小保方氏が故意にES混入させたという事実

学とみ子とはRitchie氏の発言について議論してきたところです。その議論の中で学とみ子が重大な意見を述べたことに気が付きました。

oTakeさんが引用したRitchie氏の著書からの英文

Further detailed investigations revealed that her misconduct was not limited to image manipulation. She had attached older research images while falsely presenting them as new, and fabricated data showing cell growth rates. All evidence suggesting pluripotency was found to have been caused by her mixing embryonic stem (ES) cells into the samples.

では、 image manipulation(電気泳動の図の切り貼り)、older research images(博論の図の転用)、cell growth rates(細胞増殖曲線)の3つを不正として挙げています。そのあとAll..とあってES細胞を小保方氏が混ぜたと書いてあるわけです。

この文を読んだ学とみ子は「image manipulation older research images cell growth ratesは、いづれも、小保方氏が故意にES混入させたという事実をサポートしません。」と書いたのです。

この3つの不正行為がES細胞を使った捏造とは直接関係がないというのが、
oTakeさん:「この3つはES細胞混入が認められたこととは別の問題の併記です」
当方:「All evidnceは3つをさしているのではない」
学とみ子:「ESねつ造行為とは別の問題の併記であるのは当たり前でしょう。」
としたので意見が一致したかのようにコメントしました。

しかしながら、この3つのevidence とは別に、学とみ子は重大な発言をしているのです。「小保方氏が故意にES混入させたという事実」と書いたのです。ついに学とみ子も小保方氏がES細胞を故意に混ぜたことが事実であると認めたようです。

そして、この3つのevidence は「小保方氏が故意にES混入させたという事実」をサポートしません。」という意味は、「3つの不正行為はこの混入させたという事実の根拠とはならない」ということだと思われます。

当方は、この3つのevidence がES細胞の混入とは関係ないと、先に言いましたが、訂正します。このような3つのevidence で示されるような不正行為を行ったのだから、このような行動はES細胞を使った捏造も行ったという行動と根が同じであると考えを改めました。つまりこの3つの不正行為の証拠は、ES細胞を使った捏造と無関係ではないとします。小保方氏の行動規範は、「眼の前の障害を乗り越えるためには、後にばれるであろうことでも、なんでもする」であると考えます。

学とみ子が小保方氏が故意にES混入させたという事実と発言したことにより、長らく続いた学とみ子とのやり取りに終止符が打たれるでしょうか。乞うご期待。


学とみ子の発言のスクショ

議論するエチケットもスキルも無い人たち

学とみ子の新年早々のデタラメ記事についてに評価は
oTakeさん
https://nbsigh2.com/?p=26012#comment-36502
https://nbsigh2.com/?p=26012#comment-36503
当方
https://nbsigh2.com/?p=26012#comment-36506
https://nbsigh2.com/?p=26012#comment-36508
https://nbsigh2.com/?p=26012#comment-36517
https://nbsigh2.com/?p=26012#comment-36519
にそろっていますが、当方のこれらのコメントのある記事の後に、話題の異なる記事があるので、改めて学とみ子を批判する記事を立てます。「Rudolf Jaenisch先生の論文を読むと、ESのキメラ能とはどういうものなかのか?がわかります。」というデタラメ記事です。デタラメさは上記のコメントに書きつくされていますので、改めて発言することはないのですが、再度重複があるかもしれませんがこの記事への批判を書いてみます。

そもそもタイトルに「Jaenisch氏の論文を読むとES細胞のキメラ能がわかる」とかいてあるのに、何がわかったのかが書いてないわけです。いつものタイトルは記事本文を表してない例ですね。論文からの無断転載だけで、学とみ子にとって何がわかったのか何も書いてません。

「参考になりそう」と言って、論文タイトルを提示していますが、どのように参考になるのか全く書いてません。追記でこの取り上げた論文は「「ESはあくまでESだから臨床応用には注意してね!」とのメッセージ」だとか 「Discussionの冒頭には、著者が伝えたいことが要約されています。」と書いてますが、この論文をES細胞のキメラ能についての参考にする意味が書いてありません。

