月曜日の朝、KI棟のユーザからネットに接続できないというクレームが多数。状況を聞いたのが12時前の会議で。それまで別の会議があって、知らなかった。知ってても、会議のほうが優先だ。状況を聞いたら、取得したip address が 192.168.11.11 だ。明らかに、また誰かがルータの配線を間違えたのだ。市販のルータの下流側のネットワーク は、多くの場合、192.168.xx.yy. だ。xx は0,1,10,11,100 なんかをデフォルトとしていることが多い。勿論自由に変更できるが、変更する人は理解している人なので、今回のような誤配線はしない。Apple は何故か 10.0.0.0. だ。
ルータの上流側はWANと記してあるポートに接続しないと(点線)いけないのだが、赤線のようにLANと記したポート(多くの家庭用ブロードバンドルータは4つポートがある)に接続してしまうと、ルータはLAN側にのみDHCPサーバとして働くので、上流側では2つのDHCPサーバが立ち上がったことになる。この状況でルータとは関係のないパソコンがDHCPサーバにip address を要求すると、早く応答したサーバからip address を取得する。赤矢印線の場合は誤ったDHCPサーバ(ルータ)から取得してしまったため、情報はルータを経由して送受することになり、このルータは上流に接続すべきケーブルがないため部局のサーバを経由したインターネット等に接続できない。緑矢印線の場合は正しくip address を取得できたのでなんの問題がない。したがってby chance で同じ部屋にあっても、あるパソコンは問題ないが、ほかのパソコンはネット接続ができない状況になる。
で、KI棟で、ノートのip address を 192.168.11.200 にして、192.168.11.1 にping を飛ばして、各部屋の配線を引っこ抜いて、どの部屋に問題のルータがあるかを調査し始めた。ところが、ping になかなか応じない。たまに応じるだけである。む、いつもと状況が違う。これでは調査できない。
というわけで、ルータを設置してあるオフィス、研究室をしらみつぶしに探した。幾つかの研究室は鍵がかかっていて中にはいれない。結局、1台ルータを見つけたが、配線は正しい。結局、原因のルータを発見できなかった。
ip address を再度取得に行くと、ほとんどの場合、医学のDHCPサーバから正しいアドレスを取得するようなので、原因がわからないまま、終了。これ以上調査できない。
KI棟を使っている教員に状況を知らせるとともに、金曜日から月曜日朝にかけてネットワークをいじったところは手をあげなさい とメールした。
翌朝(今日のこと)、KI棟から、また同じクレームが。そりゃそうだろ、原因を排除していないからな。で今度こそと思ったが、相変わらず192.168.11.1 はping に50回に1回位しか応じない。繋がっているのは明らかだ。
昨日のメールを読んだ教員がいて、確かこの部屋で大学院学生がネットワークをいじったのでは?ということで、疑惑の部屋の鍵を開けてもらって中に入ったところ、ルータがあって、LAN側に上流に繋ぐべき線が刺さっていた。
このルータに直結してping を飛ばすと100%応答する。何故、ハブを介した別のところからはping応答の確率が低く、其の割には、このルータからip address を取得してしまったパソコンが結構あったのかは不明。問題のルータの上流のハブが遅いからだろうか?
該当する部屋の責任教員に厳重注意のメールを送ったがまだ返事がない。大学院学生がやったから という言い訳は通らない。
何故かVista は一度取得した ip address をなかなか離さない。でたらめな固定ip address に設定して、再度、取得にいったり、ネットワークカードのドライバを無効にし、再度有効にするとかにしないと なかなか新しいip address になってくれない。スイッチングハブが記憶していたりするからだろうか?WindowsXP は修復で正しいip address を取得する確率が高い。
というわけで、月曜日丸1日メールが使えない教員がいたり、私を含めた担当部署の職員の時間が取られたりで、忙しい月曜日、火曜日午前中でありました。