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TVが壊れた

昨年6月末に購入した自宅のTVが壊れた。ソニーだ。ブラビア55インチだ。ちょうどメーカー保障の1年を過ぎたら壊れる。うまく出来ている。ソニータイマーというやつだ。3D表示ができるというわけで購入し、3Dソフトを探したら、AVばっか。女のでかい尻を3Dで見る趣味はない。映画館では3Dが結構上映しているが、そのすべてがDVDになっているわけではないのだ。この手の電気製品は初期不良でないと10年くらいなんともないのが多いのに、なってこった。パソコン並みになったらしい。販売店の保障が5年ついているから無料なはずだが….パソコンだと5年たったら動いていても捨てるけどね。
突然、画面が消えて、電源表示の赤いLEDが4回の点滅を繰り返す。マニュアルはそもそもない。マニュアルはTVに保存されていてそれを見るようになっている。だからなにがおかしいのかわからない。この手の電気製品はパソコンと同じで、電源を完全に切って、30秒くらいしてから再起動すると直ることがある。しかし、故障に再現性がある。ネットでみると結構同じ症状があるようだ。というわけでソニーの修理担当に電話したら表示回路がおかしいという。多分、基板そっくり交換でおしまいというこになるんだろ。
でかいから出張修理しかない。平日にきてもらうわけにいかない。というわけで、この3連休を含む今週はTVなし。といっても、もう1台が寝室にあるから全くのTV無しというわけではない。それに、今日、日曜日は、あっちの大学のOpen Campus で出勤だし。平日はいないし。
私大は何回もOpen Campus を開催する。どこの大学とかち合っているかとか、入試広報の係は大変らしい。なんせ、こっちの大学とちがって努力しないと学生が来ないからな。学生がこなければ大学は破綻だ。ま、TVのない日曜日の仕事としてはちょうどいいか。

コメディカルの物理学

[あっちの大学は2期制で、春学期、秋学期という。春学期が終わりに近づき、春学期最後の講義をおこなった。講義の終わりにアンケートをとってみた。生理学の講義で、「物理で説明するのはやめてくれ」という質問項目に対してyes or no を聞いてみた。103名からの回答で未回答が3名。したがって100名の有効回答で、物理がいやだが38名、物理を使っての解説でもいいが8名、どっちでもないが残り60名となった。生理学ではどうしても物理の原理を使った説明がでてくる。しかし、学生は物理が嫌いだ。
1年生には、入試の科目に物理を採択しなかった者は一般教養に相当する物理学の単位を取得しなさい、と大学は命じている。それだけ高校レベルの物理学が、専門科目を理解するのに必要であると大学は考えているからだ。ところがこのような物理学を教えるのは非常勤講師だ。常勤で雇用することはない。私立大学では一般的だ。だから物理学の教員は週1日しかこない。試験は教科書のこのページからこのページまでの設問25問から10問出すといったらしい。学生はパニックだ。なんせ解けないもんね。聞きに行く先が….ない。で管理者のところにきたわけだ。こっちだって、物理学の教科書は40年来開いた事がない。あ、そんなことないか。以前、入試問題の物理学を担当したことがあるな。
いずれにしろ、教科書の問題を解くためには、その教科書をこっちが再度勉強しないと解けない。もう、ほとんど頭にのこっていない。F=mg とかフックの法則なんて、使わないから憶えている訳がない。でも、学生は、管理者のようなじじいよりもっと理解していない。というわけで学生が提示した問題2問を解いた。そこで時間切れ。物理を教えるのではない。解き方を教えるのだ。そして学生は理解するのではなく、ただ暗記するだけだ。これでいいのだろうか。自分で考えろといっても考えられないからな。まだ23問残っている訳だが、解剖の某教授が5問解いたという話なので18問ある。また来ると学生は言い残して出て行った。つらいな。

イテテ

管理者は”じじい”なので、肺炎ワクチンを接種することにしたのだ。
ニューモバックスNP というやつだ。7000円だ。保険は効かない。頭の中の配線障害にはこの場合、保険が適用されないのだ。
昨日、朝、接種してもらったら、夕方から接種部位の筋(上腕三頭筋)が痛い。「副反応としては、発現率75.4%で注射局所の反応が中心であり通常3日以内に消失します。」だって。そんなの、聞いてないぞ。イテテ。
この痛さがどのレベルなのかわからんけど、局所反応(+)、中程度の痛み(+)、全身性の有害事象(-)というところか。ま、押し並べて7割近くが何らかの異常を、2割が局所の痛みを感ずるわけだ。
痛くて、寝返りの方向に制限がある。冷やしておけばいいようだ。
「上腕三頭筋は伸筋で、肘関節を開くときの主筋であるが、屈曲のときにも活動する。」なぜだ? というのが筋電図の実習での学生に与える課題だ。上腕三頭筋が痛いと、伸展時だけに活動するわけではないのがよくわかる。こういう実験のほうが、学生にとって身にしみて理解できるのではないだろうか。

