しかし、狸先生…ねぇ

シュレディンガーの狸 このブログがなぜ”シュレディンガーの狸”と名付けられたのか、それは誰も知らない。
というブログは知る人ぞ知る楽しいブログです。当ブログでも話題にしているし、時折、拙ブログを引用していただいている。このシュレディンガーの狸さんについては、ご自身がブログに記載していること以外は、極親しい人以外全く知らないと思う。
ところが、いつの間にか学とみ子氏は、当方の以前の記事にコメントされた方々が指摘されたように、シュレディンガーの狸さんを「生物学の業界では名前の知られた有名な学者」と推測し「狸先生」にしてしまった。どうしてこの女医はラベルを貼りたがるのでしょうか。身分、性別、職業でしか評価できないからなんでしょうね。
このユニークなブログの内容を全く理解できないというのはどういうことなんでしょうね。ブログタイトルの意味がわからずWiKiで検索してお手上げと告白してどうする?
それにしてもひどいのは「STAP細胞は「多能性」を有するが、増殖性が低いため、既存の多能性細胞から作られるようなテラトーマやキメラマウスは作ることができない。」のコメント;

2018/4/21(土) 午後 7:26 学とみ子
実験担当者の裁量は大きいのです。実験担当者にとって都合の悪いものは隠す事が出来ます。実験担当者は全部出したりしません。
2018/4/21(土) 午後 10:11 学とみ子
実験の結果については、実験者の裁量権は大きく、実験者はどのマウス使ったとか、論文記載とは違うマウスをつかったとかの言い訳はいくらでも可能です。実験者が作ったストリーに合わせて、実験材料とその結果をとりつくろうことができるのです。今回の小保方氏がこれだけ不利なのは、実験をやった人が若山氏だからです。

ですね。
「実験担当者にとって都合の悪いものは隠す事が出来ます。」と言い切っていることですね。このコメントでの「実験者」とは若山氏のことのようですが、桂報告書によれば、(STAP幹細胞等の標本の)作製後の解析を行ったのも大部分が筆頭著者だった(p30)わけで、このコメントの実験者を筆頭著者としたら、この女医さんの論旨はどうなっちゃうんでしょ?
これでは、ご本人の論文もそうやって共同研究者にすべてを明らかにすることなく作成したと思われてもしょうがないですね。博士論文は「Clinical observations on the lower respiratory tract infections with special reference to serum IgE levels 」で、博士論文(学位授与年月日1990-03-09)は当然単著ですが、同一内容の論文を雑誌発表したのが「Nagayama Y, Sakurai N. Clinical observations on lower respiratory tract infections with special reference to serum IgE levels. Pediatr Pulmonol. 1991;11(1):44-8.」ですね。しかし、当時は博士論文と雑誌投稿論文の区別があいまいだったとはいえ、論文タイトルが the の有無の違いだけというのもすごいですね。臨床実績がある方でしょうから、履歴書・業績目録に記載するとき同じタイトルの論文があっても誰も問題にしなかったんでしょうね。PubMed で、お名前と IgE で検索すると、少なくとも共同執筆の原著論文が4報あり、すべてで、筆頭著者ですね。筆頭著者なので、ご本人が実験なり観察を主に(というか、当時の医学部の臨床の論文ですからほとんど)行ったと思われます。論文ストーリー上問題になるようなデータは共著者に隠しちゃったんでしょうね。
しかし学とみこ氏から

狸先生へ、
丁寧で示唆に富む解説を本当にありがとう。
狸氏の文章からわかるように、狸氏は小保方氏の理解レベルを想像しながら、そこを含めて解説しています。

と褒められた狸さん、その心境をお察しします。
[ 追記 ]
狸先生は「先生と言われるほどの馬鹿でなし」とお答えになっています。「狸氏がアンチ小保方だと思うようでは、このブログの理解が足りない。狸氏のブログをSTAP教科書と読むべきである。」というのだから、今度は誤解せず読んでくれるのでしょうかね?あるいは教科書に従ってくれるでしょうかね?