コンビニ

コンビニエンス・ストア、いわゆるコンビニは、この世の中(といっても日本だけか?)に出て来たた頃はもっぱら若者相手であった。そのため都会の中心部から広まっていった。単なるレジからネットワークに接続されたPOS(Point of Sale System)のおかげで、売り上げ、人気商品が即座に把握できるので、利用者が必要としている品物をそろえることができるわけだ。在庫を少なくできる。なおかつ、安いけれどもちと遠いスーパー・マーケット行かないですぐ手に入るという利便性があるので、定価で販売しても利用者がいるわけだ。大規模店舗にできないという性格でもあるので、流行らなかったらすぐ閉店できる。競争が激しい割には価格が下がらない。価格よりもっぱら地の利だけで商売するからだ。利用者も少々高くても、今すぐ欲しいのだから、すぐ傍にある店に駆け込むわけだ。
昔はこういう何でもある店はgeneral storeといって、西部劇で見るし、日本でも田舎では普通だ。缶詰なんか埃まみれであったし、消費期限切れでもかまわないでという雰囲気だ。学生時代に新島に潜りに行って、食料を買いに、こういう店に行って古い缶詰を高い値段で買わざるを得なくて腹が立ったことを思い出す。30年前に住んでいたBrooklynのアパートの近くにもあった、キャンディーとかタバコ、新聞、雑誌などを売っていた。いまでもあるんだろうな。アメリカではコンビニがあるんだろうか?ベトナムにはなかったな。中国にも見当たらなかった。あるのかもしれないが短期の旅行ではわからない。
もっぱら若者相手の店のような雰囲気で、事実、若者がエロ本とか漫画を立ち読みする場なんだけど、最近は違うようだ。いままでは管理者がコンビニに行くのは、もっぱら出張先でお茶が欲しいとかいうときだけだった。自宅近所のコンビニには行ったことがなかった。しかし、最近は、変わった。管理者の勤める大学は学生食堂は学生がいるときだけしか開かないので、春休みとかは朝の通勤の途中でコンビニ弁当を買うことになる。H君のように閉店間際のスーパーの安売り弁当を買って冷凍しておくということはしない。朝が早いので、客層が偏ってているかもしれなが、利用者は土木建設作業員、運送屋のバイト風おっさんが多い。背広を着たサラリーマン風の若者がときどきいる。これに加えて多いのが管理者を含めた じじい だ。家で朝食を作ってくれる人がいない無職の じじい という雰囲気だ。なぜか ばばあ はいない。じじい は料理できないんだろうな。
年寄りの利用者が増えているから、豆の煮物とかのお惣菜が結構そろっている。おでんもある。これはかなり前からだけど。いつもコンビニに行くとおでんのいい匂いがするので食べたくなるが、まだ一度もドライしていない。おでんは好きなのだが、なんとなく、そこまで落ちていないという変なプライドがあるのだ。自分で作ったほうがうまいと思っているわけだが、少人数のためのおでんはなかなか作りにくい。飲み屋では別だ。しらふで食べるコンビニのおでんだけに対してだけだ。
そういえば、元同僚の某本先生は、住んでいるマンションのすぐ近くにコンビニがあって、そこのおでんは食べ飽きたといっていたな。料理できない女性だからな。先日、スーパーで珍しく出会ったとき、「料理するのかよ?」といったら「料理しないで生で食べられるものを買っているのよ!」と返された。包丁は使えるようだ。
というわけで、今晩はコンビニおでんにトライしてみようかなという気になっている。岩槻では独り住まいだからな。筑波では?と聞かれても困るのだが。