「絶望的になります」 ← と書いていますが学とみ子ブログのコメントに通りすがりさんが絶望的になるのに、なぜわざわざ見に行くのですか。と投稿してある通りですね。当方のブログを読んで学とみ子は反論できないことが、学とみ子の絶望なんでしょ。

oTakeさんは「そもそも論」しか書けないと誹謗するのですが、学とみ子がそもそも論を知らないわけで、英語論文を読んでもそもそもが理解できていないから、知っている単語を結びつけて、デタラメ解説をするわけですね。丹羽氏総説を読んでデタラメ解説をしたare found事件はその典型ですね。

「ため息ブログが初歩の話に戻してしまわず、本気で反論できないと、風前の灯火のESねつ造です。」 ← もはや定着しているのがES細胞を使った捏造説です。この学とみ子の記事タイトルのES細胞の専門家の”Rudolf Jaenisch先生”も「小保方氏がES細胞を混ぜて若山氏に渡した」と言っているくらいですからね。いくら風が吹いても消えることはないのです。

「議論が暗礁に乗り上げてしまう時、お互いに、「これ以上は難しいですね。」「現時点ではわかりませんね。」となって、相手を気遣ってペンディングの状態にもっていきます。」 ← 互いに決定的な証拠がないのならそうなるでしょうけれど、根拠を添えて学とみ子の説は間違いであるとの主張に対して根拠をもって反論できないのですから、ペンディングになるわけがありません。

「こうしたエチケットというのがため息ブログにありません。」 ← 学とみ子が質問に答えないというエチケット知らずなのです。

「論文アブストラクトを読んでも、何のための論文なのか?を、ため息さんは想定しません。」 ← 学とみ子は、論文アブストラクトすらまともに読めないので、ES細胞のキメラ能を問題にしているのにES細胞の臨床応用についてコメントするわけです。

ヒステリックに事実無根で当方らを卑下するわけですが、みなさんがこの学とみ子の言動を笑ってみているのがわからないのでしょうね。

新年会

さて、元旦の夜は恒例新年会です。
本年は、T家2名、K家2名、I家2名、Y家3名の合計9名でした。

八寸

エビの黄金焼き(開いたエビに卵黄とマヨネースとみじん切りネギと粗挽きこしょうを塗りオーブンで焼きます。2回のせました)、竹輪とアスパラとイカのウニ和え(さっと湯がいたアスパラガス3本を竹輪に突っ込んだものです)、クームチーズの味噌和え(チーズを拍子切りにして白味噌とみりんを混ぜたものに1晩漬ける)、きゅうりとコハダ(塩もみのきゅうりに市販の酢漬けコハダを和える)

さしみ盛り合わせ

鯛(2 kg、1尾を捌いて、1/4身の腹側は皮を引いて、背側は皮をトーチで炙って細かく切れ目を入れる)マグロ中トロ、ブリ、ミズダコ、鯛は立派だといって頭を含めたアラはほしいといってお持ち帰りになりました。

ローストビーフ

昨日作成した1.8 kgをスライスしました。一人あたり100 g以上は食べたと思います。残りはお持ち帰りになりました。

おせち

市販のセットをこれまでは購入してきたのですが、結局皆さん食べないので(他に食べ物がいっぱいあるから)、残るだけなので本年は品数を極端に少なくて自家製にしました。伊達巻(我が家の卵焼き器でのレシピ:タラ切り身1枚、卵3ケをフードプロセッサーで混ぜてみりん大さじ1,醤油大さじ1,砂糖小さじ1,蜂蜜小さじ1、だし50ml、弱火10分、反転して3分)、紅白蒲鉾(小田原鈴廣製、高いけどそれなりにおいしかった)、数の子(手を抜いて市販の味付けですが、味がこすぎるので一晩水につけました)

なます

他にいっぱいあったのでほとんど召し上がることはなかったです。

松前漬け

市販のキット(昆布とスルメを細くきったものとたれ)に塩抜きした数の子、これも皆様召し上がらなかったようです。他にあったからです。

サーモンのパイ包み焼き

市販の冷凍パイ皮を半分に切って、伸ばしてサーモンの切り身とウニ(生雲丹が手に入らなかったので瓶詰めのウニ、塩味をつけるため)を筒んで卵黄を塗り、200 度オーブンで25分。生クリームにコンソメの素を加えスライスマッシュルームを煮たソースを添えました。

