はないですね。
小保方晴子さんへの不正な報道を追及する有志の会の STAP細胞事件についての議論 記事にあるコメントでかろうじて;

1982. m 2017年05月19日 00:30
本音を言えば、特許などどうでもいいんだよ。

だそうで、ついこの間までは、特許、特許を騒いでいたのに、都合の悪い事実は無視するのがよくわかりますね。
日本国内の特許申請も拒絶され、6月初めまでに反論しないとお終いということになります。
特許申請が拒絶されたことに対する擁護グループからのコメントはほとんどないです。
理研STAP細胞論文調査委員会報告、改革委提言等への根本的疑問のteabreakさんなどは、特許に関してこれまで幾つもの記事を書いていたのに、3月の日本の特許庁の拒絶に対して何もコメントしていません。米国の最終拒絶に対しては何かコメントされるのでしょうかね?その他の、巨大な利権…だと騒いだ方々はどうなさっているんでしょ?
上にあげた有志の会の記事のコメントに

1998. 時系列 2017年05月19日 17:13
どっちを信じろと言われれば、普通の人なら小保方氏側を信じると思いますが。一度自分の判断力が普通なのか異常なのか省みた方が良いと思います。

と言ってる方がいますけど、そのお言葉はそのまま、ご自身に当てはめるべきですね。もっとも、ここに集う擁護の方々は、頭から決めつけていて学習意欲も能力もないので、いまさら何を言っても無駄ですけどね。
そういえば、どうやら我らがコメディアン、 J. ワトソン氏は、同じ擁護派の方々からもひんしゅくを買うことになって、孤立してしまったようですね。所詮、J. ワトソン氏の主張は、筆頭著者がSTAP細胞の作成に成功したというのですから、若山氏がES細胞を混ぜた(筆頭著者を貶めるために若山氏が操作したものであってSTAP細胞は実はない)と主張するあの記者会見でころりと騙された筆頭著者を愛でている擁護の方々と意見が一致するわけがないですからね。
[ 追記 ] 2017.5.21

2072. 匿名 2017年05月21日 14:34
ファイナルリジェクションが出ても、特許が取り下げられたという情報がまだ出ていないので何とも言えません。

もはや、「取り下げない」なんて意思表示しても何の意味がないと思うのですが、まだ粘るんですかね。世の中の人々はSTAP現象などは証明されていないと判断していることが理解できないようですね。日米の特許庁も(NHK、毎日新聞、週刊文春、新潮社(週刊新潮、新潮45)、日経サイエンス同様に)”アンチ”に含まれちゃうんですね、きっと。
[ 追記 ] 2017.5.21
teabreakさんが本日、記事を書いていますね。
内容は米国特許の手続き論だけで、なにもないですね。ただし;

気になるのは、いずれ、小保方氏は研究生活に復帰するだろうと思いますが、そのことが、RCE(継続審査)の利用の有無の判断に影響するのではないか・・?ということです。

だそうで、特許申請の成否が研究とは何の関係もないことがわかってないのでしょうか?公募されたポストの応募書類に、たしかに特許等の取得状況を記載することがありますが、筆頭著者のような基礎研究分野で特許の有無が採用に大きく影響することはないでしょう。工学部じゃないしね。もはや筆頭著者は有名人なので、STAPについての米国特許の有無が採用の成否につながるとは思えません。筆頭著者が研究生活に復帰する可能性が、幸福のなんちゃら以外にあるとでも、teabreakさんは思っているんでしょうかね。

ImageJ のほうが一発で

前回の記事はImageJ のインストール方法とかが主だったけど、実際に使ってみる。有名な、筆頭著者のNature の Article のfig.1i の電気泳動の図だけど、一発で切り貼りを提示できる。

pdfでダウンロードしたファイルから図の部分をPhotoshopで読みpng として保存する。このpng ファイルをImageJ  で開き image  → Type → 8bit でモノクロに変換する。さらに、image  → Adjust → Threshold で適当に調節すると

レーン3の切り貼りが一目瞭然だ。こっちのほうがPhotoshopdで明るさやコントラストを変えるより、簡単ではっきりする。管理人の研究分野では電位泳動の図のある論文査読なんてまずないから使わないだろうけどね。
しかし、査読でこんなの見つけたらがっかりしちゃうから調べたくないよね。

かもしれない ではね。

個人のブログなんだから何を書いても、どんな意見を表明してもいいけど、小説ではないのだったら、しっかり根拠がをもって、書いてほしい。約80の文で構成された記事のうちの約半分の文が「だろう」「かもしれない」で終わるようなブログを書いてなにが言いたいんだろ?
学とみ子のブログの「須田氏はこの時点で、GRASに残っている検体の遺伝子解析をすれば、ESねつ造説が確定すると考えている。」は、引用部分を除くと78の文から構成されている(数え方によって違うかもしれないけど)のだが、その文の最後の語句を集め、断定している文とそうではない(非断定)文とを分けてみると:

断定文 非断定
である。 6 かもしれない。 13
がある。 4 ようだ。 6
しまった。 2 ようだった。 2
だけだ。 2 であろう。 6
考えてみたい。 2 感じだ。 2
しまっている。 2 と思う。 2
かいてある。 2 1回だけ使われている語句 6
書いている。 2
わからない。 2
しない。 2
1回だけ使われている語句 13
39 37
1回だけ使われている語句とは
ていた。戻す。
信じていた。
しない。
1回だけ使われている語句とは
ありそうだ。だろう。
想像できる。
様子だ。見える。
思われる。

