注射器のデッドスペース

通常使うdisposable syringe (使い捨て注射器)の dead space が大きくて、COVID-19のワクチンが6名分なのに5名分しか投与できないと問題になっている。

以下に書いたのは薄めて投与すればいいという素人考えである。

1バイアル瓶に0.45 ml のワクチン溶液が入っていて、これに1.8 ml の生理食塩水を加え、合計 2.25 ml に調整し、0.3 ml/回 で6回投与するためには、注射器のデッドスペースが 2.25-(0.3*6)=0.45 ml これを6回で割ると0.075 mlでないとまずい、というかデッドスペースが0.075 mlの注射器を使うことを前提にワクチンの量と希釈生理食塩水の量が決定されていたわけだ。デッドスペースが 0.15 ml の普及しているディスポ注射器では1回に使う量が 注入量0.3 ml+ デッドスペース量0.15 ml = 0.45 ml必要で、バイアル瓶には2.25 ml なので22.5 / 0.45 = 5 回 ということになって5回分しかできないというわけだ。

当方のような爺の小学生ころの予防注射は注射器と注射針を使い回していた、つまり注射器にいっぱい注入液を入れて、これで何人もの子供に少しづつ注入していたのだ。今から考ええるとひどいもんで、最初、注射器と注射針は煮沸消毒するのだが、注射針を使い回すわけで、感染者に刺した針を健常者に刺すのでB型肝炎ウイルスに感染したりしたわけですな。このときは注射器のデッドスペースなど問題にならないわけだが、現在では許されないのだ、当時は使い捨ての注射器、注射針などなかったからな。

ワクチンの成分であるmRNAの量はどうやって表現していいのかわからないので、一回の投与0.3 mlに有効成分が1単位あるということにする(30 μg らしい)。
0.45 ml の原液に1.8 ml の生理食塩水を加え、2.25 ml にするわけだ。0.3 ml*6 shot=1.8 ml が投与され残りの 0.45 ml がデッドスペース(0.075 ml / 回)分なわけだ。2.25 ml には 6 単位*2.25 ml / 1.8 ml = 7.5 単位 含まれているわけだ。希釈前の原液 0.45 ml にも7.5 単位含まれているわけだ。

今、デッドスペースに残ってしまうのが問題なんだから、そしてデッドスペースを変更できないのだから、デッドスペースに残る有効成分を少なくすることにするためには溶液の濃度を薄くし、投与容量を大きくすればいい。

本来は 1.8 ml の生理食塩水を加えるのを、5倍の 9 ml加えることにする。
7.5 単位 / (0.45 + 9) ml = 7.5 単位 / 9.45 ml が注入液の濃度になる。
この容量から6回投与できる量 x mlは、デッドスペースが 0.15 ml だから
9.45 ml / (x + 0.15)ml = 6 回 で x = 1.425 ml となる。投与量は1.425 ml にするのだ。この1.425 ml には RNA が 1.425 ml * 7.5 単位 / 9.45 ml = 1.131 単位含まれる。注入量 1.425 ml * 6回=8.55 ml、デッドスペース分 0.15 ml* 6回= 0.9 ml、合計9.45 ml となる。

筋内注射の量はどの位許されるかだが数 mlとか5 mlとかの記述があるから1.5 mlは問題なさそうだ。投与物質は濃度が薄いと効果が下がる可能性がある。脂質膜に囲まれたRNAが濃度が薄くなったときどうなるかわからない。濃度が薄くなると壊れる速度が高くなるおそれがある。
注入量の、本来の0.3 ml が 1.5 ml(計算では1.425 ml)と5倍になったとき効果はどうなるかわからない。薄くなったので、mRNA が細胞に取り込まれる量が減り、作られる抗原となるスパイク蛋白の量が減り、したがって抗体の作成量が減ることが考えられるが、ほかの要素もあるかもしれない。濃度が薄いから細胞に取り込まれる前に分解されちゃう確率が高くなるかもしれない。製薬会社が治験で行った方法と異なるわけで、効果がどうなるかわからないことになる。

注入量が1.425 mlと計算されるが、現実には 1.4 mlになるだろう。有効数字が3桁以上など現場ではありえないからね。デスポ・シュリンジの最小目盛りは 0.1 ml で問題ない。1.5 ml のほうがいいけど量((1.5+0.15)*6 ml = 9.9 ml > 9.45 ml)が足りなくなる。1.4 ml * 7.5 単位 / 9.45 ml = 1.11単位 だから投与量は問題ない。

問題はバイアル瓶の容量だ。9 ml 加えることができるか?

なんか、Openブログのような素人考えだな。

Big Sur マイナー・アップデート11.2.1

MacOS Big Sur macOS 11 はすぐにアップデートが11.1、11.2 そして11.2.1 とアップデートされてきた。最後のは昨日公開だった。このニュースが流れ始めたときに知らないでアップデートしてたわけで、3時間もかかった。Apple のサーバにリックエストが集中していたんだろ。

昨日、午後から使っている MacMacBook Pro (13-inch, 2019, Four Thunderbolt 3 ports)、Mac mini (Late 2014)、MacBook Pro (Retina 13-inch Late 2013) を順次アップデートしていったのだが、概ね1時間以内には終わっている。

しかしMacBook Pro 13inchi M1 2020 はダウンロードの途中で、うんともすんとも言わなくなって動かない。Safe Boot でなんとかなるという記事がある。やってみた。

シャットダウンし、電源ボタンを押し続け、歯車アイコンのオプション が出てくるまで押し続ける。出てきたら、離していい。その後、起動できるメディアが、普通は内蔵のHDが(Hard Disk でなくSSDなんだけど)Macintosh HD として出てくる。

このMacintosh HD の下にボタンがあるが シフトキーを押すと 「続ける」から「セーフモードで続ける」に変わるから、シフトキーを押しながらこのボタンをクリックする。

あとはユーザの指定とパスワードを入力すれば起動する。メニューの右の方に、赤字で「セーフブート」と表示される。

この状態 システム環境設定 ソフトウエアアップデート でアップデートを実施したら、1時間以内に終了した。再起動を要求されるから、再起動すればセーフブートでなく普通の起動になる。

というわけで、最新のPowerBook Pro だけ、アップデートにトラブったわけだが、その理由などわからない。ともかくできたわけだ。

PowerBook Late 2013 と Mac mini 2014 がBig Sur を適用できる最古のマシンなわけで、これらは次のメジャー・アップデートには対応できないのだろうな。
Mavericks(2013年)からは毎年、Yosemite、El Capitan、Sierra、High Sierra、Mojave、CatalinaそしてBig Sur(2020年)と毎年アップされるわけで、あと1年でかろうじて動く化石になるのだろうか。

PowerBook Pro (Retina 13-inchi Late 2013)はバッテリーが膨れてきている。Appleに交換依頼すると2万円。バッテリーを購入して自分でやると1万円。交換手順はIFIXITにある。どうしたものか。交換して使うべきか、捨てるか。