パエリア

オリーブ油で生コメを炒め、鯛のアラとエビの頭からとったスープストックを注ぎ、お湯に入れたサフランで色付し、蓋をして弱火で炊きます。米の芯がなくなったら、むき身のあさり、エビ、パプリカを加え、えびに火がとおったら、かいわれ大根の芽をちらしてできあがり。少しおこげができるくらいに水分を飛ばしたらいい。味はスープストックに依存します。

チーズケーキ

最後の方になると大騒ぎでアルコールも回っているので撮影しそこなった。参加者の誰かのスマホにあった写真。Baked Cheese Cake New York styleを切り分ける前の写真です。

お雑煮

謹賀新年

あけましておめでとうございます
本年もよろしくご引き立てのほどお願いします

さて、元旦の朝は当家も雑煮とお屠蘇からはじまります。
当家のお雑煮は関東、東北風で

昆布鰹節だしに醤油のおすまし型です。具は鶏腿ぶつ切り、しいたけ、大根、人参の短冊切り、蒲鉾、焼き餅、いくらと三つ葉もしくはせりの緑と柚子の皮でございます。

お屠蘇といっても本来の薬草酒ではなく、ただの日本酒で、朝からいい感じになる口実ですな。

皆様の雑煮はどのようなものでしょうか?
丸餅だ、味噌したてだ、こんにゃくを入れる、ブリが必須だとかいろいろあるでしょうね。

年越しそば

自分で打って作ればいいのに、昨年はついスーパーで売っていた蕎麦がうまそうに見えたので購入して失敗しました。今年は自分で打ちました。
そば粉76 g、グルテン粉4 g、お湯34 g(ml) というのが一人前の割合です。水ではなくお湯を

フードプロセッサーに粉とともにいれてスイッチON。

フードプロセッサは粉々にするのがその働きなのですが、なんと低速回転させていると、これが逆で、小さな塊ができ、

次第に大きな塊になってくるのです。数個の塊になったら、取り出して一個にまとめ、まな板に打ち粉(小麦粉でいいです)を撒いて麺棒で薄く伸ばします。

そば切り包丁で切ります。茹でると太くなるのでかなり細くします。と言っても素人だから太さはまちまち。

熱湯に入れて1分、冷水でぬめりをとり

天ぷらとネギ小口切り、三つ葉、柚子の皮をのせ、つけ汁を注いでであがり。天ぷらでは衣になる水と天ぷら粉にサラダオイルを加えるのが衣をパリッとさせるコツです。重曹とか炭酸水ではなくサラダ油を小さじ1程度加えるのです。

やっぱし、自分で打ったほうがおいちい。

自分で打ったと書きましたが、少しも打ってません。フードプロセッサで撹拌しただけです。このとき水ではなくお湯にするのが肝心で、すぐまとまって伸ばして切るという操作に進めることができます。そば打ちのシーンでよく見る鉢でこねるなどという操作は必要ないので楽勝です。

ローストビーフ

正月の宴会に供されるローストビーフを作った。1.8 kg、塩コショウしてタコ糸で縛ります。斜め上から撮影している。

200度に予熱して200度で65分。途中でトップが焦げすぎないようにアルミ箔で覆いました。中心部の最終的な温度や62.5度。オーブン内にある焼き上がり。

右下からアルミ箔で導線を覆った熱電対温度計のプローブが刺さっているのが見える。

温度計についてはhttps://nbsigh2.com/?p=11891、https://nbsigh2.com/?p=568
過去の例:https://nbsigh2.com/?p=9072、https://nbsigh2.com/?p=18055

Baked Cheese Cake New York style

正月に親戚が集まって宴会なので、久しぶりにチーズケーキを。Baked Cheese Cake New York styleというわけです。
昔と違ってレシピはネットにいくらでも転がっているわけで、ほとんど同じですね。15 cm を2つ作りますから、以下の量は2つ分としてください。

