ミドリガメの安楽死

アメリカザリガニとアカミミガメ(ミドリガメ)の野外放出や売買・頒布などが本日から禁止される。捕まえてもその場でリリースするしかない。自宅に持ち帰っても処分しないで飼育し続けるのも、一概には禁止ではないが、逃げ出したりすることがないようにしないと行けない。

「動物実験の廃止を求める会」では「動物1匹1匹の権利を守る活動をしている立場からは、外来生物だからといって命を奪うことが正しいとは思えない。と言い、飼育できないのなら新しい飼い主を探せとかいう。それができないから、近くの川や池に放流してきたのがこれまでの歴史だ。だれも好んで殺したくはない。

同じ記事で滋賀県立琵琶湖博物館の中井克樹特別研究員は「場合によっては安楽死させるという対応も選択肢として考えていかないといけないと思う」と発言している。当然のように思う。

ではどうやって安楽死させたらいいのだろうか?デタラメばかりの答えが多いYahoo知恵袋のベストアンサーは「最後まで責任を持って養え」である。それができないから聞いているんだろうが。

食べた奴もいる。捌く前に五右衛門風呂に入れたようである。ロブスターをいきたまま茹でるのは動物愛護に反するという意見もあったが、甲殻類とちがい脊椎動物なんで、生きたまま茹でるのは安楽死にはならないだろう。

環境省とか公的な機関のサイトに安楽死の方法がないように思える。飼育できなくて困っているんだから、外来動物を飼育するな、だけでなく処理方法も教えるのがいいと思うけどね(どっかに書いてあったらごめん)。

多分、一番良いのは、洗ってきれいなポリ袋に収め冷凍庫に入れる方法だろう。これで何日か冷凍庫に入れておけば死ぬ。冷凍だったら亀の意識が次第に薄れ苦痛を感じることなく死ぬ。そのまま台所の生ゴミと一緒に捨てるのだ。綺麗に包んで冷凍庫に入れるのは、冷凍庫にある他の食品に接触させないためだけの理由だ。あんたんちの冷凍庫がバッチのなら包まないでもいい。

加筆:爬虫類の安楽死方法に冷凍は含まれていませんが、容認されない方法にもなってません。麻酔、頚椎脱臼などはやりにくいので二酸化炭素ならいいんでしょうね。

前にミドリガメを拾ったことを話題にしたらoTakeさんは食べたと告白していましたね。


牡丹

「ミドリガメの安楽死」への5件のフィードバック

  1. ため息さん
    おはようございます。
    「多分、一番良いのは、洗ってきれいなポリ袋に収め冷凍庫に入れる方法だろう。これで何日か冷凍庫に入れておけば死ぬ。冷凍だったら亀の意識が次第に薄れ苦痛を感じることなく死ぬ。」
    現実問題として、これがベターなのに同意します。
    実は以前、地元のため池の悪臭が酷く、近所のお年寄りが困っていたので、皆で対応したとき、かなりのアカミミガメが引っかかりました。
    幼体のいわゆるミドリガメであれば、引き取り手もありました(成長した姿承知で)が、成体は結局冷凍処分でした。誰も食べようといい出す人もおらず。因みに我が家には既に20歳を越える、甲長25センチのこのカメがいますが、飼育スペースをとるし、アゴの力も強く、噛まれたら傷口も深いですよ。
    しかし、1975年にこのカメのサルモネラ菌騒ぎ(これ自体は風評に近いものでしたが)が起きて以降、外来種問題ではブラックバスと並び象徴的な存在になってしまい、本当に気の毒ですね。何故、」問題は早くから指摘されつつも)輸入を続けたのか、そちらを問題視したいです。需要があったから?急に飼育禁止にすると一斉に野外へ放逐されるから?いえいえこれは輸入先が米国なので、その辺強く言えなかったというのが、真相に近い気がします。
    ずっと以前ですが、NHK特集(池の日米カメ戦争、だったかな)で、米国の中西部において、輸出用のアカミミガメ養殖が地元の重要な産業の一つになっている様子を放送してましたからね。その辺の大人の事情も多分に影響してると想像してます。