となるのだ。他所様のブログを解析してなんになる?といわれたらそれまでだけど、約半分が「かもしれない」「ようだ」で終わる文から成る記事は、その自らの想像・推定を根拠として論理を組み立てているのだから、記事全体が妄想と言われてももしょうがないでしょうね。論文の考察がこんなんだったらボロクソに言われるのは間違いのないところです。学とみ子のブログは小説とは思えませんからね。
ちなみに論文・レポートらしい表現という記事では「かもしれません」は論文・レポートでは”使いにくい表現”の例になっています。この記事は台湾在住の日本人が日本語nativeではない人のために日本語論文を書くために作成した指導要領(正しいかどうかわからない)のようで、妥当なことが書かれています。”使いにくい表現”とありますように使ってはいけないわけではありません。
月も金星も動いているのは間違いない。だから、明日、月が金星に衝突するかもしれず、その結果、月が地球に落ちてくるかもしれない。だからシェルターを購入しよう。なんて書いていたらアホかと言われ無視されるのが落ちでしょ。
ちなみに一研究者さんの記事を同じように解析してみたら、断定文が34,非断定文が14でした。意見を表明する場合、この位の比率が普通かどうかはわかりません。また、一研究者さんの記事が対照としてふさわしいかどうかは別の問題で、科学者と思われる方の書いた記事の1例としてあげただけです。内容の妥当性とは関係ありません。

こんな医者にかかりたくない

うへ! 学とみ子氏て、根拠を示さず、頭の中だけで妄想で文章を書く方なんですな。

目のまえの困った人を前に、臨床医がエイヤア!の治療をすることがある。たとえ、治療に問題あっても、実施されることがある。

だって。こんな医者にはかかりたくない。インフォームド・コンセントで嘘をインフォームドされたら困るよな。一か八の手段は患者側に決定権があるんだよな。

基礎学者は、臨床医の研究をけなす傾向がある。そんないいかげんな研究では、世の中に役立たないと言う。基礎学者は、臨床医の展望や希望が理解できないし、臨床医学は急に進むことがあることも見通さない。
つまり、追及したら本筋はだめだったが、副次的な発見があったなどの、ひょうたんから駒的進歩もある。

なんか、誤解だよね。基礎学者が臨床医の研究をけなすのは、その方法では証明にならないとかいうときで、臨床医の求めていることは理解できていて、あえて言うのだ。
この「つまり」が説明になってない。やったら副次的な発見とか瓢箪から駒で、臨床医学が急に進むことは無いとはいえないが、そんなことを目指して臨床医は研究するのかよ。

こうした基礎学者特有の視点も、今回のSTAP事件の発生に関係していると思う。

はあ?意味不明だ。なにが基礎学者特有の視点で、この視点がSTAP事件のどこに関係しているんだよ?

基礎と臨床の対立する現場の実態が、{ねつ造の科学者}で見れることは興味深い。

はあ?笹井氏が臨床で{ねつ造の科学者}の著者の須田氏が基礎かよ?
少なくとも医学部を卒業した方のようなので、もうすこしまともな論拠のある文章を書いたらいいのではないかと愚考いたしますな。
(まだ腰が痛いので座ってできる、他所様のブログけなしです)

血が逆流するほどの憤激ーその2

筆頭著者の『婦人公論』5月9日号の日記の「血を逆流させるほどの憤激」について、その2です。半分ぎっくり腰で安静なのでネットで遊んでいるわけです。明日にはよくなるでしょう。
tea*r*akt2さんは「STAP細胞への確信を裏付ける」と解釈しているとしたが、 しかし、その後、J・ワトソンさんが「信頼する事務方幹部が裏では研究費返還請求手続きを進めていた」ことに憤激したのだと」指摘しています。
この事務方幹部の行動についての記述は『婦人公論』の日記にしかないので当ブログ管理人にはわからないのですが、日記に書いてあるんでしょう。
では「あの日」には、この論文投稿代請求の部分についてはどう書いてあるでしょ。p231の最後あたりです。

ネイチャーへの投稿を決めたのはもちろん私ではないし、他の人の不正はわからなかっただけで、単独での支払いを強いることは、私を罰する姿勢を対外的にとることだけが目的であり、その姿勢を貫くことに憤りを覚えた。

とあります。
つまり、婦人公論(2017年4月)に書かれていることから判断するワトソン説は(tea*r*akt2さんも指摘を受けて納得している説で)、一見、親切に対応してくれた事務方の上の方の身分の方(個人)が、裏で返還請求手続きを行っていたという裏切りに対する憤激なのに、ご本人の1年前の記述(2016年1月)では、理研(組織)の方針に対する怒りですね。
「あの日」には憤りについては比較的に冷静な記述に終わっているのに、日記では「血が逆流」とものすごく激しい表現で、怒りの対象も異なりますな。 どっちがホントなんでしょうかね。日記のほうは1年後の加筆の可能性があるから後付で、よく考えたら「あいつはひでー奴だ」と言いたくなったんでしょうかね? しかし、感情の起伏についての表現は確かに目を引くところがありますな。サイエンスに足を突っ込まず、ウソでも成り立つ私小説の世界では活躍ができたかもね。でも社会人としての資質はどちらでも必要だから、別の分野であっても大変でしょうね。
しかし「あの日」では「他の人の不正はわからなかった」と不正は共同研究者が行ったと堂々と言い放つのはどういう神経なんでしょね。この場合、どう考えても「他の人」とは”あの人”しかいないわけですね。単に緑に光っただけなのにSTAP細胞はある、データ改変は”あの人”に言われたからやったのだ、自分は不正はしていない、とあくまでも思っているんでしょうね。自分の都合の悪い言動は覚えていられないから、自分では一貫した行動を取っていると思っているんでしょうね。だから他所様から指摘されると、ストレス下なのでなんと答えていいかわからなかった・他人のせいにする・怒り狂うという、すごい人ですな。