時代によって新しい言葉・単語が出てくるのは当然だが、既にある単語を使ってくれないと、管理者のような じじい はついていけない。
実習では説明を白板を使って行う。学生はレポートを書くのに必要なので、ノートに書き写すのではなくスマホで撮影するのが当たり前になっている。学生は管理者に一応許可を得るのだが、「先生、しゃめ していい?」だ。 は?「撮影していいですか?」と聞けよな。「写メ」は「写メール」をさらに略した言葉で、撮影した画像をメール添付で送付することだ。誰にも送らないので「写メ」じゃないだろうが。文字にすれば「写メ」はわかるが、音で聞くとわからない。
講義の出欠は、教室にあるFeliCaカードセンサー(端末)に学生証をかざすことによって行われる。中には学生証を忘れる学生がいる。こういう学生はメモを書いて教員に手渡すわけだが、「学生カードわすれました、」だと。「学生証忘れました」だろ?まぁカードであることは間違いないけどね。
前の週の実習に欠席した学生が、管理者のオフィスに来て「先生、先週の実習のあれ、出られなかったのでください。」だと。年寄りが、物の名前が口にでてこなくなって「あれどこいった?」と発言して家族に馬鹿にされるわけだが、まだ二十歳前の学生が「あれ」とはなんだよ。「実習書」だろ?
中年Hのしでかした「マッチョな女子大生」の原因の一つに、学生が「被験者」という言葉を理解できてなかったことが挙げられる。多分、これまで「被験者」という単語を聞いた事がなかったのではないか。実験者と被験者の区別ができていなかったと思われる。高校までは友人を被験者にして測定することがあっても、被験者という言葉を使っていないのでは?中年Hはすでに中年だから若年とはもはや遠い世代にあるのだ。これだけが原因じゃないけどね。ある学生は不審に思って3回も中年Hに確認したという証言もあるからな。管理者の担当したクラスでは被験者という言葉で説明したが、トラブルはなかった。きちんと患者さんの測定を友人を患者さんの代わりにする=被験者と説明したからな。
音が聞こえるのに認識できないのは、頭が悪いからだな。音を聞いて単語を認識するのは、背景が前提にあるからで、学生の背景と管理者の背景が一致しないので、学生が何を言っているのかわからないのだ。だから聞き返すのだが、背景が一致していないと何回聞いてもわからない。