クラッカー130 g をフードプロセッサーで粉々にします、ポリ袋にいれて麺棒でひっぱたくというのでもいいです。細かくなればいいので

スーパーで売っていた直径15 cm の紙の型

クッキングシートを底と側面の内側に貼ります、折っても曲がりにくいし、のりでもくっつかないので、側面のはホッチキスで止めます。食べるときクッキングシートから取り出すのでホッチキスで止めても問題ないです。

バター80 g を電子レンジで温めて溶かして、粉砕したクラッカーと混ぜ、紙型に入れます。ラップの上から手で押し付けます。

クリームチーズ400 g、カッテージチーズ200 g、卵黄4ケ、砂糖100 g、薄力粉50 g、生クリーム200 ml、レモン汁大さじ1,ブランデー少々、バニラエッセンス少々を混ぜる順番など無視して混ぜます、薄力粉だけは”玉”になるので篩って少し入れてはかき混ぜるとしてください。滑らかに均一になるまでかきまぜます。

卵4ケ分の白身をメレンゲにして加えます。メレンゲを加えた後はお約束でざっくり混ぜるだけです。

裏ごしするというレシピもあって、そうすると表面が平らにきれいになりますが、省略。クラッカーを敷いた紙型に流し込みます。持ち上げて底を平らなテーブルの上の落として、中に大きな空洞がないようにします。

天パンに水を張り、金網で浮かせた上に置いて180度で60分、30分くらい経過したらオーブンの扉を開いて表面に焼色がついていたらアルミ箔をのせて、表面が焦げないようにします。竹串をさして液体がついてこなかったらOK。もっとも焼けてなくてもチーズだから気にすることはないです。

冷蔵庫に保存すると膨れていたのが凹んじゃうけど問題ないです。

何故、2つも作ったかというと、それなりの人数が集まる予定だからです。何年か前に同じような人数のパーティのときにも2つ作ったのですが、若いおねーちゃん二人に切り分けでサービスするのをお願いしたら、1ケだけ切り分け、もう一つは2つに切り分けて、このおねーちゃん二人が山分けにして持って返っちゃったのです。どうもケーキが小さいのでおかしいなと、酔払いつつ思ったのですが、皆が帰るときに判明したという次第でした。今回はそのようなことがないように見張るつもりです。

数の子

我が家では松前漬けは正月の一品ではないが、作ってみることにした。北海道、青森、秋田から北陸での地方食だが現在は全国的になっている。松前藩起源ということで江戸時代から明治にかけての北前船が関係するかと思いきや、現在の形で普及したのは昭和初めのようで直接関係はないようだ。ただ昆布とスルメの組み合わせの下地が北陸までいきわたっていたことが食する地方が限定していたようである。松前漬けが江戸時代からの食べ物というわけではなく、昭和の初めに「松前」とネーミングしたのが受けたのが理由のようだ。当方は子どもの頃から正月に食べているわけではないので、特に郷愁を感じるというわけではないのだが今年は作ってみようとしたのだ。理由の一つはスルメと昆布を細く切ったのがスーパーであったから、あとは数の子があればいいわけで、手間がかからないと思ったのだ。

そんでこの松前漬けキットと塩数の子を購入した。

ラップを取り除くと、なんと

というわけで、ラップの透明部分ではないところには数の子がない。最近ではこういう”上げ底パッケージ”は、お土産用のお菓子の箱以外にはなくなってきたと思うのだが、相変わらずあるのだ。

松前漬けは1週間弱かかるから、今日あたりからはじめるのだ。
人参の千切りは入れないのがオーソドックスらしい。
つけ汁は、ネットのレシピをみると、酒のアルコールを飛ばすためか、醤油、酒、みりんを混ぜたあと煮切るのが多い。しかし必須ではなく火を通さないのもある。そもそもが保存食なので煮切らないほうが保存できるから伝統的だと考えられるらしいが、現在は冷蔵庫もあるから子供が食べることもあるときは煮切るのが普通らしい。
唐辛子を入れるのもあるが、これはきんぴらごぼうに見た目似ているからか?
砂糖を加えるのが多いが、酢を入れるのもある。
いりごまとゆず皮をトッピングするのもある。