  2. ため息さん

    科学漫才を続けるのも、まあ楽しいのですが、このミドリガメの様な真剣なテーマにも今後は力を入れて欲しいのですね。
    お願いします。

  3. サラリーマン生活34年さん

    数奇なめぐりあわせで、どこか知らないところの人が飼育を放棄して殺処分になるところだった犬をもらって飼っている身としては、飼えなくなった時のことは、法改正なんか関係なく考えておけとしかいえないですねえ。
    そもそもこの国の動物に対する認識全体がだらしないのですよ。自分たちがだらしないツケを害獣だなどと動物に背負わせて。もうね、このニュース全体がトホホです。
    日本で犬にリードをつけなくてはいけないのも、野犬は捕獲して殺すのも過去にだらしない飼い方を許していたツケをいつまーでも払っているんですよね。いつまでそうしておくつもりなんだと。
    昨日まで友達だった生き物を今日からはやっかいものに指定しますと。永遠にそうするのかと。そう考えるとほんとに暗くなりますよ。

    25センチになった亀を飼ってらっしゃるサラリーマン生活34年さんには釈迦に説法ですけどね。
    特定なんとか生物ってちがうだろそれ、と思いません?
    鉄くずに紛れてきちゃったヒアリとかオレンジにくっついてきちゃったミバエとかならわかりますけどね。しかもそんなのに指定しておいてどこぞの池で子供に釣らせるのはオーケーとかどういうことだと。
    ビーフ味のスナック菓子のCMに可愛い牛のキャラが動いて笑ってなんてのが平気とかゲロゲロですが、そういうのに疑問を持たないこととつながっているのだと思いますねえ。
    そういうキャラをカワイイなんていう奴がペットを捨てるんではないでしょうかねえ。
    はっきり言ってダメですよこの国。

    いや、サラリーマン生活34年さんの意図とは関係のないところでヒートアップして申し訳ありませんが。

    キャッチアンドリリースの釣りなんて魚に無駄に怪我を、いく割かは重傷や致命傷を負わたことを喜んだり自慢したりしているわけですが、自分の行為の残酷性は気にならないんでしょうかねえ。それを釣りの最高峰などという奴がどこかのサイトでネズミを無駄に痛めつけても「悪いことはしていない」だとか、気持ち悪くなりますなあ。そういう風につながっているわけです。

  4. plus99%さん

    森友問題の続きを書き込もうとして朝ブログを開いたところ、ため息さんが実にタイムリーな記事を書いて下さったので、ついついこちらに力を入れてが入ってしまいました。
    ①外来種問題、人間側の身勝手な(勿論意図しないまま輸入貨物に紛れ侵入した動植物だって多いのですが)都合で国内に持ち込まれた挙句、散々追い回されて駆除されるんですから、動物側からしたらたまったもんじゃありませんね。以前知り合いに頼み、と畜場とアライグマの捕殺両方に立ち会ってみましたが、後者についての罪悪感はなんとも表現しようがないものでした。
    一方、私の地元の農家の知人は、現に畑は荒らされる、ニワトリは食い殺されるなど悲惨な目に会っており、喫緊の課題としてとにかく駆除を進めなきゃということには、肌感覚として全く異論ありません。この辺のバランスの取り方は本当に難しいです。
    アカミミガメ(ミドリガメ)問題についても、現に目の前に生きた、野外で生きれば問題を起こす生物がうじゃうじゃいる以上、涙を飲んで駆除を進めるしかないんですね。そして同様の問題(特にペット用として安易に、見た目やイメージが可愛らしいという動物が安直にこれから輸入されないよう)が再発しないよう、さっ処分件数とかもっと大々的に政府広報してやるべきです。
    (続きます)

  5. plus99%さん
    (遅くなりましたが続きです)
    ②日本人の動物に対する認識、という面でご意見頷ける部分もありますが、時代や認識の変化の部分もありますね。
    例えばペットではないですが、以前は狩猟用にコウライキジを放鳥し、恐らくニホンキジとの交雑は取り返しつかないレベルでしょうが、以前は誰もそんなこと指摘してません。更に時代を遡り、明治時代に魚が住まないか極めて乏しかった十和田湖に、和井内貞行氏が私財を投げ打ちヒメマスを定着させ地元に貢献し、昔教科書にも載ってましたが、この行為を遡って批判などは出来ないでしょう(これだって視点をずらせば、ナイルパーチに蹂躙されたビクトリア湖の惨劇とあまり変わらないとも言えます)。
    なので、まあ行政の対応の遅れや日本人の認識は非と認めつつ、月並みな言い方ですが、一歩一歩現実的対応をしてくしかありませんね。
    (長々と駄文失礼しました)

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