ラプラスの法則

あっちの大学での本日の講義でわかったことというかわからなくなってしまったことは:
2つの大きさの異なる風船を管で繋いだら、どうなる?
1)大きい方が小さくなって2つの風船の大きさが同じになる
2)大きい方がどんどん小さくなり大きさが逆転する
3)大きい方がさらに大きくなって小さい方がさらに小さくなる
4)両方とも大きさに変化はない
という問題である。実際にゴム風船を膨らまし、間を栓付きのパイプで接続し、栓を開いたら互いに通ずるというおもちゃを見せて質問したわけだ。つまり 理屈はともかく、直感でいいから答えたら、すぐに結果が出るという設定である。
1から4の解答肢にそれぞれ手を挙げさせたら、驚いたことに圧倒的多数がどの選択肢も選ばない。手をあげたのは100名中5名程度。どうして手を挙げないのだろ?どうなるかの予想くらするだろうに。わからない。
そこで再度手を挙げさせたら、1回目に多かった解答肢に手を挙げるものが増えた。
再々度手を挙げさせたら、ようやく半分の学生が、手を上げた者が多い選択肢2つのどちらかに手を挙げてきた。
再々再度最手を挙げさせたら、これまで選ばれた2つの選択肢のどちらかを90%近くの学生が選んだ。最後まで手を挙げない学生もいた。
多数決ですな。困っちゃったです。これまでの自分の経験とか勉強したことを根拠に考えて予想することを求めたわけで、正解でも不正解でもかわまないという問題なのだ。その説明を求めている訳ではない。管理者がなぜこのような結果になるのかを説明するわけなのだ。こっちの大学の学部でも同じことをやったら8割以上の学生が1回目の質問でどれかを選択した。
手を挙げるということを要求したのが間違いだったのだろうか?皆と違うと嫌だという心理が手を挙げさせなかったのだろうか?それとも予想すらできないのだろうか?考えることを要求するのは無理なのだろうか?
というのが本日の講義でわからなくなってしまったことである。

台風4号

数年に1回くらいであるようだが、6月の台風だ。4号だ。あっちの大学では学生便覧に、埼玉県南部が暴風雨警報になったら休講と書いてある。朝7時にこの警報がでていたら午前中の講義は休講となる。休講のままではなく、ちゃんと(H君の口癖ではなく)補講をしないといけない。面倒だ。いまのところ、台風の速度が上がってきて、どうやら休講にならないのではないかとの予想だ。18時現在、20日午前3時の台風の中心の予想が福島だ。暴風雨圏が微妙にかかっているが、朝7時には暴風雨圏から脱しているだろう。

メール見てる?

あっちの大学の1年生に生理学と生理学実習を教えているのだ。次回の実習の準備とか、実習レポートで指摘することが多くの学生に共通なのでレポートの評価についてはWebページを読めとか、メーリングリストで連絡しているわけだ。このメーリングリストをクラス担任にも学生にも利用を公開しているので、担任からの連絡や学生同士の学園祭の打ち合わせなどに使っている。
さきほど、学生が来て実習室に忘れ物をしたから取りにいきたいとかいってきた。ついでに、メーリングリストのメール見てる?ページ見てる?ときいたら;
携帯の設定を変更できない。親がパスワードを管理しているから。親にパソコンからのメールを受信できるように設定してくれといったら、親は「パスワード忘れた」。だからできない。
だって。
子供が携帯でゲーム三昧で何万円もの請求書が来るという話はよくある。親にとっては経済的にも子供の教育上も制限したいだろう。エロサイトにアクセスしては困る。親だってエロサイトにアクセスしているんだから子供に見せたくないことはよくわかっている。
でも、もう大学生だぜ。管理するならちゃんと管理しろよな。
あ、「ちゃんと」だって。H君の口癖が移った。

レポートの書き方

あっちの大学では、これまで数回の生理学実習をこなし、そろそろ形の整ったレポートを要求することになった。これまでは、機器の取り扱いとか統計処理の方法などが実習内容だったのだ。
あまりにも、レポートが形になっていないので、学生に「レポートの書き方」のサンプルレポートを読んだか?と聞いた。サンプルレポートは「美味しいコンソメジュレ」というタイトルでデザートあるいはオードブルになるような料理の作り方の実験を行ったという仮定で、材料の割合による評価の違いとかを測定してレポートの形にしたものだ。
こっちの大学では、受けた(といっても一部の教員と技術職員だけかも)内容だったので、あっちの大学でも配布した訳だ。
学生の答えは、読んだのではなく「見ました」だ。「コンソメとかジュレがなんだか分からない。だから意味がわからない」だって。
あー、作り直さないと。

