薬理学と生理学は研究手法が共通するところがあり、こっちの大学にいたころから薬理のメンバーとは交流があった。こっちの大学の薬理学は、親分の定年退職のあと、いろいろあって、事実上なくなっちゃった。そのときメンバーだったY君が名古屋大学医学部の教授ポストを得たのだ。このポシションは定年退職、転職した教員が使っていたもので、この教員の教室のメンバーであったN君があっちの大学で管理者と一緒に仕事をしているという関係だ。教授が定年退職し近くの私立大学に転職したのだがその部下は残っている。だからN君を知るメンバーがいるわけだ。
このY君が管理者に大学院学生相手に講義をしてくれというわけだ。医学部の教室なのだが、臨床ではないので、医学部卒業の大学院学生はまずこない。臨床の教室だと、大学院学生なのか医局員なのかよくわからないような仕事をするので医学部卒が入るのだが。だから講義の相手は理学部/農学部出身者だ。理学部や農学部は最近は分子生物学の手法で研究するところが多い。いわゆるmolecular な知識、技術はあるが研究課題が生体全体における役割を意識していない。医学部では生理学があるが、理学部/農学部では生理学があっても蛸壺生理学なので学生に人体の生理学の知識がない。それでは困るので生体のシステムについてなんかやってほしいというわけだ。自律神経系という依頼だったんだけど、それだけでは話にならないので別の2つの系について全体像から話すことにして依頼を受けたわけだ。
で、数人の大学院学生相手に昨日午前中は講義、午後はチュートリアルを実施した。なんとその中の一人は管理者の孫弟子になることがわかった。 あああああー 年取ったことが実感されるぁ。
今日も、午前中は講義、午後チュートリアル。でそのあとBBQが予定されている。このBBQにN君やこの孫弟子の先生つまり管理者の弟子の一人がくることになっているらしい。
用意してくれた宿舎に泊まって、朝起きたのが6時すぎ。朝食をとることができるところは8時から。大学構内にコンビニがあると、地図をもらったのでコンビニに行ったら、朝7時から。店員がいるのだが15分前で、開いてくれない。しかし、おでんが70円だ、買えという。なんてこった。15分前で開店準備も済んでいるんだから店を開けてもいいのに。大学構内のコンビニだから24時間openしたら採算にならないんだろう。構内(東山キャンパス)内にはなにもない。大学の西側にマンションとかアパートがあるのでコンビニがあるにちがいないと歩いていった。しかしなにもない。ようやく、コンビニ兼ほか弁のような店で朝食を買って宿舎にもどった。一汗かいた。
宿舎には、研究室とある。宿泊施設のフロアには研究室なので関係者以外立ち入り禁止とかの掲示がある。なんだこりや。どうやら、大学内に宿泊施設をつくるのに際して地元となにかやりとりがあったらしい。宿泊施設を学内につくられたら地元には金が落ちないからのようだ。だからといって大学構内近くにホテルがあるわけではない。だから宿泊施設は研究室という名前なのだ。あほらしい。私立の小さな大学ならいざ知らず、いまどき大学内に外来者のための宿泊施設のない大学はないぞ。
名古屋大学の東山キャンパスは山の中に作ったのでアップダウンがはげしい。ちと歩くと汗がでる。息があがっちゃう。タバコの吸い過ぎで肺気腫になっているんだろうな。