剽窃とコピペ

学生さんの「コピペ」の認識は「手段」であるようだ。正しく理解しているのだ。パソコンで文章や図を作成するとき、自作他作を問わず既存の文章・図をコピーしてペーストすること、つまり、パソコン画面で編集メニューから「コピー」「ペースト」あるいはctl+c, Ctl+v (cmd+c, cmd+v)の操作がコピペなわけで、レポートで他人友人の文書のコピペを禁止というと、剽窃の禁止と受け取るのではなく、この操作の禁止と解釈している。したがって、剽窃だと指摘したら。「いえ、コピペはしていません。友人のレポートを見ながら、キーボードから入力したのでコピペではありません。」との返事だ。
友人のレポートを見ながら、キーボードから入力するのなら、全く同じにせず…したがって.. で続く文書はその順番を逆にして…なぜなら… とかのように論理の順番を組み替えればいいのにね。ま、もっとも、そのような論理を理解してキーボードから入力しているのではないから、単純に機械的に実施しするしかないんだろうな。
キーボードから入力するのは大変なもんで、写しながら、特定のフレーズを飛ばしてしまい、それに気がついて、別の場所に挿入したり、あるいは、余計なフレーズを削除したりする。それでも、コピー元の文を変えるだけの才覚がないもんで、コピペ検出ソフトで簡単に引っかかる。

黄色部分が同一、青い部分が挿入場所が異る部分。

コピペと剽窃の違いをきちんと教えていないと言われたら、「はい、すみません」なんだけどね。何故、剽窃を行ってはいけないのかを理解させておらず、操作方法の問題と誤解させている方がいけないんでしょうね。
学外実習に出ると、実習先では一人だけ、友人がいない。だから自分一人でレポートを書けるようになってないいと、4年生になって泣いて実習先から大学に戻ってくるんだよと言ってもだめですな。目の前の障害を乗り越えればいいわけですからね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です