最低の醤油、みりん、日本酒の他はどうするか、まだ決めてない。とりあえず数の子の塩抜きを始めた。

鯛の押し寿司

鯛1尾800gくらいが980円で売っていたので押し寿司にした。

三枚におろして
皮は取らずにトーチで炙って

そぎ切りして昆布の上に並べ、さらに上から昆布を被せて挟むっようにしてラップして冷蔵庫で2時間

押し寿司の木枠に、鯛、すし飯、大葉、すし飯の順に詰めてできあがり。美味しかったです。

スポット溶接機

スポット溶接機

リチウム電池にリード線をつけるために、電池にタブを溶接する必要がでてきた。何故リチウム電池は他の電池とちがって、コイル状のバネのついた電池ケースを使わないのか理由はわからない(*)が、とにかく電池はタブで直列/並列にそしてリード線に繋がっているのだ。だから電池交換が必要になったとき、電池パック丸ごと交換するしかない。しかし1本だけ交換したいとき、あるいは組み合わせた電池パックを作るためには電池にタブを溶接しなければならない。というわけでスポット溶接機を探したわけだ。ネットで見れば本格的な業務用ではないのが数千円で売っている。
*:追記:リチウム電池はアルカリ乾電池等に比べ高い電流密度を供給できるので、コイルスプリングの電池ケースのような接触が不安定になるような接続方法では接触不良のところで発熱して発火する可能性があるから回路内での配線抵抗を低く、安定に保つためタブを溶接しこのタブにリード線を配線するのが好ましいから。特に電動工具ではスプリングによる接触は不安定なので使われない。

安いのでいいと思って手を出したが、結局、電池を含めると数千円になってしまった。一番高価なのはバッテリーなので中古でそこそこ使えそうな自動車のバッテリーがあったら、お勧めするところですな。

作成したスポット溶接機の回路。極めて単純である。

・リレー 856円(アマゾン SOCOCO 自動車用リレー DC12V 電流80A
・デジタル電圧計 899円/5=180円(アマゾン サムコス 5個セット 2線式 LEDデジタル電圧計
・鉛蓄電池 12V9Ah 3,209円(アマゾン LONG 12V9Ah 高性能 シールドバッテリー WP1236W WP1236W
・スポット溶接機 キット 1,759円(アマゾン Oidnvay 12Vスポット溶接機 PCB回路基板溶接装置
・プラスチックケース ダイソー 110円
・ロッカースイッチ、ダイオード、スペーサー、ネジ類、ポスト端子(在庫があった)

幾つかあるスポット溶接機のYoutube動画の1つ[DIY] 格安スポット溶接機を検証 12V9Ahの小型バッテリーで溶接できるのか?!を見ると電池は12V9Ahのバイク用(?)でできるようなので、これを選んだが、リチウム電池へのニッケルタブ溶接は可能だが力不足である。といって普通車用のでかい電池にすればいいが、これでは重くて取り扱いづらい。

写真にあるようにこの基盤を収めたケースを電池の上に両面テープで接着して乗せておく。電池と離しておくと使い勝手が悪いからである。つまり電池を接続したままにするので、スイッチが必要になる。大電流が流れる可能性があるので普通のロッカースイッチとかトグルスイッチは使えない。かといって大電流を流せる大きなスイッチは高価でバカでかい。オートバイ用の多分セルモータのための12Vのリレーだと大きな電流を流せるからこれを普通の弱電用のロッカースイッチで制御すればいいのでこれを採用した。このリレーで溶接のための電流を制御するわけではないから80 Aで十分でしょ。コイルにはお約束のスイッチを切ったときに発生する電流を逃がすためのダイオードをつける。これも電源整流用の多分1 Aを流せるヤツだ。小信号用のダイオードではまずいと思う。

デジタル電圧計はアマゾンで格安のがあったから購入した。中華製で驚くほど安い。@180円だからね。デジタル電圧計は一昔はそれだけでえらく高価だったからね。電圧計を駆動するための電圧がそのまま表示される。調整用のトリマーがついているが、テストしたら無調整で電池電圧を知るためくらいの用途だったら問題ない。駆動電圧と測定電圧を別にすることもできる。300Kオームの抵抗外して横にずらして接続すると、3つ並んでいる端子の空いている端子が測定電圧入力になる。今回は供給電圧(電池電圧)をそのまま表示するわけなので赤、黒の2線を電池電圧が出るころに繋げばいい。そのままだと点灯しないセグメントが見えるのでスモークのアクリル板があったのでそれを上に接着した。

