毎年、大学では電源回路のチェックのために定期的に停電がある。法規で決まっているようなので、これを避けることはできない。電源のチェックとは何をするのか分からないが、電源を落として、つまり停電状態で調べることになる。単なる漏電チェックだったら、停電にすることはない。大学では土曜日、日曜日の9時−17時が停電期間なのだ。
サーバを含めたネットワークを含めた機器を管理するようになってから、毎年、この10月は、停電実施の前日の夜にサーバをシャットダウンし、日曜日17時頃再起動するのが通例になっていたのだ。通電のない時期のみ、すなわち土曜日朝落として夕方再起動、日曜日朝落として夕方再起動が最もユーザにとっていいのだが、土日働きたくないというか、何らかの理由で土日にできないと、問題になるので、ユーザには金曜日18時頃から月曜日朝9時までネットは使えないと案内していたのだ。ちょうど、科研費の締め切りで、科研費はネットに接続されていないと申請できないので、ユーザからなんとかしてくれとの声が大きいのだ。しかし、停電で電源チェックをするのは外部の専門業者で、この専門業者のスケジュールは年間決まっている。毎年、決まった時期に、決まった組織の電源チェックをするわけで、おいそれとスケジュールをいじる事はできないのだ。
サーバ本体はすでに、大学の別の、サーバが集まっている部署に移設され、外注業者によって管理されているので、問題はなかった。つまり、停電時には、大学外からのアクセスは可能だが、学内は停電でネットワークが止まるので、利用できないという状況になっていた。
今年は、昨年建物が昨年耐震工事で改築され、そのとき、G回路という非常用電源に停電時は接続される回路が新設され、ここにネットワークの基幹部が接続されることになったのだ。そこで。医学の基幹部であるノードを維持する電源は確保できるようになったので、停電時、何かをシャットダウン・再起動する必要がなくなったのだ。電源切替時はUPSがあるから、数分、電源が途切れても問題ない。末端のスイッチまでは電源が供給されないし、ユーザがおいたハブとかデスクトップも利用できないから、ノードが生きていても利用にとっては変わりがあるわけではない。
つまり、土日に大学にでてくる必要がなくなったのだ。素晴らしい!!
もっぱら非常用電源=G回路ができたからだけどね。
昔は、停電になると連絡していたのに、帰宅前にシャットダウンしなかったため、朝、通電されたとき、過電流が流れてこわれちゃうパソコンが続出したことがあった。
ネットワーク機器は、そもそも停電、再通電で壊れるようなことはないように作らえている。電源スイッチがないものもあるしね。
このサーバもG回路に接続していたので、停電時に問題はなかったはずだ。「停電後に自動的に再起動する」にチェックが入っているから停電後自動的に再起動したのが今の結果なら、ターミナルで last とコマンドを入力すると、何時に reboot されたかがわかる。もっとも最近のreboot は9月となっているので、この停電時はずっと動いていたわけだ。