そんなの知らん、自分で考えろ

学生が質問に来て「そんなの知らん、自分で考えろ」と答えることがある。講義の質問ではなく、実習での彼らが得た結果についての質問についてだ。「知らん」というのは嘘で大抵の場合、xxの結果だろうということはわかっているのだが、教えるわけにいかない。学生が考えてレポートに書くことだからな。
基礎ゼミという1年生への「大学での学習態度や生活習慣を早期に獲得する」ためのレクチャーがあり、その中で「効果的な学習方法―ノートのとり方」というのを担当した。最後にアンケートで自由記載で大学・教員に対するクレーム・要望をなんでも書けとしたら;

  • 生理学実習で質問したら「わかんねぇ」と言われた
  • 質問したら「自分で考えろ」といわれた

と返ってきた。

学生は大学3年生になってもなお、「先生は正解を知っている」と思い込んでいる。そしてその「正解」を一つでもたくさん憶えるのが勉強だと思ってる。

shinshinohara 大事なのは「正解」のその向こう
そうなんだよね。だから大学1年生には「そんなの知らん、自分で考えろ」は不満なんだよね。これを転換させるのが難しいんだよね。コメディカル分野は最後に国試という資格試験があり、これに対する勉強の第一歩は正解を探すことにあるからな…ますます難しいことになるんだよね。ぶつぶつ….と自分の無能さを愚痴るのだ。