幼児の手の届く….

この薬品は幼児の手の届かぬところに保管してください。とかよくある注意書きだ。生後1年位で歩き始めるころ、乳児は手当たり次第口の中に物を突っ込む。よくある事故はタバコの吸い殻だ。灰皿に放置した吸い殻は子供の絶好のターゲットである。
さて、大学ではどうだろ?
実習室は教卓と学生の机があって、「学生は教卓にある物品を許可無く手出ししてはいけない」という暗黙のルールがある。小学校の理科室から高校まで、実習室・実験室の配置は同じで、学生は意識していないだろうけれど、教卓の前にバリアーがある。そのような習慣ができていると思える。
とある理由で、一般の教室で実習する必要がでてきた。準備万端整い、学生に提供する物品は教室の中央に、それ以外の準備のために必要な物品は教室の隅にまとめて置いたのだ。次のクラスで使うからだ。教室の隅に、さまざまな物品があり、どう考えても学生はこれらの物品にアクセスすることはないと思う配置にしておいたのだ。実習室のような教卓がないからである。一般教室の教卓は小さく、物品を置くようにはできていないからだ。
ある学生が教員の目を盗んで、この教室の隅においていた物品にアクセスしてしまった。教員が気がつくのが遅かった。どう考えても、学生に供与するように配置していなかったのに。また、その物品は必要なだけ、別途中央の机に供給してあり、教室の隅においてある物品にアクセスする必要はないのにだ。バリアーが低かったのだ。
やっぱし、幼稚園なのだ。学生の手が届くところに不必要な物品をおいてはいけないのだ。未だかつて、何回も学生実習は行ってきたが、このようなことは一回もなかった。
学生がアクセスできるところに置いたというのが当方のミスで、リスク管理ができていないと言われればそうだけど….        幼稚園児のレベルに立って見渡す必要があるんだ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です