BPOの裁定があるようだ

放送倫理・番組向上機構(BPO: Broadcasting Ethics & Program Improvement Organization)に小保方氏側がNHKが2014年7月27日に『NHKスペシャル』で放送した特集「調査報告 STAP細胞 不正の深層」について人権侵害があったと訴え、その審議の結果がそろそろ出るらしいので、「小保方晴子さんへの不正な報道を追及する有志の会(木星こと上田が主催するブログ)」や「理研STAP細胞論文調査委員会報告、改革委提言等への根本的疑問」などのいわゆる小保方擁護グループのブログが賑わっている。
STAP細胞はその科学的根拠がすでに失われて久しいわけで、小保方氏擁護派としては、論文が捏造であったということを覆すことができないので、擁護を続けるための攻撃の矛先を、若山氏(小保方氏が嘘をついていないとすると若山氏しかいないから、あるいは「あの日」の若山氏に対する記述を頭から信じているから)あるいは、初め褒め称え、後にけなしたマスコミに持っていくしかないのだ。
NHKの番組についてBPOが人権侵害があった等の判定を仮に下しても、STAP細胞論文を捏造したという事実にはなんの変化もないわけで、ES細胞を使ったのは、桂委員会はその立場上、直接証拠がないから誰だと明言しなかったのだが、擁護派以外の人は(ひょっとしたら擁護派の一部の人でも)誰だかわかっているわけだ。
多分BPOはNHKの行為についてなんらかの否定的コメントをするだろう。擁護派は大喜びで大騒ぎするだろう。しかし、だからといってSTAP細胞が肯定されるわけではないし、小保方氏の博士号が回復するわけではない。仮に小保方氏の人権が回復されたとしても、小保方氏の研究者としての命は終わったに等しく、擁護派の方々はどうしてほしいのだろうか?まさか本当に小保方氏にSTAP細胞を作って欲しいのだろうか?有効数字もわかっていない、モル濃度計算もできない、そして自分自身でも再現できないプロトコルを発表する人に、仮に資金と場所を提供したら作れると思っているんだろうか?
擁護に走ったのでいまさら止められないとしても、いい加減なご都合発言をしたり(武田邦彦)、デマをとばしたり(上田、大宅なんちゃら、湯之上隆)するのは止めてもらいたいですな。まともな研究者はSTAP細胞のことなどすでに歯牙にもかけていないわけですが、こういうインチキどもがうるさいので、最近は「「結論ありき」の非専門家ブログが社会を混乱させている:世界三大不正STAP事件の正しい理解を社会に広める会」というブログが頑張っていますね。こいうブログを建てざるを得ないと現役の研究者にに思わせることが、日本の研究者の足をひっぱっていることになるんだよな。