ダイソーで手に入れた36x118x65mmの横開きディスプレイケースというのに、パーツ全部を入れて蓋ができたので、これに詰め込んだのだがキチキチであった。

電池の端子はむき出しにならないようにしたので、充電のときの端子が必要である。この端子はリレーとは関係なく直接電池の端子(Chargeと表記)と接続してある。ここに定電圧装置とか充電器を接続して充電すればいい。ひどく放電してなければ14 Vくらいで充電をすれば当初500 mAくらい電流が流れるがすぐに100 mA以下になり、充電器をはずしてスイッチを入れれば12 V以上の電池電圧が見えるだろう。充電中、PowerスイッチをONにして電池電圧を見ることができるが、通常は充電器の出力電圧に等しいだろう。充電器との接続を取り除いたら電池電圧を表示することになる。

基盤キットにはなんの説明書も付属していない。電解コンデンサとブザーをハンダ付けする必要がある。両方とも極性があるから基盤の表示に従う。ブザーはラベルが貼ってあって、このラベルに+のマークがついていたが、ラベルの貼り付け位置がブザー本体にあるマークと逆で、ブザー本体にあるマークに従う。コンデンサもブザーもリード線の長い方がプラスである。

基盤にはLEDと押しボタンスイッチ用の端子が用意されている。つまり透明ではない箱に収めたとき、箱の外にLEDと押しボタンスイッチを設置することができるのだろう。実施していないからわからない。

動作させるのは説明がないからYoutubeとかで見て調べた。電源を入れると緑のLEDが点灯する。この状態でレベル1で押しボタンスイッチを1回1.5秒押すと、ブザーが2回鳴りLEDが2回点滅する。これがレベル2だ。同様にさらにスイッチを押すと3回ブザーが鳴り3回LEDが点滅する。これがレベル3である。これを続けるとレベル5まで設定できる。これは通電する時間の長さを変えるということで、通電時間が長ければより溶接の温度が上がるということで、強力に溶かして接着されるということである。
溶接のため通電するとこのレベルに一致したブザーの音とLEDの点滅がある。通電時間は測定したら
レベル1:5.13 ms
レベル2:7.24 ms
レベル3:9.27 ms
レベル4:12.1 ms
レベル5;15.1 ms
であった。

押しボタンスイッチを3秒間長押しすると電源が切れる。本機の場合、Power としたロッカースイッチでリレーをOFFにしても同じことになる。
プローブ(溶接棒)が2本とも金属にコンタクとしたらその間ずっと電流が流れるわけではない。コンタクトした瞬間から一定時間電流が流れるということで、ノイズがあるとすぐトリガーされ音とLEDが光ってゲートが設定時間開いて電流が流れる状態になるが、このとき溶接棒が何も触れてないと電流は流れないから問題はない。溶接棒を溶接金属に触れたままにすると0.5 秒後に再びゲートが開いて電流が流れる。一発では溶接が不十分なら接続したままにして繰り返せばいい。その度に溶接棒を離して同じ場所に接触しても同じことだ。

何回か使ってみてわかったが、この9Ahのバッテリーでは容量不足なので、しっかり充電してから使わないと溶接できない。

0.12オームのセメント抵抗に流してみたが抵抗両端に10 Vの電圧が発生したから8- mAの電流が流れたことになる。実際はもっと抵抗が少ないのでもっと電流が流れるのだろう。

実際にキットに付属していたニッケルストリップ(タブ)を18650リチウム電池に溶接してみたが、レベル5の最強でも1回では溶接できず、5〜6回くらい通電させてようやく溶接できた。というわけでこのままではちと力不足である。Youtube では問題ないようだが、間にリレーをはさんだからだろうか?それしか理由がない。