Studentのt検定の説明

あっちの大学の生理学実習で握力測定を行った。実習装置の使い方と、あらかじめ教えた検定方法を理解してもらうためである。
Student のt検定の説明で、対応のあるサンプルの検定の例として、「リポビタンDを飲むと握力が増えるかという問題に対しては、同一被験者で、飲む前、飲んだ後に握力を測定して平均値の差を検定するのだ」と説明した。対応のないサンプルの検定の例では、「男女に握力の差があるかないかという問題に対しては、人は状況に応じて男になったり女になったりするわけではないので、同じ被験者で比較できない、サンプル数も異なるので、対応のない検定を行うのだ」と説明した。
クラス全員の握力を測定し男女の握力に差があるかないかを調べなさいという実習を行ったわけだ。
当然ながら、レポートには採用した検定方法を記述することと命じた。その結果、「同じ人が男状態であったり女状態になったりするわけではないので、異なった被験者で測定せざるを得なかった。したがって対応のないt検定を実施した」と解説のまま書いてあるレポートが出現した。
ま、正しいけどね……とほほ、冗談も伝わらない。
またこんな記述もある。
「p値を見ると0.00000となったので、男と女はほとんど交わらずべつのものであることがわかった。」そりゃ握力を調べることもなく、男と女は違うよな。
2クラスあるわけで、各クラスの男女の握力もそれぞれ比較できるデータであった。その結果「男女ともに平均値はA組の方がおおきかった。要するにB組はA組に喧嘩を売ったら負けることが分かった。」すばらしい考察ですな。

5月の連休の合間

今日、5月2日(水)は連休の合間の平日だ。大学のスケジュールは連休なんか関係なくカレンダー通りなので、今日は一日肉体労働の日なのだ。1限目に生理学の講義をやって、そのあと生理学実習だ。実習室も実習設備もないので実習は106名の1学年を2つのクラスに分けて2部実習なのだ。スペースも設備も十分でも、スタッフが少ないので2部にしないとできない。というわけで、週2回ある肉体労働の日なのだ。もう一回は、別学科の生理学で講義はH君がやるのでいいのだが、実習はH君にまかせることがまだできない。実習課題は昨年1年やってみて、これじゃだめだというのがあるので今年は大幅改変しているので非常勤のH君がまだ理解していない。管理人がやらないといけないのだ。
昨年は、管理人が新人なので、一昨年の実習を踏襲したわけだが、あまりにもひどいのがあって、改変しつつ行った。さらに今年は2年目なので本格的な改変に着手しているわけだ。実習書を丸々書き換えている。いっぺんにはできないので、予備実習をおこないつつやるので、結構スケジュールはきつい。今年が終わったら来年度は手が抜ける。予備実習も実習書を作成する手間も省けるわけだ。講義ほうは最初の1年で出来上がるが、実習は2年かかる。まだ3回の実習しか実施していないのだが、実習書はすでに30ページを越えた。なんせ一歩一歩の手順のマニュアルだからな。学生はマニュアルがないと何も出来ない。次第に実習書を薄くするつもりだ。使う機器が同じなので、実習書の最後はテーマだけで済めばいいけど。そうはいかないだろうな。
前回の実習では、大学の用意してあるパソコンはオフィスが2003がインストールされたままなので、エクセルの統計計算方法のマニュアルを2003で作成した。学生から自分の使っているエクセルは2010なのでできないというクレームがきた。勘弁してくれよな。最新バージョンまでの3種類のマニュアルはできないよ。

学生の携帯のメアド

あっちの大学で、とある教育用プロジェクトを始めた。そのためには学生の携帯メールのメーリングリストが必要だ。なんとかして集めた。メーリングリストを作った。大学は学生にyahooを使った大学のドメインのメールアドレスを付与しているが、誰も使っていない。大学としては大学がメアドを付与していることになるので名目上いいのだが、なにやら制限が多いらしい。GoogleもYahoo も学校のドメインを使えるただのメールサービスを実施している。学生はもっぱら携帯メールで情報交換していて、大学のメールアカウントなんか使っていない。
教務(教育関係の事務の部署)から電話がきた。「ある学生の携帯のメアド知っている?」というわけだ。担任もしていない、教えたこともない(まだ赴任1年なので該当学生は上級生で教えたことがないのだ)のに、事務のほうでは管理人が学生の携帯のメアドを集めているということをどっかで聞いたらしい。なんてこった。逆だろうが。事務が把握していて教員が学生と至急連絡をとりたいから携帯のメアド教えてちょうだい だろうが。