学とみ子の記事には意味不明な文章が多々あると日頃言っているいるところです。まるで大学1年生が初めて書く実習レポートのようだとも言っています。
神経を電気刺激したとき出る筋電図(誘発筋電図)を利用して、運動ニューロンの軸索の伝導速度を測定する実習を行った。コメディカルの国試問題にもでることがあるテーマだ。
このような測定のとき、誘発された筋電図の波形のピーク潜時ではなく立ち上がり潜時を測定して計測する理由を述べよという課題を出したのだ。
答えは、最も伝導速度の大きい軸索は活動電位発生の閾値が低いので、反応が出た場合、その反応には最も伝導速度の大きい軸索に由来する反応が必ず含まれる。さらにその反応は誘発筋電図の立ち上がり部分に反映するからである。ピーク潜時は刺激で興奮した軸索が刺激部位で異なると変化することがあるからである。つまり、2箇所の刺激で誘発される筋電図の形は、全ての運動ニューロンの軸索が興奮た結果とは限らず、したがってほぼ同一の形になるとは限らない。しかし、立ち上がり潜時は最も速度の大きな線維に由来するから、誘発筋電図の形が異なっていても、立ち上がり部分を測定すれば、最も伝導速度の大きな軸索が作る潜時を測定することができるわけだ。
ある学生が答えに「誘発筋電図(M波)の立ち上がり潜時が波形のピークまで及ばない理由は、電気刺激に神経が反応した瞬間を計測し、神経伝導速度を正確に評価するためである。」とレポートに書いてきたので、意味不明と赤字で書いて返却したのだか、その学生がどこがおかしいとクレームをつけてきた。当方は「及ばない」の意味がわからんというと、学生はなんとか説明しようとするのだが、何回聞いても彼の言う「及ばない」の意味が理解できない。学とみ子みたいだ。
「及ばない」というのは「届かない」というような意味になるが「潜時が及ばない」とは何に届かないのか?と聞いても、同じことを繰り返して話がすすまない。こんなことを15分も続けて時間切れで、学生はまだ納得していないようだ。言いたいことを表現できないから、こっちが色々推測して、こうなのか?と聞くが、推測は当たってないようで、どうしたらいいのか途方にくれた。相手が学とみ子だったら、成長する余地がないから馬鹿だといっておしまいで、責任がないから構わないが、学生さんには困った。またいつか繰り返して納得してもらわないとな。
ため息さん
うーん難しい!
➀内容が分かっていないのか
②用語の理解及び/または使用法を間違っているのか
③上記の両方なのか
④そもそもなげやり、パルプンテなのか
熱心な学生さんで、かつ③をこじらせて本人だけの”ロジック”が出来上がっている時が、一番難儀だとの覚えがあります。
私の場合は、対象が少人数でしたので、個別チュータリングで解決を図りましたが、それでも相手さんが凝り固まっているとそれはもう。まして大勢の学生さん相手ではと気が遠くなります。
澪標さん
③だと思います。④のような学生ではないようです。
彼の発言を聞いて、今考えると、活動電位が軸索を伝導してきて、筋電図の立ち上がりを作る、さらに伝導して筋電図のピークを作るという考えなのかもしれません。
多くの教科書は、説明をわかりやすくするために、実は複数の同じ性質の神経細胞(今回は運動ニューロン)があるのに、図では1つのニューロンを描き説明するわけです。
それは、それで正しいのですが、学ぶ方はときに複数のニューロンが活動するということに気が付かず、独特の論理を構築してしまうことがあります。今回はこれに該当するかどうかわかりませんが、再度学生さんと話してみます。
学とみ子の「ウイルスは抗体結合を避けるために抗原変化するのです。」というのも、結果として抗体に結合しなかった変異したウイルスが残ることを、彼女の独特の論理で構築した説明なんでしょね。意味が不明というか、誤りですが彼女が嫌う方以外の誰も指摘しないから訂正されることはないでしょう。