マニュアルを読めないかも

今時の若者はマニュアル人間だなんてことをよく聞く。マニュアル通りにはできるが応用が効かないとかいう意味で年長者がけなすわけだ。これが正しいかどうかはわからない。
管理人の担当している実習では実習書というマニュアルを、当然のことながら、用意してある。

なんとこの実習書は180ページを超えているのだ。こんなに分厚い実習書は多分どこにもないだろう。簡単な説明では学生さんは実施できないので、step-by-step で説明することになり、長くなってしまったのだ。180ページ余りを綴じて冊子にして学生さんに渡しているわけではない。学生さんは実習前に読んで臨むなんてことがないし、予め渡すと、実習当日持参してこないのだ。だから毎回該当する数ページ〜十数ページ分を実習当日配布するわけだ。勿論、予め知りたいという学生さんは、ネットにpdf がアップロードされているからこれを読めばいい。そんな学生さんはめったにいないけれど。
予め読んでいるわけがないから、実習の開始時に読ませ、その後、口頭で目的、手順等を解説するわけだ。読んで、わかるとは思えないからな。口頭では大まかに説明し、実習書にはstep毎に記載してあるからその通りやってよねというわけだ。
毎年、最初の3回はレポートの書き方と統計処理・検定の方法なので、連休が明けて、本格的な実験がようやく始まったのだ。
今年の学生には、マニュアルを読めないのがかなりいるようなのだ。読ませているときの学生の態度から判断できる。
一応、読む学生は、マーカーなどで、重要と思われる部分をマークする。理解しているかどうかは別として、文章のパターンで、ここが要らしいと判断するわけだ。ところがこのような動作をする学生が例年と比べ少ない。すぐに顔をあげて、キョロキョロ始めたり、実習器具をいじったりし始めるのだ。明らかに実習書を読んでいないというか読めないのだ。長いからな。かなり絵、写真があって文章だけではない実習書なのにだ。
マニュアル人間どころか、その手前なのだ。弱ったな….
マンガにするわけにいかないしな…

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