要するに短時間、大きな電流を流して金属を溶かして溶着するということなので、接着する部分だけに電流が流れるようにすることが肝要なのだ。2枚の金属板の接着の場合、木の上で実施すると木が焦げる。電気抵抗の低い熱伝導率の低いタイルとか珪藻土の板(コースター)の上とかで2枚を接続するとか、溶接棒の先端で挟んであてることができたらその方がより効率よく溶着できる。

溶接できる金属は決まっている。電流を流して金属の抵抗で発熱して溶かして接続(溶接)するわけだがら、抵抗が高く、熱が逃げないつまり熱伝導率が小さい金属が好ましい。電気抵抗が小さいとより電流が流れるが発熱しない、熱伝導率が大きいと発熱した熱が逃げるから溶けない、ということで調べると金属の電気抵抗と熱伝導率は
金属名     電気抵抗率 [Ω・m]  熱伝導率W/m K
銅        1.69 ×10^−8    386
アルミ      2.65 ×10^−8    204
ニッケル     6.99 ×10^−8     90
鉄        1.00 ×10^−7    67
ステンレス(18-8) 7.40 ×10^−7     16
ということで、銅やアルミは電気抵抗が低く熱伝導率が大きいからこのような小さな溶接機では溶接できない。だから本機のプローブ(溶接棒)は銅である。ニッケルに比べ鉄やステンレス方が安価でいいように思うが、どうやら酸化しやすいとか耐食性が悪い、硬さや脆さが悪いのでリチウム電池にはニッケルの方がいいということらしい。鉄やステンレスについては、このような小さな溶接機でも、対象金属が大きくなければ薄いニッケルタブのように溶接できると思う。

溶接棒は強く押すと接触面積が大きくなり電気抵抗が小さくなって温度が上がらない、押す力が小さいと接触しそこなったところからスパッタ(火花)がでて溶接が不十分になる。電流量がより大きく、通電時間がより長くなれば温度が上昇して溶接できるが、過ぎると穴が空いたり割れ目ができたりして逆に強度が低下する。何回かやって試してみるしかない。溶接棒の間にスリットをつけたタブにすると、タブだけに流れる電流が減り、下の電池との接触部分に流れる電流が増えてより効率よく溶接できる。

ニッケルタブ同士はレベル5でも溶接できない。数回以上繰り返す必要があった。18650リチウム電池へのタブ溶接でもレベル5では一発では溶接できず、素早く何回も繰り返す必要があった。

力不足なので、電池を大きいものに変更すればいいのだが、たまたま、どでかいコンデンサ150,000μF つまり0.15 F 50 Vというのがジャンクであったので、充電用端子に接続した。これでタブ同士だとレベル5で一発でくっつく。スーパーコンデンサとかウルトラコンデンサというのがあるからこういうのも使えるかもしれない。

コンデンサは利用が終わった時点でフルにチャージされているわけで、放置して誤って放電すると大電流が流れるので危険なので充電されていることを示す青色LEDを(2 KΩの抵抗を直列に)端子につけた。取り外して放置するとほとんど放電されたら消灯するから電荷が残っているかどうかの指標になる。

かつて熱電対だがちとやばい溶接方法を書いたが、この溶接機を使ってできたら、こっちのほうが良いだろう。もっともかつての熱電対の溶接はほとんど金がかからない方法で貧乏人には良かったわけですけどね。

追記
ネットでみるとチープなスポット溶接機がたくさんアップされている。
電源が;
 本機のように12Vバッテリー。
 スーパーコンデンサとかウルトラコンデンサという極めて容量の大きなコンデンサ、あるいは容量の大きな
 コンデンサをたくさん並列にしたもの。
ON-OFFは
 本機のようにMOSFETを並べて制御
 リレーを使う
 手動あるいはフットスイッチ
通電時間の制御は
 本機のように専用回路
 マニュアルで手動あるいはフットスイッチ
 リレーをタイマーで制御
 タイマーICでmono-stable-mulutivibrator
などの組み合わせだ。

大電流を機械的スイッチで制御するのは接点が焼き付いたりして好ましくない。
MOSFETは複数を並列に並べると、特性が完全に一致するわけがないので、特定の1つだけに過大電流が流れてたりするとぶっ飛んじゃう。

It's alright, I say It's OK. Listen to what I say.