歩行者専用信号

歩行者専用信号が、歩行者いない、ボタンを押さないのに赤になる。しょうがないから信号の手前で車を止めるが、当然ながら誰も道路を横断しない。いつも通る道なので、なんでだ?とかなり前から思っていた。

この図のBが問題の歩行者専用信号でAは普通の信号だ。AとBの間はわずか20 mと短い。図の右上から車で来たとき、歩行者専用であるBの信号が赤なのに歩行者が誰もいないということに気がついたわけだ。
わかったのは信号BはAと連動しているということだ。Aが赤になると2、3秒後にBも赤になる。したがって時間間隔で決まっているAの信号の変化とBの歩行者信号とは同期しているのだ。
左下から来る時はAの信号が青のときBも青なのでなんの違和感もなく通りすぎることができる。右上からくるとAが赤だとBは歩行者がいなくても赤になるのだ。だから変だなと思うことになる。わずか20 mしか離れていないので左下から来たときAが青でBが赤というのはスムーズな車の流れにならない。だからAとBを同期させるというのは理にかなっている。
だったら信号Bを押しボタン信号(歩行者専用)と言うなよな。
右下の細い道から信号Bに入る車に対する信号はない。仮に信号Bも普通の信号にして信号Aと同期させると、右下から来る車に対する信号も設置しないといけないことになるのだろう。四つ角で一方の道路だけ信号があって他方がないという交差点はみたことがないからな。あるのかな?
道が細いことからわかるように、右下からB交差点へ入る車は少ない。そのための信号を設けるより、一方の道路だけの信号を設けたほうが経費は少なくて済む。歩行者専用信号は1本の道路だけを制御する信号にすることができる。だから歩行者専用信号とするのがいいという、埼玉県警の苦肉の策なんだろうか。
歩行者はわずか20 mしかはなれていないので信号Aを利用すればいいじゃんとも思うのだが。そうすれば信号Bを作らなくてすむのでもっと経費が少なくて済む。
実は図の右に一部見えているエリアは旧岩槻市役所、岩槻区役所(合併してさいたま市になったので)なのだ。現在の岩槻区役所は岩槻駅前の雑居ビルに移転している。業務が少なくなったので狭いところに移転したのだろう。つまり信号Bは役所の圧力で設けられた信号なんだろう。役所にくる住民に必要だからといって作らせたのではないだろうか。図の左上から役所に来る歩行者にとっては信号Aだけでいいが、図の右上から県道2号を渡ってくる歩行者にとって20 m x 2 の長さが負担になることになるからな。つまり県道2号はそこそこ交通量があるので、役所専用の歩行者用の信号がないとまずいということになったのではないだろうか。
歩行者が信号Bのボタンを押すと信号Aも変化するのだろうな、きっと。そうでないとおかしなことになる。信号Bは歩行者からみると歩行者専用で信号Aは歩行者とは関係ないということになるが、実は歩行者がいると変化する信号なのだ。きっと。