国試対策メルマガ

医療系の大学で、国家資格がないと商売ができない学生を育てているわけで、国家試験対策が重要な学部の課題なのだ。今週末がその国試なのだ。
国試対策のWebページ・ブログなどは有料・無料いくらでもあるだろ。あっちに赴任してすぐには、国試対策ページを作成して… と思ったわけだが、すぐに気がついた。学生がそのようなページに自主的にアクセスしてこないに決まっている。特に、tail-end の学生は、だ。ま、tail-end を持ちあげるのは、どんな方法を使っても非常に難しいわけだが、tail-endのちょっと体幹側の学生さんが、これ以上落下しないようにすることにはなるかなと、始めたのが、毎週、国試過去問を、正解と解説とともに学生にメーリングリストで送り込むことだ。毎週発行のメルマガなのだ。同じカテゴリーの5問で構成しているメールで、本年度は先日終了したが35週実施した。
100%の学生はスマホメールをみているし、スマホで通学中読めばいいだろというわけだ。
過去問は、最初の2年間はちとつらかったけど、データベース化したから、いまでは新しいのを付け加えるだけになったので楽になっている。
最近5年、10年の過去問とその正解・解説本というのがあるけど。解説部分が貧弱で、誤りがあったりする。国試の作問者は、例えば、代謝と基礎代謝の概念がわかってないような問題を作ったりしている。解説本にはそんな不備が書いてないから、メルマガでは、厚労省が不適切問題としていないけど、不適切問題だと指摘したりしている。解説本と同じだったら意味ないからね。砕けた表現とか、たとえを混ぜたり、オリジナル問題だったりしているのだ。
つまり、大学の、本来業務ではないボランティア行動なのだ。大学がどのように評価しているなんか知らない。存在すら知らないだろ。このメルマガが学生にとって有効だったのか、学生からの評価を、まだ国試が終わってないけど、アンケートページを作ったので回答してちょうだいとメールしたのだ。2日以内に返事があったのが送付先300名強いる中で60名。20%かよ。ま、このメルマガを有効に使ったのはこんなもんだろ。この20%にtail-endの学生はほとんどいないんだろうな。この20%は、このメルマガがなくても国試に合格できる学生なんだよな、きっと。
アンケートに答えてちょうだいと、出会った4年生に口頭でいったら、「答えたら何くれる?」だって。成績に全く関係ないと、こういう態度だからな。昨年度は、アンケートに答えた中から3名に千円の図書券を抽選であげるといったのに、取りにきたのは1名だけ。だから今年度は図書券あげないことにした。餌にならないからな。そもそも、手元にある図書券は、なんかのアンケートに答えてもらったものだけど、このアンケートに答えたら必ずくれるというので、アンケートに答えてもらったわけで、学生の低い解答率に管理者が文句を言う筋合いはない。