奇妙なネットワークトラブルだった。
3Fラウンジの事務系ネットに接続されているPCから事務の共用の2Fにあるファイルサーバ(NAS)にアクセスできないというトラブルだ。なんとかしてくれと基盤室に訴えがあった。本来、基盤室のテリトリーではないので拒否してもいい。しかし、事務職員にはネットワークのスキルがないから問題を抽出できない。基盤室の職員は拒否するけど、ま、退職前のサービスだ。
ファイルサーバのある2Fの事務室では問題ない。3Fからだけのようだ。インターネット接続は問題がないというわけで、NetBIOS とかのWindows のパケットが流れていないことになる。
インターネットに接続できるのに3Fから2Fのマシンに、あるいはその逆にpingが通らない。こんなことってあるか?2Fあるいは3FにあるPC同士ではpingが通る。
2F、3Fとも学情が設置したそれぞれのフロアのスイッチに接続されており、VLANで動作しており、理論的にはフラットなネットワークだ。
やっかいなことに、事務のPCはすべて固定のglobal ip address で運用しており、空いているip address の情報がない。そこで、事務が使っているPCで調査するしかない。そうすると事務の仕事が妨げられてうまく行かない。そこで、休んでいる事務員のパソコンからip address、ドメイン、ID、パスワードを拝借して調べた。
どうも不安定である。ほんの一瞬、3Fから2Fにping が通ったことがあった。2Fでデフォルトゲートウエイにping をとばしたら応答がない。3Fでは通る。なんだかわからん。Win のドメインの設定とかがおかしいのではない。
DOS Prompt で arp -a なんてやっても、それぞれ同じフロアのマシンしか見えない。
PCのrouting tabelのキャッシュをクリア(route -f)したら、ファイルサーバの名前が現れたが、中のフォルダにはアクセスできない。なんじやこれ?Routing tabelのキャッシュをクリアするとデフォルトゲートウエイ情報も消えちゃうということを発見した(vista だからほかのはわからん)。
どう考えてもスイッチの上流でおかしなことが生じているに違いない。という結論が出るまでに時間がかかった。会議があったりするのでこのトラブルに専念できるわけではないのだ。2日がかりだった。本来なら情報推進室へ連絡して対処してもらうところだが、情報推進室の事務員がネットに詳しいわけではないので、結局、学情へ投げられるのだから、管理者が直接学情に連絡した。状況説明が事務員にはできないからな。状況説明の結果、学情管理のコアスイッチがおかしいのではないかとなったが、確認のため学情の職員が来て調査。スイッチの上流がおかしいという我らと同じ結論がでた。最近、幹線のコアスイッチが不安定で、交換したのだが、依然として不安定である。
コアスイッチのリセットはそんなに簡単にできない–全面停止になる−ので、次回予定しているリセットの次期まで待つしかないとのことだ。27日になる。でもとりあえずできることをやってもらった。事務の系統はどこかが1Gを2本つかって2Gにしているらしく、これを止めて1本にした。これで直った。スピードが遅くなることになりそうだが、もともと事務のPCは、触ってみてわかったが、3年以上も前ので遅いからだれも気がつかない。
という訳で、一件解決。水戸黄門様になった気分で、事務に今後は、私がいなくなるので、問題は基盤室になげないようにと申し渡した。へへへ。
と、おもいきや、今度は3Fのオフィス棟でネットにつながらないと教員からの苦情。トラブルは重なるもんだ。こっちは、基盤室のテリトリーだからな。そこで基盤室職員が調べ、例によって、ルータの接続ミスとすぐ判断され、ルータを同定し、接続した当人にお説教。責任教員にもおしかりのメールを送付した。年間数件あるな。わからないのにネットに繋ぐなって。