ウニの発生実習

先日のウニの発生実習での出来事。
ウニの放卵・放精にはKCl溶液を使う。KClをウニに投与したところ、何も出てこない固体がある、実習で使ったのはムラサキウニで、9月というのは繁殖の最後の時期なので、すでに卵巣や精巣が空なのが混ざっている確率が高い。こういうウニを刺激しても当然のことながら卵子も精子もでてこない。
学生がこのようなウニを見て「ウニが壊れている」との賜った。なんということだ。死んでいるとか病気だとか言うのならともかく、「壊れている」だぜ。ゲームでしか育っていないんだな。ウニはおもちゃじゃないってば。
レポートを採点していたら、同じく「壊れている」と表現している。なんということだ。生き物とおもちゃの区別も付かないんだな。こういうのが人の痛みも分からずなにかしでかす下地にあるんだろうな。

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