ずんずん運動

首も座らない乳児の首を捻って、死亡させ逮捕されちゃったNPO法人元代表というのがいる。ずんずん運動というらしい。ひどいね、しかしこの容疑者は、看護師等の資格が一切なく、「子育ての免疫学 単行本 – 2004/7/6 姫川 裕里  (著), 安保 徹 (編集)」という著書がある。でこの運動を行うと免疫力が高まると主張しているのだが、その根拠がこの安保 徹という新潟大学医学部教授の教えだ。この安保徹という先生の著作の一覧にはこの姫川 裕里の本はでていない。この著作一覧をみると「「白血球の自律神経支配」の法則」なんて言葉がでてくる。げげげ。そんな法則なんか聞いた事はないぞ。「ガンもアルツハイマーも高血圧もアトピー性皮膚炎もどんな病気も同じ原因から発症していた。すべての病の原因は自律神経の乱れにある。」だって。あーひどい。「新がん革命」では船瀬 俊介というインチキ野郎のコメントがある。「史上最強図解 安保 徹のこれならわかる! 免疫学 ナツメ社」というのも出している。あーこのナツメ社のシリーズには管理者の生理学がある。いやだな、こんな連中と一緒にされるのは。そんで、この安保徹とつるんでいるのが福田稔医師というひとでたった74歳で肝不全でなくなったらしい。このページを見ると松井良業という人が「春ウコン療法 癌は感染症であり、春ウコンで抑えられると言う20年に渡る研究」を実施しているらしい。福田稔医師というのは気血免疫療法というのを主催していたらしく、気血免疫療法士なんていう資格をでっち上げている。
このようなトンデモ医療のページをたぐっていたら、「エナビューティスト河村直子」というカイロプラクティックをやっているらしい人ページにぶち当たり、「カイロプラクティックは、予防医学であり、対処療法ではありません!」とか「自律神経、運動神経、交感神経、副交感神経、全ての神経を正常に機能させることで体の中の情報伝達が全てうまく行き、それではじめて子どもはその能力を発揮できるのです。」なんて表現している。これもひどいね。カイロプラクティックは医学じゃない。自律神経と運動神経を並立させているし(本来は自律神経と体性神経とすべき)、自律神経と交感神経、副交感神経を並立して記述するのはあまりにもひどい。わかるよね、理学の2年生諸君。自律神経が交感神経系と副交感神経系にわかれるんだから、並立して記載してはいけないんだよね。解剖学も生理学もなんも知らないでいい加減なことを言っている。

理学療法の国家試験が終わった

理学、作業の国家試験が終わって、学生が業者の作った正解例をもとに自己採点した結果が教員に配布された。学生の自己採点というのが当てにならない、さらに業者の正解例も当てにならない、その上さらに厚労省が問題のミスを認めカウントしないなんてことがある。しかしそれしかデータがない。彼らが管理者が最初に教えた学年なので、1年生のときの生理学の試験の結果がある。国試の点数との相関を調べることができる。1年生の生理学は国試対策の科目ではないから相関がなくてもいいのだが、ないというのはおかしいだろ。
20150306Physiol_vsNationalBd
相関係数が0.55だ。ま、そこそこ相関がある。こんなもんだろ。これが相関がないとなったら、国試に役に立つ生理学にしろと公式には言われないけど圧力がでてくるかもしれない。私立大学だからね。もし相関係数が0.9 なんて値だったら。どんどん落とせ、そしたら大学の合格率が100%になるということになる。どっちでもないから、今後は、いままでの方針でいいんだろ。1学年だけだけど、1年生の生理学が平均点以上をとり、その後順調に行けば国試も合格するだろう、平均以下の何人かは国試に失敗するだろう、ということかな。